【PL19−20/第22節 アストン・ヴィラ戦】素晴らしいパフォーマンス!!選手の特性が存分に活きている!!
年始最初のレビューが快勝の試合になって、気分上々です。
シティスカッド。
GK:エデルソン
MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ダビド
FW:マフレズ、アグエロ、ジェズス
好調マフレズとウィングでの起用となるジェズスが注目です。CB陣ではストーンズも帰ってきて、ラポルトも間近に。
【アストン・ヴィラ:1−6:マン・シティ】WIN
快勝も快勝でしたね。中盤をコントロールしたシティは攻守にヴィラを圧倒し、前半だけで勝負を決めます。最終的にはアグエロにハットトリックでアンリの外国人得点記録を塗り替えるという素晴らしい結果も手にしました。
流動的な攻撃陣。左右非対称な配置は選手の違い。
ロドリより前の5枚は非常に流動的にスペースへ顔を出し続けました。ヴィラは5−3の2ラインでより中央を閉めた形を取っていましたが、その割にロドリから楔の縦パスが入れられました。アグエロもトップの位置に構えるよりは引いてきて顔を出したり、ジェズスとポジションチェンジしたりと多彩な動きを見せました。先制点自体はマフレズの仕掛けからの単独ゴールでしたが、チームとして常に複数の選択肢を用意する事で生まれたゴールとも言えます。
また今季途中からの傾向として左ウィングの位置どりも変わってきています。以前はスターリングにしろビルドアップ時はサイドラインに張る事が多かったですが、現在ではより内寄りのポジショニングが意識されています。この試合では左ウィングとしてプレーしたジェズスですが、相手のWBと右CB、そして右IHのできるトライアングルの中央で受ける様にしていました。こうする事でダビドをより中央よりでプレーさせると共に、メンディの為のスペースも確保しています。
基本的に誰かが幅を取る役割をする訳ですが、あまり器用でないメンディには偽SBとしてポジショニングするより、サイドでプレーさせた方が快適です。逆に右サイドでは、カンセロではなくマフレズが張る事が多いですね。これはマフレズの打開力を活かしたいのと、何よりデ・ブルイネにハーフスペースでの前後の動きをさせる為となり、選手の特性により変えている事が分かります。
肝としてはサイドに張る選手は必ずおり、その中で4枚がポジションを変えながらプレーするという事ですね。マン・ユナイテッド戦でもベルナルドの偽9番起用など、マークの的を絞らせない対応は今後もしていくのでしょう。
中盤をコントロールすれば、守備のクオリティも上がる
また守備面でも多くがポジティブに働いていました。この日はハイプレスが良く効いていましたし、何よりもラインを下げずに戦えたのは良かったですね。今季は4−4−2の守備を構成して構えるシーンも多かったですが、両ウィングとも高めの位置からプレスを掛けており、WBのケアだけでなく両脇のCBにも圧力を掛けれています。そうする事でコースも制限し、ロドリが中心でサポートする事でボール回収をスムーズに行なっていました。マフレズのカットからアグエロのゴールは最たるモノですかね。
これが出来ていたのもボールをコントロールし、中盤を支配していたからですね。ハーフコートゲームに持っていけた事と、選手同士が近い位置でプレー出来た事により、プレッシングの強度は高まり即時奪還に繋がりました。そうするとCBは縦パスへの対応に集中し易いですし、メンディとカンセロも余裕を持ってプレー出来ます。やはり、ペップのチームはこういう守備の仕方の方が良いと思いますね。
素晴らしいプレーを継続できるか
これが本来のシティのプレーだとは思いますが、これが続かないのが今季の特徴でもあります。冬の市場では噂は飛び交いますが、ペップの言う通り補強はなさそうでしょう。今居るメンバーで今日のパフォーマンスが継続出来れば、何か一つくらいはタイトル狙えるかもしれません。リーグは最早不可能ですが、良い形でシーズン終盤に臨みたいですね。
【対談風!?】マン・シティ19−20シーズン前半戦総括
新年あけましておめでとうございます。という事で、趣向を変えてざっくばらんに対談風でシーズン前半戦の総括してみたいと思います。
大きかったラポルトの長期離脱
ー対談風とは思い切りましたね。それでは早速、まずはシーズン前半の印象は?
く)いやぁ、新年だし何かいつもと違う事したくなるじゃない(笑)ですます口調もたまには疲れるし。それは兎も角、予想外に苦戦するシーズンになっちゃったよね。正直言ってここまで酷くなるとは思わなかった(苦笑)昨季のリバプールとのデッドヒートを経験してかなり疲弊したとは思うんだけど、ぶっちゃけ先に崩れるのはリバプールの方だと思ってたし(笑)
ー今となってはKOPに笑われそうですね(苦笑)ここまでパフォーマンスが落ちた要因は何だと思います?
く)各所で言われてる通り怪我人の多さは大きな要因だったし、やっぱりラポルトの長期離脱は痛かったなぁ。ラポルトはビルドアップもそうだし、守備者としてのレベルも今のシティじゃ抜けてるから、DFラインの主軸が居ないってのはかなりキツい。
ー実際、ラポルトが居ない影響はどのあたりに感じます?
く)まずは言わずもがなビルドアップ。ラポルトの1番良いプレーは2列目インサイドに差し込む縦パスと、対角にいる右ウィングに送るロングパスなんだよ。これが負傷直後のストーンズとオタメンディのコンビだと上手くいかないから、フェルナンジーニョを1列下げて対応してる。フェルナンジーニョは本職CBよりも上手くやってくれてるけど、やはり左CBには左利きじゃないと。
ーそうですね。でもそれだと失点の多さにはあまり関係ないんじゃ?
く)シティの場合だと大いにある、というのが正しいかな。基本的にボールの主導権を握る事を前提にチームは作られてるし、フェルナンジーニョのCBだってDFラインがもっと高めに維持できれば本当は尚良い。ラポルトが居ないことで、縦パスをカットされてカウンターというシーンは結構あるし、ビルドアップでリズムが生まれないから、ボールの取られ方が悪いのも目につくね。不利な状況で相手に仕掛けられれば、プレミアはどのチームもスピードとパワーがあるから1発でやられてしまう。過去のシーズンでもあるにはあった訳だけど、今季はそれが多いね。
ーまた最近は割と構えた守備を敷いてますよね。
く)そうだね。守備はボールロスト後の即プレスが鉄則なんだけど、さっきも言った様に取られ方が悪いから嵌らずにスルッと抜けられちゃうシーンが多い気がする。昨季までならフェルナンジーニョがアンカーでファウルしても止めるってのがあったけど、今季の状況ならフェルナンジーニョを元に戻しても大きな改善にはならないと思うな。あれはあくまでラポルトとのセットが効果絶大な訳で。勿論、ギュンドアンより良い守備はしてくれるだろうけど(笑)
後はセットアップした守備をするシーンが増えたのは、前線からのハイプレスを割と他チームも躱せるようになってきている印象だなぁ。ボトムレベルのチームでも丁寧に繋いで逃げられてるシーンは目に付いたし。ブライトンとか。他のクラブもイージーなクリアはかなり減っている印象。そうすると必然的に全体を下げざるを得ないから、4−4の2ラインを敷いて守備をしなきゃいけない。そしてそうなるとフェルナンジーニョの良さも出しづらいから、守備面でも本来ラポルトが中央で締めた方が当たり前に守れる。
ー普通、4−4の2ラインって結構手堅い印象あるんですけど、、
く)普通はそうだね。4−4ってピッチを綺麗にゾーン分け出来るし、マークのつき方も割とハッキリし易いから。シンプルだけど手堅い、使い易い守備ブロックだと思う。問題はCBの片方がフェルナンジーニョだから単純な高さには弱いのと、クロスへの対応がイマイチなこと。後は、中盤の中央2枚が割と守備力自体はあるんだけど横の動きに弱くて、速い縦パスを通されたりワンツーで来られると付いていけなくなっちゃう。ドリブルにも弱いね。この辺の動きはリバプールだと逆に凄く強い。4は疎か3ですら何とかなりそうだもんな(笑)まぁ構成している中盤のタイプがそもそも違うから、シティとしては尚のこと構える守備をしなきゃいけない時間は減らすに越したことない。となるとやはりボールを持って、相手を押し込んで主導権を握りたいよね。
ロドリは期待通りだが、他の選手も2年目への期待はある
ー次に新加入選手についてですけど、卒直にどうですか?
く)え〜と、今季の新加入はロドリにカンセロとアンへリーニョか。加入当初から期待値の高かったロドリは、良いパフォーマンスしてると個人的には思うよ。アンカーとCBでも起用されてるけど、サイズもあるし足元もある。ペップの好みそうなプレーヤーってのは分かる。チーム状況がそこまで良くないけど、その上で出来ることはやれてると思う。フェルナンジーニョの後釜としては良いチョイスになるね。
後はサイドバックの2人だけど、ここはまだまだこれから。アンへリーニョはチームにフィット云々の前に、このトップレベルに慣らす必要がある。オランダでは上手くいったけど、プレミアでは対戦相手のレベルも違うからね。カンセロは個人的な期待は大きかったけど、今のところはウォーカーの有り難みが際立つ結果になってる印象。
ー新加入1年目は苦労するってペップのチームは言われてますもんね。
く)まず求められるレベルが一気に引き上げられちゃうもんね。2年目になってようやく良いプレーがかなり出るようになったマフレズも、昨季は最終戦以外の記憶が殆どないし(笑)チームの中でも自身の役割や周りの動きに合わせるのは、想像以上に大変なんだろう。マフレズは未だにノープランっぽい時があるもんな(笑)その上で、カンセロなんかは持ち味が攻撃面にあるだけに、チーム状態が安定してないのはやりづらいと思うよ。カンセロは前の方でテクニカルな小技で意表を突くプレーがしたいだろうけど、そうしたシーンが殆どない。
あとサイドバックの2人は守備面では更なる問題も抱えてるしなぁ。対面のウィンガーに良い様にやられちゃう。アンへリーニョはビビり過ぎで間合い開け過ぎで、カンセロは兎に角対応が軽い。メンディも軽いけど、その点ウォーカーはタフにマークしてくれるから。
ー取り敢えず2年目に期待ってところですかね。
く)そうなるよね。そう言わざるを得ない。特にカンセロは持ち味が分かり易い分だけ、やりようによってはウォーカーより活きるシーンはあると思う。その為にも中盤を牛耳ってゲームをコントロールしないといけない。
ー結局そこなんですね(笑)
く)だって、そういうチームだからね。
リーグは2位フィニッシュを最低限。CLは万全の状態でなら
ーでは、ここからはシーズン後半に向けてですけど、実際3連覇は最早至難の技ですよね。
く)至難の技も何も、もう無理だろ。半分残っているとは言え、勝ち点14差だよ。いくら何でも無理(笑)下手したらリバプールが無敗優勝するかもしれないし、そのくらいの勢いが実際にある。まぁ無敗優勝なんてされたらめっちゃ悔しいから、取り敢えず直接対決を制してそれを阻止出来れば御の字なんじゃないかな。そして2位でフィニッシュして来季もCLストレートイン。これが悲しいけど現在のシティでしょ。
ーそうですね。そうなるとライバルはレスター?
く)まぁそうなる。だって今レスターが2位だもん。しかも良いフットボールしてるしヴァーディーもノリノリだし。取り零しの多い今季のシティだとレスターを上回るのも結構大変な事かもしれない。下に関しては、まぁ抜かれる事はないでしょ。これで抜かれたらチームの状態が悪過ぎて目も当てられない状況ってことだからね。それは流石にないと信じたい。チェルシーもユナイテッドもアーセナルもスパーズも転換期だし、後半戦も浮き沈みがあると思うからね。アルテタが監督就任したアーセナルには頑張ってもらいたい。シティ戦以外で(笑)
ー方やチャンピオンズリーグはどうですか?マドリーになりましたけど。
く)マドリーも転換期とは言え、マドリーだからなぁ。1発の勝負強さを持ってるし、ペップはリーガのクラブとは相性悪いみたいだから苦戦は間違いないかもね。でも逆にここ越えれば、自信にも繋がるし2月ならラポルトも復帰してそうだから、良くなっていたいな。
ーそう言えば、あなたはバルサファンでしたよね。マドリーどうですか?
く)そう僕はバルサファンだね。シティを観始めたのだってペップが就任したからだったし。シティファン歴としては世間的に考えれば、にわかってヤツだと思う。僕にとってペップとそれにリバウドは少年時代のヒーロー的存在な訳だけど、それが今や名監督だもんなぁ。時が経つのは速い(笑)で、マドリーについてだけど、殆ど知らない!!と言うのもバルサを観てもう20年ちょいになるけど、ライバルチームの試合って観ないから全然分からない(笑)だから、リバプールも直接対決以外で試合観ない!!まぁ今のリバプールなんかは欧州最前線のチームだから観ると絶対良い筈なんだけど感情がね。だって悔しいじゃない勝ったら。フットボールはパッションだって大好きなバッジオも言ってたし。
なので、取り敢えず適当な予想をするとベンゼマに如何に仕事させないかは一つのターニングポイントになる気がする。ベンゼマはオールラウンドなFWで味方を活かすのも上手いし、ポルトガルのイケメンが居なくなってゴールも量産してるから。それこそリバプールでいうフィルミーノみたいな存在でしょ。今のマドリーはそこまでウィングが強烈じゃないから、特にベンゼマの働きは重要になる。
ーシティの苦手なカウンター対策はどうですかね?
く)確かに苦手。でも今のマドリーってどのくらいカウンター強烈なんだろう。ロナウド居ないし、ベイル良くわかんないし。若いヴィニシウスはどうなんだろう。ああいうクイックネス系のドリブラーにはウォーカー意外と手こずっちゃうんだよなぁ。もう一人ロドリゴも居るんだっけ?まぁどの位かは分からないけど、出所をまず抑える為にコンディションを整えて、トランジションの瞬間を徹底してケアするしかないかな。後はやっぱり不用意なロスト、これが一番避けたい。
後は、先にも言ったけどマドリーは何だかんだで1発をモノにするクラブだから。伝統なのか何なのか。良くなくても点を決めるっていう。特に終盤のセルヒオ・ラモスとか。彼、試合中は穴にもなりがちだけど最終局面では本当に恐い存在と言えるよね。特にセットプレイの守備がイマイチなシティとしては、ニアサイドからヘディングみたいな。あんまり考えたくない(笑)
ー目に浮かびますね(苦笑)
く)まぁそれでもこういうチームに勝たないとCLは獲れない訳だから。いい試金石にはなるよ。その為にも、チームの怪我人が少しでも解決された状態で臨みたいね。
ーそうですね。ではまとめと後半戦展望を。
く)まとめとしては想像以上に酷かった前半戦を経てなので、シーズン終了後にはリーグは2位フィニッシュ。CLはベスト4くらいには行って欲しいかな。只、どちらもチームが可能な限り万全な状態に戻る必要はある。幸いラポルトがもう少しで復帰出来そうなので、そこは一つの好転する分かれ目になって欲しい。それじゃあシチズンの皆さん、今年も宜しくお願い致します!!
【PL19−20/第19節 ウルブズ戦】メンディとオタメンディ
朝っぱらからキツい試合してくれるなぁ、、年内最後の投稿になりそうなのがこんなレビューって、まさに今季のシティって感じか。
シティスカッド。
GK:エデルソン(→退場)
DF:ウォーカー、オタメンディ、フェルナンジーニョ、メンディ
MF:デ・ブルイネ(→ギュンドアン)、ロドリ、ベルナルド
FW:マフレズ(→ガルシア)、アグエロ(→ブラボ)、スターリング
アグエロが先発復帰だぜ!!そして、10分でベンチに帰ってきたよ!!!
【ウルブズ:3−2:マン・シティ】LOSE
スペシャルな試合でした。何から何までクレイジー!!開始10分過ぎでのGKエデルソンの退場に、スターリングの2度のPK(蹴り直しのVARは気持ちとしてはウルブズに同情するけど、やっと仕事をしたなVAR!!)、ペップの守備的過ぎるゲームプラン、そして皆んなの頑張りを無に帰すメンディ!!こんなヘトヘトな試合の後に、中1日で次の試合があるなんて!!!観てるこっちも壊れそう、そんな試合です、、、
早々に崩れるゲームプラン
まずは開始早々の退場を語らずにはいられないでしょう。問題のシーンはDFラインの裏に飛び出したジョタに対して、前に飛び出したGKエデルソンが接触し1発レッドでした。シティ贔屓で言えば決定機ではあったもののゴールに飛んでないし、戻ったウォーカーがボール回収出来る余裕がありましたから、イエローだったら嬉しいなと思ってましたが、まぁ赤だった(苦笑)エデルソンの飛び出しのタイミングやアプローチの仕方がどうだったかはGKの方に聞いてみたいところですが、そもそもの問題はフリーでジョタに抜けられている時点でねって話です。
その事前段階に接触プレーで長時間ゲームが途切れた後だっただけに、集中力を欠いたのは確かでしょう。そしてポジション取りを考えればオタメンディがマークに付くべき場面の様に思います。3−4のウィングバックを見ているウォーカーの内側から走り込まれていますが、オタメンディは全く捉えられておらず、抜け出しを許してしまっています。
これでGKの1発退場となったペップはアグエロに代えてブラボを投入せざるを得ない状況となりました。この選択肢自体は間違いではなかったかと思います。結果的に残したマフレズがPKゲットとスターリングが2ゴール決めしたからね。また守ってカウンターを狙ったのであれば、怪我明けのアグエロよりスピードに長ける2人を残したのも納得です。しかし納得いかないのは、その後のゲームプラン。ペップにしては守備から入り過ぎな印象は拭えず、しかもボールポゼッションをほぼ放棄しての自陣に引き籠るというらしからぬモノ。エリック・ガルシアを入れて5バックにする徹底振り。影響を与えたのは前回対戦でのアダマの記憶か、過密日程か、はたまたアルテタ離脱なのかは何とも言い難いですが、受けに回り過ぎて最後足止まってましたね。
全てを無に帰すメンディ
それでも約80分を10人で戦い、2点を先行して危うい守備でも何とか最終盤まで持たせていただけに、メンディのミスは想像を絶する程に高くつきました。あの時間帯、防戦一方でも辛うじて保っていたのはリードしていたからに他ならず、あのシーンは簡単なクリアでも良かった筈です。判断に誤り、不用意にもあそこでボールを奪い返され失点した時点で、ここまでの苦労は全て無に。同点ゴール後の選手たちの表情、その後の鈍い動きが物語ってますね。
メンディ一人をこの試合の敗因にあげる訳にはいかないですが、その大部分であったのは間違いないでしょう。笑って済まされるモノではない事はメンディも承知だとは思いますが、期待をかけているペップにはどう映りましたかね。アンへリーニョも現時点では役不足感は否めませんし、どうしたもんですかね。
この後のリアクションが大事ではあるが、、
まぁ相当酷い試合でしたが、今季はこんな感じがずっと続いているので、次の試合で良いプレーがあったとしても根本的な解決には至らないでしょう。レスター戦の後がこんな試合ですからね(苦笑)冬の補強を否定するペップですが、必要ではあるでしょう。問題は誰なら相応しいかなんですけどね。シティが求める人材レベルは非常に高いですし、そんな選手が冬の期間に市場に出回るかと言われると、、、中途半端な補強なら必要ないというのであれば一理あります。何となくモヤモヤを抱えながらズルズルいきそうな予感がするのがなんとも切ないですね。
【PL19−20/第18節 レスター戦】攻守に圧倒的だったデ・ブルイネ!!順当な勝利でレスターに迫る
2位レスターとの直接対決を迎える3位シティ。3位って何か悲しい響き、、、
シティスカッド。
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、フェルナンジーニョ、オタメンディ、メンディ
MF:デ・ブルイネ(→アグエロ)、ギュンドアン(→ロドリ)、ベルナルド
FW:マフレズ、ジェズス、スターリング(→フォーデン)
アグエロが怪我から復帰しベンチ入りしました。古巣対戦となるマフレズは先発です。
【マン・シティ:3−1:レスター】WIN
“会心の”とまではいかないかもしれないですが、良いパフォーマンスの良い勝利だったと思います。序盤からハイプレスとハイラインでレスターを攻め立て、主導権を握りました。そしてハイラインの裏をヴァーディーに1発で取られて、被弾するのは最早様式美すら感じさせますね。定番です。まぁ本当に良かったのは、その後のリアクションで変わらぬ高いパフォーマンスを継続できましたし、総合的には攻守に上回った結果だったと言えるでしょう。
踊るマフレズと圧倒するデ・ブルイネ
完璧なパフォーマンスを披露したのはデ・ブルイネなんですが、古巣対戦となったマフレズは躍動してましたね。右サイドタッチライン際に開いてボールを受けてからの1対1の仕掛けは、対面のイングランド代表DFチルウェルを大きく上回ったと言えます。インサイドに侵入しての左足も、それを囮りにしての切り返しもレスター守備陣を慌てさせるには十分なモノでした。実際、カウンターで被弾してからの嫌な流れを断ち切る同点ゴールは彼の左足からもたらされました。あの位のやる気というかテンションが毎試合あれば、彼のチーム内での序列は高まる筈なんですけどね。
そしてやはり圧巻なのはデ・ブルイネですよ。ダイナミックな縦への突破や鋭いクロスは勿論、守備でも強度の高いプレスから幾度となくボール奪取してショートカウンターへと繋げています。3点目となるジェズスへのアシストは正にデ・ブルイネといった感じで、縦に突っ掛けて抜け出すとグラウンダーの高速クロスをジェズスに完璧に届けました。解説の戸田さんの言い回しがしっくりきましたが、デ・ブルイネのドリブルってシンプルなんですけど“突付く”のが上手いんですよね。ボールを受けた時の状況で既にイニシアチブを取っていて、タイミング良くボールを前に突付くと大抵抜けるんですよ。あれ上手いなぁって思います。走力の高さもよく活かしてますね。最後、負傷交代っぽいのが気になりますが、、、
ヴァーディーにはやられたが、それ以外では概ね問題なし
先制点を喰らったシーンですが、ウォーカーのところで奪いきれなかったのが痛かったです。只、前から狙いをハメてでのウォーカーのアタックでしたし、ボールがこぼれた場所が相手でなければ無かった失点だったとも言えますから、あれはそこまで気にしなくていいかなと個人的には思います。アタックした結果的にサイドがフリーになっちゃって、ヴァーディーに爆走されましたが決めた彼が凄かったですよ。あのトップスピードで、しかも普通の選手ならエデルソンの飛び出しに引っ掛かりそうなタッチでしたけど、最初に届くしそこでループを決めるって難易度高いです。
ヴァーディーには今日の試合以外でも、今まで散々痛い目に遭わされてますし、高いラインを敷く以上致し方ないでしょう。チーム全体の守備強度で言えば、今日のシティのパフォーマンスは寧ろ良かったですから。前線2枚のスピード感あるプレスも、それに連なって後ろも来てましたから。ヴァーディーの失点シーン以外では、そこまで問題には感じませんでした。
観衆を煽るペップ!!アルテタ抜きの今後は
試合前に既にシティのベンチから離脱したアルテタコーチは、迷えるアーセナルの監督に就任しましたね。シティベンチからイケメンが居ないのは寂しいですが、ペップのアシスタントは前も変わったりしてますし、優秀なスタッフ抱えてますからまぁ大丈夫でしょう。本人も更なる契約延長を希望しているとかいないとか(笑)個人的にはしなさそうと踏んでいますが、長く留まるならそれだけシティの環境が良いってことですから喜ぶべき事ですね。
試合中も、上位対決とあってかいつも以上にテンション高めな気がしましたし、観客を何度も煽ってたのは印象的でしたね。プレミアの中では大人しいシティサポーターですので、同点ゴールも決めてスタジアムに熱狂を作り出したかったんでしょう。そう、リバプールのようなね。
アルテタはかなり厳しい状況のアーセナル指揮官となった訳ですが、元々バルサ出身の司令塔ですからゲームを読む目は持っている筈。更にペップのアシスタントとしての経験は大きなモノでしょうから、本人の聡明さと相まって結果は出しそうな気がします。多少、長い目が必要になるかもしれませんが、そもそもアーセナルは既にどん底ですから、降格するような事がない限りはアルテタ監督に任せた方が良いんじゃないかなと無責任に言っときます(笑)
さぁ3位はまだ変わりませんが、少しでも順位表を上げてシーズンを終わりたいですね。
【PL19−20/第17節 アーセナル戦】躍動したデ・ブルイネ!!後半は完全にゲームをコントロールする
ユナイテッドとのダービーに敗れたシティ。リーグ戦での取りこぼしはこれ以上は避けたいところです。
シティスカッド。
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、オタメンディ、フェルナンジーニョ、メンディ(→ジンチェンコ)
MF:スターリング、ロドリ、デ・ブルイネ、ギュンドアン(→マフレズ)、フォーデン(→ベルナルド)
FW:ジェズス
CLで優れたプレーを披露したフォーデンはサイドハーフで先発です。珍しいのは明確に4−2−3−1のスカッドを組んできたこと。
【アーセナル:0−3:マン・シティ】WIN
共に不調に悩む両チームの1戦でしたが、シティもびっくりな位にアーセナルの不振の方が極まってましたね。エジルの苦悶の表情と怒りは凄まじく、ベンチに座り続けるラカゼットの表情も何度も画面で抜かれてましたね。エメリで上手くいかずに解任して、暫定でクラブOBのリュンベリが率いている訳ですが、シティよりはるかに大変そうでした。
前半で3ゴールも不安はあった
実質前半だけで決まったような試合でしたが、盤石って程には感じませんでしたね。これは前節敗れたユナイテッド戦と同じで、速攻を仕掛ける部分が多く、迫力ある攻撃でアーセナルゴールに迫った反面、アーセナルにも攻撃させる余地を残していました。また、シティの今日のスカッドは中盤が正三角形で珍しく4−2−3−1でいっており、デ・ブルイネをトップ下に配して左右にフォーデンとスターリングだった訳ですが、速攻では威力を発揮した分、手数を掛けてという感じにはなりませんでしたね。フォーデンとスターリングの位置を変えてからの方がよりスムーズだったかなと思います。
守備時にはいつも通り4−4−2で守っていましたが、上手く守っていたとは思います。特に速さのあるペペにはメンディと戻ってプレスを掛けるフォーデンと2対1の状況を作れており、アーセナル側のフォローの薄さも相まってよく対応出来ていました。エジルは自身が思ったような形でボールを受けられず消せてましたし、オーバメヤンも怖さを感じるようなシーンはなかったですね。唯一、怪しかったのはマルティネッリとウォーカーのマッチアップ。ある程度攻め合う形でスペースのあった前半は分の悪いシーンも見受けられました。ウォーカーはフィジカル系には強いんですが、クイックネスのある選手には少し苦しめられる傾向にあります。それでも後半にゲームを落ち着かせると、何事もなかったので良かったです。
ユナイテッド戦との違いは決めたか否か
効いたのは電光石火のゴールでしょう。もっと言えば2点目でしょうか。割とアグレッシブに来ていた印象のアーセナルですが、この日のシティはデ・ブルイネ筆頭にファイナルサードでのクオリティがあり、攻め合いの中でゴールに着実に結びつけたのが勝因と言えますね。デ・ブルイネのミドルは言わずもがなですが、他のゴールシーンでも精度がありましたし、スピードアップした中でも確実に遂行したのは良かったです。相手GKレノのファインセーブがなければ、試合通してあと3点は追加できた可能性があります。やはりゴールはチームにとっての良薬となりますね。
そして前半3点差としたことで、後半は落ち着いてプレー出来ましたし、追加点は得られなかったものの文字通りアーセナルには何もさせなかったかなと思います。後半早々には交代させられたフォーデンですが、CL程ではないにせよ精力的に動いて攻守に良いプレーしてましたね。
不調なチーム同士がどうなるかなと観ていましたが、想像以上のアーセナルの惨状により、良い勝利を得られました。試合後にペップとリュンベリが結構話し込んでいましたが、“あなたそれどころじゃないんじゃ?”とは思いましたけど他所の事なんでスルーしておきましょう。シティとしては久々の無失点としましたので、次のレスター戦踏ん張ってほしいですね。
【CL19−20/GS第6節 ディナモ・ザグレブ戦】スロー、スロー、スロー過ぎる!!
マンチェスターダービーに敢えなく敗れ去ったシティ。既にGS突破を決めており消化試合となりますが、この後アーセナル戦も控えているので良いプレー見たかったんですが。
シティスカッド。
GK:エデルソン
DF:カンセロ、オタメンディ、ガルシア、メンディ
MF:ギュンドアン、ロドリ、フォーデン
FW:マフレズ、ジェズス、ベルナルド
ユナイテッド戦からは大きくメンバーチェンジして臨んでいます。注目はCBガルシアとIHフォーデンの10代コンビですね。あと、ジンチェンコがベンチ入りしており、怪我からの復帰となります。
【ザグレブ:1−4:マン・シティ】WIN
前半と後半で大きく内容の変わった試合でしたが、スコア以上の差は残念ながら感じられる事は少なかったですね。特に前半は酷いモノで、序盤早々の緩々ディフェンスからの失点は勿論、攻撃面でも目立ったプレーは殆どなく、やっぱ今季はてんで駄目だなって見てました。失点シーンではクロスを上げる選手へのアプローチもかなり遠いですし、2列目から飛び出したオルモをこれまた誰もマークに付くことはなく、本当にスムーズにゴールを決められましたね。簡単に裏にボールを出され、簡単に入り込ませてしまった、ただ居ただけで全く守備になっていないという。まぁ残念過ぎて言葉も出ないです。攻撃はアイデアも精度も欠き、スローなテンポは眠たくなりました。
際立ったフォーデンとジェズス
そんな中でも気を吐いたのは若きフォーデン。前半唯一ポジティブなアタックを見せてくれたのは彼だけかなと思います。不甲斐ない先輩達を他所に、2〜3人居ても前に運べるドリブルはアクセントになっており、何度か一人で囲まれて取られるシーンもありましたが、彼の無謀よりもサポートにすらいけない周りを非難するべきだと思いましたね。
そのフォーデンの頑張りに触発されたのか、ハーフタイムに雷が落ちたのかは分かりませんが、後半は良い形も作れましたし、実際ゴールも決まりましたね。戦術的な変化としてはベルナルドを中央でプレーさせるようにしたのが活きたかと思います。左ウィングで先発しているベルナルドですが、あまり試合に絡めていませんでしたし、左利きでスピードがあるわけではない彼にとっては、左サイドに位置取るのはあまり良い選択ではないでしょう。中央に入ってからは、ボールに多く絡めるので自身も乗れますし、チームのビルドアップも円滑になったかと思います。
また左サイドが空くことでメンディも縦に侵入しやすくなっており、3点目はメンディがフォーデンとのワンツーで抜け出すとジェズスに絶妙なクロスを上げています。前半はイマイチなクロスが多かったですが、後半はアシストクロスの前にも2本程、良い斜めのパスを出していたので徐々にキックの感触をフィットしていってたのかもしれませんね。
そしてハットトリックを決めたジェズスは、ユナイテッド戦での決定機逸を忘れさせるかの如く、貪欲にゴールを目指してましたね。2点はクロスに対して上手くマーカーの背後を取り決めています。もう1点はフォーデンとの連携からDFをターンで剥がしてのゴールと、どれも良い得点だったと思いますよ。ジェズスはポテンシャルの高さはよく出てますので、あとは重要なゴールを決められる選手にならなければいけません。速い話がシティの主役になるくらいやってくれないと。
またフル出場を果たしたエリック・ガルシアと途中出場のハーウッド・ベリスの両CBですが、ガルシアに関しては良かった点もあれば、まだまだな点もありましたね。フル出場したからこそ見えるモノとも言えます。ガルシアは前半から2〜3本程差し込む縦パスを入れられており、バルサ出身者だけあって目と間は良さそうな感じがしました。ただ、守備面に於いては失点シーンでは裏を取られていますし、空中戦での競り負けも目につきましたので、あの辺はフィジカル含めて成長段階といったところでしょうか。ハーウッド・ベリスはそれ程時間を与えられていませんので、何とも言えませんが彼もまだ17歳。長い目でみましょう。
前半のような戦い振りでは思いやられる
消化試合を最後は4点取って勝った訳ですが、面白くない試合だったと思います。ザグレブにも難なく1点を献上したような前半のプレー振りを続けていては勝てる試合も勝てないでしょう。今季はそういった内容が多過ぎますね。次のアーセナル戦も不調に喘ぐチーム同士ですが、アーセナルにも当然前線にはタレントが居ますから、気をつける必要が十分にあります。ここまで早々ないこれぞペップのチームといった試合を見られると良いなと期待しときます。あと、取り敢えずジンチェンコ帰ってきてよかった。