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クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

グアルディオラのフットボール

シティの新監督に就任したジョゼップ・グアルディオラ。これまでバルサバイエルンでタイトルを大量に獲得してきた訳ですが、彼のこれまでを振り替りつつシティでどういった事をやっていくのかを考察します。

グアルディオラフットボール

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グアルディオラの源流となっているのが、故ヨハン・クライフである事は間違いないでしょう。
クライフの考え方はオランダ人らしい合理性を持ってフットボールの本質に迫るものでした。

クライフのフットボールはまずボールありきのフットボール。有名なのは以下の言葉でしょうか。
『ボールは疲れない』
フットボールは頭脳のスポーツだ。人よりもボールの方が速く動く』
『ボールはひとつしかないのだから、それを持っていなければならない』
またボールの重要性を説くと共にこうも語ります。
『ボールを蹴らなくても、良いプレーはできる』

では、どの様にボールを動かすのか。
3トップを通常組み、左右のウィンガーはタッチライン際に留まることが原則です。チームに横幅を担保するのが彼らの最大の役目であり、これは現在のグアルディオラでも同じです。まぁペップの場合は、システムが多様に変化するのでウィングじゃないケースもありますが、サイド際には選手を置きます。

また4ー3ー3や当時であれば3ー4ー3をよく使っていたのは、フットボールの基本であるトライアングルを最も効率良く創り出せるからです。ボール保持者に対して2つのパスコースを作り続ければ、奪われることは基本的にありません。

そしてグアルディオラはビルドアップを重視します。各セクションで常に数的優位を作り出せるように考えられているのです。GKに足元の技術を求めるのはこの為ですね。つまり最初の数的優位はGKから始まる訳です。相手GKはゴールを空けてプレスにこれませんから、10人に対して11人で組み立てていくのです。

つまり最も重要なポイントはポジショニングという事です。よくバルサ時代からポゼッションという言葉を耳にする頻度が高まり、その極めて高いボールスキルに誰もが魅了された訳ですが、最も重要なのはポジショニングなのです。故に優れたテクニックを持つのは勿論、それ以上にタクティカルな部分が問われるのです。
ボールを持っていない選手がどう動くかがポイントになる訳ですね。またフィジカルをさほど重要視していないように思えるのは、どれだけ走ったかよりも如何に効果的に動いたかを重要視しているから

最近、試合後に走行距離◯kmのデータをよく見かけたり、それによって良く走れてましたねなんてコメントを耳にしますが、どう動いたか自体を分析できなければその数字自体にはあまり意味を成しません。

ビルドアップの上で要となるのは、ピボーテのポジションです。イングランド風に言えばアンカーでしょうか。クライフは言います、『中盤の底にどのような選手を起用するかでどんなチームが分かる』と。
当時のクライフがグアルディオラを据え鍛え上げたように、グアルディオラもこのポジションは最重要視しているはずです。シティでは既にMFギュンドアンを獲得していますが、彼はインサイドハーフも出来るでしょうから更なる獲得もあると思います。
ピボーテは英語で言うピボットですから回転軸ですね。ここを中心にボールが回る訳です。

イングランドはより縦に速くフィジカルを要求されるリーグだという事は、当のグアルディオラが最も理解しているでしょう。故にスペインからドイツに移って様々な調整を施した様にイングランドでも更なる変化を加えるはずです。ですが、ボールを持ってプレーするというフットボールの本質をペップが追求する事は間違いないでしょう