クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

プレミアリーグ16ー17第1節サンダーランド戦

とうとう開幕しましたプレミアリーグ。初戦で昨季王者のレスターが昇格組のハルに敗れたりと難しいシーズンが予想される16ー17シーズン。シティは開幕戦でHOMEにサンダーランドを迎えました。
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シティのスタメンはこちら。
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多くは予想通りとなりましたが、意外な人選がGK。どう考えてもセカンドチョイスと思っていたカバジェロが起用されました。カバジェロはプレシーズンでは優れたシュートストップと拙い繋ぎを見せていましたので、ペップからの起用は難しいと思っていました。それはハートも同様の特徴なのかもしれますんが。案外市場が閉まるまでに新GKの確保があるのかもしれません。

また右SBにはサバレタではなくサニャが起用され、シルバの起用はインサイドハーフでした。ですので、空いた右ウィングにはアーセナル戦で良いプレーを見せたスターリングがピッチに立ちました。注目のCBは予想通り新加入のストーンズとコンバートされているコラロフコンビ。

こちらはサンダーランド
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前半(1ー0)アグエロ(PK)


試合開始早々にエリア内に侵入したスターリングがドリブルを切り返すと、足を掛けられPKをゲット。アグエロが冷静に決めてシティの今季初ゴールをいただきます。その後は、ボールをキープするも目ぼしいチャンスはほとんどなく、そのまま1ー0にて前半は折り返します。

プレシーズン中常に問題だったビルドアップについて。改善された部分もありますが、それでもまだ発展途上だという事です。いきなりの先発となったストーンズですが、プレシーズン中に起用されたアダラビオヨやフェルナンドより落ち着いて捌けています。

また、何度か見られていたSBのボランチ化ですが、この前半でもボール保持時に顕著に見られます。両CBが左右に開きアンカーに入っているフェルナンジーニョがDFラインまで降りてくる形で3バックを形成。その際SBはウィングバックになるのではなく、中央に絞りダブルボランチのように振舞います。特に左SBに入ったクリシはその動きが顕著であり、また思いの外こなしていたと思います。この際、左右に張るのはウィングです。ですので、並びとしては以下の通りになるシーンが多くありました。

MF(3列目)スターリング、サニャ、クリシ、ノリート
MF(2列目):デ・ブライネ、シルバ

シーンに置いて様々にポジションチェンジしていますしポジショニングも変わってくるため一概には言えないですが、クリシがひとつのキープレーヤーになるかもしれません。

ハートに変わり開幕戦での起用となったカバジェロですが、DFラインからのバックパスに対して2度大きなパスミスを犯しています。私にはどうにもペップが納得するレベルとは思えないのですが、ハートがそれ以上に酷いって事なんでしょうか。

GKはさて置きこれらにより、プレシーズン3戦よりもボールは回っています。またボールを回してチーム全体を押し上げることにより、ハイプレスも見られ取られてもそのまま奪い返したり出来ています。また、前線からプレスする事によりロングボールをサンダーランドは蹴ってくるんですがCBに入ったコラロフストーンズが空中戦でほぼ跳ね返していましたので、これはポジティブな要素かと思います。

問題があるとすると、まだ崩しに発展するようなワンタッチでのパス交換などが少ない事でしょう。ほとんどの場合がツータッチ以上でパスを回しているので、ファイナルサードを崩すまでいかないのです。ここは動き方を覚える必要もあれば、個々のスキルと創造性を試される部分でもあります。

後半(1ー1)OG:デフォー


後半に入ると60分前後で、ノリートに変えナバス。続いてシルバに変えてデルフを投入しています。ナバスが入ったことによりスターリングは左ウィングに。

ボールは相変わらずキープしていましたが、中々崩せない展開が続くのは前半同様です。しかし、いくつかのシーンで後半の方が良かったのは、前線及び中盤での連動性のあるプレーが増えたことです。特に左にスターリング、右にナバスとなった数分間は躍動感あるプレーが増えたのですが、途中でまた停滞してしまいましたね。

そんな中での同点ゴールを浴びます。スローインからの流れだったのですが、まぁあれだけ人数掛けてプレスして抜けられたらダメですね。少なくとも最初の段階で(仮にファウルでも)潰しておく必要があったかなと思います。

これでHOMEのシティは攻勢を強めるのですが、アイデアがまだ足りないようです。効果的な崩しが少なく、ウィング頼みの攻撃になるのですが返ってナバスにとっては活きた形になったのかもしれません。右サイド高い位置で何度となく仕掛け、一つのクロスが身を結びます。OGでの決勝点となりましたが、サンダーランド側としては難しい処理だったと思います。際どい位置に選手が2人入ってきてもいましたからね。

そして試合はそのままタイムアップです。

気になったのはクリシに後半パスミスが増えた事。これを繰り返すとリズムを失います。逆にGKカバジェロは前半よりは落ち着いてバックパスを処理出来ていました。

総括(2ー1)WIN

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ボールは支配したがゲームを支配するまでには至らなかったというのがこのゲームかと。前半から後半にかけてボールの到達地点が徐々に相手ゴールに近づいていきましたが、終始良いリズムの時間帯は少なかったです
相手がほぼ10人で守るような時間帯もあり、崩すのは大変なんですがそれにしても連動性はまだまだ低い。
ゴールが入らなければ守る側にとって希望になります。どれだけボールを回されても身体を張る理由になるのです。
正直守備に関しては失点シーン以外での大きな問題はなく、ストーンズコラロフのコンビはこの試合に関しては好意的に見ました。
勝ち点3を得た事には大きな価値がありますが、ペップ自身が語ったように運に左右された面もあるでしょう。まだ試合中にチグハグした面が結構ありますので、これから更に煮詰めていく必要がありそうです。それまでにポイントをどれだけ落とさないかが今季の行方を占うポイントでしょう