クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【チャンピオンズリーグ・プレーオフ】第1戦ステアウア・ブカレスト戦

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チャンピオンズリーグでのレギュレーション変更でリーグ4位でも本戦にストレートインする事を検討されているみたいですが、残念ながら今季はプレーオフからのスタートです。

という訳で、こちらシティのスタメン。
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またもいくつか予想は外れてしまいましたが、今回まで含めていくつかメンバーの感想。まず渦中のGKはやはりカバジェロ、故にハートは最早戦力外でしょう。バルセロナからチリ代表GKブラーボを獲得の噂もありますしね。そしてDFラインも予想通りにサバレタオタメンディがIN。左SBに起用されたのは今季CB起用の目立つコラロフ。多分、ペップの中ではクリシよりコラロフの方が序列が上なんでしょう。バルサ時代のアビダル的な感じになりそうな予感。そしてペップの寵愛を受けそうだなと思ったスターリング。

こちらはステアウアのスタメン。
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前半(0ー2)ー:シルバ、アグエロ


立ち上がりステアウアのプレスに手を焼きましたね。かなり高い位置からプレスを掛けられて苦し紛れのプレーが10分前後まで続きました。そんな中、私の不安の種はカバジェロさん。これならハートでも別に良くないか?って程で、私には良く見えないんですよね。想像出来る範囲だと恐らくペップは両GKに満足いっておらず、新たな正GKを連れてくるのは規定路線だが、ハートは第2GKという立場の選手ではないという判断じゃないかな。だからハートは使わない。

また前半2度のPKを見事に外したアグエロさん(笑)前半終盤でのビューティフルゴールで面目躍如というところでしょうか。外したPKはその後に残らなければ良いなってところですが、二つ目のPKを獲得するシーンがペップの可変システムの為せる技でしょう。

この日にSBのボランチ化を主に務めたのは、今回は右SBサバレタ。彼が頻繁に中央に入ってはパスを捌いてましたが、PKのシーンでは中央でボールを受けたサバレタが、エリア内最前線に飛び出す左SBのコラロフに縦のスルーパス。これを切り返したコラロフが相手DFに引っ掛けられPK。

このシーンで分かるように従来のポジション的な概念は薄いのは間違いなく、システム的な説明はほとんど難しい程ポジションを入れ替えています。只、いくつかのパターンやポジショニングに置いての決まり事はあり、SBのボランチ化はその一つと言えます。

またノリートは左サイドに張ってボールを受ける事が多いですが、右のスターリングは、サバレタが中央に入った場合に右サイドにそのまま張っているか、中央のデ・ブライネとポジションを入れ替わるシーンも目につきました。この辺は、バイエルン時代の話を借りるならば、縦のラインに人が並ばない事を前提として動いていると思われます。
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そのスターリングは一つ目のPKを獲得するプレーや、1点目のシルバの得点シーンを演出しペップの元で一皮剥けそうな気配が漂います。特にアシストの場面では、プレスからボールを奪ったのもスターリングであり、今までを見る限りでは守備への参加意識も保てていると思います。

ピンチらしいピンチは1度しかありませんでしたが、カウンターで一気に持っていかれました。ステアウアとしては狙い通りのカウンターって感じ。カバジェロが見事シュートストップしましたが、相手がマドリーの2チームなどではヤられていたでしょう。取られ方を間違い、且つファウルでも良いのでスピードアップする前に潰せないと危ないシーンは今後も出るでしょう。

後半(0ー3)ー:ノリート、アグエロ

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後半はほとんど攻められる事もなく、初ゴールのノリートや結局ハットトリックとなったアグエロなど点差を広げていきました。アグエロはPK以外でももっと決めれた印象。

両SBは後半途中でそれぞれ交代。
サバレタ→サニャ
コラロフ→クリシ

更に、80分前後でデ・ブライネも交代。
デ・ブライネ→フェルナンド

前後半通じて連携は深まってきているとは思いますが、まだチグハグしてますね。アグエロの2点目のシーンは、ノリートとの連続したワンタッチプレーから中央を破ったプレーでありペップも満足出来るシーンではなかったなかと思います。ああいうのを増やしていきたいですね。

またフル出場となったシルバや終了間際までプレーしたデ・ブライネもそうですが、まだインサイドハーフとしてのプレーが安定感に欠けるなという印象。良いパスも勿論あるんですが、ミスもまた多いんですよね。まぁ技術的なというよりタイミングや意図がズレているという感じなので、誰がという訳ではないんですが、もう少し中央でボールを持てると安定感が増すかなと思ってます。

総括(0ー5)

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結果は最高の出来ですね。無失点に抑えて更にAWAYゴールを5つ奪取。本戦への出場を限りなく近づけたと言えます。

アグエロは二つのPKを外しながらもハットトリック。他にも2、3本決定機がありましたので、更にゴール数を増やしていた可能性があります(笑)

内容に関しては、5点差程のものだったかと言われるとエクスキューズが。勿論決めるべきものを決めていれば更なる点差が開いていた事も充分にありえたでしょう。ですが、既に述べている通りまだまだ攻撃時の連携にチグハグ感は否めず、少しのズレでパスミスになるシーンがたくさんあるんですよね。

まぁそれだけ伸び代があるって事でもありますから、更なるプレーを見込みたいものです。
この結果を受けて、第2戦のHOMEではペップの大好きな実験が出来そうですな