クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【プレミアリーグ16ー17】第4節マンチェスター・ユナイテッド戦

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遂に迎えたマンチェスターダービー。試合前からイブラヒモビッチがブラボにちょっかい出したりと何かと話題になっていました決戦のメンバーはこちら

まずはシティ。
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うおぉ。サニャ、、、いつのまにか復帰してたか。そういや練習には普通に参加してましたもんね。という訳で、まさかの予想スタメン大正解かと思いきや、一ハズレでした(笑)
注目のアグエロのポジションには、イヘアナチョを起用です。シルバは中盤に収まりました。

そしてユナイテッド。
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順当なメンバーじゃないんですかね。イブラヒモビッチルーニー、ポグバは先発。マタが外れてリンガードとムヒタリアンは今季初先発ですかね。

前半(1ー2)イブラヒモビッチ:デ・ブライネ、イヘアナチョ


前半を一言で表すなら、”完璧な前半にあと少し”でしたね。当然あと少しは失点シーンになってしまうのですが。。。

本当に素晴らしい入りをしたと思います。前半終了間際の失点シーンまでは今季一番と言えるような安定したプレーで、ゴールも入り文句なしのプレーだったと思います。ペップとしてもチームが上手く機能していると手応えを感じたハズです。

上手く機能した最大の要因はビルドアップの安定です。そこに大きく貢献したのはフェルナンジーニョとブラボ。ブラボは最後に大きなミスをやらかしそれが最後まで影響する訳ですが、明らかにチームのビルドアップ向上に一役買ってます。これが当然バルサでプレーしてきた証でもあり、今までプレーしたカバジェロもレンタルとなったハートにもない部分だった訳です。ビルドアップを安定化させると攻撃だけでなく各選手の距離感が良いため、取られた後のプレスが掛かりやすいという好循環を生み出すんですね。

そして特筆すべきはフェルナンジーニョ。攻守で最も安定したプレーを見せ何よりこの前半はポジショニングが素晴らしく、前に押し込んだ後の跳ね返りのボールに対してのアプローチが良かったです。カウンターをほとんど出させなかったのもフェルナンジーニョの果たした役割は大きかったと思いますね。
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またポジティブな変化を感じたのはオタメンディ。プレシーズンで見た時とは見違えるようです(笑)パス出しを自信を持って出来ており、正直この試合に置いてはストーンズよりも良かったです。
攻撃陣も先発起用されたイヘアナチョは1ゴール1アシストで期待に応えてくれました。シルバ、デ・ブライネの動きも活発で中盤の勝負は明らかに勝っていました

それだけに非常に手痛くなったのが失点シーン。セットプレーからのボールを飛び出したブラボがストーンズと交錯しロスト。決めたイブラヒモビッチは流石でしたが、この前半に3度飛び出しのタイミングが合ってなかったんですよね。最初にアレって思ったのは28分頃の飛び出したムヒタリアンとのシーンで結果オフサイドだった訳ですが、ここでもポイント誤ってるんですよね。そして失点直後でも今度はサニャと交錯しあわや同点というシーンを作られてます。

バルサ時代に飛び出しが不味い選手という印象は薄く、初めてのプレミアの舞台で上手くアジャスト出来ていなかった可能性もありますし、自身のミスで失点したことにより精神的にやられた感は強いです。この試合はもちろん今後に影響があるのか気になるポイントとなりました。

後半(0ー0)ー:ー


後半に入ると状況は変わります。前半に見せていた良好なビルドアップは少なくなり押し込まれる展開が増えます。
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モウリーニョの打つ手は早く、前半全くといって機能しなかった攻撃陣で両サイドを変更。左にラッシュフォード、右にルーニーを並べます。脅威となったのはラッシュフォード。スピード溢れるアタックと積極的なプレーでいくつかチャンスを作り、イブラヒモビッチオフサイドでしたがネットを揺らすシーンも作ります。

もう一つは、よりシンプルに前線にボールを送るようになった為、シティのDFラインの重心がどうしても後ろに傾いていき、簡単なクリアでボールを繋げなくなりました。
私的により悪手だなと感じたのはイヘアナチョに変えてフェルナンドの起用です。フェルナンドは守備には精力的ですが、足元とプレービジョンが不安定な為上手くボールが流れず停滞を生んでしまいます。最終的にペップは、フェルナンドをDFラインに組み込み5バックで相手の放り込みに対抗する事にはなるのですが、ペップらしいとは感じませんでした。

また今日は上手くプレー出来ていなかったスターリングに変えてサネが起用されました。彼の特徴というかしたそうだなというプレーは分かりましたが、カウンターの際にはもっと積極的に仕掛けても良かったかもしれませんね。まぁ彼は初起用ですしこれからですね。

前半ミスを露呈したブラボは、それが響いたかおぼつかないシーンを後半も作ってしまいました。アンデルにプレスされ切り返したボールが離れルーニーと交錯する危ないシーンを作りました。クロスに対する飛び出しで後半も1本上手くいかないシーンがありましたので気になります。
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終盤にはこれがファギータイムって言うヤツですかね。今ならモウタイムですか(笑)アディショナルタイム5分は露骨で面白いなぁと思いましたし、ルーニーが砲台となって190cm台が居並ぶビッグマン達にこれでもかと放ってくる様はイングランドを強く感じさせてくれました。シティはよく耐えてくれたと思います。

総括(1ー2)WIN


3連勝同士のダービーは色んなシーンが観れて興味深い1戦となりました。前半はシティ、後半はユナイテッドといった試合でしたが、ユナイテッドは押し込むもののバリエーションには乏しい印象です。結果的に敵地で勝ち点3を上積みし、直接のライバルを叩けたのは大きな収穫でしょう。

前半はペップのしたいフットボールがもろに出た形で、これを後半も続けて欲しかったのが本音ですね。

同点もしくは負けていれば戦犯になりそうだった新守護神ブラボ。ほんと前半の失点シーンまでは素晴らしい貢献をしていただけに残念なデビューとなってしまいました。最も気になるのは飛び出しの目測を誤っていたり味方との接触も多いこと。これは、まだDFラインとの連携が不十分ではない証拠でもあるかと思いますが、何せハートを放出してまで獲得した選手な訳ですから、早い段階でプレーで認めさせないとペップも含めて痛い目を喰らうかもしれません。今後に期待します。

ユナイテッドについて少しだけ。普段から試合観てる訳ではないのですが、少なくとも今日の試合を観る限りでは攻撃がイマイチな印象です。前線のイブラヒモビッチも自ら動いてどうこうするタイプではない為、如何に良い形でゴール前の彼にボールを預けれるかがポイントになっている気がします。この日も1点とり開幕から連続ゴール中ですが、それ以外に恐さを感じるシーンは正直ありませんでした。ルーニー、ポグバなども個々では頑張っていますがそれが上手く攻撃力のアップに繋がってないんじゃないですかね。まぁ無責任な発言はここまでにしておきましょう(笑)

まだ互いにチームが出来上がる前の試合でしたが、開幕4連勝を成し遂げれたのは良い事です。気になる事もありますが、続けてプレーしていく事で改善していくしかないでしょう。頑張ってねブラボ。