【EFLカップ】4回戦ユナイテッド戦
開幕3連勝で迎えた前回のダービーとは随分違った状態での今季2回目のダービーです。
シティはこちら。
前節リーグ戦から9人のローテーションを採用。マフェオやガルシアの若手が先発に名乗りをあげます。
ユナイテッドはこちら。
こっちは結構本気モードですかね。
前半(0ー0)ー:ー
両チームの状態を如実に表したような前半でしたね。チャンスは少なく引き締まった試合かと言えばそうでもなく、ミスは増えどうにも上手くいかないなというのが目につきました。
ペップは初となるフラットでオーソドックスな4ー4ー2を披露。その意図は計り兼ねますが、縦へのスピード感を出したかったのかもしれません。どうも最近はポゼッションの質が低くDFラインで危険なパス交換となっていましたし、アタッキングサードに入っても有効なコンビネーションは見られていなかったのでオープンスペースを作りやすくしたのかもしれません。
おかげで良くも悪くもボールが落ち着きません。良い形でカウンターに入れる時もあれば、簡単にロストしてしまう部分も見受けられたので、行ったり来たりのバタバタ感が出てしまいました。
そんな中で良かったのはガルシア。どういった試合でもそうですが、人やボールの流れを生み出せる選手というのは本当に貴重なんですよ。今日のシティで言えばガルシアがそれに当たり、ユナイテッドではマタですね。優れたアスリートは増えた昨今のフットボール界ですが、逆に優れたフットボーラーは少ないのかもしれません。冗談抜きに今のシティでペップのフットボールに合うのはガルシアだと思いますよ。
また何気に好パフォーマンスを披露したのがナバス。典型的なウィンガーのナバスには4ー4ー2はやり易かったんじゃないですかね。対面したショーに対して4度のチャレンジ全てでドリブルからクロスまで持っていけてますし、内1回はイヘアナチョの決定的なシーンとなりました。
そのイヘアナチョですが、2トップの一角で先発。前述のナバスのクロスのシーンとノリートのボール奪取から始まったカウンターで2度のチャンスを掴みますが、どちらもゴールはおろか枠にすら飛ばず。。。試練の時は続きます。
後半(1ー0)マタ:ー
アクシデントでしょうかね。スタートからコンパニに変えてコラロフです。またツートップに入っていたサネとサイドのノリートがポジションチェンジしています。サネはあまりこの試合は乗れていませんでしたね。
前半にも増して行ったり来たりの展開で、中盤で落ち着くことがありません。こういう展開はモウリーニョの望むところな気がしますが、案の定オタメンディが跳ね返りのボールをイブラヒモビッチと競ると後ろに逸らしてしまい、抜け出した折り返しをマタが決めて先制。結局これが決勝点となってしまいます。
プレスが掛かるとコラロフ、オタメンディはパスの出し手にはなれず、ガルシアが絡まなければボールは回りません。終盤、スターリングやアグエロを起用し攻め立てますが単調な攻めに活路が見出せません。かと言ってサイドで1対1を作っても前半はイケイケだったナバスが沈黙し、スターリングも違いにはなれず。こうなるとお手上げですね。
アグエロが低い位置からパスを供給しなければならないのは効果的ではありませんし、それだけ上手くいっていない証左でしょう。アグエロはメッシではなく、エリア内でこそワールドクラスになれる選手ですから。
総括(1ー0)LOSE
ここまでのシーズンでの現状としては、まずDFラインはプレスの緩い段階ではボールを持てるもののプレスが掛かり出すと化けの皮が剥がれてしまうことと、効果的な攻めのアイデアやイメージがまだチームとしても共有しきれていない事が分かります。
また正直な話をさせてもらえば、彼等のスキルはトップレベルではないという事。確かにシティはかなりの金額を投資し、積極的に才能を買い集めてはいますが、他のプレミアクラブも含めて真のワールドクラスはほぼいないという事です。
そんな中でもチームを勝利に導くのが監督の仕事ですから、ペップには堪えて立て直してもらいたいですね。また同じく苦労しているモウリーニョですが、この試合ではより勝利に執着したのが彼だったんじゃないでしょうかね。それは先発メンバーにも伺えますし、試合後の4ー0敗戦の謝罪ジェスチャーも含めて勝つ必要があったんでしょうね。
それはシティも同様のはずですが、これでシティは日程的には少し楽になった反面、メンタル的には更に窮地に立たされている感もあります。
次のリーグ戦は是が非でも勝つ必要に迫られるでしょう。
ついでにペップ。リーグでもガルシア先発させてみてはいかがかね?