クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

シティ16ー17前半戦総括【DF・GK編】

シティの16ー17シーズン前半戦総括の選手編です。

各選手を個人的に現時点の評価と今後の期待度を算定しました。評価は5段階で最高A〜最低Eとなります。各評価イメージはこんな感じです。

 

A:とても良い

B:良い

C:及第点

D:悪い

E:とても悪い

 

ゴールキーパー編〜

 

クラウディオ・ブラボ(チリ)評価:D、期待度:B

■ウィリー・カバジェロ(アルゼンチン)評価:C、期待度:C

■アンガス・ガン(イングランド)評価:ー、期待度B

 

昨季までの正守護神ジョー・ハートを放出してまで獲得したブラボでしたが前半戦は大いに苦しむ結果となりました。バルサとチリ代表で正守護神として抜群の安定感を披露していましたが、チームの守備組織と相まって不安定さを露呈してしまいました。

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ポジティブな面としてポゼッション時のビルドアップへの参加があります。これはハートや第2GKカバジェロにはない能力。只、現時点ではプレミア勢特有の速い展開やシティ自身のビルドアップ能力の拙さもあり機能するよりもミスに繋がる可能性が高いのは勿体無いです。

不安な要素としては、ハイボールに対する飛び出しのタイミングやシュートストップの反応。失点したシーンは多くが1対1を強いられていますが、DFラインとの連携はもちろん少なくない何本かは、止めてくれよというシュートがあったのも確か。メンタル面での不安そうな表情が気に掛かります。

 

チームが安定すれば改善されると思うので、後半戦には期待します。と言うか今のところハートよりも良いと思えないのが非常に問題点で、サポーターを我慢させている以上、奮起が必要です。

  

ブラボが加入前の開幕戦のゴールマウスを務めた永遠の2ndGKカバジェロ。ペップの起用に応えて繋ぐ意識を見せてくれるのは好印象です。まぁ精度を問うと悲しくなりますので、その心意気を買いましょう。只、シュートストップなどは前半戦のブラボよりも当たっていたと思います。何よりも2ndGKは出場が限られるので、その際に計算できる戦力というのは大きいです。可もなく不可もなく必要な際に自身の実力を発揮するカバジェロは良い2ndGKです。

  

次代のイングランドとシティのGKを務めるであろうガン。出場機会はありませんが、ブラボやカバジェロにレンタル中のハートとも年齢的に一回り下ですから、今後に期待ですね。

 

センターバック編〜

 

ジョン・ストーンズイングランド)評価:D、期待度:A

ニコラス・オタメンディ(アルゼンチン)評価:D、期待度:C

ヴァンサン・コンパニ(ベルギー)評価:ー、期待度:D

■アレクサンドル・コラロフセルビア)評価:D、期待度:C

■トシン・アダラビオヨ(イングランド)評価:ー、期待度:C

 

ペップフットボールの影響をもろに受けることとなったセンターバックは、厳しい評価となりました。攻撃時は左右に開いてボールの受け手になったり、フリーの際にはボールを持って縦に運び、ビルドアップの起点として多くを求められたと思います。人とボールの動き方は明確にされ、上手くいく事もありましたが、まだ強いプレスを受けるとバタついてしまうなど精度の面で不満は多く残りました。守備面で多くのカウンターを受けたのはDF陣だけの責任ではありませんが、個人としての応対でもやられるシーンが目につくのは単純にマイナスです。

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今季多くの期待を背負って加入した国産センターバックであるストーンズ。ペップから持ち前のビルドアップ能力を買われての加入でしたが、その特徴はよく出ていたと思います。チームが波に乗っていた時にはDFラインからの持ち上がりや、鋭い縦パスなどポジティブなところもあった反面、判断力と集中力の欠如が見られ危険なシーンを自ら作ってしまう事が若さ故なのか。

守備の局面では動きを予測してのカバーリングや高さは発揮したものの、瞬発力勝負の1対1では後手に回されるシーンも目に付きました。

まぁまだまだ守備陣を統率するレベルにはなっていないのが現実で、これからペップの指導でかつてのピケやボアテングのようにワールドクラスに化けるのか。年齢も含めて今後は彼がシティの主役にならないといけませんから、この程度では困りますね。

  

バレンシア時代に名を上げたオタメンディはペップのフットボールに適用しようという意識は見られ、ユナイテッドとのダービーがここまでのベストパフォーマンスでしょうか。人に強いタイプだった筈なんですが、最近は簡単にやられてしまうケースも見られやや疑問符も出てきています。

 

 コラロフはその特徴からペップのコンバート第1号となりました。彼が活きる為にはそもそもチームとしても相手に対してイニシアチブを握れるか、もしくは握りたい時となります。CBとしての個人能力には乏しいですが、それは致し方ないですね。

 

基本はこの3人からCBのコンビを組む事となります。3バック時には3人同時起用もありますが、コンパニは例年通り怪我に泣き、なかなか出場機会がありません。アダラビオヨも戦力として計算するには乏しく、サニャをCBで起用する事もあったためここの層は結構薄い。ペップはCBにもかなり多くを求めるタイプですので、補強すべきポイントの一つかなと感じました。

 

サイドバック編〜

 

パブロ・サバレタ(アルゼンチン)評価:D、期待度:C

バカリ・サニャコートジボワール)評価:C、期待度:C

ガエル・クリシー(フランス)評価:C、期待度:C

■パブロ・マフェオ(スペイン)評価:ー、期待度:B

■アンジェリーノ(スペイン)評価:ー、期待度:B

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主にベテランが務めたサイドバックは、キャプテンマークを巻くことの多かったサバレタとサニャが主に右サイドで出場。クリシーとCB起用の多かったコラロフが左を務めました。

サイドバックも攻撃時においてボランチのポジション取りを行うなど、変革を求められたポジションではありましたが、バイエルン時代のラームやアラバの様な安定感をもたらすことはありませんでした。

 

若手サイドバックでマフェオとアンジェリーノは共に冬にレンタルとなってしまいましたが、ベテランのみで大丈夫でしょうか。正直一番不安なポジションですし、補強してほしいポジションNo.1です。

 

守備陣は攻守ともに不安定さを露呈

 

ここまでDF陣の振り返りを行ってみましたが、どうしても良い印象は少ないですね。特に新加入のブラボとストーンズに関しては大きな期待があった為、残念な印象です。只、ペップの色が一番出ているポジションでもあると思いますので、補強も含めてどこまで精度と練度を高められるのか。シティの今後を占う上でも最重要ポイントとなりそうです。

 

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