クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

シティ16ー17前半戦総括【MF編】

守備陣に引き続き今度はペップフットボールの肝となる中盤です。

 

ボランチ編〜

 

フェルナンジーニョ(ブラジル)評価:C、期待度:B

■フェルナンド(ブラジル)評価:C、期待度:C

ヤヤ・トゥレコートジボワール)評価:B、期待度:A

■アレイシ・ガルシア(スペイン)評価:ー、期待度:A

 

ペップの最重要ポイントとなる中盤の底は、ボスの寵愛を受けるフェルナンジーニョが定位置を掴みました。ここに求められるのはポゼッションへの関与とオフェンス時のポジショニングです。この2つをどこまで高められるかで、カウンターの防波堤になる事とセカンドボールを拾い攻撃を繋ぐことの両方を実現出来るのです。

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その点でフェルナンジーニョは優れていて、単にビルドアップの能力では恐らく若手のガルシアが最も良いと私は感じていますが、ポジショニングの良さと出足の速さでチームに安定感をもたらしてくれる存在です。ビルドアップに関しても悪いという事はなく及第点程度は与えられると思います。只、守備時に気になるのは荒さと雑さ。何度か危険なタックルしてますし個人的には不安が高い。

 

フェルナンドは守備に特色のあるMFでこのメンバーの中ではある意味貴重な存在かもしれませんね。アップダウンの激しく、また肉弾戦を強いられるこのリーグでは特徴も活かしやすいですしね。多くを私は期待していませんが、逆に出来る範囲のプレーで計算は立つので使い所を間違わなければ面白いとも言えます。

 

プレーだけで言えば最も良かったのはヤヤ。卓越したスキルとビジョンは特別で、また瞬発力は衰えたものの長い手足とフィジカルを活かした守備も効いていて大収穫になったと言えます。それだけに代理人との争いによりチームに加われなかったのは残念でなりません。

 

個人的な希望を言えばガルシア使ってよペップ。

 

インサイドハーフ編〜

 

■ケビン・デ・ブルイネ(ベルギー)評価:B、期待度:A

ダビド・シルバ(スペイン)評価:B、期待度:A

イルカイ・ギュンドアン(ドイツ)評価:C、期待度:B

■ファビアン・デルフ(イングランド)評価:ー、期待度:C

 

ボランチと共にゲームを作り、またファイナルサードへの仕掛けも作る必要のあるこのポジションは上々の出来でした。

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特筆したプレーを見せたのはデ・ブルイネ。良くも悪くも縦に速かったのは彼が要因ですね。ボールを縦に運べる推進力やスペースに走り込める機動力は高く、また正確無比なキックでチャンスを演出しました。決定的なプレーを安定して出せ、更に得点力が加わるともうワンランク上の選手になれそうな気がします。攻撃面において多くを要求してしまいますが、ビッグクラブで主役を張るのであればそこまで求めるべきでしょうし、さらなる飛躍を期待します。

 

またシルバは流石のスキルでペップのフットボールに適合していますが、寧ろ周りがついていけず息が合わないシーンが散見されるのが気になりますね。またギュンドアンは怪我から復帰後、上手いと感じるプレーをよく見せてくれますが、再び負傷により長期離脱となってしまいました。彼の場合、プレーそのものよりもピッチでの時間を如何に増やせるかが今後の肝となりそうです。デルフも負傷が多く、あまりプレー出来ていませんが、ここはヤヤもプレー出来ますので何とか回せるはず。

 

出来の良かった中盤も、課題はゲームコントロール

 

ここまで各選手、中盤に関しては好意的には観ています。不安があるとするとゲーム全体に関してですね。プレミアリーグ特有の縦に速い展開により、強者はもちろん下位チームにも苦しんでしまうことが多い事ですね。お互い速攻ばかりでは事故が起こりやすく、もう少しコントロールした方が良いのになと感じるところが少なくありません。

只、遅攻になった際には相手の守備網を崩せないシーンも目につくのでもどかしいところではあります。これはコンビネーションのイメージや個の突破力を問われるアタッカー陣の問題でもある訳ですが。

それを踏まえても取りこぼしを少なくするには、やはりボールを掌握してゲームをコントロールしていくべきでしょう。それを担うはずだったギュンドアンは再離脱してしまいましたので、シルバやヤヤがそれをこなした時、更に安定した試合運びが出来るのではと期待しておきます。

 

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