クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

モナコ戦の敗因と今後

チャンピオンズリーグモナコ戦ですが、ようやくフルマッチ観れました。結果はご存知の通り非常に残念な、そして痛い敗戦となりましたね。

 

いつものレビューとも思いましたが、その辺は既に色んなところで記事にもなってますし、個人的な感想のみお送り致します。レビュー書くには遅くなりすぎました。

 

モナコ戦敗因は3つ

 

直前状況としましては、2ndレグのモナコ戦ですが1stレグを5ー3で勝利しており、引き分け以上で勝ち抜けとなります。シティ側の懸念材料としては3つもアウェーゴールを許してしまっていることです。また1stレグで良くわかったのはモナコの攻撃力は、想像以上に強力だという事ですね。

 

それを踏まえた上でですが、以下3つの項目が敗退の直接の原因となります。

 

①立ち上がりの対応

②決定力不足及び攻撃カードの少なさ

③セットプレーの守備

 

それぞれ考察していきます。

 

立ち上がりの対応

 

ペップが大いに悔やんだ前半と後半の出来の差ですが、原因はいくつかあります。まずシティ側の組み立て方は大抵どの試合でも同じです。ボールを保持して押し込み、ハイプレスで畳み掛けるというものですが、前半は全くと言っていい程出来ませんでした。

 

シティは同じ事をやろうとして出来ない訳ですから、当然モナコが良かった訳ですね。モナコ側としては開始早々からかなりのハイプレスを敢行しています。ゴールが必要なモナコとしては前から行くしかない状況であると共に、モナコの抱える選手のアスリート能力の高さが上手くマッチします。全般的にモナコはシティよりもスピードとパワーがある選手が多く、かなり手を焼きました。

 

またハイプレスをモナコが敢行する中で、シティの攻撃の要であるシルバとデ・ブルイネがモナコのダブルボランチに徹底してマークにつかれ何も出来ません。特にデ・ブルイネはミスを連発してましたし、かなりタイトに来ていたことは確かでした。

 

そしてこのハイプレスですが、当然90分通して行うことはどのチームであっても難しい訳です。ではいつそれを行うかが重要になるのですが、簡単に言えば立ち上がりです。ポゼッション型のチームには最初の10分程は特にテンポに馴染めないことは良くありますので、リズムが出る前にするのが定石です。その間にゴール出来れば最高と言えるでしょう。ペップもバルサ時代に経験している筈なんですけどね。故にシティとしては、リズムが出るまで我慢する必要があるのですが、そうするだけのレベルにシティはなかったという事です。

 

ここで言える事は、正直ある程度予想できたことをモナコが実行し、そのままシティはやられてしまうという対応の不味さですね。アウェイで早々に失点すれば、会場の雰囲気も含めて完全に呑み込まれてしまいます。かつてのバルサにはこれを凌ぐだけのしたたかさと上手さを持っていたのですが、現時点のシティにはまだないんだなと実感させられます。

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付け加えるとするとモナコの両サイドは本当に強力でした。特に左サイドバックのメンディと右サイドハーフのベルナルド・シウバ。この2人は強烈な印象を残しましたし、もっと上のクラブでも間違いなく通用すると思います。

 

決定力不足と攻撃カードの少なさ

 

そんな酷い前半を何とか2失点で終われたシティ。ペップは早々に手を打っています。クリシによると相当な檄が飛んだようですが、戦術面で言えば中盤を逆三角形から正三角形に変えたこと。デ・ブルイネのポジションを落としフェルナンジーニョとダブルボランチを組ませる事により、デ・ブルイネが前を向いてボールを持てるようになります。これによりデ・ブルイネのキック精度を活かして展開力を高め、またダブルボランチと数的同数でピッタリとハマってしまったのと違いシルバも間受けが出来るようになります。

 

こうなるとフェルナンジーニョよりも前に進まなかった前半とは劇的に変わります。シルバとサネの好連携からチャンスを見出し、前半は孤立気味だったアグエロにもチャンスが何度か訪れます。前半は1本でもあったかなというシュートシーンでしたが、後半だけでゴールチャンスと言えそうなシーンが4度程度はありました。

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それだけに最低の前半を終えてもまだ勝ち抜けるチャンスはあった訳です。しかし実際にはそれが起こらなかったのが現実です。決めていればという試合は、今季いったい何度あった事でしょう。特にアグエロはGKと1対1のシーンくらいは決めて欲しかった。ビッグゲームでは、アグエロのゴールを殆ど見られないのが残念で仕方ないです。

 

良い流れの中で、サネがゴールを決めて再びリードするまではまだ良かったのですが、終盤で1点が必要になった時に切れるカードがイヘアナチョというのは泣ける。ノリートやナバスにしても、どうしても点が欲しい時に頼りになる存在とは思えませんしね。この攻撃カードの少なさもチームの問題ですね。

 

セットプレーの守備

 

これは最終的な結果にモロに影響してしまった訳ですが、3失点目のFKのシーンでかなり高いライン設定は問題になりました。ファーディナンドが解説で指摘していますが、シティのライン設定は疑問が残ります。この後のFKでも同じ様な守備がありましたので、チーム戦術として行っていた可能性が高いと思われますが、モナコ相手には失策と言えるでしょう。

 

先の項目でも触れた通り、選手のアスリート能力は明らかにモナコにあったので、高いライン設定では困難を強いられることは分かっていたと思うんですが。ここはチームとして失敗した部分かと思います。

 

シティの今後

 

という訳で、モナコ戦は敢え無く敗戦。ペップの1シーズン目としてはあまり上手くいっていないのは確かでしょう。

 

CL敗戦後には、紙面にリストラや夏の補強の話が大いに出ていましたが、私もそう思います。以前の記事でも書きましたが、ペップに求められているものとその選手に求められているものは、非常に高いレベルにあると思います。負傷者もいるとは言え現チームスカッドでは厳しいのに変わりないです。

 

今季はFAカップのタイトルを狙いつつ、チャンピオンズリーグへのストレートインというのが現実的でしょう。

 

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