【W杯番外編】日本代表は決勝トーナメント進出なるか!?
日夜熱戦を繰り広げているワールドカップですが、シティの面々は勿論、日本代表が躍進してますね。ここまで1勝1分と十分に決勝トーナメント進出の可能性があるなんて。だからこそ、ポーランド戦が重要になります。
流れは確実にきている
チームがここまで上手くプレー出来ているのは、いくつかラッキーな状況が生まれているからなのは確かにあります。短期決戦でチームが波に乗るのに必要な事が起きているのは、日本としては喜ばしい限りですね。特にコロンビア戦での最初の5分は大きかった。PK奪取にレッドカードのオマケ付きと、最高のスタートになりました。只、それを引き寄せたのも日本代表自身だったという事は付け加えて置かなければいけませんね。
また今回は違うぞと思わせてくれるのは、失点後のリアクション。正直、攻撃面とは裏腹に失点シーンでは、ミスからの自滅が多く、良い守備もあるだけに勿体なさ過ぎです。しかし、悪い流れに抗えないのが日本のこれまでの常ですが、今回は持ち堪えています。コロンビア戦前半は危うかったですが、ギリギリ耐え後半に繋げていますし、セネガル戦は常に先行される立場にあっても戦えている事は素直に素晴らしいと思います。
まぁそれも初戦を勝ったという事が大きな要因となっていますから、このままの流れでポーランドと戦いたいですね。
個が組織に還元される好循環
ではピッチレベルで良いなと思えた点は、個人が結構戦えているという事が第一にあります。兎角、日本では個より組織力と言いがちですが、以前から言うように個が組織のベースとなる事は忘れてはいけません。
その中で特に個を発揮出来ているのが、FW大迫とMFの香川、柴崎ですね。勿論、乾や酒井のプレーも賞賛に値しますが正直、今大会の日本代表は”柴崎のチーム”と呼んで過言ではなく、彼を如何に前を向かしてプレーさせるかが重要になっています。
まず大迫については、前線でボールを収める事が出来ているというのが一番大きい。彼がコロンビアやセネガルのCBを相手にしても、自身の持ち味を発揮できるだけの個のレベルがあったからこそです。特にセネガルのクリバリの様なセリエAでもトップクラスのCBを相手にですね。これが出来るか出来ないかによってチームの戦い方そのものが変わる訳ですから、立派な個を持っていると言えます。勿論、セネガル戦の決定機をモノに出来れば、更にワンランク上の選手になれる事は本人が一番分かっている事でしょう。
また香川に関しては、徐々にパフォーマンスを上げてきており、相手の早いプレスでも落ち着いていなす事がチームに余裕を与えています。高いプレッシャーの中でもスキルを発揮し、彼がリンクマンとして機能する事でチームのバタつきが少なくなり、時間と空間を持つことが出来ているのです。
そしてその2人によって出来た時間と空間を享受するのが柴崎ですね。ここ数試合ハイパフォーマンスを維持しており、チームのチャンスに直結するパスを何本も通しています。鋭い縦パスにサイドチェンジに絶妙なクロスと、タイミングや精度も高く、彼を気持ち良くプレーさせてやれば日本代表も良い攻撃の形が作れる証左となっていますね。正にチームの心臓としてプレーしています。
この様に彼等は勿論、各々が全てではないとしても、個で相手を上回れる部分があり、それをきちんとチームに活かせるように還元出来ているのが、今日本が戦えている大きな要因です。故に乾も仕掛けられるし、本田にもスペースとボールが転がってくる訳ですね。素晴らしい!!
決勝トーナメントへの進出は必須!!
と、ここまで日本代表の良い部分を並べてきた訳ですが、ポーランド戦を落としては実は何も意味を成しません。今回の日本代表はコロンビアに勝ったし良いよねでは済まない状況だと言う事ですね。
起因としてはハリルホジッチ監督の解任。JFAの公式HPでは、今大会はベスト16が目標の様です。ハリルホジッチ監督ならどうなったかは最早検証すら出来なくなっている訳ですが、この目標を達成する為に監督交代に踏み切ったのだと思っている(色々理由は書かれてますが事実は分かりません)ので、本来なら1勝そこらで騒ぐべきでもないのです。故に私もハリルホジッチ監督解任のタイミングから、決勝トーナメントに進出する事がこの決断を是とするための最低限の条件として見ていました。
だからこそポーランド戦は最重要な1戦となり、この結果が日本代表の今大会での評価として見ていいと思います。あらゆる疑念を完全とは言わないまでも、払拭する意味も含めてですね。
まぁ私としては、2試合楽しい思いで観戦もさせてもらったので、決勝トーナメントには是が非でもいってもらいたいですから、ポーランド戦もしっかり応援するとしましょう。