クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【W杯番外編】日本代表総括!!素晴らしい戦い、そして世界との埋めるべき差は

熱戦がまだまだ続くワールドカップ。日本代表はベルギー代表とのラウンド16で逆転負けを喫し、旅の終わりを迎えました。という事で、日本代表総括です。

 

現場レベルでは考えうる限り最高の出来

 

戦前の予想では3戦全敗も多かった日本代表。終わってみればベスト16という事で、素晴らしい結果を手にしたのではないでしょうか。勿論、ベスト8も見えた状況だっただけに悔しさも残りますが、最後のベルギー代表のカウンターの凄まじさが、敗戦を妙に納得させます。

 

日本代表がここまで出来たのはある意味驚きではありましたし、それを成し得たのも初戦であるコロンビア戦が全てだったかなと思います。それだけ最初のPKと退場は大きなターニングポイントになりました。そこから勝ち点を得るのに成功し、状況を見ながら戦う事が出来た訳で、セネガル戦のドローやポーランド戦での戦い方の選択肢に繋がったと思います。ポーランド戦での最終的な選択には多くの賛否がありましたが、結果を見れば正しかったと言えます。不本意だったのは観ている側も選手やコーチ陣も皆同じ気持ちでしょう。そうならざるを得ないチーム力だった事は残念ではありますが、西野監督とチームは大いなる賭けに勝ったのです。またこれによりサッカー協会も賭けに勝った訳ですね。良かったかどうかは別にして。

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ピッチレベルでは多くのポジティブな面が見られたと思います。前回記事でも書いていますが、今大会何より良かったなと思っているのは個である程度勝負出来ているという事です。大迫、香川、柴崎の中央ラインが、どの試合でも相手に負けなかったのが多くの良い攻撃に繋がり、そしてこれにより、このチーム最大の攻撃力を持つ乾が躍動する事が出来ました。乾に如何に良い形でボールを預けるかというのが、日本のチャンスに直接繋がる武器と思っていただけに、見事に演出してくれたというのは個人的には本当に素晴らしかったです。日本が世界にこれだけ対抗出来ているというのを観れたのは、特に誇らしい事でしたね。

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またそれと同時に国内組が昌子のみだったベストメンバーは、やはり欧州シーンでプレーする重要性を示唆したのではないでしょうか。Jリーグ自体を発展させるのは勿論重要ですが、フットボールのトップシーンは欧州にあるのは誰が見ても明らかなのですから、そこで日常的に得る経験に勝るモノはありません。昌子にしてもクラブW杯でレアル・マドリーと公式戦で対戦した経験が大きかったと思います。

 

それでも届かなかったベスト8、高めるべきは結局のところ個

 

素晴らしい試合をいくつも提供してもらい満足な私ですが、敗戦後の西野監督の『足りなかったのは何でしょうかね』に個人的に意見を述べるのであれば個のレベルと断言しましょう。先程、個のレベルである程度戦えたのがこの躍進に繋がったと述べました。その上でここより先に辿り着くには更なる個の強化が必要だったと強く感じました。それをベルギー戦の最後の強烈すぎるカウンターが突きつけたと思います。(余談ですがマン・シティでよく見るカウンターそっくりでしたね。どちらの中心もデ・ブルイネという)

 

あのカウンターが特別なレベルにあったのは勿論ですし、そう簡単に他の代表であっても真似できる代物ではありませんが、あれに対抗していくようにしなければここから先は見えないのです。ましてや日本サッカー協会はワールドカップでの優勝を最終的な目標としている訳ですから、個が弱いから組織でという考えはとっとと捨ててもらいたいです。これって少なくとも私が子供の頃から聞いてますし、今大会でもあらゆる方面からよく耳にしました。只、いい加減にチームワークという名のアバウトな何かに頼るのはやめてもらいたい。はっきり言えば日本でなくとも殆どのチームにはチームワークがありますし、じゃあ日本がチームワークによって他チームよりも確実に得たアドバンテージって何ですか?っていつも思う訳です。もっと言えばチームワークってのは有って当たり前の大前提であって、チームワーク=組織力では決してないという事実を認識すべきです。

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ベルギー代表の最後のカウンターは、まず個の力がベースにあって尚且つあのシーンで5人程が連動して自陣から全力のスプリントを掛けたから産まれたゴールな訳です。私はあれこそが最高の組織力だと思いましたよ。あのプレーには試合最終盤に仕掛けるスプリント、走るコース、パスの選択肢、実行精度とどれを取っても抜群で、あらゆる要素の詰まったゴールでした。そしてそれは偶然にもたらされたモノでは決してなく、チームの選択肢として常に持っていたベルギーの武器です。ブラジル戦でもそれを証明しています。そのレベルに対抗する為に限りなくチーム力を近づけるには、ベースとなる個を高める他にないと思います。

 

まぁ素晴らしい試合をもらっておいて散々に書いてますが、日本は今ある個の力を上手くチームに還元出来たからベスト16に来れた。これは誇っていいですし、悲観的になる必要も全くないです。そして此処で立ち止まらずこれから更に上、その先の頂上に登る為に個の力をもっと高めてもらいたいです。優勝を目指すならそうしなければならないし、それが出来ると信じて私は応援し続けます!!

 

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