【PL18ー19・第16節チェルシー戦】互いに見せた違う成熟度、チェルシー最初のシュートに散る。。。
【チェルシー:2ー0:マン・シティ】LOSE
GK:ケパ
FW:ペドロ、アザール、ウィリアン
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
MF:ベルナルド、フェルナンジーニョ、ダビド
FW:マフレズ、スターリング、サネ
スコアラー:チェルシー(カンテ、ルイス)
スコアラー:マン・シティ(ー)
【トピックス】
互いに認める好チームの一戦は、奇しくも純粋なCFをチョイスせず。アグエロを欠くシティはジェズスではなくスターリング。
チェルシーは順位では劣るものの、ICCで観たようにサッリのフットボールは攻撃的で面白いです。前線にはアザールを選択しました。
【総括】
ボールを保持しチャンスも作ったシティ。チェルシー最初のシュートが前半終了間際だったのを考えれば、勝っておくべき内容でした。しかし、失点後の盛り返しという意味ではチェルシーの頑張りも含めて課題となります。シティと対戦するチームは得てして最大の集中力を発揮しがちですが、それでも打ち破る事が出来れば、今は持っていないクラブの格も出てくるのではないでしょうか。結局、名だたるビッグクラブというのは、敬意と畏怖を抱かせて、特別なチャレンジをする相手にそれでも勝つというものですからね。
互いにボールを保持しての攻撃を好むチームですが、前半から攻守においてハッキリ差が出たのは”現チーム”としての成熟度があったのは間違いないでしょう。クオリティのある選手は両チームにいるわけですからね。シティはペップ3年目という事もありチームのメカニズム浸透は勿論の事、苦しい試合も経験している差が現れていると思います。ベタ引きの相手もハイプレスの相手にも、何度も対策を取られる中で戦っていますし、チームとしての落ち着きが違う。
シティはハイプレスを実行し、チェルシーは殆ど思ったようなアタックは出来ていなかったでしょう。ある程度、守備を意識したチェルシーではありましたが、後ろからセットした状態のビルドアップでも上手くボールが回っている印象はありませんでしたから、プレーする事を好むチェルシーにとっては難しかったと思います。
だからこそ前半最後の失点は痛かった。全てが上手くいっていて唯一のシュートで被弾したのは、シティにとっては重かったですね。あれで試合の流れが変わってしまいました。良い形で攻め続けただけに、唯一のピンチにボールウォッチャーになってしまうという、、、アザールとカンテは流石でしたけどね。
この結果、後半には心理面から後手に回ってミスが増えました。またシティの攻撃面では、サネとダビドの左サイドが上手く使えなかったのは痛手でした。それはチェルシーの守備が良かったからで、サネがアスピリクエタに抑え込まれた為に、ダビドとの絡みも薄く、ダビド自体もカンテとジョルジーニョに常にケアされてましたね。ウィンガーのペドロの頑張りも見逃せず、シティ最大の攻撃を封じられました。スターリングが左に回ってからはマシにはなりましたが、アスピリクエタを讃える必要はあるでしょうね。交代出場のギュンドアンはこの試合には明らかにリズム不足で、ジェズスは今季ゴールが少ない影響か判断も悪く、最後の決定機を止められたのも含めて、不振なのが分かりますね。
まぁ結局、総ては1失点目に集約されると思います。2失点目はセットプレイでしたし、その前にCK取られたジャッジの方が疑わしいんですが(笑)只、チェルシーのチーム全体の頑張りは目につきましたね。アザールやカンテも本来のポテンシャルを考えれば、怖さはなかったですがシティにとっては地味に効いてました。チームの成熟度という話をしましたが、チェルシーはサッリのフットボールへの成熟度はこれから増すにしても、クラブとしてコンテ時代含め”我慢する試合”という事への成熟度があったんでしょうね。
シティにとっては痛いリーグ初黒星となり、ダビドも負傷交代しましたので先行き暗いんですが、ギュンドアンが一向に上向かないだけに、フォーデンのさらなる台頭が望まれるかもしれませんね。首位陥落しましたが、シーズンまだまだ。年末年始の過密日程に負傷者の多さは気になりますが、負けた後の試合のリアクションにこそ自分達のフットボールが試される事になるでしょう。