【PL19ー20/第1節 ウェストハム戦】スターリングに漂うこの大物感は、、、
いよいよ開幕したプレミアリーグ、眠れない週末がまた始まります。まぁこの試合はランチタイムキックオフなんですけどね。コミュニティシールドからこの開幕までに、結構ホットなニュースのあったシティです。まずは3人目の補強となったジョアン・カンセロとダニーロとのトレード+金銭での獲得。第3GKの獲得に、ギュンドアンの契約延長などですね。バッドニュースとしてはサネの負傷が重傷で、今季の起用がかなり厳しくなった事でしょう。
シティスカッド。
GK:エデルソン
MF:デ・ブルイネ(→ギュンドアン)、ロドリ、ダビド(→フォーデン)
開幕に挑むスカッドで意外なチョイスがありました。ベルナルドではなくマフレズ、アグエロではなくジェズスというのは驚きです。コンディションなどの考慮も入れている事でしょうが。ベンチには早速カンセロが入っていますので、ウォーカーは頑張らなきゃいけませんね。
【ウェストハム:0ー5:マン・シティ】WIN
お得意様であるハマーズからAWAYにも関わらず大量得点での勝利は、素晴らしいシーズンを期待させるには十分な内容ですね。どの得点シーンも人とボールが上手く連動しており、実にシティらしい崩しとゴールでした。ペップ4年目、円熟の域に近づいています。
リバプール戦と同じく、サイドバックは今回もあまり中央寄りのポジショニングは取りませんでしたね。特に右サイドのウォーカーは、タッチライン際を猛然とオーバーラップするシーンが目に付き、彼のパワーとスピードを存分に発揮していました。1点目のゴールは正にウォーカーの爆発的なランからのアシストでしたね。左サイドのジンチェンコは状況に応じて、中央に寄ったりサイドで連携に関わったり、左右のバランスは少しアシンメトリーだったかもしれません。多分、左サイドは相手守備的MFの斜め後ろ(ポケット)でダビドにボールを持たせるという、その為のポジショニングという感じでした。そこでボールを持って前を向けば、後は“マーゴ”が魔法を使えばいいのですからね。
ウォーカーは気合い入っていた気はしますね。カンセロの加入は間違いなく刺激になっているでしょう。序盤に2つのポカをやらかしたところも“らしい”ですが(笑)ウォーカーのタフネスはやはり大きな武器です。対面の肉弾アントニオにも何もさせず、ランシーニもしっかり抑え込みました。サラーに千切られていたジンチェンコは、今日は守備面でもかなり対応出来ていましたね。まぁアントニオがポジションチェンジしてからは、少し大変そうでしたが。
ロドリも観察していましたが、序盤ボールロストで1度ピンチを招きましたが、15分程過ぎてからは落ち着いてプレー出来ていたんじゃないでしょうか。まだプレミアの試合のスピード感などに、馴染んでないでしょうけど、ここから更にクオリティが上がりそうな感はあります。守ってはデ・ブルイネとダブルボランチの形をとり、4ー4ー2でスペースを消しながら上手く対応していたと思います。今季のシティの守備はこれが基本形になりそうですかね。前からのプレスはもちろん行くんですが、トップとインサイドハーフの内1人(基本はダビド)がGKと相手守備的MFへコースを消しながらアプローチしてプレッシャーを掛ける。残りで4ー4の2ラインを敷くという感じですね。クロスからゴール前のシーンで1度危ないシーンはありましたが、エデルソンのビッグセーブで事なきを得ました。それ以外での守備の破綻はありません。
今季から導入されたVARですが、これまた記念すべきVARでゴールを取り消された“初”はシティがいただきました(笑)シティの完璧な崩しのビューティフルゴールはVARでなければオフサイドを取られることはなかったでしょう。そして、VARによるPKやり直しもいただきました。アグエロは命拾いしたね。この試合のVARは使う頻度も多くなく概ね問題なかったんじゃないでしょうか。ゴールシーンはモヤモヤしますけどね。様子を見ましょう。
MOTM
素晴らしかったのはスターリングでしょう。圧巻のハットトリックに昨季より凄みが増している感があります。股抜きシュートにループでの得点とか、その落ち着き振りにあなたどこのスターリングって感じですからね。でもこれがスタンダード化して来ているのが彼の成長を表していますよ。スターリングはライン上ギリギリでの駆け引き多いですから、VARの審査対象に一番なりそうな予感です(笑)