クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【PL19−20/第14節 ニューカッスル戦】終戦を告げるドロー。

まぁ多分リーグは終戦と考えていいでしょう。凡庸な内容でもスーパーゴールが飛び出したんですけどね。それでも結果がこれだと今季はシティのシーズンじゃないんだなと感じちゃいます。

 

シティスカッド

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズフェルナンジーニョ、メンディ

MF:デ・ブルイネ、ギュンドアン、ダビド(→フォーデン)

FW:マフレズ(→ベルナルド)、ジェズス(→ロドリ)、スターリン

 

CLで豪快に空振ったエデルソンは元気に先発。アンカーはギュンドアンなんですけど、ここが大きなネックに。

 

ニューカッスル:2−2:マン・シティ】DREW

 

4−5の2ラインで守るニューカッスルにかなり攻めあぐねました。中央を人海戦術も含めて堅く閉ざし、機を見たカウンターを仕掛けるというシティ相手の定番できてます。

攻撃陣は苦労はしてましたが、それでも幾つかのゴールチャンスは作り出してましたし、ジェズスにしろベルナルドにしろ決めていれば試合を楽に出来たとは思います。特にジェズスはアグエロの欠場している今こそ存在感を示さないとレギュラー奪取は無理でしょう。確かにゴール前を固める状況でスペースも殆ど無く、CFには難しい試合だったとは思いますけど、だからこそあの決定機を決めないと“やっぱアグエロじゃないと”になっちゃいますよ。

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崩しの局面に於いてはスターリングとダビドの連携で再三こじ開けようとはしてましたね。チーム全体の攻撃リズムはそこまで速くなく良くなかった中で、1点目なんかは中央を2人のワンツーで局面を打開してゴールまで持っていったので大したモノです。左サイドはラポルトが居たら速い楔の縦パスがダビドに入って、より攻撃が加速してたんだろうなって観てました。それでも良くやってたと思います。そこ以外から可能性のある攻撃もなかったし。攻撃はある程度苦労してましたが、一応それでも結果を出しました。

 

中央をあそこまで破られるのは大きな問題

 

つまり問題は守備となるのですが、攻撃とは表裏一体なのでまずは出所が問題と言えるでしょう。シティがカウンターを受ける起点となる、自分達のボールロストの仕方が悪いシーンが何度か目に付きます。中央を人数割いているニューカッスルに対して再三チャレンジはした訳ですが、無理に突っ込み過ぎかなとも思いました。また前掛かりでロストする為、ネガティブトランジションも囲んでいる割には対応出来ず、薄いかなとも感じましたね。押し込んでこぼれ球をスイープする事と、奪取されて止めにかかるのでは守備対応も変わるので、奪取されてしまうシーンが多かったのかなと。

 

そしてギュンドアン。私は以前から彼を高評価してる方ですけど、この日は顕著に問題になりすぎて、擁護が難しい。前述のスイープすると止めるでは守備対応が変わると言いましたが、まさにここがギュンドアンへの問題を露呈させる一因になっており、彼にとっての困難を引き起こしています。彼のアンカー時のプレイは、ボールをリンクマンとして捌きつつ、ポジショニングを調整してこぼれ球を先に回収し、2次攻撃3次攻撃へと繋げていくのを得意としています。よって彼個人の守備戦術としては読みとポジションで優位に立つ事が前提になるのですよね。昨季、終盤の連勝に大きく貢献したギュンドアンのアンカー起用ですが、今は攻撃のリズムやテンポがそもそも悪い為、失い方も悪くギュンドアンでは調整しきれないのだと思います。

 

そして、こういったシーンが目につくとフェルナンジーニョのアンカーが期待されてしまう訳ですよね。ギュンドアンだとカウンターを受けるにしても、中央で入れ替わられるシーンが多過ぎてスピードに乗られ危ないシーンになる危険性を充分に孕んでいました。まぁ相手のマクシマンはウォーカーも完全に後手に回るほど機動力とテクニックが高かったですし、アルミロンもボールを運ぶのには良い味を出してた訳ですけど。でも最低限、ファウルでもして相手陣内で止めてしまわないといけないです。フェルナンジーニョだといけますからね。昨季シティのテクニカルファウルが取り上げられた時期がありましたが、対人に強いフェルナンジーニョとの違いになってしまってますよね。

 

ラポルト不在の影響が大き過ぎる

 

只、だからと言ってフェルナンジーニョをアンカーに戻すにしてもそうするとCBコンビが問題となり、一方ロドリを起用してCBフェルナンジーニョを継続しても劇的に改善される気はしませんね。フェルナンジーニョのCBは悪くありませんが、ペップバルサ時代のマスチェラーノにならないのは、フェルナンジーニョ本人の問題というよりチーム状態の問題ですから。あの時代はどこが相手だろうと完全にボールの主導権を握れましたし、無駄なボールロストはほぼ皆無だったので、高い位置での守備が常にキープ出来てましたからね。今のシティは能動的でありながら、アクティブ過ぎるが故に厄介なロストもよくありますし、守備にしても受動的にならざるを得ないシーンも多いと思います。

 

となると戦術面でやっぱり大きいのはラポルトの不在なんですよね。誰が欠場しても高いレベルをキープしていたシティが、最も失ってはいけなかったのはこのフランス人DFだったという事です。あっ、決してメンディじゃないですよ(メンディは多分もうかなり厳しい)。

攻撃のリズムが生まれないのも、崩しの局面へのテンポアップが難しいのも、引いては守備陣の安定に於いても、彼のいない影響は想像以上に大きかった訳ですね。

 

苦しい時のメンタル的な支えは?

 

そしてタクティカルな面以外で言えば、メンタル面も問題抱えてそうですね。シュートチャンスでの焦り、攻撃を急ぎ過ぎる事、失点してしまった際の脱力感。リバプールを意識し過ぎてるのもあると思いますし、こういう時に支えとなる選手が今のシティに居るのかなとは思います。

主将のダビドはプレー面では絶大ですが、リーダーシップを発揮するようなタイプにはあまり見えないですし、同じく重鎮のアグエロもそうですかね。コンパニという絶対的なリーダーの代わりが、そう誰にでも務まる訳ないんですけど、それにしてもそういうタイプの選手があまり思いつかない。こればっかりは側から見た想像でしかありませんが。

 

ペップも事前に試合のモチベーションを作るのは上手い方だと思いますけど、困難な局面でチームを鼓舞するのはクロップやシメオネモウリーニョなんかの方が上手そうですね。特に気持ちを全面に出してファイトするタイプの選手を取り込むのがクロップなんかの方が良さそうです。これは単純にタイプ的な違いですが。

まぁそれでもピッチでプレーするのは選手達ですから、やっぱり誰かがチームをリードしなきゃいけないかなと思います。次、期待します。

 

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