クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【CL19−20/ラウンド16/1stレグ レアル・マドリー戦】白熱の攻防!!ベルナベウを制す!!

ピッチ外のゴタゴタから少し離れることの出来るフットボールの時間を堪能できました。仕事の多忙の中、早起きして良かった〜。

 

シティスカッド

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、オタメンディラポルト(→フェルナンジーニョ)、メンディ

MF:マフレズ、ギュンドアン、デ・ブルイネ、ロドリ、ジェズス

FW:ベルナルド(→スターリング)

 

ペップお得意の奇策が過ぎりましたが、意味のあるメンツだったと思います。

 

レアル・マドリー:1−2:マン・シティ】WIN

 

CLらしい非常に緊張感の溢れる試合でしたね。スタート時点から予想されていたモノとは別の展開だったと言えますが、両者の思惑も出ていたかなと思います。またジェズスのポジションなど、ペップのCL奇策したい病が発生したかと不安を過った人も居たはずですが、結果的には練りに練ったプランで良かったですね(笑)

 

予想外の展開の前半も、内容は互角

 

戦前の予想ではシティがボールを保持して、マドリーがカウンターを狙う展開かと思われましたが、蓋を開けてみればマドリーの強烈なプレッシングに手を焼く事となりました。一番驚いたのはマドリーの守備意識の高さですね。前から人にハメていくタイトなプレスと、守備時で引いた時でも両ウィングがプレスバックで挟みに来るなど、ネガティブトランジションの速さなども含めて、これリバプール?ってくらいの驚きがありました。マドリーって一つの型にハマらない強さを持っていると思いますが、あんな顔も持っていたとは。

これが大一番だという事をマドリー側も意識していたという事の現れかもしれません。中盤の3枚はいずれも守備力と運動量を持っていましたし、ヴィニシウスとイスコの守備意識が一番意外でしたね。

 

そしてシティも普段とは違った顔を見せました。マドリーのマンツーでの守備とは違い、シティの守備は4−4−2のオーソドックスなゾーンですが、4の左に入ったのがジェズスという選択。ここはスターリングが万全でない故のチョイスだったかもしれませんが、この選択が効いていました。ベルナルドは運動量こそ豊富ですが、スピードとパワーは優れていないので、よりアスリート能力の長けるジェズスを持ってきたのでしょう。実際、この試合ではジェズスのインターセプトはかなりキーとなりましたし、勝利の立役者の一人となったのは言うまでもありません。また、ここまで守備を意識したペップも珍しいかなと。AWAYという事もあり、まずは失点しない事を優先したと思われます。攻撃時でもダブルボランチは崩してませんでしたし、システム的には4−2−3とベルナルドといった感じで、ベルナルドはフリーマンとしてポジションに拘らないポリバレントな動きをしていました。

 

マドリーのプレスに苦しむ事となったシティは、ビルドアップが上手くいきませんでしたが、エデルソンのビッグセーブも含めて守備面で集中していたので、相手に多くのチャンスは作らせませんでしたね。また、シティの攻撃面では前線までボールが送れた際には、デ・ブルイネが主だってチャンスを創出。ジェズスのビッグチャンスも演出しました。

 

圧巻デ・ブルイネ!!そして救世主ジェズス、覚醒しろ!!

f:id:kumagoro31:20200227222547j:image

この試合で特筆にあたるパフォーマンスを披露したのが、デ・ブルイネとジェズス。デ・ブルイネは普段に比べればボールに触れられる頻度自体が少なかった為、回数で言えばそう多くなかったかもしれませんが、シティのビッグチャンスは常に彼から生まれていましたね。前半のビッグチャンス然り、まずボールを受ける前のポジション取りが秀逸で、受けた時点では既に相手よりも優位に立てていることが素晴らしく、そしてそこから繰り出される正確無比なパスは改めて言及する必要もないでしょう。同点ゴールとなるジェズスへのアシストも、ハーフスペースで受けてエリア内に侵入し、ロブのボールをピタリと合わせました。ついでに、呪いのPKを克服もしてくれる(笑)流石!!

f:id:kumagoro31:20200227222556j:image

そして名前の通り救世主となったジェズスですが、私はまだ満足していませんよ。今日は守備面では左サイドのケアから、攻撃時にはDFラインの裏を取るという、タフネスを求められるタスクを任せられ、それに応えて非常に良いパフォーマンスだったと思います。加えて起死回生の同点ゴールに、ラモスの退場誘発となるインターセプトからの仕掛けも素晴らしかったです。ですが、前半のビッグチャンスは決めたかったですし、シーズンで考えれば決定機を外していることの方がまだ多いと思いますからね。彼はこの試合に限らずプレー自体は良いモノが多いです。後は試合で決定的なプレーヤーになれるかどうかの違いだけだと思いますし、そこがアグエロとの差にもなっている訳ですから、マドリー戦が引き金となって覚醒してくれるのを願うばかりですね。

 

その他では、ウォーカーとギュンドアンは良い仕事をしていました。ウォーカーの帰陣の速さは、チームに於ける保険の一つであり、それはマドリー戦でも例外ではありませんでした。流石に深い位置でヴィニシウスを正対して相手にすると難しいシーンもありましたが、彼によって防げたモノも多くありました。またギュンドアンも落ち着いたプレーでボールの逃げどころとなっており、相手の逆を取るボールキープはマンツーでキツいプレスに遭っていたチームにとっては、非常に有益な存在でした。

 

ロドリとオタメンディは失点シーンでは大いなるミスを犯しましたが、ペップも一つ位は折込済だったかもしれませんね。ロドリはハイテンションにやられたのか残り10分くらいは体力的にキツそうでしたが、終わってみれば12km以上の走行距離で試合トップでしたし、そりゃ疲れるねって感じでした。寧ろ気になったのはロドリのビルドアップのパスがここ数試合よく引っかかることですね。ボランチの選手としては致命傷になりかねないので、疲労によるものからなのかは、注視する必要があります。

 

敵地ベルナベウでの勝利は非常に大きい

f:id:kumagoro31:20200227222633j:image

ラポルトが再び負傷し、ミスから先制点も献上した試合で逆転しました。周囲の喧騒を吹き飛ばすパフォーマンスを敵地ベルナベウでマドリーという明らかにクラブとしての格が上のチームに対して、よくやったと思います。以前の記事で、今季のパフォーマンスが変わるキッカケになるのはマドリー戦と書いた記憶がありますが、それを実現できるかもしれません。勿論この後の2ndレグ次第であるのですが。

そういう意味ではラモスの退場はマドリーに取って意味あるモノになる可能性がまだある訳ですよね。あそこで躊躇無くいけたのは、ゲームの展開と次の2ndレグを考えれば理には叶っていると思いますし、ある意味凄い。アウェイゴール3本目よりも主将欠場を取った訳です。

f:id:kumagoro31:20200227222624j:image

ペップはゲームプランから、スターリング投入タイミングなど冴えていましたね。大きなアウェイゴールも2つゲットしました。只、やはりマドリーは一発の力を持ったクラブですから、まだ180分の内の半分が過ぎただけと、残りエティハドでも燃えることを期待します。

 

にほんブログ村 サッカーブログ プレミアリーグへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 サッカーブログ 海外サッカーへ
にほんブログ村