クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【CL19−20/ラウンド16/2ndレグ レアル・マドリー戦】プラン通りの完勝!!ハマるプレスで会心の勝利!!!

1stレグからかなり時間の経ったマドリーとの2ndレグです。HOMEエティハドとなりますが、コロナの為無観客なのは寂しいところですね。1stもう忘れたよって方はこちら。

 

kumagoro31.hatenablog.com

 

シティスカッド

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、フェルナンジーニョラポルト、カンセロ

MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ギュンドアン

FW:スターリング、フォーデン、ジェズス

 

サイドバックにはカンセロが回ります。エティハドのラストゲームとなるダビドはベンチからのスタートです。1stレグにてゼロトップとしてプレーしたように、今回はフォーデンが真ん中を務めます。

 

【マン・シティ:2−1:レアル・マドリー】WIN

 

完勝と言っても良いんじゃないでしょうか。シティの狙いはよく現れていましたし、1stレグでリードを持っているだけに、用意されたプランの中で推移したと思われます。マドリーとしては流石の1発は持っていたものの、チーム全体で言えば低調で、1stレグでの最後の判断(ラモスの退場)がシティにとってはプラスに働きましたね。

 

際立った守備、前線の丁寧かつ継続的なプレスとウォーカー

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前半スタートから行なった前線からのプレスが、勝利を大きく引き寄せました。コロナを挟んでプレスが変化したシティですが、この日も3トップでのプレスを敢行しています。ウィンガーがサイドへのパスコースを消しながらCBへとプレスを掛け、もう1枚のCBとアンカーに入ったカゼミーロへの中央で嵌めようと試みたのが、ハマりにハマる。いつもより中央へ押しやる意識が高かったのは、ラモス欠場の影響でしょう。ビルドアップにそれほど長けていないヴァランとミリタン、そしてカゼミーロのトライアングルは不安定で、結果的にはヴァランが大きなミスを犯す事になりました。しかも開始早々で先制点へと結び付けられたのは、大きな自信となった筈です。得点後にもゲーム通じて、マドリーのビルドアップをプレスで嵌めて、ショートカウンターというシーンは多く作れており、もっとゴールを決められたかもしれません。

 

ビルドアップが上手く行かないマドリーは、モドリッチとクロースの2人が低い位置まで降りてくる事でようやく前進できていましたが、反面前線での迫力や厚み、アイデアといったクオリティが上がらず、カゼミーロは意味もなく浮遊する事になります。マドリーに鋭い攻めは殆どありませんでしたし、シティとしてはプレスもスカッドをしっかり組んだ守備でも、大きなピンチは作らせていません。失点シーンにしても、カンセロの羽のように軽い守備によりヤラレタ形であり、チームというより個人にフォーカスすべきシーンでしょう。なので、シティとして怖かったのはカンセロのところの1対1くらいのものです。只、ベンゼマは低調なマドリー攻撃陣の中で一人気を吐いていましたね。ベンゼマはめちゃくちゃ良いFWですよ。ボールの引き出しは上手いし、ボールを持ってから出来ることも豊富で、得点力もあります。9番でも10番でもやれる傑出した選手ですね。

 

またチームの守備戦術によって上手く機能した中、一人敢えて個人名を言いたくなるのがウォーカー。このスカイブルーのキン肉マンの頼もしさは右サイドを完封するだけでなく、自陣ピッチ全体を補完できそうな程の走力とスタミナでDFラインに安定感をもたらしています。まさに怪物です。また、ピッチを縦横無尽にドリブルして張り切ってるなと、観てるこちらも乗せてくれると共に、中央に運んだ時に度々訪れるポカが出現しないかと不安な気持ちにもさせられましたが、今日はポカなしと際立ってました。

 

スペースを享受したデ・ブルイネは最高のパフォーマンス

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結果的に決めたゴールは全て相手のミスからでしたが、シティが誘導したものであり狙い通りです。また、それ以外でもゴールこそ決まりませんでしたが、多彩なチャンスを作り出せています。この日も攻撃陣をリードしたのはデ・ブルイネ。マドリーは1stレグ程ではありませんでしたが、人に当たるケースが多く、また元来守るチームでもありませんから、どこかしらにスペースが出現しています。そしてそのスペースを見つけるのが上手いのがデ・ブルイネですね。カゼミーロの脇にできたスペースを有効活用できており、そこから得意のキックでスルーパスなどチャンスを作り出します。前方が空いた際のドリブルで運ぶのも上手く、マドリーに戻りながらの守備を強要することに成功。CKからも直接狙うなど冴えてましたね。

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またジェズスはこのマドリーとの2連戦において主役を張ったと言えるでしょう。プレスでヴァランのミスを2度も誘発し、1ゴール1アシストと全ゴールに絡んだだけでなく、ウィングでもCFでも軽快な動きを披露しました。特に後半迎えたギュンドアンのパスからの反転シュートは良いプレイで、クルトワに止められてしまったとは言え、優れたシーンであったことは間違いないでしょう。あれが決められると安心して次のエースは君だ!って感じで見れるんですけどね。まぁ止めたクルトワも流石だったという事でしょうな。それでもジェズスが良かったのは間違いありません。何より2ndレグの状況を作り出したのが、ジェズスな訳ですからそれだけでも価値あります。

 

他の面々も好パフォーマンスだったと言えるんじゃないですかね。ロドリは一つ嵌められましたがその他はよく散らせてましたし、ギュンドアンはロドリのフォローに前線まで上がってのスルーパスと目立たないですが、チームのプレーを安定させるのに一役買っています。ギュンドアンは殆どのプレーで良いんですが、最後の精度でちょっと雑になることがあるんですよね。そこが良いともうワンランク上の選手なんですが、まぁMFとしての完成度では高い訳で、ペップも結構ビッグゲームで好んで使ってますよね。

スターリングにフォーデンは、ジェズスと一緒にチームのプレスを上手く行っており、チームに貢献しています。途中出場となったベルナルドとダビドは、空気を読んだプレーがいつでも行えることにレベルの高さが表れています。

 

用意したプランの勝利

 

選手だけでなくペップのゲームプランニングもハマったと言えそうです。1stレグのベルナルドの起用と守備戦術、2ndレグでのプレッシングと、ペップ冴え渡るという感じでしたね。マフレズを起用する必要もなく勝ち切ったところが、事前準備通りに上手くことが運んだという表れじゃないかなと思います。

反面、ジダンはラモスを欠いたのは痛いところだったでしょうが、1stレグで好プレーを披露していたヴィニシウスを起用しなかったり、上向かないアザールを長く引っ張ったり、自信を失ってそうなヨヴィッチを使ったり、選手のチョイスで結果的には失敗しております。最終的に2トップで放り込むなら、上手くいかないビルドアップを早めに見切っても良かったかもしれませんね。まぁそれでも上手くいった気がしないですが。

 

これでレアル・マドリー相手の連勝で次のステップへと進めます。彼らのようなビッグクラブを倒すのは、シティのようなクラブには非常に大きいことです。このような勝利経験を増やしていく他ありませんからね。現状、勝ち残っているチームで考えると、スペイン勢は怖いもののバルサは低調ですし、アトレティコの方が怖いかもしれません。シティの苦手なプレミア勢は、リバプールが既に敗退しチェルシーも崖っぷちと、案外良い線言ってる気がします。只、次の対戦相手であるリヨンは正直不気味(笑)ペップ体制でフランス勢のモナコに敗北してますし、アウアーやデパイなどタレントもいて、気の抜けない相手になるでしょう。この後はいつもと違うリスボンでの1発勝負と変則ですから、読みにくいですが是非ともビッグイヤーを掲げてもらいたいです。

 

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