クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【番外編】大敗のバルセロナ!!クレに明日は来るのか!?

ペップ到来によりギャラガー兄弟大好きも手伝いスタートしたマン・シティブログですが、98年より応援するバルセロナがショッキングな敗退をかましてくれましたので、番外編として現状のバルセロナ及びCLでのバイエルン対策を模索してみたいと思います。

 

大差の敗北も実力通りの結果

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2−8ですよ。2−8。夢だけど夢じゃなかった!!ってメイちゃんの言葉をまんま言いたくなったCL観戦後2度寝して目覚めたごろうさんです。突きつけられた現実って感じですが、なるべくしてなってますし現在のバルセロナ、そして現在のバイエルンを色濃く反映した結果でしょうね。バイエルンのあまりの完成度の高さに、バルサが如何に不甲斐なかったとは言え、今季の優勝候補最右翼って感じがモロにしました。勿論、突けそうな問題点もありましたので、そこも含めてバルサバイエルンを検証しつつ、現状残っている他クラブで対抗できるのかを模索してみます。

 

タフさと連動性を兼ね備えたハイプレス。窒息するか自由を得るか

 

この試合で一番顕著だったのはバイエルンのハイプレスですよね。非常に完成度の高いプレスだったと思います。マドリーとのCLでシティも実行したプレス顔負けの強烈さでした。バルサとしては足元に定評があるはずのGKテア・シュテーゲンに、MF顔負けのピケと左利きの左CBラングレが居てあの様ですから、溜まりませんね。バイエルンはGKまでプレスを掛けにいき、それに伴い後ろの選手も前から嵌めていってますから、かなり前掛かりな状態でのプレスです。一つ効果的な印象を受けたのは、GKにプレスにいく際にピケ側を切りながら行っていること。よりビルドアップの上手いピケへのコースをまず消し、必然的にバルサにとっての右側からいく事でテア・シュテーゲンに利き足ではない左足でのキックを強いている事ですね。これによりバルサのビルドアップは窮屈を極め、GKの左足でのキックは精度に欠き、見事にショートカウンターを受けまくるという、ペップバルサから応援し始めた人にとっては、これどこのチーム?ってくらいになってる事でしょう。

 

ここまで厳しいとロングボールで割り切るか、終始ミュラーなどに見張られていたブスケッツ以外にも、両インテリオールも積極的に顔を出し且つ相手を剥がす必要があるのですが、これが今のバルサには出来ない。特にリバプール程速くはないですが、バイエルンのプレスも質と量を兼ね備えており、且つリバプールよりもパワフルなので、捕まるとより危険です。チャビ、イニエスタの黄金の時代を観たものからすれば悲しい限りではありますが、無い物ねだりなのも確かでしょう(昔はロッケンバックとかジオバンニとかそういう中盤の時もあったし)。右のセルジ・ロベルトはデイビス牽制もしなきゃ行けないでしょうから、デ・ヨングブスケッツにもうちょい頑張ってもらわないといけなかった。前線の動きも少ない中では厳しいんでしょうが。

 

攻略のキーになるのはウィンガーとGKか!?

 

只、勿論バイエルンのハイプレスも万能ではありません。前述の通りかなり前掛かりの為、バイエルン側の後方には広大なスペースがあります。デイビスにアラバとスピード溢れるDFとGKのノイアーで多くのカバーは出来ていますが、この試合でも前半だけで3度DFラインの裏を突かれ、その内一つがオウンゴールとは言え失点に直結しています。バイエルンとしては自信の表れでしょうし、リスクは承知の上でハイリターンを享受した訳ですが、今後も同様のスタイルでいくなら狙い目となります。スアレスの1発抜けはノイアーにカバーされるなど、流石に厳しそうだったのでサイドバックの裏を狙い、高速クロスで中が合わせるのが効果的そうに見えました。この際、デイビス側では帰陣の速さからより高い精度を求められそうなので、キミッヒ側の方が角度は高そうです。

 

となれば重要なのはウィンガーの動きの質と出し手の問題になるので、シティやPSGは上手く攻略できるかもしれません。シティではスターリングとマフレズ、PSGではネイマールとムバッペがいますので、スピードとクオリティではバイエルンを凌駕できる可能性があります。現状のバルサでは中盤が弱い上に、ウィンガーもいませんし、その役割を担うのがジョルディ・アルバとネルソン・セメドな訳で、攻めるにしてもリスク負わなきゃ行けないのは良くないですね。

出し手としても、今回のケースに当て嵌めればシティとしてはラポルトを消されながらエデルソンにプレッシャーを掛けられる事が想定されますが、今日見た限りではエデルソンの方がビルドアップの判断も早いですし、ミドルキック及びロングキックは明らかに上手いですから、クリアのキーマンになるかもしれません。またロドリのフォローという点ではギュンドアンが気が効くので、その辺もバルサよりは上手くやれると思われます。

 

またプレスを攻略する事で展開を有利に持っていくことは可能かと思われます。バルサは窒息して死んだ訳ですが、自陣で取られてショートカウンターと敵陣で失いロングカウンターとでは打てる対策も変わるので、バルサのような一方的な展開は避けられるでしょう。敵陣ならば、フェルナンジーニョのように平気な顔してファウルもかませますしね!

 

バルサに明日はあるのか?

 

ない。今のところ絶望的なほどに。この敗戦を受けて、CL3大会連続での屈辱的な敗戦という事で悲しみに暮れているクレもいる事でしょう(ダジャレじゃないですよ)。でも安心してください。思えばペップ時代が上手くいきすぎ、そしてその遺産もメッシらが高齢化したことにより尽きかけているのですが、私の応援し始めた時期も随分狂気じみてましたし、いつか明るい明日はくる事でしょう。問題はいつかがいつなのかですが。

 

みなさんがご指摘の通り、フロントのゴタゴタっぷりが1番の原因でしょう。只、バルサのフロントが変なのは今に始まった話ではないのが悲しいところ。ある意味ティキタカよりも伝統っぽい。まぁそれにしても今のバルトメウが限界なのは確かでしょうから、1年後の会長選挙を待たずに辞めてくれって言うのがクレの本音でしょう(ダジャレじゃないですよ)。試合後、重要な決断を下したとコメントしてましたので、それがセティエンというトカゲの尻尾切りではない事を祈ります。

 

選手補強の失敗とメッシ

 

選手補強で迷走している感じの近年のバルサですが、補強が上手くない(商売としても選手の目利きとしても)のは、これも実は昔からですね。コウチーニョ(戦力外のローン選手に2点も決められたよ!ワォ!!)にデンベレグリーズマンと大金を湯水の如く捨てていっているバルサですが、リケルメという面白事例もあるので珍しい事ではありません。補強の目玉にも関わらず加入直後に戦力外となったリケルメに比べれば、起用してみただけまだマシというモノ。まぁ只の阿保なんですけどね。現場とフロントとの意思疎通が出来ていないのは昔からバルサがダメな部分の一つで、ラポルタ会長時良かったのは後ろ盾がクライフですから、まぁ違いますわな。

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ピッチ内に向けても事情が他クラブよりも独特ですから、解決策が難しいですね。メッシがいるという最大のメリットが低迷の一因であるという悲しいジレンマ。マドリーがロナウド切ったように、メッシ切ったらと思われるかもしれませんが、立場がそうはさせません。これはメディアで言われる現在のメッシの発言力が強いとかそういう話ではなく、立場とは彼がカンテラ出身の大スターであるという事です(これはピケとブスケッツにも言えますが)。他所からとった大スターであれば、ロナウジーニョのようにズバッといけるかもしれません。しかし、メッシの場合は自前で育て上げた故にクラブ側から切るなど持ってのほか。また、ピッチのプレーが落ち目ならば兎も角、全盛期よりも落ちたとは言えプレーすれば未だ世界最高なのは変わらずというタチの悪さ。世代交代しなければ行けないが、彼を超える選手が現存しない為、変える理由にもならない。これは困難な問題ですね。と私自身分かっているので、メッシが引退するか故郷に一足先に帰る決断を下さない限り、根本的な解決策はないように思います。若干諦め気味。

 

メッシに頼ったチームからメッシを活かせるチームに

 

となれば、メッシを活かしつつメッシに頼らないという困難なミッションを遂行するしかありません。恐らくセティエンは解任されるでしょうし、可哀想な面はあるものの、バイエルン戦を見る限りでは彼ではバルサを率いるのは無理です。誰が指揮官につくかわかりませんし(噂のポチェッティーノなら最善)、会長の意味深発言も中身が分からないので、ここからは妄想です。しかもメッシが退団(引退にせよ移籍にせよ)するまでの期間限定です。

 

メッシを活かし、且つ頼らないというのはあくまで全てを頼らないという形が望ましいです。前述した通り、ピッチでのメッシは未だ決定的な存在であり、誰よりも決定機を作り出せます。問題はアルゼンチン代表と同じで、ゲームメイクもチャンスメイクもゴールも全てメッシ次第なのがダメなのです。ペップの時代にはチャビとイニエスタがおり、メッシはファイナルサードに集中出来ました。勿論、彼らの代わりを探すなど困難な話なのですが、少なくとも中盤の主導権を取れないと厳しいです。そこでシステムは従来の4−3−3に戻してみてはどうでしょうか。近年はスアレスとメッシを活かす為に4−4−2になる事が多かったバルサですが、最早2人は面倒見切れません。

 

スアレスとの別れとエストレーモ(ウィング)の復活

 

今季のCLの強いチームを振り返ってもハイプレスはチーム戦術として重要な要素を占めます。スアレスは今でもハイクオリティではありますが、以前より散発的でバイタリティ(起因する野心)を失っています。故にスアレスは残念ではありますがサヨナラです。そして、エストレーモの復活こそバルサの復活と個人的に思っています。ティキタカよりもバルサらしいと思っているエストレーモですが、いなくなって久しいですね。両サイドに突破力のある選手がいるのも強いチームの共通項ではないかなと思います。バイエルンにはペリシッチやニャブリにコマン、リバプールにはマネにサラー、シティではスターリングにマフレズとサネ(バイエルン移籍)、マドリーやアトレティコでもヴィニシウスやカラスコがいますね。特に近年の守備戦術は成熟の一方ですから個で剥がせる存在は貴重です。且つ、このスピード自慢達が積極的なプレスを敢行するからこそ威力が上がるというモノ。

 

バルサの場合だと、これもメッシの役割ですね(多過ぎる)。デンベレは本来的役の筈ですが、本人の素行を変えれなければ主力として計算できません。グリーズマンコウチーニョは残念ながら適性が低いので、少しでも多くの資金源になってもらう他ないでしょう(現実には移籍オペレーション自体が難しいでしょうが)。市場の噂に上るラウタロ・マルティネスは極めて良い選手ですが、獲得出来るならばスアレス的な動きよりもビジャ的なプレーを期待します。また資金的に難しいならば、若くてスピードのあるエストレーモを獲得した方が良いのではと思います。シティが既に獲得してますが、フェラン・トーレスなんかは値段的にも狙った方が良かったのではと。またカンテラーノであるアンス・ファティは重要な存在となり得るでしょう。

 

中盤はデ・ヨングを中心に組む

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良い時とパッとしない時の激しいデ・ヨングですが、チーム状態に左右されているだけで、個人的には問題なしと考えます。モダンフットボールに必要な要素を兼ね備えるMFは、ボールスキルに周りを活かす能力、自ら局面の打開というオフェンシブな面は勿論、守備力もありますからピボーテの1番手と見るべきです。このポジションにはブスケッツが長年君臨してきましたが、最早絶対的な存在ではありません。そもそもブスケッツの良さってスペースを埋める守備や、高いキープ力にビルドアップの(特にメッシにボールをつける)センスなどであり、これは多くはチームないしはインテリオールを快適に過ごさせる事にある訳ですが、そのインテリオールが現スカッドでは優位性がない為に、価値も減っています。チャビとイニエスタがいれば最強のピボーテも、齢を取り前のインテリオールの能力が落ちれば、必要以上の事をしなければならなくなり、無理がたたってます。

 

ブスケッツが前からプレスに行ってもそれ程の圧力になってませんし、寧ろバイタルエリアを空ける始末なので、彼の良さが全く活きていない。ですので、より広範囲をカバーできるデ・ヨングを中央に置き、プレービジョンのあるMFを使いたいところです。リキ・プッチには期待できますが、現時点で全てを任せるのは時期尚早。それでもメッシとのコンビネーション等を考えれば、抜粋に値します。またそれによりコンビを組むインテリオールも考えなければなりません。ここはクラックを獲得すべきポイントでしょう。

 

セルジ・ロベルトは非常にオールマイティで気が効く選手ですが、バルサの中盤としてはやはり厳しい気がします。よってポジションはやはりラテラウでセメドとポジションを分け合った方が層が厚くなるでしょう。そう彼はガブリなのです。

 

よって最大の補強ポイントはエストレーモとインテリオールとなります。カンテラーノであるファティとプッチは起用を促しつつ彼等が責任を取らされないようにするべきです。セントラルの後釜は必要ですが、上記2点ほどではないと個人的には思ってます。チームのプレスがハマればピケとラングレはまだ信頼に足ります。多分、エリック・ガルシアが来るんでしょうから(シティを思うととても悲しい)、ウンティティを放出したなら、誰かを補強するくらいで良いのではないでしょうか。

 

全てはバルトメウ次第

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とまぁ妄想含めて、めっちゃ長くなってしまいましたが、結局はバルトメウ次第でしょう。どんな決断下したか知りませんが、“監督やっぱ変えるわ“程度じゃクレの限界を超えてるでしょう。何にしたって長くてあと1年の命でしょうが。とっとと辞めていただきたい。

過渡期であることは間違い無いので、来季も我慢のシーズンになるのは目に見めてますが、明けない夜はないって事で、ひたすら耐えましょう。随分長い夜になりそうな気はしますが。

 

ロッケンバックとかクリスタンバルとかボナノとか、そういう時代もあったし寧ろペップ時代の方が珍しいんだから、我慢我慢です。プティとかリケルメとかも考えれば、この混迷感こそバルサでしょって古いクレも居るんじゃないですかね(笑)?

 

こう考えるとシティとしてはペップを長く保有したいと共に、ペップ後をうまくやらないとですね。幸いにシティのフロントは色んな意味で超優秀且つ強力なのが証明されてますから、シチズン的には大丈夫かもしれませんけど。まずは難敵リヨン戦頑張りましょう!!

 

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