【PL20−21/第13節 WBA戦】痛恨のドローだが、ギュンドアンの覚醒に期待する
前節ユナイテッドとのダービーで退屈なドローを演じたシティですが、下位に沈むWBAには勝っときたかったんですがね。
シティスカッド。
先発
GK:エデルソン
DF:カンセロ、ディアス、アケ、メンディ
MF:ロドリ、ギュンドアン
デ・ブルイネ
FW:スターリング、ジェズス、フォーデン
最終
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ディアス、アケ、カンセロ
MF:ロドリ
デ・ブルイネ、ギュンドアン
ラポルトとベルナルドの序列の低下っぷりが凄まじい。一体何があったんだという程。他の選手と比べて明らかに劣るとは全く思えないんですがね。ペップってこういう謎の対応してギクシャクするんですよねぇ。
【マン・シティ:1−1:WBA】DREW
前半は前節のダービーのように退屈でしたが、後半は一気にギアが上がりましたね。相手GKのジョンストンのビッグセーブ連発や少々不運な失点など、結果だけを見れば残念極まりないドローと言え、ペップも仕切りにコースオフィシャルに詰め寄るなど、頻繁に目が血走っていたのがカメラに抜かれていましたが、悩みの日々はまだまだ続きそうな気配です。
とはいえ個人的な見解で言えば、前節のドローよりも遥かにマシな内容だったと思います。勿論、WBAにユナイテッドのようなカウンターの怖さは無かったですし、自陣に10人(6−4の2ライン)で固めてましたから別の難しさがあった訳ですが、後半の内容はかなり良くなっています。
キッカケとなったのはギュンドアンのポジションを前に移したことでしょう。フォーデンなんかとポジションを入れ替えながら、高い位置でボールを受けてはチャンスを作り出し、あわよくば2ゴール目を狙えそうな状況にありました。特に引いて守る相手に対して、誰かが堅い中央部でボールを受けなければならないのですが、このタスクをよくこなしていました。
ダビドと比べた場合に、ラストの精度に少し欠けるのは致し方ないですし、それでも彼はチームにリズムを与える存在なので、この試合の最大のキーマンだった事は間違いありません。ファイナルサードに向かってスピードアップするのにボールを握ってプレーする場合、このリズムを上げるのは非常に重要となります。彼の受けて出しての繰り返しは、チームのパスのリズムを上げるのに役立てられており、また最終的に自身も前線に顔を出すことで決定機の創出にも繋げている訳です。
また全体的にリズムが上がったことで、プレスも機能しボール奪取からのショートカウンターというシーンも増えましたね。あれほどキレのあるギュンドアンは何か久々に見た気がします。実際のところ、以前にも言及したようにダビドの退団から遅攻が上手くいっていないので、今日の試合のパフォーマンスをBIG6相手でも安定して披露してくれれば、攻撃のクリエイティブさは随分上がると思います。ベルナルドにも似たような期待をしているのですが、ペップが最近全然起用しないのでギュンドアンに期待する部分はかなり大きいです。
リズムという点で言えば、ロドリは逆に攻撃面ではチームに安定をもたらしていません。パスはズレるし、ボールロストもあります。守備面でのことを考えれば彼の起用は妥当なのですが、攻撃ありきで考える方が私は好きですし、ペップのチームらしいと思いますので、別の選択肢も考えて良いのではと思っています。また、メンディは殆ど何もせずにピッチを去りましたが、髪型だけは異常に目立ってましたね(笑)見た目の派手さとプレーの地味さのギャップが、、、最近はスターリングも見た目の割にプレーが、、、またカンセロは良くも悪くも意外性のある選手で今のシティでは貴重なアイデアマンでもあるのですが、悲しいかな軽薄なプレーに終始するんですよね。彼には集中力とか粘り強さとか、そういうのには無縁だと思われます。と、ダメ出ししたい選手がいっぱいいるんですが。このレビューはギュンドアンのことを言及したかっただけなので、ここまでにしておきます。
まぁチャンスは作りましたが決定力に欠けるのはいつもの事。アグエロも全然コンディション出来てなさそうですし、スターリングもジェズスもゴールが遠い状況とあっては厳しい戦いは続きそうです。ユナイテッド戦のドローよりも結果的には手痛いドローなんですが、チャンスをより多く作り出すという事ではこの試合の方が良かったと言えますね。
ギュンドアンの覚醒に密かな期待をしておきます。