【チャンピオンズリーグ17ー18】グループステージ第5節フェイエノールト戦
既に4戦全勝で決勝トーナメントへの進出を決めている為、過密日程も考慮しターンオーバーで勝利を収めたいところ。旧友ファン・ブロンクホルスト率いるフェイエノールトを迎え撃ちます。
シティスカッド。
出場機会の少ない選手が顔を並べます。ストーンズが負傷を負ったCBはオタメンディとマンガラというコンビ。左サイドバックにも久々のダニーロですね。デ・ブルイネが一番休養してもらいたいですが、この日も先発。なるべく早めにお役御免させたいところです。
前半(0ー0)ー:ー
ペースの上がらない前半。要因はコンビネーション不足か、疲労か、はたまたモチベーションか。いずれにしても集中力を欠いたプレーが目につきましたね。控え組はアピールしたいところですが、インパクトは出せず。
只、その中でもギュンドアンは良いプレーしてましたね。ビルドアップでの安定したパスに、ワンツーでの抜け出しや2列目からの飛び出しも積極的に行い、何とかチャンスを作り出そうとしていました。それでも攻撃面で迫力を欠いてしまったのは、フェイエノールトの守備というよりシティの精度が普段に比べると随分見劣りしたからでしょう。
マンガラは寄せられるとビルドアップが途端に不安定になり、まぁエデルソンですら危ういミスしてましたので、チーム全体がフワッとした空気だったのは否めません。デ・ブルイネも連戦の影響かそれほど存在感を示せず。
ボールが持てるので守備面で大きな問題も特になく、どちらもペースの上がらない前半となりました。
後半(1ー0)スターリング:ー
ギアが一段上がったシティ、後ろからの飛び出しもより活発となり前半よりもアグレッシブになりますが、やはりこの日は精度がイマイチでビッグチャンスにまではなりません。ビルドアップはギュンドアンとヤヤが中心となり安定してましたので、ポゼッションは高いんですけどね。まぁいつもに比べると攻撃陣は迫力を欠きました。それでも終了間際にスターリングとギュンドアンのワンツーからゴールを上げました。スターリングはゴール前で自信を持って落ち着いたプレーを出来るようになってきています。個人的なMOMにあげたいギュンドアンは、最後に素晴らしいスルーパスでアシストしてくれました。
その他トピックスとしては、フォーデンとディアスの若手コンビが出場機会を得ました。ディアスは殆ど時間がありませんでしたが、フォーデンは15分〜20分程はプレー出来たでしょうか。フォーデンのプレーもとても10代とは思えぬ落ち着きですが、そこから更に存在感を発揮できるかが、彼の今後のキャリアに影響しそうですね。デ・ブルイネは60分程で退きましたが、多分予めプレー時間を決められていたのでしょう。
総括(1ー0)WIN
低調な試合でしたが、勝利で終えられるのは今季の強さなのかもしれません。長いシーズンずっと好調という訳にはいきませんので、こういった試合でもモノに出来るかが最終的には大きな違いになるのかも。
ペップはあんまり満足してないでしょうが、年末年始も連戦が続くのでもチーム全体で勝っていきたいですね。
【プレミアリーグ17ー18】第12節レスター戦
インターナショナルウィーク明けのレスター戦。好調を維持したいところですが、代表選手を多く抱えるシティにとっては疲労が心配の種ですね。
シティスカッド。
概ねいつも通りのメンバーですが、累積での出場停止でオタメンディに代わり、久々に怪我から復帰した主将コンパニが先発です。またCFは代表戦中にアクシデントのあったアグエロではなくジェズスが先発。
レスタースカッドは4ー4ー2。
残念ながら岡崎はベンチスタート。今迄更迭された監督と同じパターンにならなければ良いですがピュエルはどうですかね。
前半(0ー1)ー:ジェズス
いやぁ危なかった。何がって初っ端のコンパニのファウルですね。チーム全体が一瞬ボヤッとしたタイミングでしたが、綺麗にヴァーディーに抜け出されましたから。ファウルで止めた訳ですけど、レッド出す審判も居ておかしくない状況だけにイエローでラッキー。その後、しばらくはコンパニがボールを持つ度にブーイングされてましたね(笑)
その後はシティが普段通りにボールを持ってプレー。特に左サイドから好プレーが続出、ダビドが優れたハブとなり、サネを走らせます。サネからのクロス自体も良いものが沢山ありましたが、最終的には僅かに中と合わないシーンが多かったですね。サネからのクロスでダビド、スターリングがそれぞれ決定機を迎えています。
守備陣も最初の1本以外は問題なくプレーしていましたが、シティには良くないアクシデントが。裏へのボールを追っていたストーンズが故障。腿裏を抑えてましたので、筋肉系の故障でしょうか。ストーンズも代表戦を連戦してますので、大事に至らなければ良いのですが。
前半は、その後もゴールは生まれず後半かぁと思っていたら素晴らしいプレーが。密集地でワンツーなどパスがいくつも繋がりゴール前にブロックを敷いたレスター守備陣を切り裂く姿は、カンプノウの懐かしきチームの残像が観れました。本当に往年のバルサ的な崩しでした。今、ペップが作り上げているマン・シティは当時のバルサとは随分違うのですが、この得点はバルサ感満載。良いもの観れました。
後半(0ー1)ー:デ・ブルイネ
前半1点取ったことで落ち着いて入る事の出来たシティ。ハーフタイム中に指示があったであろうレスターは前半よりも少しアグレッシブになったでしょうか。レスターが前半よりも前に来たぶん、アップテンポな展開となった序盤。CKから危ないシーンがありましたが、デ・ブルイネの一発が全てを粉砕してくれました。今季のデ・ブルイネのミドルは止められませんね。昨季のポスト当てゲームが嘘のよう。
その後もチャンスは作りますが、追加点は生まれずタイムアップとなります。以下、ポイントを幾つか。ストーンズが怪我した事で見慣れない守備陣となったCB。コンパニとマンガラがコンビを組みましたが、守備面は概ね問題なかったかと思います。守備面で助けになったのはデルフとエデルソンの存在。レスター攻撃陣の要注意人物であるマフレズをデルフが完封。デルフは今日のMOMと言える好プレー連発で、メンディ不在を全く感じさせませんね。また、エデルソンが裏のスペースを上手くケアしてくれるので、高いラインを保てますし両CBが縦に強く当たれるというのもあります。
ビルドアップではマンガラに少しの不安が。幾つか良い縦パスなども見せており、パスの精度に大きく問題があるようには見えません。なので、状況判断が甘いのだろうなと。この辺が改善されれば、左利きのCBという事も考慮すれば良い戦力になるのになと感じました。
総括(0ー2)WIN
良好なパフォーマンスでリーグの勝ち点を更に積み上げました。レスターにはほぼ何もさせずに2つのゴラッソで勝利と、試合内容には言うことありません。
ストーンズの怪我具合が気になりますし、メンバーの疲労は特に気になる要素です。CLではターンオーバーを是非ともペップにお願いしたいですね。
【プレミアリーグ17ー18】第11節アーセナル戦
仕事と私用でゴタゴタだった月末月初。CLナポリ戦は苦戦した様ですが、勝利した事でグループステージ突破を決めましたね。気付けばもう11月でリーグはアーセナル戦です。
シティスカッド。
クラブ歴代最多得点でクラブ史に名を刻んだアグエロが先発です。CLはギュンドアンが出てたみたいなんですが、今回はいつもの布陣。
3バック採用中のアーセナル。CB不足で、コクランが中央に入ります。3バックとはいえ、モンレアルってそういう選手でしたっけ。エジルが右サイドにサンチェスが中央に陣取り、新加入のラカゼットはベンチスタートです。
前半(1ー0)デ・ブルイネ:ー
前からの圧力を強めたアーセナル。最前線のサンチェスからアグレッシブにプレスを掛け、シティのビルドアップを防ぎにかかります。只、前からガンガン来てくれるので搔い潜った際には広大なスペースが。前半はカウンターがよく効いており、開始早々のアグエロのシュートまで持っていったシーンを筆頭に、迫力あるプレーを見せていたと思います。
20分前後から相手陣内でプレーする時間帯が増えてきたなと思った矢先、チェルシー戦に続いてのビッグマッチでのゴラッソとなったのはデ・ブルイネ。左右に相手を揺さぶった後に作り直しから、中央のデ・ブルイネがワンツーで侵入するとミドルをズドン。
攻撃陣ではスターリングが積極的なプレーを見せていましたが、最後の精度に今日は難を抱えてましたかね。サネのクロスに合わせようとしたのは明らかなファールだったと思いますが、PKにはならず。また逆に一気に抜け出した決定機では、サネへのラストパスが明後日の方向に、、、これにはペップも相当怒ってましたね(笑)
守備ではストーンズ、オタメンディを中心に粘り強く対応し、終了間際のラムジーのシュートもエデルソンがファインセーブ。プレスも自陣に構えての守備も大きな問題点はなかったと思います。
後半(2ー1)アグエロ(PK)、ジェズス:ラカゼット
後半早々にゴールを決めれたのは、前半3度ほどあった決定機を決められなかった後だけに大きかったですね。PKをゲットしたスターリングの飛び出しも素晴らしかったですし、ファーストタッチでモンレアルの前に持っていけたのは良かったですね。あのファーストタッチがPKを呼び込んだと言えます。アグエロがポストに当ててヒヤッとしましたが、PKを沈めリードを広げることに成功。
しかし、ここからはかなりオープンな打ち合いとなりました。2点差になってもまだ気合いが乗っているアーセナルは諦めずにハイプレス。互いに激しいアップダウンを繰り返し、中盤には結構オープンスペースが出来てきます。その中で交代出場のラカゼットが追撃の1発を決めましたね。失点直後はアーセナルに勢いをつけられましたが、シティ自慢のカウンターの鋭さは発揮し対抗します。
一進一退となった試合の結末は意外な形に。問題の3点目ですが、まぁどう見てもオフサイドです。リアルタイムでもフェルナンジーニョのパスのタイミングが一つ遅いよって思った矢先でしたし。Mr.ベンゲルが怒っても仕方ないくらい立派なオフサイドでしたな。これで試合のトーンが下がってしまったのは残念でしたが、シティ的には勝ったので問題なしです(笑)
総括(3ー1)WIN
最後は良い試合が勿体無くなりましたが、勝利自体は妥当だったのではないかと思います。好ゲームでしたがパフォーマンスでも上回ったと思いますし。只、アーセナル的に同点に追いつけた可能性は否定しませんよ。
まぁなにはともあれ連勝は続きビッグマッチも3連勝ですか。マン・ユナイテッドがチェルシーに敗北したので良い感じに突き抜ける事になりました。
気になるのは連戦での疲労や負傷。メンディの長期離脱を埋めたデルフが怪我を負ってなければいいのですが。デ・ブルイネも最近は出ずっぱりのせいで後半30分前後から精度がぐっと落ちますからね。インターナショナルウィークに入りますが、インサイドハーフは特に休ませたいですね。
【プレミアリーグ17ー18】第10節WBA戦
久々のノーゴールで終わったリーグカップを経て、再び攻撃陣のギアを上げたいシティ。AWAYのウェストブロムに乗り込みます。
シティスカッド。
ターンオーバーで休ませれた中盤がスタメン復帰。ベルナルドが先発での起用です。
前半(1ー2)ロドリゲス:サネ、フェルナンジーニョ
アップダウンの激しい前半は、開始15分までに両チームで3点を取り合いました。攻撃陣のアイデアや鋭さがあったシティは、サネのゴラッソもあり良い展開に持っていけるかと思いましたが、WBAはかなりのハイテンションでゲームに臨めており危ないシーンをいくつか作られました。
WBAの縦への意識と推進力は凄まじく、時に怪我人が出そうなタックルはどうかと思いますがHOMEの声援をバックに、果敢に突進してましたね。正しく”突進”という言葉がピッタリなプレーですが、それでも想いがあれだけ全面に出ていれば、ボールが思わぬ所にこぼれたりするのが面白いところ。結構シティは手を焼いていました。失点シーンはロングボールの判断をストーンズとウォーカーが誤り、エデルソンも飛び出しましたが、上手くやられました。
攻撃は前節のズレは修正されており、ワンタッチプレーやサイドチェンジも織り交ぜアイデアは出ていました。失点後すぐに追加点が取れたのも重要でしたね。25分過ぎからはWBAは前からのプレスは少なめに自陣に陣取るようになります。それと同時にシティがボールをコントロールしますが、スペースがなくなり苦労する事に。ダビドのフリーのヘディングは決めたかったですね。
後半(1ー1)フィリップス:スターリング
後半も立ち上がりにハイプレスを敢行するWBA。GKへのバックパスの際には、漏れなく人数をかけて前から嵌めていき、フェルナンジーニョの所で失う様に狙いを持っていましたね。かなり厳しいプレスではありましたが、あれを剥がせると一気にチャンスに出来るんですけどね。
それでも追加点を挙げたのはシティ。交代出場のスターリングがゲット。サネのワンツーでの切り崩しやウォーカーのオーバーラップに鋭いクロスと、素晴らしい流れでのゴールでした。スターリングは今季はゴールへの意欲が人一倍高くなっていて面白いですね。シュート力がある方ではないだけに、ポジション取りやボールに対しての入り方など、ゴールが取れる様な動きに変わっています。本人もゴールへの執着心がかなり出てきています。
これで少し楽に終わらせれるかなと思いましたが、その後のビッグチャンスを3つほど棒に振ると、最後にオタメンディのミスで失点を喫するなど、残念な結末に。
総括(1ー2)WIN
決して悪くはなかった試合内容で、ハイプレスとそれ以上の馬力に苦しんだ試合でもありましたが、もっと点数が入ってもおかしくなかっただけに、少し勿体無い試合だったかなと思います。苦しんだ部分はパワーの差でしたが、それでも勝利という結果は妥当だったと思いますし、これで連勝キープです。
正直、この試合は勝利と怪我人が出なかったのも幸いでしたから、タフな試合でしたけどチャンピオンズリーグに向かえますね。
【カラバオカップ17ー18】4回戦ウォルバーハンプトン戦
タイトな日程の続くマン・シティ。カップ戦にてウルブズと対戦です。そして、カップ戦はまたまたハイライト観戦となりましたので、雑感のみです。社会人とは忙しいものです。
メンバーはターンオーバーにて出場機会の少ない選手で構成され、主力はようやく一息つけます。ベルナルドやギュンドアンら準レギュラークラスと、アダラビオヨやジンチェンコら若手が先発しました。
特筆だったのはGKブラボっていうのは誰が見ても今回は納得するでしょう。前がかりなチームはチャンスを多く作った反面、カウンターからピンチを幾度か迎えています。今日はまるで昨季かのように攻撃陣が総不発に終わり暗雲立ち込める中、昨季が嘘かのようにビッグセーブを連発するのでした(笑)
試合中も好パフォーマンスを見せたブラボは、PK戦でも2つのセーブでチームを勝利に導きました。この姿が見たかったと思ったのは、私だけではなかった筈。
カップ戦では過密日程となる為、負担も大きいのですが、今の良い流れを断ち切らなかったという意味で大きな勝利だったと思います。チャンスは作れどゴールが入らず敗れると、正に昨季の再来であり悪いイメージが今後に影響を及ぼす可能性もある訳です。そして勝利した際のチームメイトのブラボへの手厚い祝福は、チームが良い状態を維持した証明であると言えます。
正GKはエデルソンが素晴らしいシーズンを送ってますので、これで早々に変わるなんてことはまずないですが、それでもブラボの最高なプレーを見れた事で更なる期待を持ってチームを観れると思います。
【プレミアリーグ17ー18】第9節バーンリー戦
チャンピオンズリーグからの連戦となる週末のリーグ戦。今季不気味な存在のバーンリーと対戦します。
シティスカッド。
交通事故にて負傷したアグエロが先発にてピッチに戻ってきたのと、右ウィングにはベルナルドが先発で起用されています。
バーンリースカッド。
オーソドックスなイングランドスタイルの4ー4ー2。粘り強い守備が今季は効いています。
前半(1ー0)アグエロ(PK):ー
ここ数試合のハイパフォーマンスを維持したいところでしたが、この前半はミスが散見されリズムに乗れたとは言い難かったですね。バーンリーはかなりタイトな守備を披露していましたし、最後も身体を張ったりと前評判通りの戦いを披露していましたが、シティのパスワークのズレが多くスピードアップに至らなかったのが停滞した要因でしょうか。
先発起用されたベルナルドとアグエロは上々のパフォーマンスは見せていたと思います。荒く削りにきていたバーンリーの守備にシティも結構苛立っていただけに、不用意なミスも見られましたが、特にベルナルドの所でボールが収まり時間を作れていたのは良かったと思います。ベルナルドは2度決定機が訪れましたが決めきれませんでした。とは言え、PKを上手くもらいましたし、アグエロもキッチリ決めて先制出来たので、後半に繋がります。
守備は単純なロングボールへの対策が実は難しく、1度誤ると即ピンチになるので予断を許しません。パワーに押し切られてしまうシーンも見られましたし、組織的な部分よりもセカンドボールなどが予期せね所に出ると怖いなという印象を持ちました。また先制してからバーンリーは高い位置からプレスを仕掛けていたので、上手くいなしたいですね。
後半(2ー0)オタメンディ、サネ:ー
後半開始はバーンリーに押し込まれました。パワーを活かしたロングボールからアグレッシブに動き、シティは重心を下げられました。セットプレイなどは迫力ありましたし、前への圧力を随分出してこられましたね。そんな中にあって守備陣は高い集中力を見せ、各DFの1対1やエデルソンの飛び出しなど要所できちんと対応していました。
2点目は遠かったですが、CKからオタメンディがゲット。前日にペップが褒めていたようにデュエルに勝ってのヘディングでした。これで糸が切れたのか3点目は、アグエロの素晴らしいポストプレイからデ・ブルイネの必殺スルーパスに、サネの飛び出しという流れるような攻撃がようやく見られました。デ・ブルイネのパスは勿論良かったですが、アグエロのワンタッチで落としたプレーが決め手だったと思います。あれで攻撃が一気に加速しましたからね。
バーンリーは最後まで戦う意思を見せましたが、ジェズスにギュンドアンやヤヤも登場し試合を締めました。
総括(3ー0)WIN
思った以上に苦しめられたバーンリー戦。それでもクリーンシートで3点取れたのは、チームが充実している証じゃないでしょうか。今季に入ってからの守備陣のパフォーマンスは、昨季から比べると驚きとも言えます。
恐らく今はチームとしても勝てるイメージが持てているんでしょうね。長いシーズン苦しい場面はあるでしょうが、今季は一味違うのではと思えます。次はカップ戦ですからターンオーバーしてでも結果を出したいところ。
【チャンピオンズリーグ17ー18】グループステージ第3節ナポリ戦
絶好調のマン・シティ。勢いそのままにチャンピオンズリーグの大一番を迎えます。相手はナポリで、こちらもリーグ開幕8連勝とユーベを抑えて堂々首位です。
シティスカッド。
ここ数試合同じメンバーとシステムです。懸念されるのは連戦での披露。
どのポジションにも実力者がいる好チーム。インシーニェやハムシクといったプレーヤーは勿論、ジエリンスキやカジェホン、メルテンスなど侮れないスカッドですね。
前半(2ー1)スターリング、ジェズス:ー
想像とは違った前半、シティは開始から30分以上はワンサイドゲームを展開します。最初からしっかりとボールをキープし、崩しのアイデアやネガティブトランジションも問題なく、ナポリを圧倒します。
ビルドアップでキーになったのは左サイドバックのデルフ。攻撃時にはフェルナンジーニョとダブルボランチを形成し、左サイドを開けます。ナポリの右ウィングであるカジェホンを中央寄りのポジションを取らせる事で、一番奥のサイドで張るサネとインサイドハーフのダビドにスペースを与えます。1点目はまさにこれが有効に働いたシーンで、サイドに張るサネに入った時点でダビドが前線に飛び出し、折り返しのこぼれ球をスターリングが押し込みました。
2点目は前線からのプレッシングでデ・ブルイネがカットすると、得意のアーリークロスでジェズスがゲット。デ・ブルイネは更にポスト直撃のミドルを放つなど存在感を見せます。その他ジェズスにも決定機は訪れましたが、決められず。これらが試合を難しくしてしまったと言えます。
ナポリは35分辺りから少しづつプレー出来るようになりますが、大きな転換点はPKだったでしょうか。実際このPKは外してしまいますが、やはり2ー0というスコアは希望を持つには十分で、盛り返せるという自信を与えてしまったのかなと思います。前半はそれでも、ほぼシティペースで終えますが。
後半(0ー1)ー:(PK)
後半は前半とは展開が様変わりし、勢いづいたナポリは手強くシティはかなり苦しめられます。ナポリの攻勢を許した要因は3つ。
①ナポリの実力
②試合展開の慣れ
③シティのプレー強度の低下
ナポリ自体、セリエAで首位を走るだけあって純粋に実力がありました。特にボールを持ってアクティブにプレーしようとするスタイルは非常に好感が持てますし、狭いエリアでも苦にしないだけの組織的なポジショニングと個々のクオリティを備えていました。
そんな好チームですから、試合時間が進むにつれシティのテンポやリズムに慣れてきます。前半終盤のいけるぞという感触も相まって、自信を持ってプレー出来る様になったんでしょうね。要は普段の自分達のプレーが出来る様になったと。
そして最大の要因はこれかなと思いますが、シティ自体のプレー強度は随分落ちました。後半はプレスに行けず、奪っても猛烈なカウンターも見られなくなりましたので、単純にシティのペースが上がらなかったと言えます。これは過密日程でメンバーを固定しているのが一因かと思うので、そろそろローテーションして良いんじゃないかなと思います。特に、交代で入ったギュンドアンやベルナルドは良いプレー見せてますので、先発でも十分やれると思いますしね。
この辺はペップって割とメンバー変更するタイプだったと思いますので、最近はどう考えているのかなとは思いますが、シーズンでの計画もあるでしょうから上手くやってくれると信じましょう。
後半再びPKを与えてしまい1点差に詰め寄られますが、きちんと逃げ切り勝ち点3を手にしました。
総括(2ー1)WIN
結果的に苦しめられましたが、無事勝利したのは何より。後半シンドくなりましたが、ポジティブなのはDF陣はしっかり対応出来ていた事ですね。プレスは緩くてハマりませんでしたが、守備陣自体が崩されたシーンは数える程しかなく、危ないシーンは寧ろビルドアップのミスからのみでした。
個人的なMOMはエデルソンにあげたいですね。前半のPKセーブは結果的に勝利をもたらしましたし、飛び出しやシュートストップにハイボールの処理など本当に良いGKです。ビルドアップでもかなり安心して見てられるのもペップにとっては非常に重要な要素ですしね。
さてこれでグループステージ突破は十分見えてきたと思います。後はメンバーの疲労も考慮していけると更に良いですね。