クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【FAカップ20−21/3回戦 バーミンガム戦】シティらしい崩しで前半だけで勝負を決める!!

新年よりリーグのチェルシー戦、カラバオ杯のユナイテッド戦と連勝で来ているシティ。FAカップの2部バーミンガム戦も素晴らしい勝利となりましたね。

 

シティスカッド

 

先発

GK:ステッフェン

DF:カンセロ、ウォーカー、ディアス、メンディ

MF:ロドリ

   ベルナルド、デ・ブルイネ

FW:マフレズ、フォーデン、ジェズス

 

最終

GK:ステッフェン

DF:ウォーカー、ハーウッド=ベリスストーンズ、メンディ

MF:フェルナンジーニョ

   ベルナルド、フェリックス・ヌメチャ

FW:マフレズ、デラップ、フォーデン

 

アグエロも陽性者と接触との事で隔離中。ラポルトはあと10日程で復帰できるのではとの事ですね。コロナから帰ってきたのは、ウォーカーとジェズスです。

 

【マン・シティ:3−0:バーミンガム】WIN

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タレントの違いにモノを言わせ、前半から圧倒しましたね。コンパクトな2ラインを構築しようとしていたカランカ率いるバーミンガム。序盤こそタッチがフィットしていない感のあったシティでしたが、早々にベルナルドのゴラッソで先制点を挙げると、前半だけで3得点と勝負を決めてしまいました。ベルナルドの縦横無尽のプレーも良かったですが、ベルナルドの2点目はシティらしい崩しのコンビネーションで、チームの好調さが窺えます。

 

正直レベルの差が顕著な試合でしたので、それ程言うこともなかったのですが、最近しているゼロトップシステムはこの試合でも上手くいっているようにも見えました。この日はフォーデンが9番の位置に入った訳ですが、2ライン間に降りてくるタイミングや、そこから前を向くターンなど随所に好プレーを披露していました。最終的には3点目となるゴールも、マフレズの前進からDFラインの前でボールを受けると、ワンタッチ相手をずらしてからの強烈ミドルを突き刺しました。状況判断もよくプレースピードがとても速かったので、かなりのハイパフォーマンスだったと言えるでしょう。またCFがいないスペースにはジェズス然り、ベルナルド然り、誰かは飛び出しており得点の匂いを感じさせているのも機能している要因かなと思います。

 

また、すっかり定着したカンセロのインサイド起用ですが、この日もチームの攻撃に上手くハマります。ビルドアップの潤滑油にもなれますし、良質なスルーパスも、意外性のあるパスも出せます。彼の小技を効かしたテクニカルで器用な部分や、適当な性格をチームとしての長所に還元した辺りは、やるなペップって感じです。

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コロナからの復帰者では、ジェズスとウォーカー共に良いパフォーマンスでした。ジェズスはウィングでの起用でしたが、裏への抜け出しやドリブルなど、彼の良さはこちらの方が出そうかなと思います。ゴールは欲しかったですが、惜しいチャンスはいくつも作り出しました。ウォーカーもCB起用でしたが、彼の驚異的なフィジカルはどのポジションでも活きますし、カンセロが移動したスペースを埋めるのはお手の物で、CB・SB・中盤とどのポジションに移動しても難なくプレーできるのは、今の流動性あるシティの戦術の中では非常に頼もしい限りですね。

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前半で勝負のついた試合でしたので、後半は主力を休ませると共に若手の投入がメインとなります。ハーウッド=ベリスは無難なプレーで終え、目立つミスはなかったものの、トッププレーヤーとの差は随分あります。また、ヌメチャ弟のフェリックスも、サイズがありながらテクニックもある感出してましたが、状況判断が悪くプレーが非常に遅く感じました。まぁこの辺はいずれもトップレベルでの経験を増やしていければ向上していくでしょうが、このトップチームで居場所を確保するのは難しいかなと感じました。フォーデンって特別なタレントなんだというのを思い知りますね。

 

良い試合で良い勝利だったと思います。このまま好調を続けて離脱者が帰ってくるまで凌ぎたいですね。

 

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【PL20−21/第15節 ニューカッスル戦】チャンスはそれ程でもなかったが、攻守にコントロールし完勝!

ギュンドアンは覚醒し、カンセロはカンセロを超えたカンセロになったのだ。そう、スーパーカンセロである。

 

シティスカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:カンセロ、ストーンズ、ディアス、アケ

MF:ロドリ

   デ・ブルイネ、ギュンドアン

FW:スターリング、フェラン、ベルナルド

 

最終

GK:エデルソン

DF:カンセロ、ストーンズ、ディアス、アケ

MF:フェルナンジーニョ

   デ・ブルイネ、フォーデン

FW:ベルナルド、アグエロスターリン

 

事前情報としてウォーカーとジェズスがコロナ感染が発表され欠場でしたので、カンセロとフェランが先発起用です。

 

【マン・シティ:2−0:ニューカッスル】WIN

 

コロナ感染で2人欠場の中、カンセロがサンマクシマン辺りに狙われると嫌だなぁと思ってたら、彼もコロナでした。コロナ感染者めっちゃいますね。それでもアルミロン辺りに何かされても嫌だなぁと思ってましたが、そこにはカンセロを超えたカンセロが居たのでした。きっとどこかでクリリンがやられていたに違いない。また、ニューカッスルにはもっとグダグダなイメージを勝手に持ってましたけど、今日は5−4−1の3ラインもコンパクトにプレッシャーかけてましたし、押し上げるところや引いて守るところ、結構きちんと統一されていたと思います。故に崩し切るのに少し苦労していた感はあります。

 

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シティとしては大半でボールのイニシアチブを持った展開を作れた訳ですが、崩しのキーとなったのはカンセロ。4バックの4枚は攻撃時にはカンセロをインサイドハーフ気味に中央に押上、3バックを形成。3枚とロドリでビルドアップを行うのと、カンセロがアタッカーとの中継地点に上手くなっており、そこからのチャンスは多く見られました。偽サイドバックとして中央寄りのポジショニングにより、ウィンガーがタッチライン際に開いて受ける形は以前もありましたが、この日の前半ではサイドに開くスターリングにボールを預けてから、中央のカンセロとのコンビネーションでサイドを抉るというシーンが結構見られましたよね。カンセロは非常に器用な選手なので、ライン裏に通すボールとか上手いんですよ。また、後半になるとベルナルドがカンセロの位置に入り、カンセロ自体は右サイドに張る形となりましたが、良いクロスもあげていました。現在のシティでは攻撃のアイデアが豊富な選手なので、見事に当たった感じです。守備でも割と最近はやる気見せてますし、守備機会自体が少なかったですが、1対1でも良い対応を見せていました。彼の課題は継続性と淡白な気質なので、このまま一皮剥けると良いんですが。

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また、ここのところ動きの質が非常に高いギュンドアンは、この日も前めでプレー。先制点の時のようにゴール前まで顔も出せていますし、ロドリよりも少し高めでボールを受けることで、チームの前進を手助けしています。彼がどれだけ攻撃をリード出来るかがシティにとっては重要ですし、それによりデ・ブルイネの負担を如何に軽減するかなので、今は割と良い状態になりつつあるのではないでしょうか。また、ようやく先発起用が続くベルナルドもボールの預けところとしては非常に優秀で、密集地でも苦にしないコントロールの良さは、ギュンドアンと合わせてもっとゲームに関与して欲しいですね。

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安定感の増す守備陣は、ディアス中心にシャットアウト。左に入ったアケも対人強いので、安心して見ていられますね。セットプレイでも3枚CBがいると高さが出ますし、この3バックは悪くないですね。ディアスはビルドアップ時にラポルトほど攻撃的な良いボールを供給する訳ではないですが、捌くには十分ですし、彼の守備者らしい安定したプレーがシティにとっては珍しく良い感じです。

 

過密日程で欠場者もいますが、良い勝利でした。負傷者はこれ以上出したくないですが、復帰したアグエロも流石に前線に迫力をもたらしてましたし、乗り切って順位を少しでも上げときたいですね。

 

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【PL20−21/第14節 サウサンプトン戦】怒涛のプレッシングに大苦戦。虎の子の1点を守備陣が守り切る。

2戦連続ドロー中のシティ。ゴールは遠いが、守備陣の粘り強い対応は今までのシティにはないものですね。カンセロの頑張りに感動(笑)

 

シティスカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズ、ディアス、カンセロ

MF:ロドリ

   デ・ブルイネ、ギュンドアン

FW:ベルナルド、フェランスターリン

 

最終

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズ、ディアス、カンセロ

MF:ロドリ

   デ・ブルイネ、ギュンドアン

FW:マフレズ、ベルナルド、スターリン

 

ベルナルドが久々の起用で先発しています。ベンチにもいないラポルトって怪我だったっけ?

 

サウサンプトン:0−1:マン・シティ】WIN

 

いやぁ強いですねセインツ。というか、この時期にこのプレッシングをされるとかなりキツいです。今季ここまで上位に居るだけの理由がある訳ですね。実際のスコアはウノゼロと地味だった訳ですが、互いにチャンスは作りましたしスコアがもっと動いていても可笑しくなかったです。そう考えれば守備陣は良く無失点で終わらせたと思いますし、CBコンビを中心に最後まで粘り強く対応してましたね。昨季までのシティだと基本的に押し込むので守備機会自体が少なく、守備時は大抵ボールロスト後のカウンターなので大ピンチ→即失点みたいな感じですが、今季は重心後ろで粘ってます。

 

負けても可笑しくない試合でしたが、元気のあるうちに1点取ったのが大きかったです。開始早々から前半30分頃までは動きも早く精度もありましたが、時間経過と共にトーンダウンし、後半は序盤を除いては引いて守ってカウンターという今季のシティでした。ユナイテッドとのダービーの際になんて退屈なんだと、これならペップじゃなくていいなとも思いましたが、あれだけ疲れが目に見えてわかると、流石に仕方ないかと言えるでしょうね。現実的になって勝ち点拾っている訳です。まぁペップも基本的に選手時代からも含めて勝者の立場でいた訳ですからね、そりゃぁ勝つ為なら変化も受け入れるってとこでしょう。

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それでも前半の序盤では良い攻撃できてました。ギュンドアンの位置はこの日も高めで4−3−3の方が攻撃のクオリティが上がります。デ・ブルイネの負担も下がるでしょうし、ギュンドアンの出来というのは今後のチームの鍵となるでしょう。守備時に於けるロドリと2人でフィルターとしての機能、ビルドアップの際のリンクマンとしてのリードに、ファイナルサード近辺でのギャップをつくプレーと、任されるタスクが多岐に渡るので存在感を増していって欲しいですね。

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久々の登場となったベルナルドも良いパフォーマンスでした。彼がいるとボールの落ち着く先としては重要となります。特に今日のセインツのようにインテンシティの高いプレスを受けた際に、ファウルをもらったりDFをひっくり返したりと、潰されるシーンもあったにせよチームを大きく助けていました。ペップもセインツのプレスを掻い潜れないと判断したのか、途中からフェランをサイドに持っていき、ベルナルドはほぼフリーマンとしてデ・ブルイネやギュンドアンのサポートをしていました。シティ自体のプレッシングでも、デ・ブルイネの運動量がガクッと落ちる中、良く走りカバーしていました。後半の絶好機を決めれていれば、その頑張りも報われたことだったでしょうが、勝利の一因となったのは間違いないです。

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反面攻撃陣では、デ・ブルイネとスターリングのコンディションの低下は明らかなので、そろそろ休ませた方がいいと思います。デ・ブルイネは後半随分落ちましたし、スターリングに至っては得点シーン以外での見せ場はなく、良い形でのカウンターでも寧ろチームの停滞を招いていました。フォーデンはもっと重用して良いだけのプレーを見せてると思いますがね。ペップの胸中やいかに。

 

守備陣は4−4−2の3ラインで自陣にしっかり構えましたが、セインツの右サイドの攻撃は脅威で対面のカンセロは守備に追われました。ただ、カンセロも良く守備していましたね。1対1でも軽い守備はなかったですし、何度かボール奪取を披露しています。セインツのCBからのサイドチェンジのロングボールが正確でウォルコットやピータースがフリーで受けることが多かったですから、前でもう少し規制をかけるか、スターリングがもっとカンセロの負担を減らしてやるかするべきでしたね。それでも中央へのクロスもディアスとストーンズでカバーし、危ないシーンはあったものの無失点で終えられました。

 

我慢の試合が続きますが、コンディションをケアしないと危なそうです。

 

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【PL20−21/第13節 WBA戦】痛恨のドローだが、ギュンドアンの覚醒に期待する

前節ユナイテッドとのダービーで退屈なドローを演じたシティですが、下位に沈むWBAには勝っときたかったんですがね。

 

シティスカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:カンセロ、ディアス、アケ、メンディ

MF:ロドリ、ギュンドアン

   デ・ブルイネ

FW:スターリング、ジェズス、フォーデン

 

最終

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ディアス、アケ、カンセロ

MF:ロドリ

   デ・ブルイネ、ギュンドアン

FW:スターリング、アグエロ、ジェズス

 

ラポルトとベルナルドの序列の低下っぷりが凄まじい。一体何があったんだという程。他の選手と比べて明らかに劣るとは全く思えないんですがね。ペップってこういう謎の対応してギクシャクするんですよねぇ。

 

【マン・シティ:1−1:WBA】DREW

 

前半は前節のダービーのように退屈でしたが、後半は一気にギアが上がりましたね。相手GKのジョンストンのビッグセーブ連発や少々不運な失点など、結果だけを見れば残念極まりないドローと言え、ペップも仕切りにコースオフィシャルに詰め寄るなど、頻繁に目が血走っていたのがカメラに抜かれていましたが、悩みの日々はまだまだ続きそうな気配です。

 

とはいえ個人的な見解で言えば、前節のドローよりも遥かにマシな内容だったと思います。勿論、WBAにユナイテッドのようなカウンターの怖さは無かったですし、自陣に10人(6−4の2ライン)で固めてましたから別の難しさがあった訳ですが、後半の内容はかなり良くなっています。

キッカケとなったのはギュンドアンのポジションを前に移したことでしょう。フォーデンなんかとポジションを入れ替えながら、高い位置でボールを受けてはチャンスを作り出し、あわよくば2ゴール目を狙えそうな状況にありました。特に引いて守る相手に対して、誰かが堅い中央部でボールを受けなければならないのですが、このタスクをよくこなしていました。

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ダビドと比べた場合に、ラストの精度に少し欠けるのは致し方ないですし、それでも彼はチームにリズムを与える存在なので、この試合の最大のキーマンだった事は間違いありません。ファイナルサードに向かってスピードアップするのにボールを握ってプレーする場合、このリズムを上げるのは非常に重要となります。彼の受けて出しての繰り返しは、チームのパスのリズムを上げるのに役立てられており、また最終的に自身も前線に顔を出すことで決定機の創出にも繋げている訳です。

また全体的にリズムが上がったことで、プレスも機能しボール奪取からのショートカウンターというシーンも増えましたね。あれほどキレのあるギュンドアンは何か久々に見た気がします。実際のところ、以前にも言及したようにダビドの退団から遅攻が上手くいっていないので、今日の試合のパフォーマンスをBIG6相手でも安定して披露してくれれば、攻撃のクリエイティブさは随分上がると思います。ベルナルドにも似たような期待をしているのですが、ペップが最近全然起用しないのでギュンドアンに期待する部分はかなり大きいです。

 

リズムという点で言えば、ロドリは逆に攻撃面ではチームに安定をもたらしていません。パスはズレるし、ボールロストもあります。守備面でのことを考えれば彼の起用は妥当なのですが、攻撃ありきで考える方が私は好きですし、ペップのチームらしいと思いますので、別の選択肢も考えて良いのではと思っています。また、メンディは殆ど何もせずにピッチを去りましたが、髪型だけは異常に目立ってましたね(笑)見た目の派手さとプレーの地味さのギャップが、、、最近はスターリングも見た目の割にプレーが、、、またカンセロは良くも悪くも意外性のある選手で今のシティでは貴重なアイデアマンでもあるのですが、悲しいかな軽薄なプレーに終始するんですよね。彼には集中力とか粘り強さとか、そういうのには無縁だと思われます。と、ダメ出ししたい選手がいっぱいいるんですが。このレビューはギュンドアンのことを言及したかっただけなので、ここまでにしておきます。

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まぁチャンスは作りましたが決定力に欠けるのはいつもの事。アグエロも全然コンディション出来てなさそうですし、スターリングもジェズスもゴールが遠い状況とあっては厳しい戦いは続きそうです。ユナイテッド戦のドローよりも結果的には手痛いドローなんですが、チャンスをより多く作り出すという事ではこの試合の方が良かったと言えますね。

 

ギュンドアンの覚醒に密かな期待をしておきます。

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【PL20−21/第12節 マン・ユナイテッド戦】慎重な慎重なドロー。果たしてこれで良かったのか?

ユナイテッドとの今季初のダービー。昨季はダブルを喫しているだけに、それが頭を過ってましたかね。

 

シティスカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズ、ディアス、カンセロ

MF:フェルナンジーニョ、ロドリ

   デ・ブルイネ

FW:マフレズ、ジェズス、スターリン

 

最終

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズ、ディアス、カンセロ

MF:フェルナンジーニョ、ロドリ

   デ・ブルイネ

FW:フェラン、ジェズス、スターリン

 

CLで復帰したアグエロは大事を取ってますかね。気になるのはCBの序列、ラポルトの起用法についてですね。ストーンズの復調はプラスですがやはり左利きは入れていた方がスムーズと思います。

 

【マン・ユナイテッド:0−0:マン・シティ】DREW

 

とても手堅い試合になりましたね。まぁフェルナンジーニョとロドリでダブルボランチ組めばそうなるかっていう通りです。個人的には疑問の方が大きいのですが、カウンター等を殆どやらせていないですし素早いアタッカーに対してチャンスを作らせなかったのは、守備面では狙い通りだったのかなと思います。昨季は殆ど試合を支配しながら速攻に撃沈してダブルを喫している訳ですから、心理的にも慎重にならざるを得ない状況だったのかもしれません。

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守備面に関してフェルナンジーニョとロドリは期待通りのプレイを披露したのではと思います。1度ボール奪取に行ってひっくり返されたシーンはありましたが、それ以外では前線のプレスに連動したポジション取りで相手のパスコースを消しており、彼等のボール回収から攻撃に繋げる狙いは持てたのではないでしょうか。セカンドボールの回収とサイドに追い込んでからのパスカットと、十分にタスクを全うしていました。

 

反面、この2人に効果的なビルドアップを託すのは難しいミッションで、特にロドリは危ないパスミスをしています。私はダブルボランチ自体そんなに好きではないんですが、この2枚並びは特に好みではありません。DFラインの4枚とボランチ2枚でビルドアップしようとしていますが、前線及び2列目に効果的な縦パスもしくは斜めのパスは殆ど入らなかったです。これはボランチ2枚のキャラクターもありますが、前で受ける選手が少ないのも要因で、ちょっと後ろに重心置きすぎかなと思います。勿論、ユナイテッドのカウンターを警戒したでしょうし、ダビドの退団が余計にそうさせるのかもしれませんが。

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もう一つ気になるのはストーンズの積極的な起用ですね。これは良い面も勿論あります。加入2年目に素晴らしいプレーを披露したストーンズでしたが、怪我等による離脱から調子を上げられず序列も下がりまくりでした。しかし、ここ最近に入ってリーグで積極的な起用とそれに応えるような安定したプレーを見せており、弱点だったCBが充実する可能性を秘めています。守備者としてのタスクもきっちり遂行しながら、鋭い縦パスを入れるシーンも見受けられ、今後のキーになるかもしれません。ディアスが期待以上の出来でしっかり信頼を得ているので、このコンビを起用したと思いますが、結果ラポルトが出れないんですよね。危惧するのは単に左利きがいないことによるビルドアップの停滞が予想されるからなんですが、この試合でも隣のサイドバックがカンセロだった事もあって、あまりスムーズさを感じませんでした。

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まぁ簡単に言えば、この試合は別にボールを支配する意識はそれほど無かったということなんでしょう。今のチームに所属する選手の特性を考えれば、ハイプレスからのショートカウンターが一番確率高そうですしね。特にアスリート能力に長ける選手の多いユナイテッド相手には、それを選択したのも分かります。であるならば、マフレズの決定機は必ず決めなければならないでしょう。また、両ウィングは対面のサイドバックに対して凌駕するプレーを披露しなければドローという結果は必然です。

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ペップにしては随分と慎重な選択をしたと思います。良くはないですが悪くない結果も手にしています。ですが、個人的にペップに期待するフットボールとはかけ離れていて残念感が半端なかったですね。ダビドの退団やコロナ禍における過密日程とプレシーズンの準備不足(というか殆ど準備する時間なし)と可哀想な面はかなりあります。別にバルサ時代のようなフットボールをしてくれとも思いませんが(実際にあれは再現不可能)、ボールプレーを基本としたフットボールは観たいですね。何せ私はクライフ信者なので。今日のフットボールであれば別にペップじゃなくて良いです。

今のチームは転換時期なので今季は最終的な順位でCL圏内は死守して、来季に向け上手くスクラップ&ビルドしてくれたらなと思います。ペップらしいプライスレスなフットボールが観たいと強く感じました。まぁその為に凄いプライスが必要な気がするけど(笑)

 

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【PL20−21/第10節 バーンリー戦】久々の複数得点での勝利、好転を期待したいが

HOMEにバーンリーを迎えた1戦です。得点力不足を指摘されて久しいチームですが、マフレズってそんなにバーンリーキラーだったとは。

 

スカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズディアス、メンディ

MF:ロドリギュンドアン

   デ・ブルイネ

FW:マフレズ、ジェズス、フェラン

 

最終

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズエリック、メンディ

MF:フェルナンジーニョギュンドアン

   デ・ブルイネ

FW:マフレズ、ジェズス、フォーデン

 

CLに続いての起用となったのがストーンズですかね。今季はDAZNでCL観れないのでハイライトしかチェックできないんですよね。残念。怪我人もぼちぼち戻ってきてるみたいですから、巻き返しを期待しときましょう。

 

【マン・シティ:5−0:バーンリー】WIN

 

久々の大勝です。とても喜ばしい!前半はゲームもしっかりコントロールしながらの3得点。後半は少し押し込まれましたが、無失点で乗り切りながら2点追加と喜んでいい内容じゃないでしょうか。手放しではないけど。5点目以降は意識朦朧としてたので多分寝てました(苦笑)

 

さて、中身の検証をしていきますが前半はより良い内容ながら、前節時にも言及した遅攻の部分が特に改善した訳でもないんですよね。というかバーンリーがそれ程堅さも集中力も無かった感じなので。良かったのは開始早々に先制点を決めナーバスにならずにプレーできた事。これ結構重要なんですが、過渡期のチームって事もありますし、元々勝負強くもないんでゴールがない状態は結構チームの歯車を狂わせていた訳ですよ。そんな中で今日はいけるという雰囲気になるだけでも随分違います。

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その貴重な先制点は綺麗な流れのゴールではありましたが、ハイプレスからのショートカウンターで所謂速攻の部類です。ここは当然デ・ブルイネが健在ですし、ロドリがカットしてから3〜4本のパスで崩し切りましたよね。シティらしさの1つではありましたので、良い攻撃だと言えますが得意分野で勝負できたのが功を奏しています。また、2点目に関しては完全にマフレズの打開力に頼りましたので、マフレズ個人の素晴らしさを讃えるに止めるべきです。

 

よってチームにとって評価すべきゴールは3点目と4点目あたりでしょうか。3点目はジェズスが2ライン間に降りてきてボールを引き出し、そこからデ・ブルイネの素晴らしいクロスとなりました。ジェズスの動きを評価すべきですし、そこに差し込んだストーンズも良かったと言うべきでしょう。また、4点目に関してはキープしたマフレズ、オーバーラップしたウォーカー、中で受けたジェズス、最後にフィニッシュしたフェランと複数人が連動し、プレーに動きもありましたからシティのやりたいフットボールであったと思います。と言うか私の観たいフットボール(笑)

5点目も良い連動ではありました。

 

上々の内容に気分はご満悦にはなった訳ですが、バーンリーの守備が随分緩かったように思いますから、手放しで喜んでいるとすぐに痛い目見そうな気がするので、程々にしておきます。

守備面も、前半は殆ど単調なロングボールしか来ませんでしたので、ディアスとストーンズのCBコンビ中心に上手く跳ね返しながら、セカンドボールもしっかり回収していましたし、3点差で受けに回ってしまった後半も大きな瓦解なく済みましたので、特段問題無かったと思います。

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あと最近気になるのは、中盤の構成をダブルボランチでいく事多いですよね。ビルドアップの安定を狙っているのか、カウンター対策を施しているのか分かりませんが、前線の迫力不足に繋がっているのかもしれません。前節レビューでも書いたようにダビドの退団はかなり効いている訳ですけど、この日でいえばギュンドアンがもっと変化つけてほしいなとは思いました。ちょっと重心後ろ過ぎるなというのが個人的な意見です。勿論、デ・ブルイネの特性を考えれば、敢えて前に出てスペースを狭めないと言うのもあるかもしれませんが。只、これだと完全にデ・ブルイネの出来次第になりますから、やはりギュンドアンに期待したいところ。大体、ギュンドアンってもっと相手のギャップを取れる嫌な(良い)選手だった筈なんですけど、随分安定した(無難な)選手になっちゃった気がします。またロドリもアンカー1人じゃキツイよねって感じもどうかと。

 

まぁでも素直に勝利は喜んでおきましょ。今季こういう試合全然ないですから。これがキッカケで好転するならそれで良いですし。次節注目して見守りましょう。

 

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【PL20−21/第9節 トッテナム戦】モウリーニョのプラン通りに。何もできずに完敗、、、

代表明けの試合で、試合前のちょっとした舌戦もあったスパーズとの一戦。契約更新して意気揚々のペップを、2年目のモウリーニョが突き落としました。

 

シティスカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ディアス、ラポルト、カンセロ

MF:ロドリ

   デ・ブルイネ、ベルナルド

FW:マフレズ、ジェズス、フェラン

 

最終

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ディアス、ラポルト、カンセロ

MF:ロドリ

   フォーデン、デ・ブルイネ

FW:フェラン、ジェズス、スターリン

 

モウリーニョに突っ込まれたスターリングは、余裕のベンチ入りからの途中出場でしたが完全な不発。リバプール戦で味をしめたのか、選択肢が他にないのか、最近の4バックです。

 

【スパーズ:2−0:マン・シティ】LOSE

 

恐らく本人も驚くほどプラン通りに進んだんじゃないでしょうか。きっとご機嫌で帰れたことでしょう、モウリーニョさん。チーム全体が低調なままのシティにとって嫌な相手だなと思ってはいましたが、好調のソンを早速カンセロにあてるという至極真っ当でとても嫌なことをするモウリーニョに開始時点から笑ってしまいました。そして早速カンセロがマークを外され一気に失点。その後は4−4−2のソリッドな守備組織を自陣に構築し、中に入れさせてくれません。私の感じたチームの問題はこの後指摘しますが、モウリーニョにとっては本当にプラン通りに行き、カウンターでもう1点も追加、しかも投入したばかりのロ・チェルソとあっては笑いが止まらなかったことでしょう。正に完敗です。

 

さぁここからはシティ側です。まず第一に問題と指摘されて長い守備陣ですが、この日の主なピンチはカウンターから。まぁ互いのチームの戦い方をしたらそのままそうなります。カウンター対策という点においては比較的上手くやっていたと思います。早めのネガティブトランジションでボール回収はできていましたし、ソンの抜け出しに関してはエデルソンの飛び出しなどでカバーしています。

 

1失点目はスローインからの流れで集中力を欠いていたのはありますが、まずエンドンベレに対してプレスに行ったベルナルドとロドリが外されたのが一番の要因で、ケインの引く動きにラポルトが釣られて後ろのスペースを明け、カンセロが目の前で走り出すソンを全く捕まえておらず抜け出されました。ソンを右に置いた時点で素人でも分かりそうなシンプルな攻撃戦術にハマる。その後の対応を見る限りでは、対して問題でなかった事を踏まえれば、集中力の欠如も嘆かわしい。ここ2シーズンこういうチーム全体がふわっとしてしまうシーンって何度もありますよね。ペップの求心力落ちているのかもしれませんし、在籍長い選手も心と頭が疲れているのかもしれません。

 

2失点目はカウンターから沈んだいつものパターンではありますが、問題だったのは高い位置でプレスを掛けボールを奪ったにも関わらず、ショートカウンターというシーンでパスミスしたチームの自滅です。カウンター返しのようになってしまいチームは大きくバランスを崩していました。実際の失点時には上がっていたウォーカーのサイドでやられた訳ですからね。スパーズのミスを誘う守備の粘り強さやカウンターをきっちり決めきる精度の高さはもちろんにしても、与える必要のない失点だったと言えます。単なる守備陣だけの問題ではないですね。あ、でもカンセロは却下です。カンセロって守備時の勘とか気が全くきかない選手だと思います(笑)リバプール戦は夢だったに違いない。

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そして更に深刻な問題は攻撃陣のクオリティ不足ですね。決定機やチャンスは以前ほど多く作れてませんし、せっかく作っても決めきれないですね。また1番の問題はパスを中央に通すシーンがめっきり減っている事ですね。相手4−4の2ライン間にズバッと入れるやつです。この日はラポルトからの2本くらいでしたかね。これがないと大体ボールはキープするものの、相手の外回りで周すだけで驚異となり得ません。まぁそれでもウィンガーが突破できてクロスが合うんなら良いんですが、この日はウィンガーも沈黙。サイドチェンジもズレたり弱かったりで効果なし。攻撃の停滞感が半端ないですね。解説のベンさんご指摘通りデ・ブルイネ抑えたら何もできないのが、今のシティです。ダビド・シルバの不在を痛感したシチズンは結構いるのではと思います。

 

ワンタッチでのリズムあるパスがないので兎に角攻撃が遅い。シティというかペップのフットボールで相手にとっての脅威は4−4の2ライン間でボールを持たれて前を向かれる事と、ハーフスペースのライン際を取られる事だと思いますけど、そのどちらも難易度高いです。特に2ライン間は相手より全方向からプレッシャーを受けますし、少しのミスがチャンスを潰すのですが、ここでプレー出来れば飛躍的にチャンスは高まります。今日のシティの攻撃でも可能性があったのは中央降りたジェズスが何回かトライしたシーンと、カンセロが突っ込んだシーンでしたからね。この最も難解な事をダビドが負ってくれていた訳ですけど今のチームではあまりいない。デ・ブルイネにしても持ち味が全く違うので役不足です。

 

遅攻のダビドと速攻のデ・ブルイネ。シティ攻撃の2つの最も重要な要素のうち、半分が欠けている訳です。最近は微妙とは言えスターリングとデ・ブルイネのいる速攻に関しては威力は依然として高いです。しかし、攻撃を大前提で考えるチームにとっては、半分落ちるのは手痛い状態ですね。ダビドの役割を既存の選手たちに求めるならベルナルドやフォーデンあたりが該当しそうですが、現時点では力不足。世界見渡しても誰がいるだろうか?ってくらいですから仕方ないですけど。まぁ一人容易に思い浮かぶ人がいますが、34歳で退団したクラブレジェンドの代わりがこれまた33歳というのは、、、(苦笑)個人的には我慢してフォーデンの成長を待ちたいですけど、ペップが2年契約延長したのってつまりそういう事ですか?(笑)

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何にしてもチームの作り直しは必然。ペップはマイナーチェンジを続けていますが、根本的な再構築が必要じゃないですかね。このままじゃ呑み込まれそうな感あります。

 

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