クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【PL20−21/第9節 トッテナム戦】モウリーニョのプラン通りに。何もできずに完敗、、、

代表明けの試合で、試合前のちょっとした舌戦もあったスパーズとの一戦。契約更新して意気揚々のペップを、2年目のモウリーニョが突き落としました。

 

シティスカッド

 

先発

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ディアス、ラポルト、カンセロ

MF:ロドリ

   デ・ブルイネ、ベルナルド

FW:マフレズ、ジェズス、フェラン

 

最終

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ディアス、ラポルト、カンセロ

MF:ロドリ

   フォーデン、デ・ブルイネ

FW:フェラン、ジェズス、スターリン

 

モウリーニョに突っ込まれたスターリングは、余裕のベンチ入りからの途中出場でしたが完全な不発。リバプール戦で味をしめたのか、選択肢が他にないのか、最近の4バックです。

 

【スパーズ:2−0:マン・シティ】LOSE

 

恐らく本人も驚くほどプラン通りに進んだんじゃないでしょうか。きっとご機嫌で帰れたことでしょう、モウリーニョさん。チーム全体が低調なままのシティにとって嫌な相手だなと思ってはいましたが、好調のソンを早速カンセロにあてるという至極真っ当でとても嫌なことをするモウリーニョに開始時点から笑ってしまいました。そして早速カンセロがマークを外され一気に失点。その後は4−4−2のソリッドな守備組織を自陣に構築し、中に入れさせてくれません。私の感じたチームの問題はこの後指摘しますが、モウリーニョにとっては本当にプラン通りに行き、カウンターでもう1点も追加、しかも投入したばかりのロ・チェルソとあっては笑いが止まらなかったことでしょう。正に完敗です。

 

さぁここからはシティ側です。まず第一に問題と指摘されて長い守備陣ですが、この日の主なピンチはカウンターから。まぁ互いのチームの戦い方をしたらそのままそうなります。カウンター対策という点においては比較的上手くやっていたと思います。早めのネガティブトランジションでボール回収はできていましたし、ソンの抜け出しに関してはエデルソンの飛び出しなどでカバーしています。

 

1失点目はスローインからの流れで集中力を欠いていたのはありますが、まずエンドンベレに対してプレスに行ったベルナルドとロドリが外されたのが一番の要因で、ケインの引く動きにラポルトが釣られて後ろのスペースを明け、カンセロが目の前で走り出すソンを全く捕まえておらず抜け出されました。ソンを右に置いた時点で素人でも分かりそうなシンプルな攻撃戦術にハマる。その後の対応を見る限りでは、対して問題でなかった事を踏まえれば、集中力の欠如も嘆かわしい。ここ2シーズンこういうチーム全体がふわっとしてしまうシーンって何度もありますよね。ペップの求心力落ちているのかもしれませんし、在籍長い選手も心と頭が疲れているのかもしれません。

 

2失点目はカウンターから沈んだいつものパターンではありますが、問題だったのは高い位置でプレスを掛けボールを奪ったにも関わらず、ショートカウンターというシーンでパスミスしたチームの自滅です。カウンター返しのようになってしまいチームは大きくバランスを崩していました。実際の失点時には上がっていたウォーカーのサイドでやられた訳ですからね。スパーズのミスを誘う守備の粘り強さやカウンターをきっちり決めきる精度の高さはもちろんにしても、与える必要のない失点だったと言えます。単なる守備陣だけの問題ではないですね。あ、でもカンセロは却下です。カンセロって守備時の勘とか気が全くきかない選手だと思います(笑)リバプール戦は夢だったに違いない。

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そして更に深刻な問題は攻撃陣のクオリティ不足ですね。決定機やチャンスは以前ほど多く作れてませんし、せっかく作っても決めきれないですね。また1番の問題はパスを中央に通すシーンがめっきり減っている事ですね。相手4−4の2ライン間にズバッと入れるやつです。この日はラポルトからの2本くらいでしたかね。これがないと大体ボールはキープするものの、相手の外回りで周すだけで驚異となり得ません。まぁそれでもウィンガーが突破できてクロスが合うんなら良いんですが、この日はウィンガーも沈黙。サイドチェンジもズレたり弱かったりで効果なし。攻撃の停滞感が半端ないですね。解説のベンさんご指摘通りデ・ブルイネ抑えたら何もできないのが、今のシティです。ダビド・シルバの不在を痛感したシチズンは結構いるのではと思います。

 

ワンタッチでのリズムあるパスがないので兎に角攻撃が遅い。シティというかペップのフットボールで相手にとっての脅威は4−4の2ライン間でボールを持たれて前を向かれる事と、ハーフスペースのライン際を取られる事だと思いますけど、そのどちらも難易度高いです。特に2ライン間は相手より全方向からプレッシャーを受けますし、少しのミスがチャンスを潰すのですが、ここでプレー出来れば飛躍的にチャンスは高まります。今日のシティの攻撃でも可能性があったのは中央降りたジェズスが何回かトライしたシーンと、カンセロが突っ込んだシーンでしたからね。この最も難解な事をダビドが負ってくれていた訳ですけど今のチームではあまりいない。デ・ブルイネにしても持ち味が全く違うので役不足です。

 

遅攻のダビドと速攻のデ・ブルイネ。シティ攻撃の2つの最も重要な要素のうち、半分が欠けている訳です。最近は微妙とは言えスターリングとデ・ブルイネのいる速攻に関しては威力は依然として高いです。しかし、攻撃を大前提で考えるチームにとっては、半分落ちるのは手痛い状態ですね。ダビドの役割を既存の選手たちに求めるならベルナルドやフォーデンあたりが該当しそうですが、現時点では力不足。世界見渡しても誰がいるだろうか?ってくらいですから仕方ないですけど。まぁ一人容易に思い浮かぶ人がいますが、34歳で退団したクラブレジェンドの代わりがこれまた33歳というのは、、、(苦笑)個人的には我慢してフォーデンの成長を待ちたいですけど、ペップが2年契約延長したのってつまりそういう事ですか?(笑)

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何にしてもチームの作り直しは必然。ペップはマイナーチェンジを続けていますが、根本的な再構築が必要じゃないですかね。このままじゃ呑み込まれそうな感あります。

 

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