【プレミアリーグ16-17】第9節サウサンプトン戦
バルサ戦に大敗して迎えるプレミアリーグ。浮上のキッカケを中々掴めませんね。
シティのスカッドはこちら。
バルサ戦ベンチスタートだったアグエロが先発復帰し、主将のコンパニも先発です。
サウサンプトンはこちら。
私にとって懐かしのロメウ。
前半(0ー1)ー:レドモンド
余りにも低調な内容に正直イライラしちゃいましたね。3バックで臨んだシティですが、今回はサウサンプトンが前からのプレスではなく、ある程度ブロックを敷いた対応を取ったためボールを無駄に持ってしまいます。タッチ数も多くポゼッションは低い位置のみで全く効果的ではありません。
優れた縦パスは出ず、むしろ出てくるのはミス、そしてミスのオンパレード。戦術云々の前にこの試合への入りの緩さに怒りすら覚えます。4戦勝ち星なしのチームが巻き返そうとしているとは到底思えません。
サウサンプトンが良かったとも全く思わず、対策がされてしまったかと言えばオーソドックスなペップ対策であり特筆すべき事もありません。実際、崩せなかったのはサウサンプトンの中央が堅かったというよりは、シティの攻撃にアイデアがなさ過ぎるだけであり、失点したのはサウサンプトンにやられたからではなくストーンズとコンパニのパス交換の拙さであるので、問題はシティ自身にあります。
ギュンドアンとサネが数少ないポジティブな要素であり、最近は ストーンズの低調さが目につきます。フェルナンジーニョも攻撃面においては多くをもたらせていません。ダブルボランチが停滞の要因の一つかもしれません。
敵陣内でのワンタッチプレーが増えなければ、ペップの思い描く攻撃は難しいでしょう。つい最近に記事になっていたクライフとの思い出をペップは思い描いているかもしれません。
『ダイレクトでプレー出来ればお前は非凡な選手だろう。ツータッチしたなら凡庸の域を出ない、スリータッチしたら?私の祖母がプレーしても変わらない』
ワンタッチプレーこそ最高のテクニックと考えていたクライフらしい言葉ですが、真理を突いており前半のシティはまさにクライフの祖母がプレーしても変わらなかったでしょう。
後半(1ー0)イヘアナチョ:ー
デ・ブルイネにアクシデントで、イヘアナチョが後半開始から出場。これが功を奏します。変わったイヘアナチョは上手くボールを引き出し攻撃にアクセントを加えていきます。
また恐らくハーフタイム中に檄が飛んだことでしょう。明らかに前への圧力を強めています。システムもデ・ブルイネが下がった為、ダブルボランチからフェルナンジーニョがアンカーにギュンドアンとシルバで逆三角形の布陣を敷くことでボールが流れ出します。フェルナンジーニョは明らかに後半の方が自分のプレーを出せてましたね。
更に両サイドを入れ替えたことで、前半沈黙していたスターリングが息を吹き返し躍動します。変わらずサネは精力的なプレーです。アグエロも縦に勢いが出たことにより頻繁にボールに関与出来るようになり、馬力のあるドリブルでチャンスを作ります。またアグエロはツートップの方がやり易そうに感じました。
同点ゴールはフェルナンジーニョの大きな展開からサネが折り返し、イヘアナチョがゲット。後半の戦術変更が実を結びます。惜しむらくはそれ以上が出なかったこと。勝利で悪い流れを切りたかったものの猛攻実らずドロー決着となりました。
総括(1ー1)DREW
前半と後半で全く異なる試合。しかし中々勝てませんね。これで公式戦5試合勝利なしとなりました。それでもまだリーグ首位なのはプレミアリーグ故でしょうかね。勝ち点1差の中に5チームもあるのはプレミアならではの印象です。
ここ最近結果が出ない事で、周囲の懐疑の目は増える可能性も高いですが、そもそもペップのスタイルが馴染みにくいのかもしれません。色はもちろん出てますが、練度が足りません。まぁ10連勝の際も、ミスは散見されましたしね。
完敗と呼べるのはスパーズ戦くらいでしたが、後はどうも自滅が多いです。ペップがモチベーションを高めれていないのか、選手のスキルなのか、まだスタイルにフィットしていないのか、或いは全てか。勿体無い試合が続いています。
一度勝ち出せば、また良い方向には向かうとは思いますが、キッカケが欲しいところです。取り敢えずリーグカップで共に現在低調なマンチェスターダービーをどちらがキッカケに出来るか見ものですね。