クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

シティ16ー17前半戦総括【ペップ・グアルディオラ編】

最後にシティのボス、ジョゼップ・グアルディオラ監督を考察したいと思います。当然、満足なんかしてませんよ!!

 

バルセロナでのリーガとCLに始まり、バイエルンブンデスも制し満を持して乗り込んだプレミア挑戦ですが、結果はご存知あまり上手くいっているとは思えませんね。スタッツなんかはネットで調べりゃ一発ですし、チーム編に関しては以前の記事をどうぞ。

 

 

ペップは現状のシティをどう見るか

 

バルサバイエルンで数多のタイトルを獲得してきたペップが、現時点でチームをまだ軌道に乗せれていません。最大の理由は、古くからのシティファン様に失礼を承知で言えば、単純に選手のレベルが低いからです。アグエロやシルバ等が居てバカなと思われるかもしれませんが、実際そうなのです。

 

試合中にペップが指示しているであろうシーンは多々見かけます。選手のポジション取りや動き方、ボールの運び方ですね。しかし、ある程度のプレスを受けるとすぐにバタつき、信じられないようなミスをしていてはペップのフットボールは実現は難しいでしょう。試合中にペップが激しくストレスを受けているのは、表情を見ればすぐに分かりますね。

 

表向き現メンバーに満足であると意思表示しているペップですが、本音は全く別のところにあると踏んでいます。今季は夏の市場で主だった新戦力では6人獲得していますが、ピッチに長く居るのはブラボとストーンズくらいで、ギュンドアンは負傷でノリートはローテーション起用ですし、サネは若手でまだプレミアに順応しようとしている段階です。ジェズスは冬からの合流ですし金額を投じた割には、実はピッチでプレーしているのはほぼ昨季のままなんですよね。現時点では補強成果は乏しかったと言わざるを得ません。故に来季は大ナタ振りそうな気がしないでもないですが(笑)

 

ポゼッションは限界なのか!?

 

昨今のアトレティコや、プレミアではレスターなどカウンターに特徴のあるチームが躍進していますね。現代フットボールは緻密な守備組織により時間と空間が圧縮され、速攻の方が効果的なシーンが多いのは事実です。これを受けて巷ではポゼッションはもう古いとか言われてたりしますが、戦術もファッションと一緒でリバイバルしながら回るものなのです。

 

代表格であるバルサもMSN重視のフットボールをしていたとしても、ポゼッションが死んだとは言えません。そもそもプレスを掻い潜れるレベルでこそのポゼッションであり、それが出来ていないのは相手の素晴らしいプレスは勿論ですが、チームとしていなすだけのスキルを持っていないだけです。何故なら『プレッシングは優れたテクニックの前では無力だ』という普遍的な事実があるからです。実際に行うのが限りなく難しいだけで。

 

またポゼッションをベースにしても、そこにハイプレスやショートカウンターはセットでついてきます。クロップ監督は、ペップのプレッシング理論を参考にドルトムントのゲーゲンプレスを作り出した訳ですしね。只、それらを上手く織り混ぜるのも基本のポゼッションが安定的に出せるかどうかが肝なのです。

 

つまりポゼッションが古い訳でも弱くなった訳でもなく、それを高次元で発揮できるレベルの選手・チームが少ないだけです。それ故に貴重なのです。良い選手がいないのなら、良い戦術はありえない。

 

ペップが進むべき道は

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ここまで書いていると全部選手の所為と思ってしまいますが(笑)実際にはその時のチームのスカッドで勝たせてみせるのがプロフェッショナルな監督というもの。その点で充分でないのは確かですし批判も受け入れるべきでしょう。年俸も目ん玉飛び出るくらいの金額もらってますし。(私の1年間の労力をあっという間に稼ぐペップ、、、泣)

 

只、それでもペップには月並みな事はして欲しくないなと思っています。単に勝つ為であればペップに高額な年俸を支払う必要もなく、ペジェグリーニでも良いし他の誰かでも良い。チームがペップ招聘を望んだ理由は、シティというクラブがそのフットボールにて欧州のビッグクラブとして強烈な存在感を、確固たる地位とクラブとしてのベースを築く為でしょう。師であるジーザスも言っていました『月並みなやり方をするくらいなら、自分のアイデアと心中した方がマシだ』と。

 

よってペップが取るべきは、改革に次ぐ改革です。バルサと同じである必要はありません。08ー09バルサより優れたチームはイメージつかないし。しかし、今の選手に満足だなんて生温い建前ぶっ壊して、新たな魅力的なチームを創り上げるのです。何シーズン率いるかは分かりませんが、タイトルは勿論の事どういったものを文字通り魅せられるか。それがペップの最終的な評価になるでしょう。

 

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