【プレミアリーグ16ー17】第21節エバートン戦
FAカップに大勝して迎えたリーグ戦。上位陣が難なく勝ち切る中、勝利が欲しかったところでしたが、、、
シティスカッド。
前半(1ー0)ルカク:ー
今季、一体何度こういう展開を見たでしょう。概ねペップの描いていたシーンは作り出せたんじゃないでしょうか。只、それもルカクの一発にやられ脆くも崩れ去るというのも最早予測の範疇ですね。
ボールを繋ぐ意識は非常に高く感じられました。まだワンタッチでのプレーが多くはないのでスピード感で物足りなさはありますが、上々だったと言えるでしょう。またただキープしているだけでなくデ・ブルイネから決定機も2〜3度創出出来ています。まぁ問題はここからでその決定機をスターリング、シルバ、アグエロがモノに出来ません。何故なんだ、、、
そして失点シーンではクリシの縦パスはアタッカーと合わず、縦パス1本で裏を取られてしまいます。このシーンではオタメンディが残ってしまいオフサイドは取れず。ルカクは強烈なシュートでしたが、ブラボは当てれなかったかなぁ。ハートならと思えてしまうのが既に問題ですね。
まぁこんなもんです。
後半(3ー0)ミララス、デイビス、ルックマン:ー
開始早々にまた簡単に失点して出鼻を挫かれる始末。この時点でこの試合の勝利はないなと思わざるを得ませんでした。残念なのは、GKブラボが余りにも無力な事。勿論DFラインは崩されていますが、それでも1本は止めてくれないと。殆ど自動でボールが通過してしまう現状は正守護神としては相応しくありません。
3失点目はあらゆる悪い部分が出ていましたね。サイドの攻防をあっさりやられるのは今日が初めてではなく、ブラボの飛び出しも甘く、1対1を止められない。本気でメンバー変えないとダメですね。
また後半は攻撃陣も沈黙。サバレタのボランチはどうしようもなく停滞しか齎らしませんでしたが、あれはペップの采配に疑問を呈す方が正しいでしょう。変わったイヘアナチョにも違いを期待するのは酷というものです。
最後はまた誰か退場しないかと心配しつつ、止めの一撃を喰らい終了。
泣けますね。
総括(4ー0)LOSE
本当に上手くいかないですね。ペップも途中から諦めているように見えました。サバレタのボランチ起用も理解に苦しみます。どう考えてもガルシア起用した方が良いですよ。
上位陣を追う意味でも非常にメンタルにくる敗戦ですね。
まだ冬の移籍マーケットは開いていますから補強しましょう、話はそれからです。
これで5位に逆戻りですが、次節はスパーズ戦ですか。展望は暗いですね。
シティ16ー17前半戦総括【ペップ・グアルディオラ編】
最後にシティのボス、ジョゼップ・グアルディオラ監督を考察したいと思います。当然、満足なんかしてませんよ!!
バルセロナでのリーガとCLに始まり、バイエルンでブンデスも制し満を持して乗り込んだプレミア挑戦ですが、結果はご存知あまり上手くいっているとは思えませんね。スタッツなんかはネットで調べりゃ一発ですし、チーム編に関しては以前の記事をどうぞ。
ペップは現状のシティをどう見るか
バルサとバイエルンで数多のタイトルを獲得してきたペップが、現時点でチームをまだ軌道に乗せれていません。最大の理由は、古くからのシティファン様に失礼を承知で言えば、単純に選手のレベルが低いからです。アグエロやシルバ等が居てバカなと思われるかもしれませんが、実際そうなのです。
試合中にペップが指示しているであろうシーンは多々見かけます。選手のポジション取りや動き方、ボールの運び方ですね。しかし、ある程度のプレスを受けるとすぐにバタつき、信じられないようなミスをしていてはペップのフットボールは実現は難しいでしょう。試合中にペップが激しくストレスを受けているのは、表情を見ればすぐに分かりますね。
表向き現メンバーに満足であると意思表示しているペップですが、本音は全く別のところにあると踏んでいます。今季は夏の市場で主だった新戦力では6人獲得していますが、ピッチに長く居るのはブラボとストーンズくらいで、ギュンドアンは負傷でノリートはローテーション起用ですし、サネは若手でまだプレミアに順応しようとしている段階です。ジェズスは冬からの合流ですし金額を投じた割には、実はピッチでプレーしているのはほぼ昨季のままなんですよね。現時点では補強成果は乏しかったと言わざるを得ません。故に来季は大ナタ振りそうな気がしないでもないですが(笑)
ポゼッションは限界なのか!?
昨今のアトレティコや、プレミアではレスターなどカウンターに特徴のあるチームが躍進していますね。現代フットボールは緻密な守備組織により時間と空間が圧縮され、速攻の方が効果的なシーンが多いのは事実です。これを受けて巷ではポゼッションはもう古いとか言われてたりしますが、戦術もファッションと一緒でリバイバルしながら回るものなのです。
代表格であるバルサもMSN重視のフットボールをしていたとしても、ポゼッションが死んだとは言えません。そもそもプレスを掻い潜れるレベルでこそのポゼッションであり、それが出来ていないのは相手の素晴らしいプレスは勿論ですが、チームとしていなすだけのスキルを持っていないだけです。何故なら『プレッシングは優れたテクニックの前では無力だ』という普遍的な事実があるからです。実際に行うのが限りなく難しいだけで。
またポゼッションをベースにしても、そこにハイプレスやショートカウンターはセットでついてきます。クロップ監督は、ペップのプレッシング理論を参考にドルトムントのゲーゲンプレスを作り出した訳ですしね。只、それらを上手く織り混ぜるのも基本のポゼッションが安定的に出せるかどうかが肝なのです。
つまりポゼッションが古い訳でも弱くなった訳でもなく、それを高次元で発揮できるレベルの選手・チームが少ないだけです。それ故に貴重なのです。良い選手がいないのなら、良い戦術はありえない。
ペップが進むべき道は
ここまで書いていると全部選手の所為と思ってしまいますが(笑)実際にはその時のチームのスカッドで勝たせてみせるのがプロフェッショナルな監督というもの。その点で充分でないのは確かですし批判も受け入れるべきでしょう。年俸も目ん玉飛び出るくらいの金額もらってますし。(私の1年間の労力をあっという間に稼ぐペップ、、、泣)
只、それでもペップには月並みな事はして欲しくないなと思っています。単に勝つ為であればペップに高額な年俸を支払う必要もなく、ペジェグリーニでも良いし他の誰かでも良い。チームがペップ招聘を望んだ理由は、シティというクラブがそのフットボールにて欧州のビッグクラブとして強烈な存在感を、確固たる地位とクラブとしてのベースを築く為でしょう。師であるジーザスも言っていました『月並みなやり方をするくらいなら、自分のアイデアと心中した方がマシだ』と。
よってペップが取るべきは、改革に次ぐ改革です。バルサと同じである必要はありません。08ー09バルサより優れたチームはイメージつかないし。しかし、今の選手に満足だなんて生温い建前ぶっ壊して、新たな魅力的なチームを創り上げるのです。何シーズン率いるかは分かりませんが、タイトルは勿論の事どういったものを文字通り魅せられるか。それがペップの最終的な評価になるでしょう。
シティ16ー17前半戦総括【FW編】
最後にアタッカー陣です。得点力に泣く試合が結構あった前半戦のシティ、ここも奮起が必要ですよ。
〜ウィング・サイドハーフ編〜
■ラヒーム・スターリング(イングランド)評価:B、期待度:A
■ヘスス・ナバス(スペイン)評価:B、期待度:C
■ノリート(スペイン)評価:C、期待度:C
■レロイ・サネ(ドイツ)評価:D、期待度:A
システムや状況に応じてウィングやサイドハーフ、3バック時にはウィングバックと様々な起用法のあったサイドアタッカー達はファナルサードで如何に崩せるかという点に於いて、少し不満があります。勿論連携面を考えれば彼らだけの責任ではないのですが、相手陣内に押し込んだ際の攻め手に乏しくなるのは、突破力も含めた局面打開が少なかったからです。
そんな中、上々のパフォーマンスを見せたのはスターリング。得意のドリブルで仕掛ける姿勢は現メンバーで最もあり、実際それによってチャンスを作れています。左右両方で使われていますが、今の所右サイドの時の方が良いプレーが多いと個人的には感じますね。
また同じ右サイドでは、ナバスも当初の予測より良いパフォーマンスは見せてくれました。彼の場合抜ききらずにクロスを上げるのが非常に上手いんですけど、今のシティだとあまり活きないのが勿体無いですね。プレミアのCBって弾き返すの上手いですし。
左サイドでは新加入のノリートが頑張っていましたが、特別存在感がある訳ではありませんでした。チームプレーへの参加意識は非常に高く、良いプレーも見込めますがCL上位レベル相手だとちょっと物足りないです。同じく新加入のサネは未だチームにフィットしていませんが、アーセナル戦などその素晴らしいスピードでポテンシャルの片鱗は見えましたので、早くそれを活かせるようになってもらいたい。
中盤のデ・ブルイネやシルバもサイドでの起用があり人数的には充実しているように見えますが、物足りなさが残った前半戦であるのは確かです。
〜センターフォワード編〜
■セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)評価:B、期待度:A
■ケレチ・イヘアナチョ(ナイジェリア)評価:B、期待度:B
トップの最前線を張ったのは当然エースのアグエロ。ここまでチームトップの11得点と得点王争いにも絡んでいますし、4試合の出場停止にはなったものの充分貢献していると思います。只、気になるのは試合を通して見るとプレーへの関与がまだまだ少ない事がありますね。消えている時間帯も少なくないですし、それでも毎度ゴールを決めてくれれば文句は言いませんが、何度か決定機を外した事により勝ち点を落とした試合は意外にある訳です。という事でもっと出来る子だよね、アグエロ。
イヘアナチョはバックアッパーとしては充分の出来。少ない出場機会でもゴールという結果を残してくれました。まぁまだメインキャストを張るのは厳しいなと思いますが、今後が楽しみです。また冬からはチームにジェズスが加わりますのでこちらは大いに期待しています。正直ペップのフットボールに一番合いそうなのはジェズスかなと思ってます。
ポゼッションよりカウンター型か!?
前線のアタッカー達を見ていて思うのは、現選手のタイプ的にはカウンター時の方が威力を発揮しそうですね。中盤のデ・ブルイネもそのタイプだと思います。前半戦で上げたゴールで遅攻から上手いこと崩してっていうシーンはほとんど見てませんしね。
そうなるとカウンターの方が面白そうですが、それ一辺倒はないと思いますのでポゼッションとのバランスを見出したいですね。まぁ試合の中でずっとポゼッションかカウンターというのはあり得ないですから、結局はポゼッションしながら相手を押し込み、良い距離感でのプレスが効くようにしショートカウンターを織り交ぜるのが理想でしょうか。となるとペップの元々のスタイルに行き着く訳ですけどね。冬の市場では無さそうですが、ウィンガーにもう1人くらい強烈なドリブラーが欲しいですね。
シティ16ー17前半戦総括【MF編】
守備陣に引き続き今度はペップフットボールの肝となる中盤です。
〜ボランチ編〜
■フェルナンジーニョ(ブラジル)評価:C、期待度:B
■フェルナンド(ブラジル)評価:C、期待度:C
■アレイシ・ガルシア(スペイン)評価:ー、期待度:A
ペップの最重要ポイントとなる中盤の底は、ボスの寵愛を受けるフェルナンジーニョが定位置を掴みました。ここに求められるのはポゼッションへの関与とオフェンス時のポジショニングです。この2つをどこまで高められるかで、カウンターの防波堤になる事とセカンドボールを拾い攻撃を繋ぐことの両方を実現出来るのです。
その点でフェルナンジーニョは優れていて、単にビルドアップの能力では恐らく若手のガルシアが最も良いと私は感じていますが、ポジショニングの良さと出足の速さでチームに安定感をもたらしてくれる存在です。ビルドアップに関しても悪いという事はなく及第点程度は与えられると思います。只、守備時に気になるのは荒さと雑さ。何度か危険なタックルしてますし個人的には不安が高い。
フェルナンドは守備に特色のあるMFでこのメンバーの中ではある意味貴重な存在かもしれませんね。アップダウンの激しく、また肉弾戦を強いられるこのリーグでは特徴も活かしやすいですしね。多くを私は期待していませんが、逆に出来る範囲のプレーで計算は立つので使い所を間違わなければ面白いとも言えます。
プレーだけで言えば最も良かったのはヤヤ。卓越したスキルとビジョンは特別で、また瞬発力は衰えたものの長い手足とフィジカルを活かした守備も効いていて大収穫になったと言えます。それだけに代理人との争いによりチームに加われなかったのは残念でなりません。
個人的な希望を言えばガルシア使ってよペップ。
〜インサイドハーフ編〜
■ケビン・デ・ブルイネ(ベルギー)評価:B、期待度:A
■ダビド・シルバ(スペイン)評価:B、期待度:A
■イルカイ・ギュンドアン(ドイツ)評価:C、期待度:B
■ファビアン・デルフ(イングランド)評価:ー、期待度:C
ボランチと共にゲームを作り、またファイナルサードへの仕掛けも作る必要のあるこのポジションは上々の出来でした。
特筆したプレーを見せたのはデ・ブルイネ。良くも悪くも縦に速かったのは彼が要因ですね。ボールを縦に運べる推進力やスペースに走り込める機動力は高く、また正確無比なキックでチャンスを演出しました。決定的なプレーを安定して出せ、更に得点力が加わるともうワンランク上の選手になれそうな気がします。攻撃面において多くを要求してしまいますが、ビッグクラブで主役を張るのであればそこまで求めるべきでしょうし、さらなる飛躍を期待します。
またシルバは流石のスキルでペップのフットボールに適合していますが、寧ろ周りがついていけず息が合わないシーンが散見されるのが気になりますね。またギュンドアンは怪我から復帰後、上手いと感じるプレーをよく見せてくれますが、再び負傷により長期離脱となってしまいました。彼の場合、プレーそのものよりもピッチでの時間を如何に増やせるかが今後の肝となりそうです。デルフも負傷が多く、あまりプレー出来ていませんが、ここはヤヤもプレー出来ますので何とか回せるはず。
出来の良かった中盤も、課題はゲームコントロール
ここまで各選手、中盤に関しては好意的には観ています。不安があるとするとゲーム全体に関してですね。プレミアリーグ特有の縦に速い展開により、強者はもちろん下位チームにも苦しんでしまうことが多い事ですね。お互い速攻ばかりでは事故が起こりやすく、もう少しコントロールした方が良いのになと感じるところが少なくありません。
只、遅攻になった際には相手の守備網を崩せないシーンも目につくのでもどかしいところではあります。これはコンビネーションのイメージや個の突破力を問われるアタッカー陣の問題でもある訳ですが。
それを踏まえても取りこぼしを少なくするには、やはりボールを掌握してゲームをコントロールしていくべきでしょう。それを担うはずだったギュンドアンは再離脱してしまいましたので、シルバやヤヤがそれをこなした時、更に安定した試合運びが出来るのではと期待しておきます。
シティ16ー17前半戦総括【DF・GK編】
シティの16ー17シーズン前半戦総括の選手編です。
各選手を個人的に現時点の評価と今後の期待度を算定しました。評価は5段階で最高A〜最低Eとなります。各評価イメージはこんな感じです。
A:とても良い
B:良い
C:及第点
D:悪い
E:とても悪い
〜ゴールキーパー編〜
■クラウディオ・ブラボ(チリ)評価:D、期待度:B
■ウィリー・カバジェロ(アルゼンチン)評価:C、期待度:C
■アンガス・ガン(イングランド)評価:ー、期待度B
昨季までの正守護神ジョー・ハートを放出してまで獲得したブラボでしたが前半戦は大いに苦しむ結果となりました。バルサとチリ代表で正守護神として抜群の安定感を披露していましたが、チームの守備組織と相まって不安定さを露呈してしまいました。
ポジティブな面としてポゼッション時のビルドアップへの参加があります。これはハートや第2GKカバジェロにはない能力。只、現時点ではプレミア勢特有の速い展開やシティ自身のビルドアップ能力の拙さもあり機能するよりもミスに繋がる可能性が高いのは勿体無いです。
不安な要素としては、ハイボールに対する飛び出しのタイミングやシュートストップの反応。失点したシーンは多くが1対1を強いられていますが、DFラインとの連携はもちろん少なくない何本かは、止めてくれよというシュートがあったのも確か。メンタル面での不安そうな表情が気に掛かります。
チームが安定すれば改善されると思うので、後半戦には期待します。と言うか今のところハートよりも良いと思えないのが非常に問題点で、サポーターを我慢させている以上、奮起が必要です。
ブラボが加入前の開幕戦のゴールマウスを務めた永遠の2ndGKカバジェロ。ペップの起用に応えて繋ぐ意識を見せてくれるのは好印象です。まぁ精度を問うと悲しくなりますので、その心意気を買いましょう。只、シュートストップなどは前半戦のブラボよりも当たっていたと思います。何よりも2ndGKは出場が限られるので、その際に計算できる戦力というのは大きいです。可もなく不可もなく必要な際に自身の実力を発揮するカバジェロは良い2ndGKです。
次代のイングランドとシティのGKを務めるであろうガン。出場機会はありませんが、ブラボやカバジェロにレンタル中のハートとも年齢的に一回り下ですから、今後に期待ですね。
〜センターバック編〜
■ニコラス・オタメンディ(アルゼンチン)評価:D、期待度:C
■ヴァンサン・コンパニ(ベルギー)評価:ー、期待度:D
■トシン・アダラビオヨ(イングランド)評価:ー、期待度:C
ペップフットボールの影響をもろに受けることとなったセンターバックは、厳しい評価となりました。攻撃時は左右に開いてボールの受け手になったり、フリーの際にはボールを持って縦に運び、ビルドアップの起点として多くを求められたと思います。人とボールの動き方は明確にされ、上手くいく事もありましたが、まだ強いプレスを受けるとバタついてしまうなど精度の面で不満は多く残りました。守備面で多くのカウンターを受けたのはDF陣だけの責任ではありませんが、個人としての応対でもやられるシーンが目につくのは単純にマイナスです。
今季多くの期待を背負って加入した国産センターバックであるストーンズ。ペップから持ち前のビルドアップ能力を買われての加入でしたが、その特徴はよく出ていたと思います。チームが波に乗っていた時にはDFラインからの持ち上がりや、鋭い縦パスなどポジティブなところもあった反面、判断力と集中力の欠如が見られ危険なシーンを自ら作ってしまう事が若さ故なのか。
守備の局面では動きを予測してのカバーリングや高さは発揮したものの、瞬発力勝負の1対1では後手に回されるシーンも目に付きました。
まぁまだまだ守備陣を統率するレベルにはなっていないのが現実で、これからペップの指導でかつてのピケやボアテングのようにワールドクラスに化けるのか。年齢も含めて今後は彼がシティの主役にならないといけませんから、この程度では困りますね。
バレンシア時代に名を上げたオタメンディはペップのフットボールに適用しようという意識は見られ、ユナイテッドとのダービーがここまでのベストパフォーマンスでしょうか。人に強いタイプだった筈なんですが、最近は簡単にやられてしまうケースも見られやや疑問符も出てきています。
コラロフはその特徴からペップのコンバート第1号となりました。彼が活きる為にはそもそもチームとしても相手に対してイニシアチブを握れるか、もしくは握りたい時となります。CBとしての個人能力には乏しいですが、それは致し方ないですね。
基本はこの3人からCBのコンビを組む事となります。3バック時には3人同時起用もありますが、コンパニは例年通り怪我に泣き、なかなか出場機会がありません。アダラビオヨも戦力として計算するには乏しく、サニャをCBで起用する事もあったためここの層は結構薄い。ペップはCBにもかなり多くを求めるタイプですので、補強すべきポイントの一つかなと感じました。
〜サイドバック編〜
■パブロ・サバレタ(アルゼンチン)評価:D、期待度:C
■ガエル・クリシー(フランス)評価:C、期待度:C
■パブロ・マフェオ(スペイン)評価:ー、期待度:B
■アンジェリーノ(スペイン)評価:ー、期待度:B
主にベテランが務めたサイドバックは、キャプテンマークを巻くことの多かったサバレタとサニャが主に右サイドで出場。クリシーとCB起用の多かったコラロフが左を務めました。
サイドバックも攻撃時においてボランチのポジション取りを行うなど、変革を求められたポジションではありましたが、バイエルン時代のラームやアラバの様な安定感をもたらすことはありませんでした。
若手サイドバックでマフェオとアンジェリーノは共に冬にレンタルとなってしまいましたが、ベテランのみで大丈夫でしょうか。正直一番不安なポジションですし、補強してほしいポジションNo.1です。
守備陣は攻守ともに不安定さを露呈
ここまでDF陣の振り返りを行ってみましたが、どうしても良い印象は少ないですね。特に新加入のブラボとストーンズに関しては大きな期待があった為、残念な印象です。只、ペップの色が一番出ているポジションでもあると思いますので、補強も含めてどこまで精度と練度を高められるのか。シティの今後を占う上でも最重要ポイントとなりそうです。
【プレミアリーグ16ー17】第20節バーンリー戦
早い、早過ぎるよプレミアリーグ。電光石火の日程に当ブログの更新も間に合わない。。。ついこの間リバプールに敗れ、5位に転落する悲しさを味わった筈なのに。という事で少し雑なレビューをどうぞ。
シティのスカッドです。
アグエロ、シルバ、ストーンズはベンチスタート。代わりにイヘアナチョとナバスが出場機会を得ています。過密日程も考慮してそうですね。
バーンリーはこちら。
前半(0ー0)ー:ー
ボールは保持して何度かチャンスも創出。惜しむらくばイヘアナチョは1点くらい欲しかったですね。特に試合開始5分程度で得たチャンスは決めきりたかった。
また前半最大のトピックスはフェルナンジーニョの1発退場。シティにとっては厳しい判定となりましたがフェルナンジーニョ自身が危険なタックルをしたのは確かです。前々からそうですが、フェルナンジーニョの守備はかなり荒い。チームの最も大事なポジションでこのプレーはいただけません。
結果、10人となりましたがそれでも機能性は大きく失われる事はありませんでした。その要因はヤヤの存在。10人になってからは殆ど1人でピッチ中央をカバーしていました。頼りになります。
後半(2ー1)クリシー、アグエロ:ミー
後半は頭から温存していたアグエロとシルバを投入。10人ながらに互角に渡り合うと2つの素晴らしいゴールが生まれました。クリシー、アグエロには拍手を送りたいですね。
流石に後半終盤はチーム全体も下がってしまいましたが、状況的には仕方ないですね。その分、スターリングやデ・ブルイネ、アグエロのカウンターは機能しました。
失点シーンはセットプレイの混戦から押し込まれました。ブラボに対してキーパーチャージがあったのではないかというシーンですが、確かにバーンリーの9番に手で押されてるんですけどプレミアの今までを考えればファウル程の接触ではないかなと思います。
終盤5分の長いアディショナルタイムも粘り切って連敗せずに済みました。
総括(2ー1)WIN
プレミアならではの荒い試合でした。接触プレーがプレミアリーグの醍醐味の一つかとは思いますが、怪我人出そうな感じで危ないなと思います。というかレフェリーの基準もよく分からないですし。
只、それでもフェルナンジーニョはプレーの改善をして欲しいですね。という事で『ペップ、ガルシアを起用するチャンスですよ』とポジティブに考えてみたり。でも今迄を考えるとフェルナンドの起用かな。。。