クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【ICC・バイエルン戦】圧巻のベルナルド!!フォーデンも好プレーで初勝利!!

【マン・シティ:3ー2:バイエルン】WIN

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スカッド:マン・シティ

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GK:ブラボ

DF:ハンフリーズ、ガルシア、ラポルト

MF:ボルトン、マフレズ、ドウグラス、フォーデン、ジンチェンコ

FW:ディアス、ヌメチャ

 

スカッドバイエルン

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GK:ウルライヒ

DF:ラフィーニャ、リチャーズ、アラバ、マイヤー

MF:ロッベン、シャバーニ、ウィル、リベリ、コマン

FW:ヴァーグナー

 

スコアラー:マン・シティ(ベルナルド②、ヌメチャ)

スコアラー:バイエルン(シャバーニ、ロッベン

 

【トピックス】

ニコ・コバチ新監督を迎えたバイエルンハインケスに緊急避難はもう使えないでしょうから、しっかりチームを作っていく事でしょう。それでもリーグは問題ないでしょうから、CLの結果次第でしょうかね。未だ健在の”ロベリー”の使い方が一つの肝になるかもしれません。

プレシーズン3戦目となるシティは、ラポルトが起用された以外は引き続きの若手起用。他チームの試合を観ているとボチボチ主力が動いてますので、この出遅れ感が気になるところです。

 

【総括】

引き続き3バックで臨んだバイエルン戦では、互いにシステムの特徴が出た前半。4ー1ー4ー1のバイエルンに対して、3ー1ー4ー2のシティは積極的なハイプレスとボールゲームで主導権を握ろうとします。

 

シティとしての攻撃に置けるポイントとなったのは、バイエルンのアンカーの両脇ですね。ワンボランチの相手に対しての定石とも言えるスペースを、フォーデンとマフレズが上手く活用してチャンスを量産しました。特に際立ったのはフォーデンで、狭いスペースでもボールをきちんとコントロールしており、そこからのドリブル或いはパスと素晴らしいプレーを連発していました。マフレズも試合をこなす毎にプレーへの関与が増えており、好プレーを披露してましたが負傷交代してしまいました。左足の捻挫っぽいんですが、軽傷を祈りましょう。

 

守備面で問題となったのは、3バックの外側というこれまた定石であり、バイエルンのストロングポイントであるサイドアタックですね。特にサイドバックラフィーニャ或いはマイヤーが攻撃参加すると、数的不利から抉られちゃいましたね。

 

それもあってか後半には互いに守備面の修正をかけています。シティは4ー3ー3にシステムを変え、バイエルンは4ー4ー2に変えています。シティのシステム移行に一役買っているのはジンチェンコ。前半はウィングバックだったジンチェンコですが、左サイドバックに入り、攻撃時にはダブルボランチを形成します。このジンチェンコの多様性はチームに取ってはプラスですね。

 

また選手個人の局面に焦点を当ててみると、前後半通じて大きな試練に晒されたのは若手CBハンフリーズ。コマンとの1対1にこっ酷くヤラレましたね、厳しい戦いでした(笑)また後半にロッベンとの1対1を強いられたジンチェンコも守備は辛かったです。しかしロッベンリベリーは息が長い。

逆に際立ったパフォーマンスで勝利に導いたのは途中出場のベルナルド。インサイドを中心に巧みなボールキープと鋭いミドルで2得点は素晴らしいかったですね。ベルナルドはボールの運び方が上手いのでインサイドの方が活きそうな気配はあります。

若手では前半のボルトンと後半途中から入ったベルナベが印象的なプレーを披露していましたが、まだトップチームに組み込まれるレベルではないですね。その他は更に印象薄く、期待の若手が多いシティですが、トップチームに居並ぶタレントにどう供給し活かしていくのかは今後の課題かもしれません。

 

全得点に絡んだベルナルドの活躍でようやく初勝利です。心配なのは他の主力達の合流の遅れですし、もう間近に迫っていますので、シーズン序盤の方が心配な要素が多いかもしれませんね。

 

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【ICC・リバプール戦】まぁプレシーズンだしっと言い聞かせる!!

【マン・シティ:1ー2:リバプール】LOSE

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スカッド:マン・シティ

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GK:ブラボ

DF:ハンフリーズ、ガルシア、デナイエル

MF:ボルトン、マフレズ、ジンチェンコ、フォーデン、ハリソン

FW:ヌメチャ、ディアス

 

スカッドリバプール

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GK:カリウス

DF:クライン、ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン

MF:ワイナルデュム、ファビーニョミルナー

FW:ララーナ、スターリッジジョーンズ

 

スコアラー:マン・シティ(サネ)

スコアラー:リバプール(サラー、マネ)

 

【トピックス】

昨季はリバプールにヤラレまくりましたので、プレシーズンとは言えなんですがね。リバプールは今季の移籍市場ではかなり積極的な動きを見せています。

シティ的には一時噂の上がったファビーニョリバプールに取られてますな。シティはW杯組からベルナルドが帰ってきました。

 

【総括】

いやぁプレシーズンとは言え、リバプールに負けると非常に悔しいですね。最早ペップシティにとっては最大のライバルと言えるんじゃないでしょうか。

 

この試合はシティのシステムが3ー5ー2で挑んでいます。昨季もそうでしたがリバプール相手だと3バックをチョイスしがちですが、ペップの中では算段があるのでしょう。まだまだトップチームの合流の少ないシティでは若手のチョイスが殆どですね。一つの注目だったのはジンチェンコのボランチ起用ですかね。ボランチは本来フェルナンジーニョの定位置ではありますが、ヤヤも退団した事でポジション的に1枚空いているんですよね。若手が如何に好パフォーマンスをしたとしてトップチームに残る事は容易ではないですし、ジンチェンコにしてもメンディが戻ってくる新シーズンは左サイドバックでは微妙な立場になります。

 

前半では良いパフォーマンスを見せてくれたシティ。メンバーで劣る中でもある程度やれていたのではないですかね。注目のジンチェンコはボランチ気味のプレー自体、サイドバック起用時でも多いですからビルドアップでは危なげなくプレー出来てますね。後半メンバーが変わったとは言えPSGから加入の若手MFゴメスが判断の遅さ・悪さが目立っただけ余計に。只、どうしても体格的にも性格的にも守備は軽くなりがちなので、このポジションで生き残れるかは微妙ですね。

 

合わせて2戦連続での先発起用であるマフレズはインサイドでプレー。彼はテクニックもアイデアもありますから、ウィング以外の起用法が出来そうなのも戦力的にはプラスですね。前を向く際の動き方やボールの転がし方は流石でヌメチャに通したスルーパスが1番のハイライトでしたかね。他の選手が合流した際に、どの様な変化になっていくのか楽しみですね。

 

お楽しみは後半早々のサネの爆走ゴールまでで、そこからはリバプールに完全に持っていかれました。というのも後半はマネとサラーが登場し、プレーリズムを一変させてしまいましたからね。参るなぁって感じです。攻撃でもボールは取られないし、それよりも守備のハイプレスが特に効くようになります。個人的にもコースを切るのもプレスのスピードも良いし、彼等が前からいくと後ろが引っ張られるように連動していきますからね。前半では殆ど見られなかったシーンですので、彼等の存在の大きさが分かるってもんです。シティの若き3バックにはキツいお勉強となった事でしょう。

 

さてこれでプレシーズンは2連敗。リバプールとは何連敗だろうか?いくら主力のいないプレシーズンとは言え、、、

まぁ結果は気にせず、W杯組のコンディションをどう持っていくかが、各チーム今季の分かれ目になり得るので準備を上手くやりたいですね。

 

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【ICC・ドルトムント戦】プレシーズン初戦、マフレズもこれから

【マン・シティ:0ー1:ドルトムント】LOSE

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スカッド:マン・シティ

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GK:ブラボ

DF:ボルトン、ガルシア、デナイエル、ジンチェンコ

MF:ディアス、ハリソン、フォーデン

FW:マフレズ、ヌメチャ、ドウグラス

 

スカッドドルトムント

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GK:ヒッツ

DF:ボックホーン、トプラク、ザガドゥ、シュメルツァー

MF:ローデ、ブルニッチ、プリシッチ、ゲッツェ、ラーセン

FW:イサク

 

スコアラー:マン・シティ(ー)

スコアラー:ドルトムントマリオ・ゲッツェ

 

【トピックス】

対戦するドルトムントには、元マン・シティのサンチョが居ます。後半からの出場で積極的な突破を試みていましたが若干空転気味でした。W杯後の香川はまだドルトムントに参戦していないようですね。

マン・シティはボランチ問題を抱えていますので、新加入が今後あるのか或いは若手もしくはギュンドアンなどで対応するのか、このプレシーズンを見ていく必要があります。

 

【総括】

ペップ・グアルディオラ体制も3シーズン目を迎え、それと同時にこのブログも3シーズン目という事でマッチレビューもフォーマットを変えていきたいと思います。

世界のフットボールはW杯を終えヨーロッパのクラブシーンが帰ってきましたね。既にプレシーズンを初動していたシティは、現在アメリカツアー中です。昨季も参戦したICCにて調整していく事となります。

 

シティとしては例年の如く多くの若手を引き連れてのプレシーズンは、主力メンバー達のシーズンに対する準備は勿論のこと新たな選手を発掘する場でもあります。という事で、この試合で観るべきポイントは下記の2つ。

 

①新加入のマフレズの動き

②若手で目立ったプレーがあるか

 

戦術的にも大きな変化は見受けられなかった初戦は、個人の動きにフォーカスします。まずは①新加入のMFリヤド・マフレズですね。今のところ唯一の今季新加入であるマフレズ、冬にも獲得を目指しましたが、今夏に待望の移籍となりました。

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結論から言えば、まだまだこれからです。やはりコンディションがまだ上がっていない事もあり全体的にスローテンポで、得意のドリブルで相手を躱してという様なシーンは殆どありませんでした。味方と息の合わないシーンも散見しましたしね。まぁこの辺は徐々に高まるでしょうから、焦らず見守りましょう。ポジティブなモノとしてはマフレズが右サイドで張って受けた際に、インサイドのディアスが縦に飛び出して、エリア付近のスペースにボールを進められたシーン。これは昨季に数多く見られた攻撃の形の一つであり、それが何度か出てきたのはマフレズも同じ動きをイメージし、理解出来ているからでしょう。その後のアクションにより実際のゴールには結びつきませんでしたが、可能性を感じさせるプレーでした。また、フリーキックも大きな武器となりそうです。際どいシュートを2本放っています。右足ではデ・ブルイネという最高のキッカーがいますから、左足のマフレズが脅威となれればシティとしては大きいですね。

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②若手についてですが、今回ユース組から目立った選手は少なかったというのが私の印象です。既にトップチームでプレーするフォーデンやディアスはらしさも垣間見せましたが、十分とは言い難いですね。フォーデンの方が動きは良かったですけど、周りと共に活きるシーンは少なかったかなと思います。

少し気になったのは左のウィングに入ったドウグラス・ルイスくらい。積極的な仕掛けのドリブルや裏への抜け出しなど、何かをしてやろう感は一番感じましたかね。

攻撃面での存在感が出ていたのがジンチェンコ。昨季トップチームでの出場機会を得ると見事なプレーを披露していただけあり、何やら余裕を感じましたよ(笑)左サイドバックですが、中央でのビルドアップを支え、ボールを上手く捌いていました。只、守備時には対面のプリシッチにチンチンにやられてましたね(笑)何度か裏を取られてるのはマイナスです。

後半途中で登場したサネもこれからコンディションを作っていかなければいけません。アフロから編み込みにヘアチェンジし気分一新で頑張ってもらいたいです。

 

全体的に見てプレシーズンも始まったばかりですし、今年はW杯イヤーも相まって調整が難しそうです。ここからコミュニティシールドと開幕アーセナル戦に向けてチーム状態がどこまで上がるか注目していきます。

 

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【W杯番外編】フランスの優勝で幕を閉じたロシアW杯総括

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ついに終わりを告げたW杯。開催国ロシアの躍進や強豪国の相次ぐ敗退など、色々なトピックスに彩られた大会もフランス代表がクロアチア代表を破り2度目の優勝となりました。様々な面から次代のターニングポイントとなりそうなこの大会を個人的に振り返ります。

 

タレントを活かしたフランスの栄冠

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まずは優勝したフランス代表について。開催前からタレント力ではポテンシャルの高いチームだった訳ですが、組織としても非常にまとまってましたね。タレント力があってもそれがチーム力に反映されにくい代表っていくつか思いつきますが、その内の一つであるフランス(常に移民問題に揺れる国内)がこれだけ戦えたのはやはりディディエ・デシャン監督によるところが大きいのかなと思います。選手時代の印象も強いデシャンですが、イメージ通りの厳格なチームであり、例えば雑音が聞こえそうだったベンゼマの事件でチームから即外す判断など、決断力に優れた指揮官でしたね。

 

またチームそのものも手堅いチームでした。正直、面白みには欠け退屈なフットボールと言ってしまえばそれまでですが、自前の選手の特性をよく把握したゲームプランは徹底されていたと思います。決勝トーナメントに入ってからのフランスの試合は全て見ましたが、どの試合でもボールは相手に明け渡すものの中央は堅く閉じられており、ボールを奪取してはムバッペを走らせるというシンプルな作りです。そこにグリーズマンが少しばかりのアイデアを加えれば労せずゴールを挙げていました。年齢だけで言えば若い選手の多いフランスでしたが、既にクラブシーンで大舞台を経験している選手達は老獪だったと思いますよ。

 

フランスはよりアスリート的で非常に効率性を高めたチームで頂点に立ちました。

 

世代交代と時代の流れは

 

フランスの優勝と若きスター、ムバッペの登場は次の時代を示唆したのでしょうか。まずは大会をチームレベルで見た場合、優勝したフランスをはじめサプライズを提供した国は手堅い守備をメインとしていたのは間違いないでしょう。それは例えばリバプールのような先鋭的な守備ではなく、自陣をしっかり人数で堅めるオーソドックスなものでした。それが本当に強かったのは密度が非常に高かったからでしょう。アスリートとしての能力の向上が著しい現代において、自陣でコンパクトな2ラインを敷くとスペースは殆どなくなり崩す事は困難になります。肝となるのは個人の守備力と決められたゾーン、選手同士の距離感を崩さないこと。結果的に今大会のゴールはセットプレイか素晴らしいミドルかカウンターでした。能動的な崩しのゴールってあったかなと思い付かないくらいに。

 

セミファイナルで敗れたベルギーがフランスを”アンチフットボール”と言って後々謝罪していましたが、まぁ言いたくなるのは分からなくもないです。能動的にプレーするチームが損をしたと感じてしまう程の戦い方は、これ以外の試合でも多く見られました。私はフランスをアンチフットボールとは思いませんし、堅守速攻がどれだけ効果的な戦術かは昔から分かっています。ただし、今大会通じて個人的に面白いなと思えるフットボールは殆どなかったです。それだけにファイナルで敗れたクロアチアですが、彼等が展開したフットボールは誇れるものだったと思いますし、モドリッチが大会MVPになったのはフットボールにとって良い事だったと思っています。

 

また個人のタレントにフォーカスすると、メッシとクリスティアーノという巨大なタレントは悲願のタイトルを掲げる事なく幕を降ろしました。クリスティアーノを活かしながらもそれでもチーム力の足りないポルトガルとそもそも混乱しかなかったメッシのアルゼンチン、共に優勝には遠いチームでした。個人的な輝きも流石と思えるモノはありましたが、散発的だったのは否めないですね。

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そして新時代の筆頭となるのは当初目されたネイマールアザールではなくフランスの怪童なのかもしれません。下記記事でも取り上げた通り、次代の足音は確実に聞こえました。

ムバッペはファイナルでダメ押しゴールを決めてますが、才能を凝縮したようなゴールでした。相手と1対1の状況でファーに蹴ると見せかけてニアにいく冷静且つ狡猾な判断、そして問題なく射抜くパワーと正確性を持ったスキル。あれが19歳ですからね。

その他のここまでフットボール界を支えてきた名手達(イニエスタなど)も軒並み去っていく今大会は、一つの時代の節目となるでしょう。日本代表に関しても次の4年間は大きなメンバー変更が訪れる可能性が高いですね。

 

情熱はあったがロマンはあったか!?

 

今大会改めて感じたのは代表戦というのはクラブのそれとはやはり趣きの違うモノだと感じましたね。4年に1度という周期に国の威信を背負っての世界大会は、情熱に溢れていました。ウルグアイのCBヒメネスがまだ試合中に泣いてしまったのは賛否を呼びましたが、それだけ精神的にも追い込まれる大会だという事ですね。アルゼンチンは今回も残念な結果となりましたが、ワールドカップに対する国民感情は来るとこまで来ちゃっている感があります。またアイスランドクロアチアの様に小国でも国を含めての一体感を出したチームも。それぞれのチームでこの大会に対する想いの掛け方が見えて、その点では非常に楽しめました。

 

只、残念ながらフットボール的には退屈でした。劇的な延長戦やPK戦はドラマチックではあったかもしれませんが、結局物議を醸したVARも含めてフットボールとしては退屈なシーンが多かったです。VARはまだまだ進歩の余地がありますから致し方なく、運用方法やそれに合わせた現行ルールの改正も状況に応じて、今後は必要になってくるかもしれませんね。

 

NumberWEBのオシム氏のインタビューを読み、氏の言う通り今後はより更にあらゆる事象がスピード化していくのでしょう。アスリートとしてのスピードは勿論、それに伴う状況判断を含めたプレーのスピードが上がっていくはずです。氏の言うティキタカが終わりを迎えたかは分かりません。今大会のスペインを指してそう言うのであればそうだと思いますが、そもそもティキタカとは何を指して言われたモノだったのか。ベースになったグアルディオラ時代のバルサには、テンポの良いショートパスは確かに大きな武器でした。でも今回のスペインはまるでテンポが良くないですし、あれを持ってしてボールゲームは死んだと思いません。

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今大会でも有用だったと感じたのはウィングです。今大会で上位に上がったチームには良質なウィング(サイドに打開力のある選手)を抱え、チームで武器として活用出来ています。優勝したフランスにはムバッペが、準優勝したクロアチアにもペリシッチがいましたね。ベルギーにもアザールといましたから。例えば早々に敗れたドイツにサネが居たらどうだったでしょうか、スペインにかつてのペドロのような存在がいれば、結果論ではありますがその有無が違いを分けた一つの要因だったのではと思います。躍進した日本にも乾がいましたね。

堅い守備に閉ざされた相手ゴールをこじ開けるにはカウンターにせよポゼッションにせよ、スピードあるアタッカーは最早欠かせないのではと感じました。

 

何れにせよ受動的なフットボールが結果を出した大会ではありましたが、それが世界のフットボールの潮流になって欲しくはないというのが本音です。リバプールのようなスピードある撃ち合いなら好むところではありますが、フランス代表のフットボールは好みではありません。世界のフットボールがスピードを上げていくのは間違いありませんが、創造の余地のないフットボールは楽しくない。個人的にはロマンをまるで感じないです。どれだけアスリートとしてのレベルが上がっていったとしても私はボールゲームを楽しみたいですし、意外なアイデアを愛でたい。各試合が進むにつれてそう切に想う大会だったかなと思います。

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まぁいつの時代になっても人はロマンを追うし、10番を求めてくれる筈。心配しなくても今大会だってモドリッチがいた訳だから、きっと4年後も”何処ぞの国のモドリッチ”がピッチにアートを描いてくれる事を楽しみに待ちましょう!!

 

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ようやく補強第1号!!ようこそマフレズ!!!

W杯の熱戦の裏側で既にいくつかのビッグディールが行われており、各チーム新シーズンに向けてひた走ってますね。クリスティアーノ・ロナウドユヴェントス移籍が今のところ一番の話題ですかね。更にはそのユーヴェからPSGに移籍したGKブッフォンや、日本を盛り上げようという事でイニエスタの次に発表されたフェルナンド・トーレスなども興味深い移籍です。

 

まずはプレミアをよく知るウィンガーを手中に

 

という事でシティの移籍事情はというと、下記記事にて書いたんですが中々正式発表ならずヤキモキしてました(笑)

終いにはジョルジーニョは一転チェルシーか!?みたいな記事を見れば、あれっBBCさん、、、って気分だった訳です。

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只、ようやく移籍が成立したのがレスター所属だったアルジェリア代表ウィンガーのリヤド・マフレズ。まぁみなさんよくご存知のミラクルレスター立役者の1人ですね。昨季冬にもギリギリまでシティは彼を追いかけたんですが、その時は成立ならず今回晴れてシチズンズの一員となった訳です。

 

特徴としてはサイドから仕掛けるドリブルを武器にチャンスメイクとゴールが期待出来るウィングです。基本は右サイドからカットインする形になるかと思いますので、スターリングやベルナルドとのポジション争いになるでしょうか。ベルナルドはインサイドハーフでも起用出来るでしょうから、様々な選択肢や組み合わせが生まれる事でしょう。

 

人数的にも3トップは現行メンバーの流出がない限り、これで十分なスカッドになったんじゃないでしょうか。マフレズの躍動を期待しましょう。

 

ボランチの新戦力は一体誰に、、、その他レンタル先の若手たちあれこれ

 

ジョルジーニョは果たして来るんでしょうか?チェルシーは噂のあるサッリが監督に就任した場合、いよいよ持ってシティよりもチェルシーを選ぶかもしれません。

非常に期待していただけにそうなるとガッカリです、、、正直、マフレズよりも獲得を期待してました。ボランチフェルナンジーニョがファーストチョイスですが、彼ももうベテランですしヤヤも退団して人数自体足りてませんから、誰かは必要でしょう。当初上がっていたフレッジは間違えて赤い方に行っちゃいましたしね。おっちょこちょいな奴です(笑)

 

レンタルバックの若手MFアレイシ・ガルシアは個人的に期待は大きいものの、昨季はレンタル先のジローナでもそこまで試合に出ていた印象がないんですがどうなんでしょうね。レンタルバックで言えばマフェオとアンジェリーノの若手サイドバックコンビは残念ながら完全移籍をしてしまいました。買い戻しオプションとかついてるんですかね。まぁトップチームのサイドバックは一気に充実してしまいましたから出場機会を得るのは難しかったでしょうし、致し方なしとしましょう。

 

GKのガンも移籍となってますから、若手で生き残りそうなのは今のところフォーデンとディアスくらいでしょうか。やはり世界中のタレントを獲得するチームにあって、そこで頭角を表すのは至難の技ですね。フォーデンはイングランド人ですから、彼がトップチームの主役になっていくと誰にとっても幸せな結末と言えますが、どうなるかは神のみぞ知るってとこですかね。

 

取り敢えずトップチームとしてはボランチの補強は最低1人はしなければならないでしょう。ジョルジーニョが来れば問題なしですが、難しくなった場合のプランBは果たして誰なんでしょうか?こちらも早く手を打ちたいですね。

 

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【W杯番外編】日本代表総括!!素晴らしい戦い、そして世界との埋めるべき差は

熱戦がまだまだ続くワールドカップ。日本代表はベルギー代表とのラウンド16で逆転負けを喫し、旅の終わりを迎えました。という事で、日本代表総括です。

 

現場レベルでは考えうる限り最高の出来

 

戦前の予想では3戦全敗も多かった日本代表。終わってみればベスト16という事で、素晴らしい結果を手にしたのではないでしょうか。勿論、ベスト8も見えた状況だっただけに悔しさも残りますが、最後のベルギー代表のカウンターの凄まじさが、敗戦を妙に納得させます。

 

日本代表がここまで出来たのはある意味驚きではありましたし、それを成し得たのも初戦であるコロンビア戦が全てだったかなと思います。それだけ最初のPKと退場は大きなターニングポイントになりました。そこから勝ち点を得るのに成功し、状況を見ながら戦う事が出来た訳で、セネガル戦のドローやポーランド戦での戦い方の選択肢に繋がったと思います。ポーランド戦での最終的な選択には多くの賛否がありましたが、結果を見れば正しかったと言えます。不本意だったのは観ている側も選手やコーチ陣も皆同じ気持ちでしょう。そうならざるを得ないチーム力だった事は残念ではありますが、西野監督とチームは大いなる賭けに勝ったのです。またこれによりサッカー協会も賭けに勝った訳ですね。良かったかどうかは別にして。

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ピッチレベルでは多くのポジティブな面が見られたと思います。前回記事でも書いていますが、今大会何より良かったなと思っているのは個である程度勝負出来ているという事です。大迫、香川、柴崎の中央ラインが、どの試合でも相手に負けなかったのが多くの良い攻撃に繋がり、そしてこれにより、このチーム最大の攻撃力を持つ乾が躍動する事が出来ました。乾に如何に良い形でボールを預けるかというのが、日本のチャンスに直接繋がる武器と思っていただけに、見事に演出してくれたというのは個人的には本当に素晴らしかったです。日本が世界にこれだけ対抗出来ているというのを観れたのは、特に誇らしい事でしたね。

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またそれと同時に国内組が昌子のみだったベストメンバーは、やはり欧州シーンでプレーする重要性を示唆したのではないでしょうか。Jリーグ自体を発展させるのは勿論重要ですが、フットボールのトップシーンは欧州にあるのは誰が見ても明らかなのですから、そこで日常的に得る経験に勝るモノはありません。昌子にしてもクラブW杯でレアル・マドリーと公式戦で対戦した経験が大きかったと思います。

 

それでも届かなかったベスト8、高めるべきは結局のところ個

 

素晴らしい試合をいくつも提供してもらい満足な私ですが、敗戦後の西野監督の『足りなかったのは何でしょうかね』に個人的に意見を述べるのであれば個のレベルと断言しましょう。先程、個のレベルである程度戦えたのがこの躍進に繋がったと述べました。その上でここより先に辿り着くには更なる個の強化が必要だったと強く感じました。それをベルギー戦の最後の強烈すぎるカウンターが突きつけたと思います。(余談ですがマン・シティでよく見るカウンターそっくりでしたね。どちらの中心もデ・ブルイネという)

 

あのカウンターが特別なレベルにあったのは勿論ですし、そう簡単に他の代表であっても真似できる代物ではありませんが、あれに対抗していくようにしなければここから先は見えないのです。ましてや日本サッカー協会はワールドカップでの優勝を最終的な目標としている訳ですから、個が弱いから組織でという考えはとっとと捨ててもらいたいです。これって少なくとも私が子供の頃から聞いてますし、今大会でもあらゆる方面からよく耳にしました。只、いい加減にチームワークという名のアバウトな何かに頼るのはやめてもらいたい。はっきり言えば日本でなくとも殆どのチームにはチームワークがありますし、じゃあ日本がチームワークによって他チームよりも確実に得たアドバンテージって何ですか?っていつも思う訳です。もっと言えばチームワークってのは有って当たり前の大前提であって、チームワーク=組織力では決してないという事実を認識すべきです。

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ベルギー代表の最後のカウンターは、まず個の力がベースにあって尚且つあのシーンで5人程が連動して自陣から全力のスプリントを掛けたから産まれたゴールな訳です。私はあれこそが最高の組織力だと思いましたよ。あのプレーには試合最終盤に仕掛けるスプリント、走るコース、パスの選択肢、実行精度とどれを取っても抜群で、あらゆる要素の詰まったゴールでした。そしてそれは偶然にもたらされたモノでは決してなく、チームの選択肢として常に持っていたベルギーの武器です。ブラジル戦でもそれを証明しています。そのレベルに対抗する為に限りなくチーム力を近づけるには、ベースとなる個を高める他にないと思います。

 

まぁ素晴らしい試合をもらっておいて散々に書いてますが、日本は今ある個の力を上手くチームに還元出来たからベスト16に来れた。これは誇っていいですし、悲観的になる必要も全くないです。そして此処で立ち止まらずこれから更に上、その先の頂上に登る為に個の力をもっと高めてもらいたいです。優勝を目指すならそうしなければならないし、それが出来ると信じて私は応援し続けます!!

 

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【W杯番外編】壮絶な決勝トーナメントに次代の王を観た!!!

いやぁ寝不足が続きますね、、、日本代表も物議を醸すものの目的であった決勝トーナメントに進出。対戦相手はベルギーとなりましたが、ここからはどんな国であろうと全てを出さなければ先が見えない世界ですね。

 

メッシの物語の終焉

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ここ10年のフットボール界の頂上に君臨するメッシですが、アルゼンチン代表としての彼のワールドカップでの物語は終わりを告げました。フランスとの一戦に敗れて大会を去る事となった訳ですが、アルゼンチン代表とフランス代表では明確に差がありましたね。

アイスランド戦の後にアルゼンチンについて書きましたが、アルゼンチン代表に最終的な解決策は持ち合わせていなかったですね。サンパオリ監督のチーム作りもですし、タレント自体も小粒でした。

メッシは今大会のマークは尋常ではなくケアされており、大会通じて思ったのは守備組織をしっかり組まれた中で能動的な崩しはかなり難しいという事ですね。どの国でもセットプレイが主な得点源になっていますし、崩しの多くはロングボールやカウンターが殆どです。このフランス戦で両者が決めたゴールもスーパーゴールはあっても相手を能動的に崩したシーンは殆どありませんでした。そうなると、ムバッペの能力を上手く活用したフランスと最後までメッシを活用出来なかったアルゼンチンでは差がありましたね。

 

メッシ自身のパフォーマンスも時折誰にも真似出来ないレベルのプレーは見せるものの、チームに上手く還元される事は少なく、印象が良くなかったのは確かでしょう。只、ウンティティ、ヴァラン、カンテ、マトゥイディの4人に常にケアされてプレー出来る選手は早々いないでしょう。それでも最後に通した完璧なコントロールのパスはメッシたる所以ではありました。また本来であればその分他の選手が活きるべきでしたが、メッシだけではないと示せたのは結局ディ・マリアアグエロくらいでしたかね。中盤は相変わらずでしたし、パボンは約不足でしたし、守備陣は強豪国のものとは言えませんでしたね。

 

奇しくもクリスティアーノ・ロナウドポルトガル代表もワールドカップを去る事となりましたが、次代の足音がもうすぐそこに来ているのかもしれません。

 

フットボール界の次代の王になる可能性

 

恐らく今日の各記事はムバッペを讃える記事が数多く踊る事でしょう。実際インパクトは十分過ぎますしプレーそのもののクオリティの高さは驚くべきものでした。昨季にシティがモナコと対戦した際にはそこまで感じませんでした。が、この1試合でフットボールの世界がいきなり変わる事はなくても、後々にこの試合が時代の変わり目と捉えられる日も来るのではないかと思える程でしたね。

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まるで”フェノメノ”。それも若かりしバルサ時代の様な圧倒感を感じました。まず速い。最高速に到達するのも速ければ、トップスピードでのスプリントも速いし長く保てます。尚且つボールテクニックも申し分ないです。アルゼンチン戦での4人抜きは勿論ですが、トップスピードでボールタッチが殆どブレない。これはメッシと同じ特性ですし、シュートの上手さも抜群に良い。この試合はアルゼンチンは只でさえ前に出ている上に、ゲームメイクは稚拙で、守備陣のスピードも十分ではなかった為、ムバッペにとっては美味しい広大なスペースをこれでもかと蹂躙した訳です。勿論、整った守備組織がセットしている相手に対して(アルゼンチンは全くと言っていいほど整っていない)、何処までやれるかを見た方が良いとも思いますが、正直そんな考察も無意味かなと思える程でした。

母国にはティエリ・アンリという偉大なストライカーが居ましたが、それよりも”フェノメノロナウドにそっくりでした。そう思ったオールドファンは少なからずいるのではないですかね。この選手はヤバい。この感覚は中々ないです。ネイマールアザールの時でさえ思わなかったですが、ムバッペはヤバい。

 

このワールドカップが彼の大会となるかはまだ分かりませんが、その可能性は十分にあると感じましたし、フランス代表もチームとしてそのポテンシャルはあるなと感じました。ゲームメイカーが居ないなとは思いましたが、その分カウンターを活かしやすい構成だと思います。相手が強ければよりハマる可能性が高いです。ムバッペにロナウドを感じた際に熱狂すると共に、怪我の心配がよぎりました。ムバッペにはそうならない事を祈ります。時に圧倒的過ぎる身体能力は大きな怪我を引き起こすかもしれません。ロナウドロッベンの様に。

 

今大会はさて置きクラブシーンではまだまだメッシやクリスティアーノは譲らないでしょう。しかし近い将来彼の時代が来る。それを予感させられる試合でした。ネイマールでもアザールでもなく、ましてや同胞のポグバやデンベレでもない。ムバッペ、末恐ろしい。

 

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