【PL18ー19・第6節カーディフ戦】ようやく覚醒のギュンドアン!!らしいプレーで攻撃をリードする
【カーディフ:0ー5:マン・シティ】WIN
GK:エサリッジ
DF:ペルティア、マンガ、モリソン、カニンガム
MF:ホイレット、カマラサ、ロールズ、アーター
FW:リード、ウォード
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
スコアラー:カーディフ(ー)
スコアラー:マン・シティ(アグエロ、ベルナルド、ギュンドアン、マフレズ②)
【トピックス】
週中のチャンピオンズリーグ開幕戦を思いっきりズッコケたシティにとっては、その印象を拭い去る意味でも重要な1戦。またエース・アグエロが2021年までの契約延長をしてくれましたね。
相手となるカーディフは前節フルハムに続いての昇格組。イングランドのお隣ウェールズの雄ですが、今季ここまで5戦未勝利です。
【総括】
不甲斐ないチャンピオンズリーグからの1発回答というゲームを演じてくれてホッとしました。前半から3点リードを奪いましたが、先制点まではカーディフの組織的な守備に手を焼きましたね。カーディフのシステムは4ー4ー2のシンプルなモノながら、距離感を密にしており中央部は特に固めてます。その効果もあってか前半半分くらいまでは、アグエロとインサイドの2人が良い形でボールに絡めず、ポゼッションするもののという展開が長かったです。
しかし、打ち破ったのは固められた中央部でようやく目覚めたギュンドアン。先制点の前にギュンドアンの決定機があったんですが、あのプレイからギュンドアンらしさがようやく出てきています。今季はずっとイマイチなプレーに終始していたんですが、こぼれ球のシュートシーンの直前で相手の逆を突くターンを披露してます。アレこそ私の中のギュンドアンらしいプレーであり、彼の良さなんですよね。それ以降、ギュンドアンは随所で良いプレーを披露して、先制点の起点とマフレズへのアシスト、自身のゴールでチーム3点目も奪ってくれました。ワンツーからのミドルは美しかったですね。
早々に4点リードした事で交代カードも思い切って使えましたね。まずは怪我が怖いアグエロとギュンドアンが新加入のマフレズと若手フォーデンに代わり、今季も出ずっぱりなフェルナンジーニョのボランチにストーンズをお試し起用。今後に向けての布石も打てたので言うことなしですね。マフレズは2ゴールとようやく波に乗れるかもしれません、フォーデンは十分にトップでも戦力として数えれるプレーを披露しています。ストーンズはプレイスタイル的にもボランチ合いそうですが、この試合だけでは何とも言えませんね。
ご機嫌な試合の中で少し気になったのは、ラポルトの配給。足元自慢のCBな訳ですが、かなり厳しいコースに縦パスを打ち込む事があるんですよね。通れば展開が変わる可能性はありますが、カットしてカウンターという流れの方が怖い気が、、、ちょっとリスク高いかなと思います。またウォーカーのインナーラップは結構効果的でした。特に後半になって多く行っていましたので、ペップの指示もあったのかもしれません。只、ウォーカーは素晴らしいプレーも多いんですが、ポカも多いという、、、あれっ!?こんなサイドバックが左サイドにも居たな(笑)
それでも5得点に無失点でチャンピオンズリーグの失態を振り払ったのは、素晴らしいリアクションです。タイトなスケジュールが続くので、スターリングとサネも動きにキレがありますし、フォーデンやマフレズも出番増えそうですね。
【CL18ー19・GS第1節リヨン戦】早朝からの強烈パンチ!!今季最低の試合は相手のゴールでもチームの目は覚めず、、、
【マン・シティ:1ー2:リヨン】LOSE
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
FW:ベルナルド、ジェズス、スターリング
スカッド:オリンピック・リヨン(AWAY)
GK:ロペス
DF:ラファエル、マルセロ、デナイエル、メンディ
MF:コルネ、ディオプ、フェキル、ヌドンベレ、アウアー
FW:デパイ
スコアラー:マン・シティ(ベルナルド)
スコアラー:リヨン(コルネ、フェキル)
【トピックス】
昨季からのサスペンションでペップはスタンド観戦です。前節での足の具合かアグエロはベンチスタート。
リヨンは前線にスピードあるドリブル突破が可能な選手たちが揃います。デパイ、ラファエルなど懐かしい名前もありますし、シティの修行僧デナイエルが遂に完全移籍で移ってます。
【総括】
チャンピオンズリーグの初戦という事もあったのか、ペップがベンチにいないという事もあったのか酷いゲームをしてしまいました。リヨンもチャンピオンズリーグで度々旋風を巻き起こすフランス勢だけに、シティとは対照的な積極的なプレーが活きていました。
劣勢となった大きな要因は中盤。本来シティにとってのストロングポイントとなる筈の中盤がリヨンに対して後手を踏んだ事ですね。リヨンはチーム全体が前からのプレスを敢行する中で、2ボランチが運動能力の高さを見せ制圧。またボールカット後のシティのカウンタープレスをドリブルで剥がせていたのが効きました。
シティとしても何度か綺麗にボールを動かすシーンはありましたし、ダビドに入ればスターリング含め左サイドで何かは起きそうでしたけどね。
只、とにかくシティにとってのミスが多すぎました。DF陣からのビルドアップのパスはズレまくり、フェルナンジーニョは容易に狙われ、ギュンドアンは効果的なプレーが何もなくではリズムが全く上がりませんでした。シティにとっての痛恨の失点はデルフの空振りでしたし、2失点目もフェルナンジーニョのボールロストから、、、
後半でかなり盛り返した試合でしたが、活路は左サイドでしたね。前半はスターリング、後半はサネが躍動。要はリヨン右サイドバックのラファエルに難があったって事なんですが。唯一のゴールもサネの突破からベルナルドがフィニッシュで無得点だけは逃れました。この試合でシティが確実に相手を凌駕したのは左サイドのみでしたね。
様々な問題が噴出した開幕戦。だからこそペップはベンチにいるべきだったとも言えますから、昨季のリバプール戦はこんな所でも痛かった訳ですね。改善していくしかないでしょう。メンタル面は大きく働いたでしょうしね。逆に言えばタイトルを狙うチームなら、悪いながらも勝ち点に繋げる試合をしなきゃいけないんですけどね。不満タラタラの試合でした。
【PL18ー19・第5節フラム戦】際立ったベルナルド!!サネを含め初先発組みも自身の価値をアピール。
【マン・シティ:3ー0:フラム】WIN
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
MF:ベルナルド、フェルナンジーニョ、ダビド
スカッド:フラム(AWAY)
GK:ベッティネッリ
DF:クリスティ、オドイ、モーソン、セセニョン
MF:セリ、マクドナルド、ヨハンセン
FW:ビエット、ミトロビッチ、シュールレ
スコアラー:マン・シティ(サネ、ダビド、スターリング)
スコアラー:フラム(ー)
【トピックス】
週末のフットボールが帰ってきましたね。そして代表ウィークの間にヨーロッパサッカートゥデイを手に私も準備万端です。代表選手を抱えるシティはローテーションしながら、主力のコンディションがまずは重要ですね。
対するフラムも昇格組とは思えぬ陣容です。ビエット、シュールレ、ミトロビッチといったアタッカーに中盤でセリなどタレントが居ます。そしてビッグクラブ注目のセセニョンのプレーが気になりますね。
【総括】
速攻、遅攻両面で素早いパスワークからの攻撃が冴えました。フラムは4ー3ー3のコンパクトな布陣でしたが、割と高めのライン故に裏のスペースが狙え、前半早々からリードが奪えたのも大きかったですね。攻撃をリードしたのはインサイドでプレーするベルナルド。攻守両面でのハイパフォーマンスでチャンスを多く創出しました。今季の彼はここまで非常に良いプレーを継続的に披露しています。負傷中のデ・ブルイネとはタイプが違いますが、彼の不在を十分に補ってますね。
また今季初先発組みとなったサネとデルフの左サイドも、ダビドと好連携を披露しました。不穏な報道もあったサネですが、時間が経つにつれて良くなっていきました。今季は左サイドを根城にプレーするのがメンディかサネかという選択になるのかもしれません。デルフはメンディ程のダイナミックさはありませんが、中盤の選手らしくより気の利いたポジショニングが出来ます。前方のサネに合わせたポジショニングとプレーは流石。メンディが今後中に入ったプレーで状況判断など向上させていければ、サネとメンディの同時起用も見られるかもしれません。
守備面もハイプレスが際立っていて、殆どが敵陣でのボール奪取に直結しています。フラム前線の起点であるミトロビッチにも何もさせず、たまに押し込まれそうな際にも帰陣の速さが凄まじかったですね。オタメンディのパフォーマンスは上々でしたし、ウォーカーは右サイドでも後半の左サイドでも圧倒的な対人の強さを誇っています。流石に左サイドはやり辛そうでしたが。
フラム期待のセセニョンですが、攻守両面に於いてイングランドの先輩であるスターリング、ウォーカーのコンビでレッスンを施しました。スターリングはもっとゴールが欲しかったのは事実ですけどね(笑)
早めの交替策でチャンピオンズリーグへの布石も打てたシティ。終盤疲れは見えましたが、試合を上手くクローズ。チャンピオンズリーグ楽しみですね。
【PL18ー19・第4節ニューカッスル戦】不安過ぎるもウォーカー弾!!分厚い守備を撃ち抜くロケットで撃破!!
【マン・シティ:2ー1:ニューカッスル】WIN
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
FW:ジェズス、アグエロ
GK:ドゥブラフカ
DF:イェドリン、ラッセルズ、フェデリコ、クラーク、ドゥメット
MF:ケネディ、ディアメ、キ、ペレス
FW:ロンドン
スコアラー:マン・シティ(スターリング、ウォーカー)
スコアラー:ニューカッスル(イェドリン)
【トピックス】
前節ウルブズの頑張りに勝ち点を取りこぼしたシティ。上位チーム以外の対戦では勝ち点を確実に稼いでいきたいところです。この日はコンパニ加入10周年(素晴らしい!!)のセレモニーもありましたが、気になるのはサネの状態で、ベンチ外ですが今後の不安要素にならなければ良いんですが。
FW武藤が加入して日本人的にも注目度アップの”北の雄”ニューカッスル。チェルシー戦で披露した5バックなど戦術に長けるベニテスというのが、シティ的には嫌な感じがします。
【総括】
想定通りの5バックで自陣に籠るニューカッスルに、想定通りに苦労するシティ。幸先よく先制までは良かったんですが、かなりの苦労を強いられました。珍しくオーソドックスな4ー4ー2のシティは、相手の3CBの両側で2トップが受けようとするのですが、分厚い中央部分に引っかかるパスが多かったように思います。
そうなるとサイドが一つのキーになりそうですが、左のスターリングは良かったんですが右のマフレズは少し孤立気味で、まだ持ち味発揮とまではいかないですね。先制点にしても高い位置でのボール奪取からスターリングが素晴らしいシュートを決めましたが、可能性の高い決定機というのが前半は多くなかったと思います。
攻撃面に関して後半の方が向上しました。只、これも大きかったのはウォーカーのゴール。あれで随分メンタル的に余裕が持てましたからね。またシステムとしてもバイタルで上手くボールを持てなかった2トップから4ー3ー3に移行する事で、ボールも上手く流れ出しましたね。それに伴いダビドの存在感が増し、DFラインの裏を突くシーンも増えました。結果的にこれ以上ゴールをあげる事は出来ませんでしたが、決定機は作れてましたね。終盤のアグエロの決定機逸にペップがブチ切れてましたけど(笑)
守備面では、そもそも殆どシーンがありませんでしたので上出来とも言えるのですが、1本のシュートで失点は悲しいモノがあります。ニューカッスルはロンドンが起点となれるか(と言うかアバウトなボールにも身体を張って無理できるか)が攻撃のポイントでしたが、ストーンズはよく対処していたんですけどね。まぁ本当にワンチャンスだったシーンで走り抜いたイェドリンを褒めるべきなのか、メンディ及びスターリングの左サイドで誰が見るべきだったのかは議論出来そうです。最終戻ってたのもジェズスだったしね。
苦しみましたが勝ち点3ゲットです。イングランド勢が上々のパフォーマンスでチームを引っ張ってくれました。試合外で気になるのはサネの状態ですね。シーズン序盤からスタメン起用がなく、サネ自身も不貞腐れている様にも見えるシーンも若干目についてましたから。ペップはかなりドライなので、再び重要なピースとなってくれないと困るんですが。昨季も序盤は先発少なかったと思いますので、これからかもしれませんけどね。そう祈りましょう。
【PL18ー19・第3節ウォルバーハンプトン戦】低調な内容のシティ。早速、勝ち点を取りこぼす、、、
【ウォルバーハンプトン:1ー1:マン・シティ】DREW
スカッド:ウォルバーハンプトン(HOME)
GK:パトリシオ
DF:ドハーティ、ベネット、コーディ、ボリ、オット
MF:コスタ、モウチーニョ、ネヴェス、ジョタ
FW:ヒメネス
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、コンパニ、ラポルト、メンディ
スコアラー:ウォルバーハンプトン(ボリ)
スコアラー:マン・シティ(ラポルト)
【トピックス】
開幕2連勝とチーム状態は好調なシティですが、怪我人が多発中です。デ・ブルイネに続きGKのブラボが負傷離脱。試合外で不安要素があります。
逆に開幕2戦で勝利のない昇格組ウルブズですが、パトリシオやモウチーニョにシティ補強の噂にも上がったネヴェスなどのポルトガル勢が多く、ベンフィカのヒメネスなどリーガNOSの新旧主役達がいつの間にか揃ってるんですね。知らなかった(笑)バレンシアでも暗躍したメンデス改革は今回は果たして、、、
【総括】
インテンシティの高いゲームは厳しいものとなりました。ウルブズの5ー4で組んだ2ラインは縦横共にコンパクトで距離感もよく、シティは良い形でバイタルエリアにパスを中々入れれません。残りのCFヒメネスがフェルナンジーニョをケアしていた為、シティの攻撃も外側を迂回するシーンが多く、中々テンポアップに繋がらないです。ウルブズの守備は引き過ぎるでもなく、前へ押し上げる時のプレスはチーム全体が連動しており、意思統一がしっかりしていましたね。
またウルブズのメンデス顧客のタレント達は、確かなボールスキルを持っており”只守備をしているだけ”ではないのが、シティにはプレッシャーになってましたね。時折見せるボールキープや捌き、いくつかの仕掛けは、チャンスを作るには足らずとも、リズムを相手に明け渡さないという意味では十分でした。シティにとっての失点自体はセットプレイからで、ハンドを見逃されたものではあります。只、シーン的には完全にマークを外されており、前節同様セットプレイの対応は今後の課題となりそうです。それ以外のピンチはシティのミス絡みで、特にコンパニのビルドアップは非常に危うく、失点に直結しそうな大きなミスを2つはしてたのも問題です。
それでもシティの攻撃陣はいくつかのシーン、特に失点直後にリアクションを見せ気を吐きました。チャンスになったのは、やはりバイタル付近にボールを入れられたシーン。アグエロもしくはインサイドハーフの2人が受ければ、そこからコンビネーションで崩しにかかりました。最後の所でGKパトリシオのビッグセーブも含めてウルブズの粘りに、こじ開けるまでは至らず。ポスト直撃弾も2つはありましたし、後半のダビドの受けたファウルは確実にPKでしたが、ジャッジは取らず!!
ペップは試合中、苦悩の表情を浮かべていましたが、交替策はそこまで効果的には働きませんでしたね。1人目のジェズスに関しては、バイタルでのボールを引き出すプレーや、クロスの受け手の増加という意味でも効果を発揮したと思います。サネとマフレズに関しては空転する事が多く、システムも4ー4ー2に移行した為、カウンターをよく受けるようになってしまいました。まぁ案外、相手の守備が堅いので敢えてノーガードの打ち合いを望んだのかもしれませんが。だとすると危うい賭けになりそうでもありました。
勝利出来る可能性も十分に(不可解なジャッジも)ありましたが、ドローが妥当とも思える程相手は頑張りましたね。どう考えても今日喜んでいるのはウルブズであり、失態を犯したのはシティな訳です。まぁ非常に残念ではありますが、切り替えていくしかないですね。
【PL18ー19・第2節ハダースフィールド戦】W杯への逆襲!!観たいフットボールがここにある!!
【マン・シティ:6ー1:ハダースフィールド】WIN
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
MF:ベルナルド、ダビド、フェルナンジーニョ、ギュンドアン、メンディ
FW:アグエロ、ジェズス
GK:ハマー
MF:ハデルギュナイ、ビリング、ロウェ、プリッチャード
FW:サビリ、ムニエ
スコアラー:マン・シティ(アグエロ③、ジェズス、ダビド、OG)
【トピックス】
衝撃のデ・ブルイネ負傷離脱のニュースに、W杯を経由したシーズンはコンディショニングが難しい事を痛感します。昨季もフルで出まくった彼には丁度いい休養と捉えましょう。という事で、注目はインサイドハーフの構成です。前節アーセナル戦では中盤のコントロールが甘かったのもありますしね。
プレミア初昇格で見事残留を果たした”テリアーズ”。シティにとっては昨季はゴールを決めるのに苦労した印象です。
【総括】
昨季同様に自陣でコンパクトな2ラインを敷いたハダースフィールドに対して、ペップは3ー5ー2をチョイスしましたが、大きな成果をもたらしたと言えます。ハダースフィールドの4ー4の2ラインは中央寄りのコンパクトな布陣でしたが、それを見越した幅を取るメンディと、それに合わせる2トップという意図はよく出ていたと思います。
キレキレだったのはW杯で散々だった人々(笑)”W杯直前の監督解任劇を喰らった”スペイン代表MFダビドは際立った存在感を発揮します。中盤のパスワークは勿論、ボックスの角へのランニングやボールを受けてからのドリブルとラストパスとビッグチャンスを立て続けに演出しました。後半早々のFKは完璧でしたね。
先制点では”そもそもブラジル代表で正GKではない”エデルソンの必殺ロングパントで、”ボロボロのチームとなったセレステビアンコ”FWアグエロが抜け出し、華麗に制しました。その後にハットトリックも決めてお役御免となっています。多分1人で5点くらいは決めれましたね。
またブラジル代表では”無得点で叩かれまくった”FWジェズスが、キレのある動き。シュートを焦りすぎている感があったのですが、それでも落ち着きを与えるゴールをメンディと2人で作り出しましたね。彼もあと3点くらいは決めれそうだったけど。
そしてこのシステムで最大の恩恵を受けたであろうはメンディ。ウィングバックでの仕事は基本的にはサイドの幅を目一杯取り、そこから縦への勝負やクロスなど、メンディの得意分野が存分に発揮されました。戦術的に難しいデルフの様な使い方より、こっちの方が単純に彼のモンスター感が出て良いですね(笑)
守備に関してはプレスバックがとにかく早くほぼ何もさせませんでしたね。ネガティブトランジションで直ぐに囲い込むのは昨季と同様のハイパフォーマンスで、攻撃面では乗り切れていないギュンドアンも守備面での切り替えは非常に良かったです。ハダースフィールドにとって唯一のキーとなったセットプレイで失点したのはいただけませんが、その他では充分なプレーだったと言えます。
素晴らしいフットボールを存分に楽しめたのは、個人的にはW杯への逆襲と捉えました。勿論、ハダースフィールドはフランス代表ではありませんし、ナショナルチームはクラブと違いここまでの練度を高めるのは難しいとは理解していますが。やはり能動的なフットボールはアイデアが大事ですし、ペップのフットボールスタイルは今季も楽しめそうです。
【PL18ー19・第1節アーセナル戦】危なっかしい開幕戦。メンディは時々殺したくなる(笑)
【アーセナル:0ー2:マン・シティ】WIN
GK:ツェフ
DF:ベジェリン、ムスタフィ、ソクラティス、ナイルズ
MF:エジル、グウェンドゥジ、ジャカ、ラムジー、ムヒタリアン
FW:オーバメヤン
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
スコアラー:アーセナル(ー)
スコアラー:マン・シティ(スターリング、ベルナルド)
【トピックス】
コミュニティシールドを制したマン・シティ。プレミア開幕戦は、新監督エメリ率いる新生アーセナルですね。新加入は結局マフレズ1人だけだった今季のシティは、ペップのやり繰りがモノを言いそうです。
アーセナルは長年率いたヴェンゲル体制が遂に終焉を迎え、エメリと共に新しい時代に足を踏み入れようとしてます。新加入選手も複数加入しており、ICCチェルシー戦も観ましたが事前情報ではチームがまだ読めません。
【総括】
アップダウンの速い試合は、まだまだ昨季の調子には程遠いなと感じた試合。特に前後半の序盤と終盤はアーセナルに勢いがありました。それでもリードで終えれたのは、左右両方のサイドの攻防にシティが上回ったからですね。特に攻撃面に関しては新加入のマフレズ、今回は左サイドに入ったスターリングが対面のサイドバックを凌駕する事で、チャンスは多く創れました。スターリングのゴールは素晴らしかったです。
そのスターリングを筆頭にコンディションが良さそうなのはイングランド代表組。ウォーカーは昨季はあまり多くなかった爆発的なオーバーラップを何度か見せていますし、ストーンズはビルドアップの起点としても、1対1の守備でも打ち勝てています。
そして最も優れたプレーを披露したのはベルナルド。スタートはインサイドハーフで、後半途中からは右ウィングに出てプレーしましたが、攻守に存在感を発揮しています。プレシーズンやコミュニティシールドの好調そのままに、献身的なプレスとカバーに、貴重な追加点と大車輪の活躍を披露しました。
逆に不安定だったのはギュンドアンとメンディ。ギュンドアンは鼻の手術によりバットマンとなっていますが、今一調子が上がっていないのかパスミスが多い。メンディは殆ど新加入みたいなモンですが、良くも悪くも昨季のシティにはなかったキャラクターです。上下動の馬力は凄まじいですが、ビルドアップ時には足元の覚束なさや判断の悪さも見せています。また守備面でも勢い任せの感が否めず、自慢のフィジカルで無理が効かないシーンがあるとハッキリ言えば穴になりそうな予感です。後半2点目で見せたようなオーバーラップでクロスというのが最大の持ち味ですが、デルフのような偽SBでは不器用さが目立ってしまいますね。
アーセナルですが、エメリ監督になって前から連動したプレスや後方からのビルドアップという、チームとしてやろうとしている意図がピッチに見えていたのは確かな変化ではないでしょうか。現時点での問題は当たり前ですが、精度が追いついていないということですね。特にビルドアップはかなり怪しいです。ツェフの不安定さを見るとエデルソンの異質さが際立ちますね。とか言いたかったんですが、エデルソンは後半にらしくないミス3連発をかますという、、、(苦笑)まぁ勿論流石ツェフというようなビッグセーブもあったわけですが。
プレスについては、アーセナルの守備は4ー3ー3のような並びになる事が多かった気がします。これはシティが攻撃時に3バックを形成する頻度が多いことと、中盤中央も厚くする事により高い位置でボール奪取をしたいという意図が見えます。実際にそこで嵌められて、フェルナンジーニョやギュンドアンがミスを誘発されて危ないシーンもありました。
前半を修正して後半盛り返したのも含め、エメリ監督の元かなり組織的なチームにアーセナルは変わっていきそうですね。
各選手の調子やコンディションはイマイチで、後半残り15分くらいから運動量と共に随分集中力も落ちましたが、それでも無失点で開幕勝利を上げれたのは大きいですね。