【PL18ー19・第20節サウサンプトン戦】過ぎる不安、、、幸運にも左右されたが誰が”本物の戦士”となれるか!?
【サウサンプトン:1ー3:マン・シティ】WIN
GK:マッカーシー
DF:ラムセイ、スティーブンス、ターゲット、ベドナレク
MF:エルヌユッシ、ウォード・プラウズ、ロメウ、レミナ、ホイビュルグ
FW:オースティン
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
MF:ベルナルド、フェルナンジーニョ、ダビド
スコアラー:サウサンプトン(ホイビュルグ)
スコアラー:マン・シティ(ダビド、OG、アグエロ)
【トピックス】
衝撃的な敗戦の続くシティ。守備に問題なのはもちろん、メンタルタフネスが勝敗に大きく影響していると見ています。デルフの退場した左サイドにはジンチェンコをチョイス、右は引き続きダニーロです。
新監督となっているセインツで、最近また起用される事となっている吉田ですが、今回は先発から外れています。3バックがメインでしたが、4バックをチョイス。
【総括】
嫌なムードになりまくりのシティでしたね。素晴らしい崩しからの先制点と、不味いミスからの失点で誰もが『またか、、、』と思った筈です。正直、ジンチェンコのエリア内での接触やスターリングの突破からの相手OGなど、運に助けられた側面はかなりあったと思いますが、これをキッカケにでもして戦士になれれば、チームはまた変わるのではないでしょうか。
選手としてはフェルナンジーニョの復帰は助かりましたね。セカンドボールへのアプローチが速いですし、今日はビルドアップの捌きも落ち着いており、2列目への間を通す縦パスも多く通せてましたね。2戦連続での出場となったダニーロは落ち着きない感じは相変わらずですが、ゴタゴタしたイーブンなボールを結構マイボールにしていた印象(笑)ウォーカーより良い選手とは思えないですけど、パフォーマンスの落ちているウォーカーを喰うくらいの頑張りを見たいですね。またデルフの代わりに出場したジンチェンコの左サイドは、武器にも穴にもなってましたね。失点時のボールロストは最もやってはいけないプレーでしたし、不注意過ぎました。裏も1本狙われてあわやPKの守備もありましたし、やはりシティは攻守において受動的ではなく能動的なプレーをしないと機能しません。3点目のアシストのようなテクニックを発揮する為にもですね。
ペップのフットボールはスタイルがはっきりしてますので、どの試合でもどの相手でも基本は同じです。もちろん相手によりビルドアップの方法を変えたり、細かい調整は施されていますが。この連敗中の時期も実は良いフットボールを見せている時間も結構あったのです。しかし、自滅とも言えるようなシーンが多く、戦術面よりも選手個々のメンタル面が大きく影響されていたと思います。
シティは昨季のプレミアでは誰かが何かをする必要すらないほど絶好調でした。正直、細かい苦労はあったにせよ鬼気迫る必要なくタイトルを獲りました。しかし、クロップ率いるリバプールのお陰でチームは今大きく試されている訳です。勝者となるべく”本物の戦士”となれるかどうかを。
失点する前のシーンではありますが、チームが少し押し込まれた際にアグエロがゴール前での守備や、相手を追ってのプレスがありました。アグエロはイエローになっちゃいましたけど、あのくらいの気迫を持ってプレーする事が今のシティには必要だと思います。苦しい時に気持ちを前面に出してプレーする事が、物事を好転させるキッカケになることもありますからね。シティには好プレーヤーは沢山いますし、実際素晴らしいフットボールを見せてくれる。しかし、試合もチームも悪い時は必ず訪れるので、そこでチームを導ける選手が必要に思いますね。
次はリバプール戦の大一番です。シティとしては正直、勝利しかない難しいゲームとなってしまいますが、誰がチームを引っ張る事が出来るのか。絶好調の首位チームに苦しめられるシーンも多々あるでしょう。そんな時、誰が檄を飛ばすのか。その辺にも注目して勝利を期待したいと思います。
【PL18ー19・第19節レスター戦】想像を絶する不甲斐なさ、、、リーグは早々に終戦になる可能性も
【レスター:2ー1:マン・シティ】LOSE
スカッド:レスター(HOME)
GK:シュマイケル
MF:オルブライトン、メンディ、チャドュリー、ヌディディ、マディソン
FW:ヴァーディ
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
MF:デ・ブルイネ、ギュンドアン、ベルナルド
スコアラー:レスター(オルブライトン、チャドュリー)
スコアラー:マン・シティ(ベルナルド)
【トピックス】
痛恨の敗戦から立ち直りたい1戦。アグエロとデ・ブルイネが先発に帰ってきました。また前節低調だったウォーカーではなくダニーロをチョイス。
前節チェルシーに金星を上げたレスターは不気味な存在です。特に天敵ヴァーディは非常に怖いです。
【総括】
想像を絶する低調な出来にかなり心配ですね。前節の敗戦はショッキングでメンタル面に影響を与えていると思いますが、フィジカルコンディションの低下も無視できないレベルへとなっています。
全体的に非常に重くミスのオンパレードでは、勝利は勿論、ゲームのリズムを作るのも難しいですね。
コンディション低下があらゆる面で悪い影響を与えています。攻撃面では単調なミスも多く、判断の遅れやサポートの遅れに繋がり、ボールロストも増えリズムが上がりません。守備面ではハイプレスを行うことが難しく、結果ラインが下がるか中盤にスペースを与える要因となってしまいます。ラインが下がれば構えた守備をする必要があり、そうするとデルフの守備が非常に危うくなってるんですよね。
先制点はスムーズに連携で崩せましたが、その他ではコンビネーションで崩すシーンはかなり少ないです。前節もそうでしたが、ボックス角を突くパターンが殆どない。シティにとっての得点パターンの顕著な例なので、これが出ないとなると厳しいです。要因の一つはインサイドハーフとウィングの関係。良い時はサイドで張ったウィングにボールが入ると、インサイドハーフがすかさず裏に走るんですが、ベルナルドとデ・ブルイネには殆どありませんでした。前半殆どなかったのに対して後半だけで3度はありましたから、何かしら意識の修正が入ったのかもしれません。
また、ウィングとインサイドハーフの関係はウィングにも影響を与えています。この試合かなり孤立気味になった両ウィンガーは、出しどころも突破するスペースもなく、無理にボールをキープしてはロストするを繰り返しました。ダビドが交代してからサネが劇的に良くなった事からも、インサイドハーフとの組み合わせは考えなければいけませんね。
失点のかさんでいる守備に関しては、不運な面は確かにあります。1失点目のキッカケとなったダニーロのボールロストは明らかなファウルを受けてますし、2失点目はスーパーゴールを2戦連続でくらうという悲しさ。とは言え、この日は守備が良かったとはとてもじゃないですが言えないですね。1失点目は人数は揃っているにも関わらず、単純にデルフがマーカーを全く見失っているのが問題で、クロスや裏への対応でデルフはかなりミスしていました。そもそも能動的なプレスが効いていない状況では、本職ではないデルフには荷が重くなってしまいます。つまり攻守においてハイプレスが効かせられないというのが、大きく響いているのです。
シティとしてはハイプレスが非常に重要な要素なので、ここが中途半端だとあらゆる面がスカスカになります。
またメンタル面もまだまだとは感じますね。強いチームはこういう状況でも勝ち点を拾いますし、昨季とは勝手が違うなと感じます。欧州の覇権を狙うようなクラブは、ここ1番での強さがありますし、そういったものはシティにはまだない。安定的には強いですが、逆境を跳ね返す選手が居ないってところでしょうか。決めてたらってシーンは後半何度かあった訳ですからね。
これで首位リバプールはおろか、トッテナムにも抜かれ3位に一気に後退、、、年明け早々のリバプール戦で勝利出来なければ、リーグは事実上の終戦です。まぁ、その前にまずは連敗から脱出する必要があるのですが。。。
【PL18ー19・第18節クリスタル・パレス戦】チェルシー戦以上に手痛い大きな敗戦。不運な1戦と切り替えれるか!?
【マン・シティ:2ー3:クリスタル・パレス】LOSE
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
FW:スターリング、ジェズス、サネ
スカッド:パレス(AWAY)
GK:グァイタ
DF:ワン・ビサカ、トムキンス、サコ、ファン・アーンホルト
MF:タウンゼント、マッカーサー、ミリボェビッチ、シュラップ、マイヤー
FW:ザハ
スコアラー:マン・シティ(ギュンドアン、デ・ブルイネ)
スコアラー:パレス(シュラップ、タウンゼント、ミリボェビッチ(PK))
【トピックス】
主軸に怪我人続出のシティ。中盤ではストーンズのボランチ起用が吉とでるか凶とでるか。前節ようやくゴールがきたジェズスは波に乗れるか。
ホジソン監督率いるパレスは、苦しんでいて15位。ただ前線にはスピードのあるアタッカーがいますので、注意が必要です。
【総括】
HOME初黒星で痛恨の試合となりました。
チェルシー戦での敗戦がキッカケだったのかは分かりませんが、徐々にチームのバイオリズムが停滞してきているのかもしれません。前半殆どスムーズに進行した筈ですが、実際には相手シュート2本で2失点と逆転されるあたり、流れが悪い印象は拭えませんね。1失点目はウォーカーの寄せが甘かったのは否めませんが素晴らしいシュートであった事は違いなく、2失点目に関してはこちらもクリアが甘かったとはいえシーズン最高になるかもしれない程のスーパーゴールとは。。。3失点目は終始不安定だったウォーカーがパニックを犯し、万事休すです。
前半のシティにとっては、ボランチ起用されたストーンズが停滞の要因となってしまっていますね。捌く点に関しては危なげなくやっていますが、1度囲まれてボールロストしたり、効果的な縦パスは一つもありませんでした。シティは基本的に相手が引いた場合、インサイドハーフの2人も相手DFラインの近くまでいきますので、ボランチからの供給は重要になるのですがイマイチでした。
パレスにとって重要だったのは、ワントップ起用されたザハの存在感。これはチェルシー戦のアザールとも同様ですが、ここで起点をある程度作れていたことがチームを大いに助けています。だからこそシティは潰さないといけないんですが、CBでプレッシャーを掛けた際に中盤で囲いこんで取りたいところで粘られてしまいました。
攻撃面で効果的な縦パスは少なかったものの、サイドチェンジのロングフィードは効いていたんですがね。ウィンガーがいつも程のキレがなく、サネは少しボールをこね過ぎで、スターリングもチャンスになりそうなのは後半2度ほどでした。また、インサイドハーフが飛び出しボックスの角を取るようなシーンが殆ど見られません。
後半、ペップが怒り狂ったかのように攻撃陣を投入しまくり、クロスにシュートに撃ちまくりましたけど、デ・ブルイネの1点のみでした。同点あるいは逆転出来そうなシーンはいくつもありましたが、ポスト直撃やシュートミスなど運にも恵まれず。リバプールが無敗で首位快走しているだけに、選手に見えないプレッシャーが余計に掛かっているのかもしれませんね。
昨季のシティは独走優勝でしたから、ここまでシビアな首位争いをしていませんし、相手チームからのスペシャルな一撃も痛い。まぁ年明けの直接対決リバプール戦まで粘って勝ち点を拾うしかないですね。
【PL18ー19・第17節エバートン戦】眠れるストライカーがようやくお目覚め!!そして再びの王の帰還!!
【マン・シティ:3ー1:エバートン】WIN
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
FW:マフレズ、ジェズス、サネ
GK:ピックフォード
DF:キーン、ミナ、ズマ
MF:コールマン、ゴメス、シグルドソン、ディーニュ
FW:リヒャルリソン、ルーウィン、ベルナール
スコアラー:マン・シティ(ジェズス②、スターリング)
スコアラー:エバートン(ルーウィン)
【トピックス】
CLから中2日とタイトな日程が続くシティですが、アグエロとデ・ブルイネがベンチ入り。スタメンのジェズスは、動きは良いんですがゴールという結果が欲しいところ。
曲者エバートンには、バルサの選手達が多く加入しているので、どうしても彼等に目がいきますね。特にアンドレ・ゴメスはバルサでかなり苦労しているだけに、上手くやっているのは嬉しいです。
【総括】
マルコ・シウバ監督が選択したのは守備時に5ー4ー1となる3ー4ー3。苦戦したリヨン戦からこのシステムをよく見る気がします。実際のところシティとしては、構えた守備時に相手ウィングバックを誰が見るのかという問題が出てくるので、やりにくさはあると思います。序盤のピンチは正にという感じでしたね。あれが決められていたらかなり苦しい試合になった事でしょう。
攻撃面で良いパフォーマンスだったのはジェズスとギュンドアン。多くのチャンスを外してきた今季のジェズスは、ゴールに見放されており本人の焦りもよく見えていましたので、先制点は大きかったですね。いくつかオフサイドにもなっていますが、ポストプレイにしろ裏への動きにしろ、質は高いです。また以前よりドリブルする頻度も増している印象で、少しづつ我を出している感がありますね。またジェズスは、チームにとってのファーストプレスを十分に遂行しており、攻守に存在感出てました。
ギュンドアンも前節CLホッフェンハイム戦では、ボランチとして好パフォーマンスを披露していたんですが、この試合でも上手くプレーしていたました。素晴らしいスルーパスもありましたし、周りもよく見えていて彼独特のターンや落ち着いた捌きなど見せてくれてます。ボランチ起用の時と同様、ポジショニングとボールの流れを呼んだプレーで守備面でもよくやっていると思いますよ。フェルナンジーニョのような対人での激しいチェイスが出来るわけではありませんが、守備がそれなりに出来ているのはコンディションが上がってきている証拠かもしれませんね。
逆に不安だったのはフェルナンジーニョとオタメンディ。フェルナンジーニョの今日の出来は酷かったです。チームにとっては重要な3点目をアシストしている訳ですが、それよりもパスミスの多さが目立ちピンチを招く事の方が多かったですね。中2日だしと思ったけどCLは休んでいるし、まぁこの試合でなくてもそこまでビルドアップは安定してませんから、こんなモンかも(笑)フェルナンジーニョの良さって基本的に守備時のこぼれ球を拾うポジショニングと寄せの速さだと思ってますし、特にアップダウンの激しいプレミアに於いてそれは重要な要素なんですがね。う〜ん、ブスケッツをずっと見てきた身とすると物足りなさは否めず。
オタメンディは単純に出場している試合数も今季少ないんで、中々本人としてもバタついてるんじゃないですかね。昨季はCBのファーストチョイスとして鋭い縦パスも通していたし、対人守備も速く強く良かった印象しかないんですが、この試合ではどちらの姿も見せられていないですね。今季はラポルトが左利きというのもあり絶対的なレギュラーですので、残り1枠をストーンズやコンパニと争うんですが、難しい状況になっています。
試合はジェズスの2ゴールでリードした後、エバートンが4ー4ー2にしてから少しカウンターを受ける機会が増えました。主な原因としては当然エバートンがより前に人数をかけてきたのもありますが、それよりもカウンターの起点となるようなパスミスをシティがしてしまっているのが大きいです。またウォルコットが対面のデルフをスピードで千切ってましたから、ジンチェンコの時といい結構狙い撃ちされています。これは彼等に問題があるというよりペップのチョイス故に致し方ない部分ですね。メンディの離脱は結構痛い訳です。
危ういシーンは何度かありましたが、それでもきっちり勝利とジェズスのゴールが何より嬉しい。そして再び還ってきたのはデ・ブルイネで、パスの精度がズレてますけど観ているスペースは彼らしさが大いにあり、取り敢えずはコンディションと試合勘が上がってくるのを楽しみに待ちたいと思います。
チェルシー戦のリアクションとしては上々の結果を得て、リバプールにプレッシャーをかけたいところ。お隣の赤いチームが是非とも意地を見せて欲しいですね!!
【PL18ー19・第16節チェルシー戦】互いに見せた違う成熟度、チェルシー最初のシュートに散る。。。
【チェルシー:2ー0:マン・シティ】LOSE
GK:ケパ
FW:ペドロ、アザール、ウィリアン
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
MF:ベルナルド、フェルナンジーニョ、ダビド
FW:マフレズ、スターリング、サネ
スコアラー:チェルシー(カンテ、ルイス)
スコアラー:マン・シティ(ー)
【トピックス】
互いに認める好チームの一戦は、奇しくも純粋なCFをチョイスせず。アグエロを欠くシティはジェズスではなくスターリング。
チェルシーは順位では劣るものの、ICCで観たようにサッリのフットボールは攻撃的で面白いです。前線にはアザールを選択しました。
【総括】
ボールを保持しチャンスも作ったシティ。チェルシー最初のシュートが前半終了間際だったのを考えれば、勝っておくべき内容でした。しかし、失点後の盛り返しという意味ではチェルシーの頑張りも含めて課題となります。シティと対戦するチームは得てして最大の集中力を発揮しがちですが、それでも打ち破る事が出来れば、今は持っていないクラブの格も出てくるのではないでしょうか。結局、名だたるビッグクラブというのは、敬意と畏怖を抱かせて、特別なチャレンジをする相手にそれでも勝つというものですからね。
互いにボールを保持しての攻撃を好むチームですが、前半から攻守においてハッキリ差が出たのは”現チーム”としての成熟度があったのは間違いないでしょう。クオリティのある選手は両チームにいるわけですからね。シティはペップ3年目という事もありチームのメカニズム浸透は勿論の事、苦しい試合も経験している差が現れていると思います。ベタ引きの相手もハイプレスの相手にも、何度も対策を取られる中で戦っていますし、チームとしての落ち着きが違う。
シティはハイプレスを実行し、チェルシーは殆ど思ったようなアタックは出来ていなかったでしょう。ある程度、守備を意識したチェルシーではありましたが、後ろからセットした状態のビルドアップでも上手くボールが回っている印象はありませんでしたから、プレーする事を好むチェルシーにとっては難しかったと思います。
だからこそ前半最後の失点は痛かった。全てが上手くいっていて唯一のシュートで被弾したのは、シティにとっては重かったですね。あれで試合の流れが変わってしまいました。良い形で攻め続けただけに、唯一のピンチにボールウォッチャーになってしまうという、、、アザールとカンテは流石でしたけどね。
この結果、後半には心理面から後手に回ってミスが増えました。またシティの攻撃面では、サネとダビドの左サイドが上手く使えなかったのは痛手でした。それはチェルシーの守備が良かったからで、サネがアスピリクエタに抑え込まれた為に、ダビドとの絡みも薄く、ダビド自体もカンテとジョルジーニョに常にケアされてましたね。ウィンガーのペドロの頑張りも見逃せず、シティ最大の攻撃を封じられました。スターリングが左に回ってからはマシにはなりましたが、アスピリクエタを讃える必要はあるでしょうね。交代出場のギュンドアンはこの試合には明らかにリズム不足で、ジェズスは今季ゴールが少ない影響か判断も悪く、最後の決定機を止められたのも含めて、不振なのが分かりますね。
まぁ結局、総ては1失点目に集約されると思います。2失点目はセットプレイでしたし、その前にCK取られたジャッジの方が疑わしいんですが(笑)只、チェルシーのチーム全体の頑張りは目につきましたね。アザールやカンテも本来のポテンシャルを考えれば、怖さはなかったですがシティにとっては地味に効いてました。チームの成熟度という話をしましたが、チェルシーはサッリのフットボールへの成熟度はこれから増すにしても、クラブとしてコンテ時代含め”我慢する試合”という事への成熟度があったんでしょうね。
シティにとっては痛いリーグ初黒星となり、ダビドも負傷交代しましたので先行き暗いんですが、ギュンドアンが一向に上向かないだけに、フォーデンのさらなる台頭が望まれるかもしれませんね。首位陥落しましたが、シーズンまだまだ。年末年始の過密日程に負傷者の多さは気になりますが、負けた後の試合のリアクションにこそ自分達のフットボールが試される事になるでしょう。
【PL18ー19・第14節ボーンマス戦】思った以上のヒヤリ、、、もサネ全開でボーンマスを破る!!
【マン・シティ:3ー1:ボーンマス】WIN
スカッド:マン・シティ(HOME)
GK:エデルソン
FW:スターリング、ジェズス、サネ
GK:ベゴビッチ
DF:フランシス、S・クック、アケ、ミングス、ダニエルズ
MF:フレイザー、L・クック、スルマニ、キング
FW:ウィルソン
スコアラー:マン・シティ(ベルナルド、スターリング、ギュンドアン)
スコアラー:ボーンマス(ウィルソン)
【トピックス】
年末に向けタイトになっていくスケジュールを見越してか、シティはターンオーバーしています。ベルナルドやジェズスが戻って起用された一方、アグエロはベンチ外でダビドも先発を外れています。
ボーンマスはCLのリヨンを意識したのか、通常そうなのか分かりませんが、3バックを採用。ある程度、参考になった部分はあった事でしょう。
【総括】
苦戦したリヨン戦と同様の3バックに手を焼くシティです。リヨン程の個人能力は有していないものの、守備では5ー4の2ラインでしっかり固め、攻撃では可能な限りボールを放り出さずに前へと運ぶ意識が見られました。
シティはボールを保持するのと同様にハイプレスでの即時奪回をスタイルとしていますので、抜けられるとスペースがありますし、押し込まれると強度は少し落ちます。また再度狙われてしまったのはジンチェンコ。いくつかのロングボールをジンチェンコの所に放り込み、身長差を活かそうとするプレーもしていましたね。中央ではなくサイドでのミスマッチを突こうとしていました。
また、いくつかのセットプレイとロングスローにも手こずりました。高さを活かしたプレーはシティとしては単純に嫌でしたね。シティ陣内でのスローインは漏れなくロングスロー放り込んでます。
只、リズムを落とした最大の要因はシティ自身のミスの多さ。特に前半は単純で大きなミスから3度(ギュンドアン、ベルナルド、ダニーロ!!)はカウンターを受けています。特にキレがないなと感じたのはギュンドアン。今季は中々パフォーマンスが上がらないですね。身体も重そうですし、らしくないミスが多いです。ボールもあまり足に付いていない。後半ゲームが安定すると決定的な3点目を決めますが、パフォーマンス全体で見ればあまり良くありませんでした。
また2ゴールをあげたものの崩せなかったリヨン戦とは一転、この試合では多くのチャンスを作り出しています。攻撃は2パターンが基本の狙いとしてあったかと思います。一つは、ビルドアップ時にインサイドハーフがサイドに流れて受けるというモノ。特にジンチェンコのいる左サイドで顕著だったかと思います。サネを活かそうという狙いもあったかと思いますが、ジンチェンコがボランチに移動した際に、ボーンマスの中盤サイドが少し中央寄りになりますので、そこにギュンドアンが顔を出すというパターンだったと思います。ここからギュンドアンがサネもしくはジェズスと連携を図りつつ崩すという狙いでしたが、前述の通りギュンドアンが上手く合わないシーンが多かったです。こういったプレーがベルナルドに少なかったのは、ダニーロの右サイドがボランチに移動してなかったからでしょう。
もう一つ崩しのパターンは5バックの両サイドの裏をダイレクトに狙うプレー。両ウィングのスピードを単純に活かした形ですが、これはかなり有効でした。特に左サイドのサネは再三にわたって、フランシスの裏を取り続けました。またそれを活かしたラポルトのフィードは上手かった。彼を獲得した理由の一つでしょう。両ウィングの活躍により終わってみれば3得点と攻撃面では満足できる内容だったのではないでしょうか。また途中出場のダビドが入るとシティのゲームメイクがスムーズになりましたので、改めてその存在の大きさを感じましたね。
危ないシーンは思った以上にありましたが、ターンオーバーしつつの勝ち点3は良い結果です。これからの過密日程で、フェルナンジーニョをいつ休ませるかもポイントになるでしょう。
【CL18ー19・GS第5節リヨン戦】苦しい苦しいリベンジマッチ。ヌドンベレに手こずる、、、
【リヨン:2ー2:マン・シティ】DREW
スカッド:リヨン(HOME)
GK:ロペス
DF:デナイエル、マルセロ、マルシャル
MF:ラファエル、ヌドンベレ、アウアー、メンディ
FW:コルネ、フェキル、デパイ
スカッド:マン・シティ(AWAY)
GK:エデルソン
FW:マフレズ、アグエロ、サネ
スコアラー:リヨン(コルネ②)
【トピックス】
初戦で屈したリヨンへのリベンジ戦。シティはインサイドハーフに負傷者が集中しており、フォーデンの起用も注目されましたが、スターリングというチョイスです。
強力3トップを擁するリヨンとしては、初戦の再現をHOMEでも見せたいところ。リーグでは苦しんでいるようですが。
【総括】
いやぁ危ない試合でした。ダブル喰らってもおかしくない内容です。フランス勢に苦手意識でもあるんでしょうかねってくらいですが、苦しい試合展開になった要因はいくつかありますね。
まずシティ自身についてですが、はっきり言えばスターリングのインサイドハーフ起用は完全に失敗だったという事ですね。現在、デ・ブルイネにギュンドアン、ベルナルドとインサイドハーフが軒並み居ない状況で、いよいよフォーデンが先発かと騒がれてましたけど、素直にそれで良かったと思います。CLだと奇策を用いるのが大好きなペップですが、CLの時は妙に外れるんですよね(苦笑)
明らかにスターリングの所でリズムが出ない。ボールを受けても無理な突破でロストするシーンも目立ちましたし、組み立てへの関与もかなり少なかったです。
もう一つシティとしては、左サイドバックのジンチェンコも守備面で後手を踏みまくりましたね。対面した右ウィングのコルネは身体能力に優れ、困難を強いられました。またリヨンのウィングバックは守備時は5バックでしたが、攻撃時にはかなり高い位置を取っていましたので、誰がマークを見るのかで混乱もあったと思います。ジンチェンコにとっては折角のチャンスで苦いプレーとなってしまいました。
只、良かったのは紛れもなくリヨン自身のプレーなんですよね。3ー4ー3のシステムは中々上手くマッチし難く、また個人個人の能力の高さも見られました。解説の粕谷さんも再三言っていましたが、”恐れていない”というのが最大のキーポイントだったと思います。シティのプレスに対しても恐れずボールを組み立てようと簡単には手放さない。結果的にはシティのリズムが生まれない要因となりました。勿論、いくら恐れていないメンタルを持っていても実行出来なければいけないのですが、ボランチのヌドンベレが素晴らしかった。彼が中盤でプレスを受けても粘って抜け出す事で、チーム全体が押し上げられアタックする余裕が生まれています。リヨンの強力なアタッカー陣を活かすのには、最重要なプレーヤーだったと思います。
またシティにとっての崩しのキーであるサイドには、ウィングバックがしっかり戻りCBと連携を組みながら上手く対応されてしまいました。シティにしても何度かはチャンスを作りましたが、リヨンの方が遥かにチャンス作ってましたね。そんな試合展開でもセットプレーで2ゴールをあげ、引き分けに持ち込めたのは大したもんです。
負けなかったという事と、決勝トーナメント進出を決めたという事が収穫のこの試合。次は勝って1位通過を決めたいところです。