【PL19−20/第16節 マン・ユナイテッド戦】黙るノエルと、ほくそ笑むファーギー、、、NOoooo!!!
前節のレビューでスールシャールに引導をって書いたら、逆に引導を渡されそうになってる!!素早い伏線回収アリガトウゴザイマス。こン畜生がッ!!
シティスカッド。
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、ストーンズ(→オタメンディ)、フェルナンジーニョ、アンへリーニョ
MF:デ・ブルイネ、ロドリ(→ギュンドアン)、ダビド
FW:ベルナルド(→マフレズ)、ジェズス、スターリング
オタメンディ以外は快勝した前節と同様のスカッド。まぁこれが今起用できるベストメンバーってとこでしょうかね。
【マン・シティ:1−2:マン・ユナイテッド】LOSE
ダービー特有の雰囲気に呑まれた訳ではないんでしょうが、相手の土俵に付き合いすぎましたね。なるべくしてなった敗戦と思われます。前半の内にスーパー不機嫌になりました(苦笑)
この試合面白いようにユナイテッドのカウンターを浴びたのは前半でした。後半はまぁ大分コントロール出来てましたけど、酷かった。ユナイテッドの前線にスピードがあるのは、十分分かってたと思うんですけどね。
ゲームをコントロール出来なければ、フィルターが掛からない
ペップ就任初年度に多く見られたゲーム展開だなと思って見てました。攻撃陣は迫力あるアタックを披露する一方、縦に速い展開はチームを間延びさせユナイテッドには美味しいスペースを提供する事となりました。こういった際にゲームをコントロール出来る存在がいれば良いんですが、今季の低迷のストレスからなのか歯止めが効きませんでしたね。通常、中盤で誰かが落ち着かせてくれれば良いものをダビドもデ・ブルイネも攻め急いでいました。
ペップがどのようなゲームプランをチームに授けたかは分かりませんが、少なくとも前半早い段階で危険要素は見え隠れしていただけに、ダビドやロドリ辺りに指示出しても良かったんじゃないかなと思います。あれだけ速い展開になってしまうと、前節素晴らしかったロドリが対応出来ないシーンが多々ありましたし、ウォーカーが凄まじく頼りになったのもチームの問題を浮き彫りにしたとも言えます。
特にデ・ブルイネは攻め気の強い選手ですし、一撃必殺のパスを持っているだけに余計に狙いにいってしまいますが、この日はそれが通る事はなくチームの守備時間を増やす遠因にはなったと思います。それでも後半にジェズスに送ったクロスは完璧でしたけどね。
よくペップが率いるチームでメッシが居ないから勝てないと目にしますが、この試合で言えばチャビが居れば良かったなぁという感じです。今のバルサが以前と違うのもチャビが居なくなった事が大きいでしょう。
また、もし攻めを急ぐのであれば、少なくともフィニッシュの局面までは持っていかなければダメです。その点、今季は最終局面またはその前段階含めての僅かなズレ(意図及び精度)が多いと思います。シンプルに怪我人による影響なのか、メンタル面なのか、はたまた両方か。
焦るチームの状況が、ゲームを不安定なモノにしているのは間違いなく、ユナイテッドのカウンターを自ら引き入れたツケは大きかったですね。
問題があっても切れるカードが少ない
ゲームコントロール以外でもアンへリーニョの守備に関してクローズアップされてましたが、戸田さんの言う通り間合いがかなり遠く、問題になっていたのは確かでしょう。最初のプレスのシーンでは思い切ってアタックしてパスカット出来てましたけど、オープンな展開になるにつれ、人数少ない状況で広大なスペースを含め相手にしなければならず、可哀想な面は一応あります。それでも右サイドのウォーカーのタフさが際立っていましたので、アンへリーニョのところが余計に目立つ格好にはなりました。
何かを変えてやる必要は勿論あった訳ですけど、だからってメンディというのは個人的には賛成しかねます。長期離脱開けてから随分経ちますが、低パフォーマンスに終始してますし、メンディ入れることによって逆に更なるカウンターを招く危険性の方が高かったかなと思えてしまいますから。ジンチェンコ居ない今は、アンへリーニョの方がまだマシですし、やはり人を変えるよりオープンな展開自体を避ける方にチームを持っていくべきだったでしょう。
その他、点が欲しいと思っても変化をつけられるのは現状マフレズくらいしか居ませんし、そのマフレズにしたって好不調の差が激しいです。今日は結構勢いに乗ったと思いますけど。サネが居ないというのもこの辺りに影響してきますね。
守備陣ではこの試合で更にストーンズが負傷してます。怪我の程度は分かりませんが、遂にトップの本職CBはオタメンディ一人ですか。笑えねぇ、、、
この日は唯一のゴールを挙げてくれたし、戦士だけにある意味頼もしかったですが、平常時を考えれば危なっかしいのは変わらず。困ったもんですね。
ペップ、今こそ調理しがいがありますよ
中々のパフォーマンスでダービーに敗れ去った訳ですけど、問題続出の今こそペップの立て直しに期待したいですね。元から本人が言ってるようにチームの高いモチベーションを維持するのが3年程度なら、この4年目は鬼門でもある訳ですよね。既にリーグは2連覇してますから余計に。そこに、信じられない程の怪我人の数に、ムカつく位に役に立たないVARと、面白いように嵌ってしまってるんですけど、だからこそどうするか見てみたいです。
以前にも今季で退任するんじゃないかなと書きましたが、この試合でペップ自身が“自分の進退”に引導を渡してしまった可能性は結構あると思ってます。チームを変えるより、自分がチームを変わるという。それでも、来季はダビドも居なくなる訳ですし、頑なに否定している冬の移籍市場も含めて、チームのテコ入れして欲しいですね。リーグはもう難しいにせよ、CLはまだ残ってますし国内タイトルもカップ戦ありますし。お友達のチキと一緒に抜本的な改革となる次の一手を打ってくれる事を期待します!!
【PL19−20/第15節 バーンリー戦】久々の快勝劇!!ロドリのハイパフォーマンスを讃えよ!!
12月は駆け足の如く試合がやってきます。おかげでドローした悲しみのニューカッスル戦も忘れるくらいの快勝で気分上々です。
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、オタメンディ、フェルナンジーニョ(→ガルシア)、アンへリーニョ
MF:デ・ブルイネ(→フォーデン)、ロドリ、ダビド
FW:ベルナルド、ジェズス、スターリング(→マフレズ)
オタメンディさんが久々の先発でご登場です。また左サイドバックにはアンへリーニョを起用していますが、DFラインはイマイチ嵌らないですね。
【バーンリー:1−4:マン・シティ】WIN
なんか数試合振りにマン・シティらしい試合を見たんじゃないかなと思います。相手を押し込んでの波状攻撃に、ハーフスペースを攻略してのクロスや、個の打開力で決めたゴールなど多彩さを見せていたと思います。唯一不満そうだったのはスターリングですかね。結構、試合中に気持ちが切れてそうなシーンが目につきました。
バーンリーはオーソドックスなイングランドスタイルが基本で、CFを基点にロングボールを送りながら前にプッシュしていくやり方は、前半途中まではそれなりに効果を見せていたようにも思えますが、シティは粘り強く対応していましたね。
ジェズスのゴラッソ!!
前節に決定機を外すなど目立った活躍のなかったジェズスですが、この日はビューティフルな先制点を含む2得点とストライカーらしい成果をあげました。特に1点目はシュートタイミングといい、コントロールされたショットといい素晴らしかったですね。彼の表情をみれば苦悩している期間が長いだけに、これで吹っ切れてくれたら良いんですが、まぁ長い目でみる方がいいでしょう。
ゴール以外にもプレスをかける際のスピード感や、前線の起点としての動きも今日は良かったと思います。頑張って潰れたおかげで、マフレズのゴールも生まれましたしね。
讃えるべきはロドリのパフォーマンス
ジェズスは本当に素晴らしかったんですが、今日誰よりも讃えたいのはロドリですよ。前節レビューにて中央をあんなにやられちゃ駄目と書きましたが、少なくともこの試合に関してはロドリのプレーでカバー出来ていました。シティが相手陣内で攻め続けられたのも、ロドリがボールを回収していたからですね。
ロドリの基本守備もまずはスペースを意識したポジショニングとボールの流れを読んだ動き出しですね。これについてはギュンドアンも及第点あり、フェルナンジーニョも含めてシティのアンカー陣は長けています。只、ロドリはボールを刈り取る能力が、ギュンドアンと比べた際に圧倒的にありますから、大きな違いにはなりますね。プレスでも周りと連携しながら相手のスペースを狭めていき、ボールを引っ掛けるようなシーンも見られましたし、競り合いになってもフィジカルと手足の長さを活かして潰してましたね。
ニューカッスル戦があまりにも緩々になっていたので、そこの守備を1番見ていましたが、ロドリに安心感はありました。前半だけでもロドリがしっかり潰して回収するシーンが5度くらいはありましたし、試合通してではもっとあったかなと思います。
ビルドアップ面では1〜2度危なっかしいパスをしてましたが、まぁ悪くなかったと思います。チーム3点目となるハーフボレーは強烈でしたが、あれもゴール前の混戦から流れてくるボールの動きをよく見えてましたよね。個人的なMOTMに推したいと思います。
ご満悦のペップに冷や水をかける失点は余計
終了間際まで4−0でリードし、マフレズのゴールの際には良い笑顔が見られたペップでしたが、最後にまた余計な一発を喰らいました。フェルナンジーニョと代わった若きエリック・ガルシアも絡んでの失点というのが、勿体ないですね。スローインからゴール前の混戦にはなった訳ですが、最低限ガルシアのところで抑えて欲しかったのは本音です。エリア内には既に侵入された訳ですけど、カット出来るだけのシーンではあったかなと思います。後は、フェルナンジーニョが居なくなってから急にオタメンディさんが不安に見える不思議(笑)
何はともあれ勝利ですし、久々の良いゲーム内容を堪能しときましょう。とは言え週末はマンチェスターダービーですから、いくらボロボロの状況の“赤い方”でも意地を見せちゃう可能性が十分にあります。何てったってダービーですからね。取り敢えずスールシャール監督に引導を渡すくらいのプレー見せて欲しいです!!
【PL19−20/第14節 ニューカッスル戦】終戦を告げるドロー。
まぁ多分リーグは終戦と考えていいでしょう。凡庸な内容でもスーパーゴールが飛び出したんですけどね。それでも結果がこれだと今季はシティのシーズンじゃないんだなと感じちゃいます。
シティスカッド。
GK:エデルソン
MF:デ・ブルイネ、ギュンドアン、ダビド(→フォーデン)
FW:マフレズ(→ベルナルド)、ジェズス(→ロドリ)、スターリング
CLで豪快に空振ったエデルソンは元気に先発。アンカーはギュンドアンなんですけど、ここが大きなネックに。
【ニューカッスル:2−2:マン・シティ】DREW
4−5の2ラインで守るニューカッスルにかなり攻めあぐねました。中央を人海戦術も含めて堅く閉ざし、機を見たカウンターを仕掛けるというシティ相手の定番できてます。
攻撃陣は苦労はしてましたが、それでも幾つかのゴールチャンスは作り出してましたし、ジェズスにしろベルナルドにしろ決めていれば試合を楽に出来たとは思います。特にジェズスはアグエロの欠場している今こそ存在感を示さないとレギュラー奪取は無理でしょう。確かにゴール前を固める状況でスペースも殆ど無く、CFには難しい試合だったとは思いますけど、だからこそあの決定機を決めないと“やっぱアグエロじゃないと”になっちゃいますよ。
崩しの局面に於いてはスターリングとダビドの連携で再三こじ開けようとはしてましたね。チーム全体の攻撃リズムはそこまで速くなく良くなかった中で、1点目なんかは中央を2人のワンツーで局面を打開してゴールまで持っていったので大したモノです。左サイドはラポルトが居たら速い楔の縦パスがダビドに入って、より攻撃が加速してたんだろうなって観てました。それでも良くやってたと思います。そこ以外から可能性のある攻撃もなかったし。攻撃はある程度苦労してましたが、一応それでも結果を出しました。
中央をあそこまで破られるのは大きな問題
つまり問題は守備となるのですが、攻撃とは表裏一体なのでまずは出所が問題と言えるでしょう。シティがカウンターを受ける起点となる、自分達のボールロストの仕方が悪いシーンが何度か目に付きます。中央を人数割いているニューカッスルに対して再三チャレンジはした訳ですが、無理に突っ込み過ぎかなとも思いました。また前掛かりでロストする為、ネガティブトランジションも囲んでいる割には対応出来ず、薄いかなとも感じましたね。押し込んでこぼれ球をスイープする事と、奪取されて止めにかかるのでは守備対応も変わるので、奪取されてしまうシーンが多かったのかなと。
そしてギュンドアン。私は以前から彼を高評価してる方ですけど、この日は顕著に問題になりすぎて、擁護が難しい。前述のスイープすると止めるでは守備対応が変わると言いましたが、まさにここがギュンドアンへの問題を露呈させる一因になっており、彼にとっての困難を引き起こしています。彼のアンカー時のプレイは、ボールをリンクマンとして捌きつつ、ポジショニングを調整してこぼれ球を先に回収し、2次攻撃3次攻撃へと繋げていくのを得意としています。よって彼個人の守備戦術としては読みとポジションで優位に立つ事が前提になるのですよね。昨季、終盤の連勝に大きく貢献したギュンドアンのアンカー起用ですが、今は攻撃のリズムやテンポがそもそも悪い為、失い方も悪くギュンドアンでは調整しきれないのだと思います。
そして、こういったシーンが目につくとフェルナンジーニョのアンカーが期待されてしまう訳ですよね。ギュンドアンだとカウンターを受けるにしても、中央で入れ替わられるシーンが多過ぎてスピードに乗られ危ないシーンになる危険性を充分に孕んでいました。まぁ相手のマクシマンはウォーカーも完全に後手に回るほど機動力とテクニックが高かったですし、アルミロンもボールを運ぶのには良い味を出してた訳ですけど。でも最低限、ファウルでもして相手陣内で止めてしまわないといけないです。フェルナンジーニョだといけますからね。昨季シティのテクニカルファウルが取り上げられた時期がありましたが、対人に強いフェルナンジーニョとの違いになってしまってますよね。
ラポルト不在の影響が大き過ぎる
只、だからと言ってフェルナンジーニョをアンカーに戻すにしてもそうするとCBコンビが問題となり、一方ロドリを起用してCBフェルナンジーニョを継続しても劇的に改善される気はしませんね。フェルナンジーニョのCBは悪くありませんが、ペップバルサ時代のマスチェラーノにならないのは、フェルナンジーニョ本人の問題というよりチーム状態の問題ですから。あの時代はどこが相手だろうと完全にボールの主導権を握れましたし、無駄なボールロストはほぼ皆無だったので、高い位置での守備が常にキープ出来てましたからね。今のシティは能動的でありながら、アクティブ過ぎるが故に厄介なロストもよくありますし、守備にしても受動的にならざるを得ないシーンも多いと思います。
となると戦術面でやっぱり大きいのはラポルトの不在なんですよね。誰が欠場しても高いレベルをキープしていたシティが、最も失ってはいけなかったのはこのフランス人DFだったという事です。あっ、決してメンディじゃないですよ(メンディは多分もうかなり厳しい)。
攻撃のリズムが生まれないのも、崩しの局面へのテンポアップが難しいのも、引いては守備陣の安定に於いても、彼のいない影響は想像以上に大きかった訳ですね。
苦しい時のメンタル的な支えは?
そしてタクティカルな面以外で言えば、メンタル面も問題抱えてそうですね。シュートチャンスでの焦り、攻撃を急ぎ過ぎる事、失点してしまった際の脱力感。リバプールを意識し過ぎてるのもあると思いますし、こういう時に支えとなる選手が今のシティに居るのかなとは思います。
主将のダビドはプレー面では絶大ですが、リーダーシップを発揮するようなタイプにはあまり見えないですし、同じく重鎮のアグエロもそうですかね。コンパニという絶対的なリーダーの代わりが、そう誰にでも務まる訳ないんですけど、それにしてもそういうタイプの選手があまり思いつかない。こればっかりは側から見た想像でしかありませんが。
ペップも事前に試合のモチベーションを作るのは上手い方だと思いますけど、困難な局面でチームを鼓舞するのはクロップやシメオネ、モウリーニョなんかの方が上手そうですね。特に気持ちを全面に出してファイトするタイプの選手を取り込むのがクロップなんかの方が良さそうです。これは単純にタイプ的な違いですが。
まぁそれでもピッチでプレーするのは選手達ですから、やっぱり誰かがチームをリードしなきゃいけないかなと思います。次、期待します。
【PL19−20/第13節 チェルシー戦】イマイチな前半の間に逆転!!しかし、また怪我人が、、、そしてVARも、、、
代表ウィーク明けに6連勝中で3位のチェルシーと対戦という事で、難しい試合になるかなと思っていましたが、予想通りに強かったですね。
シティスカッド。
GK:エデルソン
MF:デ・ブルイネ、ロドリ(→ギュンドアン)、ダビド(→フォーデン)
エデルソンが戻ってきたのは大きいですね。ダビドが戻ってきたのも頼もしい、まぁまた負傷したんですけど(泣)今日の両サイドは、おとぼけSBコンビです。
【マン・シティ:2−1:チェルシー】WIN
結果的には勝ったし、ずるずる連敗にならなくて良かったっていう感想ですけど、まぁ難しい試合になっちゃいましたね。ランパードが監督に就任してヤングチェルシーとして勢いに乗っているのは知ってましたけど、良いフットボールしてましたね。以前のチェルシーだとモウリーニョのイメージ強過ぎてますけど、ランパードはより攻撃に重じてます。最近のプレミアリーグでは、ペップ就任時に比べてビルドアップをしっかりやろうとするチームが随分増えた印象ですが、ランパードのチェルシーも時代の流れに沿って、しっかり繋いできますね。スタッツではシティがポゼッションで負けるのは随分珍しい。これに対しポゼッションを譲っても勝てるとポジティブに捉えるべきか、試合を通じて圧倒するだけのレベルに無かったことをネガティブに捉えるべきかは難しいところかと。まぁやっぱりリーグ全体のレベルが非常に上がってきている事の表れではありますね。
守備面での改善をしなければ
前半、シティ的には良くなかったです。代表ウィーク後は得てしてこういったケースはありますが、リバプール戦程のキレは全く観られませんでしたね。チェルシーが前に来た分、スペースがあったので有効なカウンターは何度かありましたが、それ以上にチェルシーの勢いに呑み込まれちゃってます。チェルシーの先制点ではカンテが裏へ抜け出してのゴールでしたが、そのシーン以外でも割とマークつけてなかったですから、チームの守備は如何なものかと思います。メンディは飛び出しをもっとしっかり見るべきでしたね。
また、チェルシーのビルドアップをいくつか引っ掛けはしてましたが、シティが4−4の2ラインを取った際の前線のチェイスが弱かったのはあります。アグエロは以前に比べれば随分良いですが、それでも彼はそこまで守備に積極的なタイプではないですし、ダビドもフィジカル面を考えれば試合通じては難しい。初めの内は良かったですけど、時間と共にミドルゾーンに随分スペース与えてるのは気になりました。勿論、彼等はそのオフェンス能力に於いてより多くのモノをもたらしてくれるので、差し引きすれば彼等に頼らざるを得ないのですが、今季守備が安定しない一つの要因として、以前よりハイプレスの機会そのものが減っている、或いはハイプレスしてもボールを回収し切れていない事かなと思います。リバプール戦でも書きましたが、シティの4−4のラインはそれ程横の動きに長けてませんからね。強度が高くはありません。
攻撃面では、前節躍動していたスターリングが沈黙。代表戦をゴメスとの一悶着で抜けてた筈なんですけどね。これは対面したアスピリクエタの守備を褒めるべきでしょうか。アスピリクエタは攻守にバランス取れた良いサイドバックだと思います。プレーが安定していて一定のクオリティを担保できるのは素晴らしい。どこかの“スットコドッコイなサイドバック達”に見習ってもらいたい。特に陽気なフランス人の方はフィットする気が全くしませんね。チームに異質がある事は良い事にもなり得るんですけど、メンディの場合はそうポジティブな内容では無いですね。モナコ時代に見た爆発的な突進とクロスは、シティではあまり活かされていないですし、寧ろボールロストとパスミスが目立って一行に上向く気配が、、、
スターリングと共にイマイチな日かなと思って見てたマフレズが素晴らしいゴールを決めてくれましたね。実際ゴールシーン以外で際立ったプレーは殆どなかったですけど、それでも重要な決勝ゴールですから。マフレズに救っていただきました。アスピリクエタを左に回したのも、マフレズのケアも考えての事だったかもしれませんね。
VARって一体、、、
チェルシーに勝利した事で、嫌な流れに呑み込まれる前に一踏ん張りしたのは良かったです。只、今日の交代枠を全て負傷者に使っているのが悲しい。これから年末年始のタイトなスケジュールに、負傷者の山。これを機会にジェズスやフォーデンには結果を残してもらうしかないでしょう。また、最後のスターリングのゴール取り消しとなったVARについては、最早我慢の限界が、、、VARを使って線を引いてすら出ているように見えないですし、ピッチの誰一人として分からないオフサイドをミリ単位で検証する為にVARを導入したんでしょうか?しかもシティとしては同じようなシーンが今季もう3度以上あったかと。ここまで来るとVARの画像すら疑いたくなってきてしまうんですが。ハンドに対しての判断の曖昧さと、オフサイドに対するあまりの厳格さが全くマッチしていない気がしますし、それがVARに対する大きなフラストレーションになってますね。まだこれからというのはありますが、良い事ないなVARってのが今のところですね。何とかしてよー。
【PL19−20/第12節 リバプール戦】ビッグマッチに相応しいハイテンションも、決定力を欠き、、、
仕事前の深夜でも観る価値あるビッグマッチで、それに相応しいスピード感を持った試合でした。あとは勝ってくれれば最高だったんですがね。
シティスカッド。
GK:ブラボ
DF:ウォーカー、ストーンズ、フェルナンジーニョ、アンへリーニョ
MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ギュンドアン
怪我人多発のシティはとうとうGKエデルソンまで欠きましたので、先発はブラボ。GKウォーカーじゃありませんよ(笑)負傷中のロドリが戻ってくるとは全く予期してなかったんですが、この重要な局面での復帰となりました。もう一つの注目は左サイドバックに入ったアンへリーニョです。
【リバプール:3−1:マン・シティ】LOSE
ハイテンション!!今やプレミアを代表する2チームは乗っけからスピード感満載のプレーを見せてくれました。シティの入りはかなり良かったと思います。最近ではあまり観られなかったスピード感あるハイプレスと、前に前に行こうとする姿勢もAWAYとは言え気概の感じられるプレーだったのはビッグマッチならではでしょうか。まぁそんな攻勢を跳ね除け、速攻1発で先制点をすぐさま叩き出したリバプールは流石の一言と言えるでしょう。
リバプール先制点のシーンは、最初の物議を醸しているシーンだと思いますが、このジャッジに不当性は見当たらないですね。シティ側の失敗としては、あまりに気持ちが入っていたが故に“手に当たった”という事実のみに囚われ、集中が途切れてしまった事です。ここで一気に流れが変わってしまったので、高い代償を払ったと言えます。
リバプール最大の脅威は寄せの速さ
個人的にリバプールを観ていて思うのは、プレーのスピード感で言えば彼等よりも優れているチームは正直見当たりませんね。中1日余裕のあったリバプールですが、それを差し引いても圧倒的な質量です。通常4−3−3の布陣を敷いているリバプールですが、シティのように守備時に4−4−2にシフトしてという事はあまり観られませんでした。そうなると当然、中盤3枚の脇というのは空きやすく、ここをSBが上手く使いたかったところなんですが、リバプールの3枚の横のスライドがめちゃくちゃ速い。アンへリーニョを先発で入れたのには、恐らくこのスペースを起点に上手く使えるようにだと思われます。対面のサラーはスピードは抜群ですが守備意識そのものは高くありませんからね。只、ここをヘンダーソンがカバーし、逆サイドのマネは非常に気が利く選手なので度々補完していました。
失点に繋がるギュンドアンのクリアミスも、決定機を3度迎えたアグエロが3本ともモノに出来なかったのも、他のチームとは1段も2段も上のプレッシャーを受けていたからに他なりません。シティもハイプレスを基盤とするチームではありますが、特に中盤の運動能力に関してはリバプールに遅れを取っているのは否定出来ないでしょう。ロドリ、ギュンドアンはそれ程動き回るタイプでもありませんし、デ・ブルイネは上下動は得意ですが横の動きはそれ程ではありません。中盤を構成するタイプが違うので、当然と言えば当然ですがあのプレッシャー化で上回るには際立った技術が必要だった事でしょう。
ただしそれが90分持続する訳ではありませんから、70分程でペースダウンしています。その後のシティの攻勢を考えれば、やはりあの高過ぎるインテンシティがリバプールに取っての最大の武器であり、シティとしてはその間に3点を奪われてしまった事が敗因だったと言えます。少なくとも1点差で粘るべきでしたし、3点目を安易に与えているのはいただけないでしょう。
これ程までに頼もしかったスターリングがいただろうか?
ここからはシティにとってポジティブだった面について。最近の数シーズンで大きく評価を高めているスターリングですが、アンフィールドでは全くプレー出来ていませんでした。しかし遂に殻を破ったのか、この日のシティでMOTMを選ぶならスターリングを迷わず選ぶでしょう。
前半からスピードある仕掛けを見せては、後半からは独壇場に。実際のところ、この試合で唯一シティ側が大きく上回ったのはスターリングだけでしょう。デ・ブルイネも凄みは何度と見せてはいましたが。スターリングとアーノルドのマッチアップが、ほぼ確実に勝てるところであり、実際にそこから多くのチャンスが生まれています。アーノルドは攻撃面では厄介な存在でしたが、守備面では問題を抱えていたのは間違いないでしょう。
途中クロップがマネの位置をスターリング側に持ってきたことからも伺えます。マネはスピードある上に守備意識も高く、アーノルドを助けにいっています。それでもかなりのチャンスを量産しましたので、惜しむらくはゴールが伴わなかった事が残念です。
VARはまた物議を呼ぶ
これだけレベルの高い試合だった訳ですが、VARがまたクローズアップしてしまったのが残念です。一番のシーンは多分、後半のハンドだったかと思いますが、どうなんでしょうね。識者達でも意見が分かれるところですし、ハンドの新ルールに則ったとしても審判により判断が分かれるような微妙なプレーだったと思います。まぁ私はシティ応援してますので、“何でハンドじゃないねん!!”って深夜に騒ぎたてそうになってましたが(笑)
それ程微妙なモノだという事は審判の判断を尊重すべきなんでしょうが、根本の問題はモウリーニョが語ったようにシーズン通してジャッジの一貫性を保てない事でしょう。そもそもフットボールは、主審のジャッジにはある程度の幅を持たせてきている訳ですから、今のVARが何か合わないのはそこを維持しつつだからかもしれません。
VAR導入により“手に当たった”という事実は誰でも分かるようになった訳ですが、それが故意なのかどうか(基準はあるが、それもいくつかの解釈が出来てしまう)真実を判断するのは主審に委ねられていますので、人によって違和感が生まれてしまうのでしょう。またそれ故にVARで見えてしまう分だけ、余計に感情を逆立てられてしまうんだと思います。
大一番は落とした、そして気づけば4位だ!!
まぁジャッジによっては結果が異なった可能性はありますが、リバプールが素晴らしいフットボールを披露して勝った事実は変わりないですし、妥当だと思います。シティは最後の精度こそ欠いたものの、最近のプレーに比べれば遥かにマシでしたし、次を見据えるしかないかなと思います。
と言うか、気づけば4位だし!!2位ですらない訳ですから。次のリーグ戦は3位チェルシーとの1戦で、こちらも重要です。ランパード監督率いる若きチェルシーに、プレミアの厳しさを与えてやれるよう前向いて欲しいですね。
【CL19−20/GS第4節 アタランタ戦】致し方ないドロー。結果よりもエデルソンが、、、
今季のシティはツイていない。VARも味方しない。さて、この野戦病棟をどう乗り切りますかね。
シティスカッド。
GK:エデルソン(→ブラボ)
MF:デ・ブルイネ、ギュンドアン、ベルナルド
FW:マフレズ(→ウォーカー)、ジェズス(→アグエロ)、スターリング
ダビドがリーグ戦で負傷しましたので、ベルナルドをインサイドに起用しています。サイドバックはカンセロ、メンディという出場時は一緒になる事の多いコンビですね。
【アタランタ:1−1:マン・シティ】DREW
追加点をあげないとって言う典型的な試合だったかと思います。前半早々にベルナルド→ジェズス→スターリングと流れる様な攻撃で先制点を奪ったのは良かったんですが、PK失敗も含めて得点力に欠きましたね。こういう試合を観てしまうと、ジェズスにはどうしてもエクスキューズを入れたくなっちゃいます。期待しているだけに余計にですかね。前にも書いた気がしますが、アグエロという大きい壁がプレッシャーになっているんじゃないかなとは思います。プレーエリアの幅も広いし、スピードを活かしたプレーの柔軟性もあると思いますが、それだけだとエースを張るには物足りないです。
前半スムーズにプレー出来たのは主に2つの要因で、ビルドアップ時のキーマンとなったエデルソンと崩しのキーマンとなったデ・ブルイネですね。
抜群のミドルパス。キックの達人エデルソンが負傷は痛すぎ、、
アタランタの守備は前回対戦時と同様に、主に人に対して付く守備ですので、こちらの動きが少ないとハマってしまうんですが、今回は前回の苦労も踏まえて最初から上手く外していました。ビルドアップで苦戦した前回でしたが、この日はサイドを目一杯に使いシステム上のミスマッチとして空きやすいSBを使っています。ここでポイントとなるのがGKエデルソン。
既にビルドアップの組み立てに加わる巧さやロングパスの驚異については誰もが知るところですが、ミドルレンジのパスも抜群です。CBにプレッシャーが掛かった状態で、サイドバックにボールを渡すには、ロブ系のボールになるのですがSBにピタリと合わせています。またボールにスピード感もありますので、相手ウィングバックが前に出てアプローチしてもプレッシャーが掛かる前に届けられるんですよね。それを何度も反復できる技術の確かさ。足下の得意なGKも増えてますが、このレベルは早々いませんね。
それだけに痛いエデルソンの負傷。筋肉系の故障という事で前半のみで交代しています。前半途中でパスした際に1度ミスになってましたが、案外あの辺りで負傷したかなぁと感じました。代わって出場したブラボは及第点のプレーだった(退場はないと個人的にはみています)と思いますが、次のリバプール戦を考えても苦しい状況になってしまいました。
デ・ブルイネのフリーランは効果的面。ボールを持つ前に違いを作れる
ビルドアップのキーだったエデルソンに対して、崩しの曲面で違いをもたらしたのはデ・ブルイネです。これは前回対戦時とも全く同様ですが、マンツーで付く相手に対して上手く裏を取っており、彼が素晴らしいのはこういう所だなと感心しました。自身の最上の武器である最高級のパスを活かす為のフリーラン。ボールを受ける位置とタイミングで、既に相手守備陣を乱していて、そこに撃ち込む正確無比の高速パスは十八番ですね。アタランタがマンツーだっただけに余計に効果的になったとも思います。
負傷者続出をどう乗り切るのか
この試合でエデルソンを失い、中2日のリバプール戦は流石に厳しい気はします。首位を快走するライバルと対峙する大一番にシティの要所がほぼ総抜け。ペップのマネージメントもかなり厳しいものになりましたね。偽CFに始まり偽SB、偽CBと来て偽GK(?)まで使いこなさなければならないとは(苦笑)ここまでくると、メンバーもある程度限られてきますから、スターリングにデ・ブルイネ、ギュンドアンとフェルナンジーニョの4人はかなり疲労が溜まっているでしょう。特にギュンドアンのパフォーマンスが低下気味なのは気になります。この日のブラボ退場の要因となったカウンターは、ギュンドアンのロストからでしたし、ちょっと判断が遅くなっているシーンが見受けられます。
シティの主な負傷者は以下です。
GK:エデルソン
DF:ラポルト、ジンチェンコ
MF:ロドリ、ダビド
FW:サネ
この他でもストーンズとメンディは度々お休みに入ることもありますから、これ以上増えたらチーム組めなくなりそうなんですけど、、、
やはりラポルトとエデルソンのダブル欠場を喰らうと、かなり問題になりそうです。エデルソンは大事を取ったという事なので軽傷だと良いんですが。
何にしても今いる選手で戦うしかないので、ある程度は割り切った戦い方も必要になるのかもしれません。まぁペップは妥協しないだろうけど。リバプール戦が想像つきませんが、ペップのお手並み拝見といきましょう。
【PL19−20/第11節 サウサンプトン戦】凡戦中の凡戦だが、展開的には超盛り上がる!!やっぱウォーカーは嫌いになれない!
日本でも寒くなってきましたが、バッチリ風邪をひきました。そしてまるで風邪がうつったのか凄まじい凡庸なプレーに終始したシティでしたが、遂にウォーカー劇場が幕を開けたのだった!!
GK:エデルソン
DF:ウォーカー、フェルナンジーニョ、ストーンズ、アンへリーニョ
MF:デ・ブルイネ、ギュンドアン、ダビド(→ジェズス)
FW:ベルナルド(→フォーデン)、アグエロ(→オタメンディ)、スターリング
アンへリーニョが初先発ですね。DFラインはとにかく負傷者が多いので、レギュラーに食い込むくらいの頑張りが欲しいところです。フェルナンジーニョは変わらずCBで、ストーンズとコンビを組みます。
【マン・シティ:2−1:サウサンプトン】WIN
辛くも勝利をもぎ取りました。スーパー危なかったですね。相手に簡単にゴールを許しちゃいますし、攻撃のリズムは一向に上がらず、これどこのチームなのってくらい単純なクロスを放り込む様は、まさに凡庸でした。今季は守備の緩慢さもそうですし、攻撃の精度も今一つの状態が続いています。チームからグッと上がってくる様なモノが見えないのが、リーグ2連覇したシーズンとの違いにも見えます。もしかしたらと言うか、多分勝っても負けてもペップの任期は今シーズンまでになりそうな気がしますね。契約上は1年残ってますけど、やっぱりペップチームの維持ってかなり難しいように思います。
さて、そんな試合で結果的に逆転できたのは展開としては大いに盛り上がらしていただきましたよ。前半で0−1でリードされて折り返した段階では、とても逆転出来そうにない感じでしたし。
そんな中で逆転に導くのがウォーカーとは思いませんでしたね(笑)ここ最近は凡ミスや緩慢なプレーも多く、カンセロも加入とあって絶対的な地位では無くなってきていたウォーカーですが、持ち前の肉弾戦車っぷりを見せつけてくれました。怒濤のオーバーラップが鳴りを潜めていましたが、デ・ブルイネのパスから右サイドを深く抉るとライン上からマイナスの弾丸クロスを送り、アグエロの同点弾を演出しています。本当に弾丸スピードで早々お目に掛かる事はないクロスですが、それをちゃんと合わせるアグエロにも脱帽ですね。
この試合、数え切れない程のクロスを入れたシティですが、その殆どをブロックされています。やはり大柄なアタッカーが居ませんので、DFの高い山を越えてピンポイントでFWに届けるのは至難の技ですから、最低限サイドの深い位置を取ってからのマイナスのクロスを入れたいところです。過去2シーズンはそれを巧みに出来ていた訳ですが、今季はこのシーンがかなり少ないように感じます。まぁ相手も5−3−2の3ラインがかなり深い位置で守っていましたので、スペースを取るのは一苦労だったかもしれませんが、セインツの守備も人数こそ掛けて粘り強くは対応しても、そこまで際立って良い守備を披露していた訳でもありません。単にシティのプレーテンポの遅さがそれに至っている最大の要因だと思われます。ワンタッチでの崩しも殆どないのも、テンポが上がらない一因でしょうしね。
それでもウォーカー自身がロスタイム前に逆転弾を叩き込み、興奮の坩堝に。オタメンディも投入して、試合を必死にクローズさせました。逆転弾を決めてからの選手を含めたスタジアムの熱量はかなりあったと思いますけど、あのテンションを序盤から見たいものですね。内容的には落としてもおかしくない凡庸な試合。しかもこの日だけではなく、今季はよく見る光景です。ペップも色々対応しているとは思いますが、コントロールし難くなってきているのかもしれませんね。前半途中から鬼気迫る表情でチームに支持を送り続けていましたし、何かを変えなければとは思っていそうです。まぁその一つの選択肢が“自分がチームを去る”になりそうな気もします。フォーデンの為にも残って欲しいですがね。
結果論として勝ち点3を得られた事は評価できます。それ以外に評価すべきところが殆どないのが困りますが、次はCLを挟んでリバプールとの大一番ですから、流石に目の色が変わるでしょう。ここ落とすとリーグ終了になっても可笑しくないですから、是が非でも勝ち点3を狙って欲しいです。