【チャンピオンズリーグ・グループステージ】第2節セルティック戦
グループステージ第2節セルティック戦です。
シティのスカッドはこちら。
デ・ブライネがリーグ戦での怪我により欠場です。ノリートは先発に復帰し、またストーンズではなくコラロフがCBを務めます。
こちらはセルティック。
前半(2ー2)デンベレ、OG:フェルナンジーニョ、スターリング
非常にバタついた前半となりました。ロジャース監督率いるセルティックの猛烈なプレスの前に、ビルドアップをほとんどさせてもらえません。
上手くいかなかったのにはいくつか要素があると思いますが、まずは前線からのハイプレスはポゼッション型のチームには有効な手段であるという事。ペップのバルサ時代でもこういうシーンはよく見ました。彼らはビルドアップしボールをコントロールして運ぶことが武器であるため、簡単にはボールを蹴りません。結果、プレスにハマってしまいやすいという訳です。シティはまだまだ当時のバルサのレベルに無い訳ですが、それでもかなり向上はしています。そんなチームを窒息させる程の猛烈なプレスは強力でした。
プレスのポイントとなったのはフェルナンジーニョを上手く動かせなくした点。ビルドアップのポイントはボランチとGKで、ここは中盤・DFラインそれぞれにとってのセーフティスポットなんですよね。要はプレスで詰まった際の逃げ場な訳です。ここを上手くカバーしながらプレスをかけ、結果ブラボはロングキックを蹴らざるを得ない状況を作られています。
只、90分間ハイプレスを掛けられる訳ではありませんので、いつするかというのが肝心なんですね。そして効果的なのはやはり立ち上がり。ポゼッションでボールを保持して落ち着きたいチームとしては、試合開始直後はまだリズムが掴めなかったりするのでミスが起き易く、そこで失点すると心理面で余計にミスをし易くなります。この1戦ではまさにそうなりました。
そして最大の要因はセルティックパークの雰囲気です。サポーターの後押しは凄まじく、セルティックの選手は間違いなく気持ちが乗ったことでしょう。
正直、同点にした後も20分過ぎまでは完全にセルティックペースでした。終盤は多少下がってくれてましたがまだプレスは強く思ったような攻撃はほとんどなかったと言っていいでしょう。
逆に言えばよくそんな状況で同点で済んだなという印象です。まぁこれはシティの選手のクオリティに大きく依存したと言えます。
後半(1ー1)デンベレ:ノリート
せっかく前半をイーブンで迎えたのですが、またもセルティックにリードを許してしまいます。クロスを思いっきりスカしたコラロフもそうですし、そもそも簡単にクロスを上げられてしまう守備も含めて集中力が欠如していたと言わざるを得ないですね。
これで更に難しくなりましたが、前半とは違い50分過ぎ辺りからボールを上手く回せるようになります。セルティックとしては前半かなり飛ばしてましたので、どこかでペースダウンするのは必然でこの後は基本自陣に4枚のラインを2つしっかり敷いて待ち構えます。
同点ゴールはシルバとアグエロの連携から、こぼれ球にノリートがいち早く反応しゴール。その後もボールを保持して何度かゴールに迫りますが最後までいきませんでした。
最後までセルティックの集中は途切れませんでしたね。
それでも勝ち点1は御の字です。
総括(3ー3)DREW
今季一番苦しんだ一戦。全てはこの試合に向けた両者の雰囲気がこの結果を生んだかもしれません。サポーター含めて圧倒的な舞台を作り上げたセルティックは素晴らしく、ミスから失点したシティはそこまでのモチベーションになかったという事なのでしょう。
シティにとっては勝ち点1を得た事を良しとする他ないでしょう。この教訓を活かしたいところです。また個人としてはもっとギュンドアンが存在感を出すべきかなと思います。特にこういうバタついてしまうような試合では、彼のところで落ち着いてボールを捌けるとリズムが出やすいと思います。シルバは上手いですが前で勝負するタイプですしね。新参者ではありますが、ギュンドアンがもっとボールに絡みにいった方が良いように思います。