クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【PL19−20/第32節 リバプール戦】らしさを見せたリバプール!!意地を見せたシティ!!!

FAカップを挟んでのリバプール戦。30年振りにリーグ王者に輝いたリバプールを拍手で迎えました。

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ガルシア、ラポルト、メンディ

MF:フォーデン、ギュンドアン、デ・ブルイネ、ロドリ、スターリン

FW:ジェズス

 

脳震盪を起こしたエリック・ガルシアが無事復帰し、消化試合とは言え大一番での起用です。リバプール仕様の4−2−3−1で戦います。

 

【マン・シティ:4−0:リバプール】WIN

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どっちに転んでもおかしくない試合でしたが、予想外に点差は開きシティの意地を見ることが出来たのはファンとしては大満足ですね。実際のところ、最初のサラーの決定機とマネのリアクションで失点していたら、違った展開になっていた事でしょう。中央を厚くした4−3−3のゾーンは非常に圧迫感があり、ビルドアップであれだけシティ側にミスが出るのは、相手がリバプールたる所以ですかね。随所にらしさが出てたと思いますよ。メディアも含めて指摘されていたリバプールの優勝後のモチベーションについてですが、個人的には十分あったんじゃないかなと思いました。出なけりゃベストメンバーで最初っから鬼プレスしないでしょう。只、細部での精細に欠いたところが、そう指摘されてしまった理由かなと思います。

 

リバプールのハイプレスは世界一

 

守備時のプレスに関しては、最早世界一のチームと個人的には思います。そのくらいリバプールのハイプレスは優れていて、中央よりに固めた3トップと中盤3枚により、縦に差し込むことが非常に難しいです。CBのパスコースも限定しながら前進してくるので、出しどころに困りやすく、また人にもタイトな為、結構な頻度で捕まえられてしまいます。シティのビルドアップでこれ程までにミスやボールロストをするのは、リバプールくらいしかないでしょう。サイドに展開した際にわずかにスペースは空きますが、横へのスライドが早く大抵の場合は、サイドでも手詰まりとなりますね。これはクロップお得意のゲーゲンプレスの真骨頂と言えるのかもしれないですが、集めた選手がよくハマってる目利きも同時に素晴らしいなと感じてしまいます。

 

鍵となるのは守備的MFの働き

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ここまでリバプール褒めまくりましたが、そのくらいこのチームは素晴らしいです。敵ながらアッパレでございます。という事でシティも対策を施していますね。特にリバプールのハイプレスに対して、真っ向からビルドアップで対抗したのは、ペップ・グアルディオラとしての矜恃もあったでしょうが、ハイプレスを抜けた先にこそ勝機があると見込んでの事でしょう。

 

普段のアンカーを置く4−3−3からダブルボランチを形成する4−2−3−1に移行しているのは、CBに対してフィルミーノの裏に2枚のパスコースを作る為ですね。これにより相手の3−3の間にボールを進ませれます。只、当然ここは密集エリアでありますし、リバプールの中盤は機動力や馬力があり、すぐに絡めとられてしまう危険性があります。実際、ギュンドアンもロドリも危ないロストがありましたが、ここで逆に取られずにサイドもしくは2列目にパスをつけれれば一転チャンスとなる訳です。試合中でもボランチ経由でメンディにボールを渡し、斜めのパスが2本ほど入ってましたが、あれは狙っている展開と言えます。また、デ・ブルイネに直接渡せれれば彼が決定機を作ってくれますから、よりシンプルですね。

 

ここの攻防に勝てるかどうかで、その後の展開も大きく変わるので、ハイリスク・ハイリターンではありますが、ボランチ2人の技量を信頼する必要があります。この試合では失点しておかしくないロストもありましたので、手放しで褒め称えられるほどではなかったですが、局所的に勝ったことによりスピード感ある攻撃へと展開もできましたね。

 

プレスを抜ければ天国が。選手がタレントを発揮すべき時

 

中盤の頑張りによりプレスを抜ければ、ファン・ダイク率いるDF陣を相手にしてのタレントの発揮しどころとなる訳です。得点に繋がるシーンはビルドアップにせよカウンターにせよ前掛かりなリバプールのプレスを抜けた先であり、3−3の密度に比べるとDFラインの4枚は少し無防備に晒すことが出来ました。

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スターリングのエリア内での仕掛けは素晴らしく、ジェズスもゴールこそ奪えませんでしたがラインの駆け引きを繰り返し、フォーデンも割とファジーなポジショニングから抜群のアイデアを魅せています。そして、デ・ブルイネのキックからは悉くチャンスが生まれる圧巻の出来。チャンスが互いにありながらこれだけの点差となったのは、集中力の問題が大きそうですが、それでもリバプールに全く引けを取らない攻撃力を示したことは確かでしょう。

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来季のチーム状況は現時点では全く分かりませんし、裁判結果により大きく異なる可能性も含んでます。それでもマン・シティここにあり!を十分に示せたのではないでしょうか。そしてリバプールの素晴らしさも嫌になるくらい再認識できた良いゲームでした。来季もライバル1番手ではありたいところですね。

 

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