開幕間近!!ライバル達の試合を覗いてみる
早いものでW杯が終わって合流が遅れるプレシーズンですが、コミュニティシールドはもう間近。そしてそれが終わればいよいよ長きプレミアリーグのシーズンが再開する訳ですね。シティにとっては目ぼしい補強はマフレズのみで終わりそうな予感ですが、ボランチどうするんでしょうか。試合によってはギュンドアンで十分機能するのは昨季でも分かってはいますが。まぁこの辺は市場が閉まりシーズンが始まれば、ペップと強化部の考えが分かるでしょう。
という事で今回は開幕間近のライバルの試合を観戦した感想です。
検証したのはチェルシー対アーセナルという、コミュニティシールドの対戦相手であるチェルシーとプレミアリーグ開幕戦のアーセナルをダブルでチェック出来る、ある意味シティの為の試合(笑)
サッリ監督のチェルシーはペップとスタンスが同じ
分かっていた事ですが改めてナポリの時と同様に、ペップ・グアルディオラとの共通性を多く見せた新監督マウリツィオ・サッリ率いるチェルシー。ベースとなる4ー3ー3のシステムに、ボールゲームで主導権を握るスタイルとファーストプレスの守備の仕方など、似ている部分がかなりありますね。本当に良いフットボールしてます(笑)
意味の薄いロングキックは全くなく、低い位置からでもきちんとビルドアップしていってます。同じイタリア人監督でもコンテ前監督のチェルシーとはまた別のチームになりそうです。戦術上のキーマンになるのは当然ジョルジーニョになるんでしょう。後方からのビルドアップを完璧にサポートし、更にはオドイへの裏へのパスと自身の良さを出しています。もう少し2列目に付けるパスなんかが増えてくると、チームとしてより上手く機能しだしたなという感じになりそうです。あとは後半に何度かアーセナルに仕掛けられたカウンターの様に、守備面でどれだけ防波堤になれるのかも注目ですね。プレミアリーグ特有のアップダウンの激しさがありますから。
また他の選手に目を向けてみると、なんと言っても素晴らしい活躍の若手ウィンガーであるオドイ!!プレシーズンに活きの良い若手を見るのは良いですね。シティじゃないのが残念なくらい。スピードのある仕掛けのドリブルはデンベレに似てますね。昨季故障もありコンスタントではなかったデンベレよりデンベレっぽい(笑)きっとバルサは見間違えたんでしょう。ローマからマルコムを取り上げたり、インテルからビダルを取り上げたり何かと迷走してるっぽいですし。
またサッリになって活きそうなのはペドロ、セスクの元バルサ組。両者共に勝手知ったるスタイルでしょうし、実際セスクのインサイドからのパス或いは飛び出しはし易いでしょうし、こういう能動的なスタイルではペドロの様なスペースメイクの上手いウィンガーは非常に重要だと思うんですよね。後はダビド・ルイスも多分このフットボールを楽しめるのではないでしょうか。
まぁ間違いなくチェルシーはフットボールを楽しめると思います。
まだまだこれからっぽいエメリ監督のアーセナル
サッリ監督の様に明確なスタイルの分かる監督は、上手くいっているのかどうかが検証し易いんですが、残念ながらエメリ監督のこれまでを多くは把握出来ていない関係上、まぁ上手くいっているのかよく分かりません。スミマセン(笑)
前半はかなり停滞していた様に見えましたが、後半はプレスをいくつか上手くハメてカウンターに繋げていますね。アーセナルは昔からパスは主体にしていても、ペップやサッリのスタイルよりも縦の意識が早い様に感じていましたので、前線にオーバメヤンと居る事でカウンターの方が活きるのかもしれません。
また前にタレントは居るが後ろが脆弱なイメージは、ヴェンゲル時代と同様まだあります。というかチェルシーにいい様に崩され過ぎですし。FWがモラタじゃなかったら後3点くらいは前半だけで取られておかしくない程に。
同点ゴールを含めてもアーセナルの良い攻撃には、エジルが関与した時に起こっていますので、彼が如何に良い形でボールを受けられるのかというのが、重要になるのかもしれません。チーム最大のタレントであるエジルとオーバメヤン、この2人を活かす道を模索する事になるんでしょう。
システムもベースは4ー3ー3なのか4ー2ー3ー1なのかもまだ分からないですし、エメリ監督の手腕を見守りましょう。