【プレシーズンマッチ2017】ウェストハム戦
シーズン開幕前のラストマッチとなるハマーズ戦ですね。ハマーズへは馴染みの顔との早い再会となりました。
シティスカッド。
画像とは全く違い今回も3バックをテスト。右サイドにはダニーロが起用され、サネが左サイドで初先発です。そのほかはスパーズ戦と同様で、ベンチに新加入のベルナルドが控えています。
ハマーズスカッド。
シティから加入のジョー・ハートとパブロ・サバレタが出場。こちらもベンチにチチャリートが控えています。
前半(1ー0)ジェズス:ー
攻撃的な3バックは今の所かなり上手くハマっています。特に効果を発揮しているのはプレス面で、ツートップのジェズスとアグエロが相手CBとGKに圧力をかけ、サイドの2人も高い位置で嵌めているので相手に余裕のあるビルドアップをさせていません。サイドの位置で取れればショートカウンターを繰り出せますし、苦し紛れのロングボールにはコンパニを筆頭に跳ね返しています。
先制点はまさにそのプレスが活きたシーン。アグエロが第1プレスを掛けた後に、サイドに流れたボールをダニーロが第2プレス。ここでボールを奪取すると連動して詰めてきていたデ・ブルイネがフリーでクロスを上げ、ジェズスが仕上げました。良い守備から取った得点はチームとして機能している証拠であり、このプレーをシーズン中に発揮出来るかが重要となります。
待望のゴールを決めたジェズスは、ボールの引き出しが上手く、ワンタッチで叩くパスがきちんと合えば更に良い攻撃が仕掛けれそうです。そして先発起用となったサネは、縦へのスピードという彼最大の特徴を活かせそうな雰囲気を醸し出しています。サイドでの1対1や前方のスペースへの飛び出しなど、左ウィングバックでの起用は彼の特性を考えれば活きる可能性は充分にありそうです。
中盤の3人は既にクオリティが分かっている選手たちなので安心して見てられますね。ダビドのコンディションは随分上がってきたように思います。ビッグチャンスが沢山あった訳ではありませんが、ゲームはほぼ完璧にコントロール出来ていたと思います。
後半(2ー0)アグエロ、スターリング:ー
後半も同様にプレー出来ています。また60分過ぎで多くの選手を入れ替えても良いプレーが出ていますので、チームの状態は上々と呼べるのではないでしょうか。
2点目はワンタッチでのスピードアップが上手くいきました。サネが前方にワンタッチでスペースへ送ると、飛び出したダビドがこちらもワンタッチでクロス。走り込んだアグエロが難なく流し込みました。これでアグエロ、ジェズスとスパーズ戦で外しまくった両エースに待望のゴールが生まれたのはペップも安堵したことでしょう。良かった良かった(笑)
途中出場では遂にベルナルドがお披露目となりました。彼の場合はコンフェデ杯の関係もあり、遅れてプレシーズンに入ってますのでまだまだこれからだと思いますが、それでも随所にらしいプレーは出ています。やはりボールコントロールが素晴らしく、密集地でもボールが持てるのはプラス要素です。スターリングへのクロスが決まっていれば記念すべき初アシストにもなったんですが。ハートさんのビッグセーブを喰らいました。
そのスターリングはそれでも好調をキープしています。幅広く動いてボールを引き出し、このプレシーズンはゴールという結果が一番ついてきて、ペップの頭を悩ましてくれる事でしょう。そして若手組ではフォーデンが一番際立っていました。中盤での落ち着いたプレーは堂々としており、シーズン中も見てみたいなという気にさせてくれます。
そして後半の起用法を見ても両ウィングバックに求められているのは、スピードと攻撃的な資質だと言う事です。3バック+ボランチでのダイヤモンドでビルドアップを担うので、サイドはかなり高めの位置を取れます。すると必然的に求められるのは縦への飛び出しや、ドリブルやコンビネーションを利用した突破になりますからね。勿論、守備時には3バックの両端を埋める役目が出てくるシーンもあるかと思いますが、シティの守備はリトリートよりもハイプレスがファーストチョイスなので、あまり問題にはならないと思いますよ。
総括(3ー0)WIN
勝利でプレシーズンを締めくくれたのは、精神的には良い準備で迎えられると思います。正直、プレシーズンは昨季と比較すれば、かなり良いと言えます。まぁペップ体制も2年目に入る訳ですからそのくらいはと思いますしね。あとは、これをシーズン中でも続けていけるかが重要なんですが。
イヘアナチョがレスターへ
マン・シティはFWケレチ・イヘアナチョのレスター完全移籍を発表しました。若きアフリカンはナイジェリア代表にも既に選ばれてましたが、昨季は出場機会もあまりありませんでした。
移籍先はレスターという事で、日本人としては岡崎との共演が気になるところですね。岡崎はシティ戦でミラクルなシュート決めてくれてますので、今季は勘弁してねって感じなんですが(笑)レスターは、結構前線にタレントがいます。岡崎はもちろん、エースのヴァーディやスリマニとかも居ますからレギュラー争い頑張ってもらいたい。
シティとしては、昨季加入のジェズスが期待以上にフィットしましたし、アグエロも残留してますから、チャンスはかなり少なかったので致し方なしかなと思います。報道では移籍金は2500万ポンドという事なので、悪くない取引だと思います。
まぁ今日の報道はネイマール一色だから、ほとんど注目されてないけど、出場時間の中ではゴールを結構上げていた印象ですから一皮剥けると良いですね。最も印象に残るゴールは、やはりダービーでの1発ですかね。
シティ戦以外での活躍を期待しましょう。
【ICC2017】トッテナム・ホットスパー戦
少し遅くなりましたがICCスパーズ戦。プレミアリーグの開幕も迫ってきてますので、良い形で仕上げていきたいですね。
シティスカッド。
ダビドがプレシーズン初登場。スキンヘッドにしているので試合中に誰か分からなくなる(笑)システムはマドリー戦と同様の3ー5ー2。ツートップには今回スターリングとジェズス、ウィングバックはウォーカーとダニーロの新戦力を続けてテストです。
スパーズスカッド。
メインどころがヅラリ。ウォーカーの抜けたポジションには若いトリッピア。
前半(1ー0)ストーンズ:ー
とても良い前半でした。ジェズスとスターリングを前線に並べると、しっかりプレスが掛かりパスコースをかなり限定出来ます。そして縦パスにはコンパニが完璧に潰し、前線での起点を作らせません。3バックはそのコンパニを筆頭にプレスと相まって安定した守備を披露していました。
前半に関しては危なかったのは2つ。開始早々にトリッピアのアーリークロスから簡単にアリをフリーにさせてしまい、またカウンターからエリクセンのスルーパスにケインが抜け出したプレーも危なかった。どちらもエデルソンのビッグセーブで事なきを得ていますが、気をつけたい所です。
只、それ以外のシーンではプレスが有効に効く場面の方が、かなり多く目につきましたしボールと共にゲームをコントロール出来ていたと思いますので、ペップも好印象を抱いたのではと思います。
そして攻撃面も好プレーは何度も見られ、特に右サイドのウォーカーは優れたパフォーマンスを継続しています。スピードを活かしたオーバーラップは迫力満点で、FWに対して斜めに出すパスは精度が高いです。正直、ここまでは文句のつけようがないくらい。リーグ開幕後もこのプレーを続けてくれれば間違いなく右サイドは強みになりますね。
対面のダニーロもここまではポジティブな面の方が多く見られます。右利きの左サイドというのを上手くこなしています。ボールをガードして持てるので、ポストプレーに来たFWに当てるパスや逆サイドのウォーカー或いはデ・ブルイネ目掛けたサイドチェンジは効果的です。チーム全体が連動してプレスが出来ている事もあり、今の所守備面でもネガティブなシーンは見受けられません。一つ注文するとすれば左足での2本のクロスは、あまり良い精度ではなかったくらいでしょうか。
そう、なのでチームが優れたパフォーマンスを披露した前半に唯一怒らなきゃいけないのはジェズス。昨季の救世主の1人は、この日有り余るシュートチャンス全て(多分5回)をフイにし、最たるものは完璧なデ・ブルイネのラストパスを思いっきりミスるという、、、そんなんじゃアグエロからエースの座は奪えないぞ!!
後半(2ー0)スターリング、ディアス:ー
後半も前半同様にゲームをコントロールしたのはシティ。コンビネーション、クロス、セットプレイとバリエーション豊かな攻撃でチャンスを構築していきます。
という事で、後半登場したアグエロ先生にジェズス君へのレッスンをしてもらいましょう。シュートはこうやって撃つんだよっと、カーン、、、おい!!3度あった決定的チャンスをものの見事に全て外すアグエロさん。しかも2つはポストに当て、今季のポスト当て選手権でデ・ブルイネを抜いて単独首位に躍り出た訳ですが。、、、泣ける。
一応擁護するとアグエロ、ジェズスの2人ともプレーそのものは良かったんですよ。動き出しが良いからボールも上手く引き出せるし、チームのコンビネーションの中にきちんと自分のプレーを混ぜれてましたからね。
そんな2人にレッスンしたのはスターリングとディアス。共に2試合連続ゴールと好調でアピールに成功しています。スターリングもサネもレギュラーに確約できない程、攻撃陣は充実しようとしています。サネはウィングバックとしては前方によりスペースがある為、面白いように思いますがどうでしょうね。起用時間が短い中でも優れたスピードを披露していますが、今はダニーロをテストしているせいかあまり観れていません。若手のディアスはマドリー戦のゴラッソが自信になっている事でしょう。
最後にこの後半のMOMには、私ならナスリを選びます。アイデアとそれを実行するスキルには脱帽します。切り札にナスリはかなり面白いと思うけどなぁ。
総括(3ー0)WIN
チームはプレシーズン3戦目でかなり良い動きが出来ていました。新守護神のエデルソンも期待できると思います。リーグ開幕まで2週間、更に良い準備をしてもらいたいもんですね。
アグエロとジェズス、君達2人は困ったもんだ。良いプレーでもゴールが奪えず落とした勝ち点が、昨季一体何回あったと言うのか。シーズン開幕後の爆発の為に取っておいたという事で、許しておきましょう。マジで頼むよ!!
【ICC2017】レアル・マドリー戦
シティにとってはプレシーズンマッチ第2戦目となります。両者HOMEユニフォームではなかったですが、今季のシティのユニフォームは中々好みです。
シティスカッド。
ダニーロとウォーカーという新加入のハードワーカーがいる事もあってか3バックをテストしています。そしてユナイテッド戦で好プレーを披露したフォーデンが続けて先発起用、ジェズスとアグエロのツートップなど注目点の多い構成。
マドリースカッド。
移籍したモラタとエースのクリスティアーノ不在以外は概ね主力を起用しています。新10番を背負う事になったモドリッチが一番の注目でしょうか。
前半(0ー0)ー:ー
互いに良い形での攻撃を披露した前半はスコアレスで終える事となりました。25分辺りまではシティの好機を多く見られましたが、現欧州王者もセットプレーからの好機から盛り返しイニシアチブを取りに来ます。シティの動きもユナイテッド戦より体が動くようになっており、プレスやスピーディーな展開も見られました。
シティで良い動きを披露したのはデ・ブルイネ。2列目からの飛び出しや高速パスなど、彼の特徴がよく出ており、インサイドハーフのポジションから幅広く動きチャンスを演出していました。また同じく中盤ではボランチのヤヤからテンポの良い縦パスが数本見られ、特にワンタッチで叩く縦パスは局面を前進させ好機を生み出すキッカケを作ってくれました。若きフォーデンはユナイテッド戦程のインパクトは残せませんでしたが、それでも落ち着いてプレーも出来ていましたし、このリズムに慣れればアイデアをもっと出せるのかなという気が。
3バックシステムで重要となる”レールを走る選手”。それにあたる左右のウィングバックは、どちらも新顔が持ち前のダイナミズムを披露しています。ウォーカーは本当にタフにアップダウン出来るし、スピードは驚異的です。マルセロは上手さもあるので守備時には難しい部分もありましたが、持ち味は出ていたと思います。そして古巣相手に燃えたであろうダニーロ君は、思っていたより全然良かったです。1本裏を取られたのはご愛嬌ですが、右利きでも上手く左サイドをこなしてるし、攻撃面では割と味方も見えて使えているので結構いけそうだなって感じですよ。
ツートップを組んだアグエロとジェズスは、2人で突破するシーンは1度だけでしたがまぁこれからですね。アグエロは1戦目よりも明らかにシェイプアップしてきましたし、ジェズスは相変わらず良い動き。
ポジティブな面も多くみえましたが、守備面では流石に後手に回る事も多く、モドリッチとイスコの所でしっかりボールをキープされるとしんどくなりましたね。30分辺りからは運動量も落ちたので、3バックの間を結構狙われてしまいました。結果、GKエデルソンは今の所良いセーブを見せてくれて一安心です。
後半(4ー1)オタメンディ、スターリング、ストーンズ、ディアス:オスカル
点差の開いた後半ですが、実際には60分過ぎにマドリーは一気に若手含めた選手を入れ替え、シティも70分過ぎから若手中心に切り替わってますので、2ー0辺りまでが実際のスコアって感じでしょうか。
面白かったのは後半頭から起用されたナスリとマンガラ。両者共に放出候補と目されますがナスリはインサイドハーフの一角、マンガラは3バックの左を任されました。考えられる意味合いは通常であれば2つ、本当に試す気があるかショーウィンドウか。ペップの真意は分かりませんが、意外に前者かなと思ってます。根拠としてペップは選手の放出に関してドライな面がある事と、2人が戦力になれる可能性がある事です。
ナスリはプレーヤーとしては問題ないです。密集地を苦にしない確かなスキルと膠着状態を崩すアイデア共に抜群で、ICC2戦連続で戦力になれる事を示しています。更にヤヤの運動量が落ちて若手に切り替わっていくとワンボランチを任され、器用にこなすセンスの良さと私はナスリをかなり評価します。そしてペップも結構好きなんじゃないかなと推察出来るんですよね。まぁ先日報道で出ていた事がどこまで真実かは定かではありませんが、不満分子にならないで済むなら確かな戦力になるはずです。
またマンガラに関しても3バックという選択肢であれば、そもそもセンターバックの頭数が少ない事に加え貴重な左利きですから、コラロフの退団した今チーム内での価値は少しは上がっていると考えられます。こちらもレギュラーでの起用ではないでしょうから、それを選手自身が消化出来るかどうかかなと思います。
最後に2戦目でアピールした若手はディアス。流麗なパス交換から抜け出し得意の左足でゴラッソを決めてくれました。
総括(4ー1)WIN
プレシーズンマッチですが勝利はいつだって嬉しいものです。多くのポジティブな面が見られたこの試合でベストプレーヤーだったデ・ブルイネは2アシストを披露。唯一ネガティブなのは、デ・ブルイネのFKがポストに当たった事でしょうか(笑)昨季のポスト当て大賞を受賞したデ・ブルイネに早速1本目がカウントされてしまいました。
スコアは良かったですが、内容はもっと改善できるでしょう。しかし、まだダビドもベルナルドもギュンドアンも出ていない事を考えれば、攻撃陣の選択肢はかなり豊富です。ムバッペは正直いらないので、ペップには面白いチームを作ってもらいたい。
マドリーからダニーロ獲得!そしてモナコよりメンディ!!
マン・シティはレアル・マドリーよりブラジル代表DFダニーロを獲得。そしてまたモナコより待望の左サイドバック、バンジャマン・メンディの獲得も発表になりました。これでサイドバック入れ替えミッションは概ね完了した訳であります。
ダニーロはキャリアの停滞を打破出来るのか!?
移籍金約2500万ポンドを掛けて獲得したダニーロですが、マドリーでは上手くいっていた訳ではありません。ポルト時代に一躍脚光を浴びたラテラルは他のブラジル産同様に攻撃に特徴を持ちます。しかし、マドリーではカルバハルの後塵を拝むことになってしまいました。マドリーの試合はほぼ観てませんので、守備レベルがどれ程だったのかは気になる所です。
只、シティのサイドバックとしては攻撃面の方が重宝されるでしょうから上手くハマれば面白い存在になるかもしれません。まぁまだ中堅ですので、ペップに調教してもらいましょう。
とは言え、右サイドに関してはカイル・ウォーカーを中心に回す事になると思いますので、ダニーロとしてはアピールしていかなければなりません。決してマドリーから出たから即レギュラーという事にはならないでしょうね。フルシーズンを戦い抜く為には、ベンチも含めて優れた選手が必要な事は明白でダニーロには頑張ってもらいたいですね。
待望の左サイドバックは予定通りメンディ!!
かなり難航したと思われるモナコとの交渉は、どうやらDF史上最高額5200万ポンドでの決着となったようです。費用はかなり掛かってしまいましたが、これでウォーカー同様に左のベストソリューションを達成したと思います。
メンディに関しては、チャンピオンズリーグでの直接対決で観た時から良い選手だと思っていましたし、何よりペップのフットボールにハマりそうな人材だと思っていました。それは先に獲得していたベルナルドもでしたが、思いの外自分が感じた良い選手が来ると興奮しますね。
メンディも攻撃色の強いサイドバックですが、スピードが凄い。今までのクリシやコラロフでは見られなかったオーバーラップが期待できそうです。
一転サイドバックは強力布陣に。活かすも殺すもペップと中盤次第
これで昨季の懸念事項であるサイドバックの入れ替えをする事が出来ました。左サイドに関しては人数的にはまだ足らず、出来ればフェルナンジーニョを回すような事にはなって欲しくないのですが。アンジェリーノはレンタルに出さなくて良かったんじゃ、、
またこれで3人のDF獲得に1億3千万ポンドくらい掛かってると思いますが、この異常な移籍マーケットでは致し方なしかと思います。まず、そもそも年齢や契約満了もあり入れ替えは必須事項だった事とルカクやモラタに7000万ポンドも掛かるような市場ですから、一概には言えないでしょう。個人的にはこのシティの獲得した金額はいずれも高過ぎると思いますが、それは今プレミアのチームが買っている選手達の値段も全く過大だと思ってますので、難しいところ。
なのでシティファンとしては値段よりも彼等がどれ程の活躍をするのかを期待するとしましょう。そして彼等を活かせるかは、中盤がどれだけイニシアチブを握ってプレー出来るかによります。攻撃的なサイドバックは当然の事ながら攻めの際により大きな特徴を発揮しますので、彼等をいかに高い位置でプレーさせるか、その為にも得意のボールゲームを展開したい所です。
そしてペップの為にチームは駒を揃えつつあります。1年目はペップにしては妙にチームをいじらないなと思っていましたが、私の希望通りに積極的に補強にいってますので、言い訳の効かないチームでペップの思い描くフットボールを是非披露してもらいたいと思います。
コラロフがローマへ移籍
報道されていたアレクサンダル・コラロフがASローマへの移籍が発表されました。これで昨季のサイドバックは全員いなくなった事になります。
早々に解決しなければならない守備陣
ヒューストンでのマンチェスターダービーに出場していなかったので、そう言えばと思っていたらその後直ぐに移籍報道とペップのコメントが出ていたコラロフ。
昨季はペップに早速コンバートされたプレーヤー第1号となったんですけどね。若返りを図るチームではコンスタントな出場機会を求めたのかもしれませんし、本職でのプレーを希望したのかもしれないですね。或いはイタリアに戻りたい意向もあったと思います。ローマはモンチが新たなチームをどう構築するかで注目のチームですし面白いかもしれません。でも彼元ラツィオのプレーヤーだったような、、、
これで昨季にサイドバックを務めた選手が4人いなくなりました。こうなるとプレーレベル以前の問題ですね。昨季のサイドバック陣は年齢的な衰えを含めて実力不足を露呈していましたし、契約満了もあって入れ替えは既定路線だったかもしれませんが、市場の動きとしては得策のようには思いません。どうしても今のシティの状態であれば足元を見られますからね。
右にはかなりの金額がかかったもののウォーカーという重要案件をクリアしましたが、左サイドは誰もいない状態です。モナコのメンディはこちらも重要案件となっていますが、モナコ自身ベルナルドらの主力を既に売却している事や、ムバッペの件もあってか難航していますね。
その他サイドバックではダニーロやバートランドなど色々上がっていますが、早い所決着させチームスカッドを確定してしまいたいですね。またコラロフはセンターバックとしてもプレーしていましたので、ここも急務とまでは言えないものの余力があれば狙っていきたいところでしょう。
【ICC2017】マン・ユナイテッド戦
USツアー4日目はシティにとって今季の初戦となりますユナイテッド戦です。アメリカでのマンチェスターダービー。
シティスカッド。
先発に新加入のエデルソンとウォーカーが早速名を連ねました。また下部組織から連れて来ているメンバーでフォーデンが起用されています。其の外、コンパニやヤヤなどのベテランやレンタルバックのロバーツやアダラビオヨなどの若手も先発。誰もいない左サイドバックにはフェルナンジーニョを起用です。
ユナイテッドスカッドは、 こちらも新加入のルカクが先発。ユナイテッドは既に2試合をこなしており、シティよりは体が出来ていると思われます。
前半(0ー2)ー:ルカク、ラッシュフォード
モロにプレシーズンな試合でしたね。バックラインからミドルゾーンでさえ、殆どプレッシャーのない前半。フリーでしっかりルックアップした状態からポグバが、何本もDFラインの裏目掛けてロングボールを出していましたが、その内1本をルカクに簡単に抜け出され先制点を許します。
また続け様に緩慢なパス交換を掻っ攫われ、カウンターでそのままやられました。
まぁやる前から分かっていたでしょうが、足が全然動きませんでしたね(笑)チームとしてはこの時期に言える事は何もないかと思います。
という事で個人に焦点を当てます。
まずアグエロ、ヤヤのベテラン2人は驚くべきほどの運動量のなさとキレのなさで何もなかったです。取り敢えずシーズンに向けて調整を上手くしてくれればそれで良いです。またベテランというと主将のコンパニがこの時点でチームのスカッドに加えれている事がポジティブな面でしょう。ルカクに抜け出されたシーン以外は安定したプレーを見せていました。
次に新加入組ですが、ウォーカーは期待して良さそうです。この試合、選手もいない事もあってかフル出場していますが、タフですし守備時の対人は強いですね。対面のラッシュフォードに1対1では何もさせませんでした。GKのエデルソンは、2失点しましたがまぁ悪くないと思います。良いセーブもありましたし、ボールに対しての反応も上々です。今後を見守りましょう。
そして若手組ですが、フォーデンはペップも絶賛していましたが確かに才能豊かな選手です。試合経過と共に存在感を出してきましたが、中盤から前に当てるパスが秀逸です。フリーを見つける目、パスを通すタイミング、実行する技術。あの年齢での自信のあるプレーは将来有望で、覚えておく価値はありそうです。セルティックで良いシーズンを過ごしたロバーツは、2度ドリブル突破を披露するシーンがありました。トップチームで生き残る為にはウィングに必須のプレーですので、頑張ってアピールしてほしい。
後半(0ー0)ー:ー
後半一気にメンバーチェンジしたシティ。前線にはジェズスやサネらが構え、守備陣にはストーンズとオタメンディがプレーです。まだ行き先の決まらないナスリとマンガラもピッチに登場しました。
前半よりも後半の方が動きが出たのはジェズスやサネのおかげでしょう。若さの分だけフレッシュでした。只、それも30分前後には既に停滞していましたが。
後半に入って更に存在感を増したのはフォーデン。ジンチェンコと交代するまで、若いだけあって動きは機敏だし、これから楽しみな素材が増えました。右ウィングに入ったディアスは気合いは入ってましたがインパクトには欠けました。
と言いながら実は一番存在感を見せたのはナスリさん。昨季のプレシーズンでも密かに好プレーを披露していたんですけど、この試合でも魅せてくれました。運動量こそ他の選手同様あまりありませんでしたが、流石のテクニックとセンスでチャンスを創出していました。インサイドハーフでも全然イケそうなのがナスリのポテンシャルですね。多分違うチームでプレーするだろうけど。
マンガラは左サイドバックでの起用と、使われ方も可哀想ですな。こちらも9月には同じチームにはいないでしょう。
総括(0ー2)LOSE
初戦となったダービーは敢え無く敗れました。でもこんなもんですってペップも言うでしょうし。
期待の若手が出てきた事と、コンパニが先発だったことがこの試合の最もポジティブな面です。そしてハッキリした事は、左サイドバックに人がいない。前半フェルナンジーニョで後半マンガラですよ(笑)何とかしてちょうだい。