シティ17ー18前半戦総括【DF・GK編】
シティの17ー18シーズン前半戦総括の選手編です。
各選手を個人的に現時点の評価と今後の期待度を算定しました。評価は5段階で最高A〜最低Eとなります。各評価イメージはこんな感じです。
A:とても良い
B:良い
C:及第点
D:悪い
E:とても悪い
〜ゴールキーパー編〜
■エデルソン・モラレス(ブラジル)評価:A、期待度:A
■クラウディオ・ブラボ(チリ)評価:B、期待度:B
昨季の期待を大きく裏切ってしまったブラボに代わり、ベンフィカより獲得した新守護神エデルソンが今季新加入組の最高のヒットとなってくれました。彼の加入と新たなDF陣が今季前半戦の驚異的な記録を支えているのは間違いありません。
初のイングランドという事で不安もあったエデルソンですが、鋭いシュートストップに冷静なビルドアップ、そして極上のパントキックで攻守にシティを支えています。最近の試合ではハイプレスをかけられる事も少なくなりましたが、一つはエデルソンのビルドアップが非常に安定している事が要因かもしれません。技術の正確性は勿論、フリーの味方を探す状況判断が素晴らしい。またハイプレスの際に見せるパントキックが秀逸で、飛距離と正確性は驚異的です。あんなに綺麗なキックを見せるGKは観た事ありませんね。そして、GKとして最も必要となるシュートに対する反応も良く、何度かビッグセーブを見せてくれています。味方の高い最終ラインを補う広範囲な守備力も欠かせないものとなっております。
昨季に失格の烙印を押されてしまったブラボですが、2ndGKとなった今季は主にカップ戦で大活躍しています。流石に2年目で慣れた事もあるでしょうし、精神的なプレッシャーも減った事でしょう。カップ戦にて2戦連続でPK勝利をもたらしたのは、間違いなく彼の活躍あってこそです。彼のキャリアを考えれば移籍もあり得ると思いますが、今季は頑張ってもらいたいですね。
〜センターバック編〜
■ニコラス・オタメンディ(アルゼンチン)評価:A、期待度:A
■ヴァンサン・コンパニ(ベルギー)評価:B、期待度:B
■マンガラ(フランス)評価:C、期待度:C
■トシン・アダラビオヨ(イングランド)評価:ー、期待度:C
2年目となったペップ体制で、2人のセンターバックの成長がチームの躍進に貢献しています。ストーンズ は昨季とは見違えるようなパフォーマンスで、怪我をしてしまうまではベストDFと呼べるような活躍でした。今季の補強は守備陣がメインでしたが、CBは昨季のまま迎えました。その中で周りがかなり安定したお陰なのか、終始落ち着いたプレーが出来ていましたし、ビルドアップは勿論、何より1対1での守備が大きくパフォーマンスを上げています。カバーリングの速さや判断の良さも優秀で、新たなDFリーダーとして今後に期待されるのは間違いありません。そろそろ復帰となると思いますが、前半戦と変わらぬパフォーマンスをして欲しいですね。
またそのストーンズとコンビを組む事となったオタメンディも、向上の一途を辿っています。元々持っていたアルゼンチン特有の激しさはそのままに、特に攻撃面での貢献が顕著になっています。バレンシア時代は優秀なストッパーと思っていましたが、鋭い縦パスを何本も通すような選手になるとは思いませんでした。セットプレーでも上背はなくても貴重なゴールを上げており、本人の意欲も相当高まっているのが分かりますね。
負傷を繰り返しているコンパニですが、それでも今季はプレー出来ている方で、一定のパフォーマンスの保証が効きますから、及第点ではないですかね。また、コンパニ含めて負傷者が多く出たDFラインに於いて、貴重なバックアッパーとなったのがマンガラ。今思えば居てくれて本当に良かった。ビルドアップや判断力で不足を感じるものの、彼はスタメンクラスではない為、充分と言えるでしょう。アダラビオヨは主に国内カップ戦での起用となります。
〜サイドバック編〜
■カイル・ウォーカー(イングランド)評価:A、期待度:A
■バンジャマン・メンディ(フランス)評価:C、期待度:A
■ダニーロ(ブラジル)評価:B、期待度:B
■ファビアン・デルフ(イングランド)評価:A、期待度:A
■オレクサンドル・ジンチェンコ(ウクライナ)評価:ー、期待度:C
今季最大の再編ポジションとなったサイドバックが、大きな効果を発揮しています。特筆すべきはイングランド代表の2人。右のカイル・ウォーカーと左のファビアン・デルフですね。右のウォーカーに関しては期待通りの働きぶりで、彼の強靭なフィジカルとアップダウンを問題なくこなすタフネスさは恐れ入ります。右サイドは主にスターリングと組む事が多いのですが、攻撃面の連携も去ることながら守備時の帰陣の速さには舌を巻きます。これが攻撃的なチームにとっての大きな保険となっており、高いDFラインの裏への対応や、相手のエース格が構えるウィングに対して1対1で優位に立てるなど、スピードとパワーで圧倒しています。攻撃面でもビルドアップやオーバーラップからのクロスで、幅をもたらしています。唯一はポカが割と出る方というのが欠点ですかね。技術的にも問題ない選手ですので、単純に集中力の欠如でしょうけど、何試合に1回は必ず不用意なミスが出ます(笑)
左のデルフは最大の発見となった訳ですが、これを予想できた人がいたでしょうか?当初、DF史上最高額で獲得したメンディがプレーしていましたが、怪我の長期離脱を機にデルフをコンバート。彼は攻撃時のボランチ化によりシティのビルドアップや、ダビドとサネとの連携で左サイドで脅威になるなど、バリエーションをもたらしました。守備面で偶にミスが出てしまいますが、殆どの時間を敵陣で過ごすシティにとっては大きな問題ではないですね。
また左右のサイドバックでバックアッパーを務めるダニーロは可もなく不可もなくってところでしょうかね。デルフの想像以上の活躍により出番を失っていましたが、冬の過密日程と共に両サイド出来るダニーロは付加価値を持っています。長期離脱となったメンディは序盤はパワーのある突進から高速クロスでチャンスを演出していましたが、復帰を待つしかないですね。ジンチェンコはデルフの様なプレーをイメージしているのか、カップ戦で左サイドバックでの起用が試されています。
DF陣の充実がチームの土台、怪我人続きがどうなるか!?
ここまで守備陣の各選手を個別で振り返りましたが、間違いなく今季の連勝に於いて重要な役割を担っています。GKエデルソンを最後尾に構える守備スカッドは堅固です。
問題になるとすると負傷者が守備陣に集中していることでしょうか。ストーンズは戻ってきましたが、コンパニは相変わらず負傷を繰り返しており、デルフやウォーカーも軽傷とはいえ不安要素を持っています。メンディは長期ですので復帰出来てもシーズン最終盤でしょう。流石のペップもコンバートで乗り切る選手も使いきりそうな勢いです。
ファン・ダイクはリバプールに獲られちゃいましたので、どうしますでしょうか。
シティ17ー18前半戦総括【チーム編】
昨季は文句ばかりあった総括ですが、チームがこれだけ調子良いと楽しいもんですな(笑)
プレミアリーグ:1位(20勝2分)
FAカップ:ー
カラバオカップ:セミファイナル進出
夏の補強が上手くいき、ペップ体制も2年目となってチームが非常に機能している結果が、数字に表れていますね。プレミアリーグ記録となる18連勝を達成しています。
際立つのはビルドアップや崩しのアイデアの向上、尋常ではない攻守に於けるトランジションの速さが売りと、今まで際立った強さを見せてきたペップフットボールの真髄が、ここマンチェスターでも観られるようになったのは感動です。
今まで率いたチームと同様の特徴を落とし込んでいるだけでなく、きちんとマン・シティとプレミア用にカスタマイズされています。最近はバルサと比較されるシーンもあるかと思いますが、大きな違いは誰が中心のチームかという事ですね。バルサでは当然メッシだった訳ですが、シティではデ・ブルイネだと言う事です。故に密集地での打開力にはバルサに劣りますが、カウンターの威力はショート・ロング問わずシティの方がダイナミックでスピード感があります。また遅攻の際には、ダビドのスキルとアイデアが輝きますので、インサイドハーフのコンビは盤石ですね。
昨季に個人的には不満のあったフェルナンジーニョが今季になってよく見えるのは、シティでのチーム作りの違いが認識出来たからかもしれません。勿論、フェルナンジーニョ自身のポテンシャルもあったとは思いますが。
チームの好調さは、守備陣の再編も大きく寄与しています。エデルソンはこの上なく理想的なGKで、大型資金を投下したサイドバックは、メンディの負傷はあったもののウォーカーが獅子奮迅の活躍。チームの総合力を向上させてくれました。個人的にGKエデルソンと右SBウォーカーの2人がシティにとっての攻める上での保険になっていると感じています。
年末年始の過密日程もあり、故障者が増えてきてますので、出番の少ないメンバーがどれだけのプレーを見せてくれるかも重要なポイントとなりそうです。カップ戦ではフォーデンやディアスなどユースの若手がピッチで堂々としたプレーを見せており、また昨季失意のどん底に落とされたGKブラボも2戦連続のPKストップでチームの勝利に貢献するなどしています。
ここまで順調過ぎるくらいに来てますが、1つ負けた時の反動はあり得ると思います。それでも今季はチームの地力を感じられる前半戦でしたので、大崩れは早々無いでしょう。是非ともタイトルを取って欲しいとこですね。
チャンピオンズリーグ:GS1位(5勝1敗)
リーグ同様に良い戦いのできたチャンピオンズリーグ。ナポリ戦は熾烈な争いながら、お互いのクオリティの高さが感じられる好ゲームとなりました。
シーズン唯一の敗戦となっているシャフタール戦ですが、この時点で既にグループステージ突破を決めていましたし、リーグのユナイテッド戦に向けて、選手もチェンジしていましたので、内容自体は不満でも大きな不安材料にはならないでしょう。
決勝トーナメント初戦はバーゼルとなりましたが、シティにとっては上々の相手を引いたと言えますが、昨季の敗退したモナコ戦のように油断は一切なしでいきたいですね。
【プレミアリーグ17ー18】第22節ワトフォード戦
ついに連勝ストップした前節、負傷者も重なり中1日でのワトフォード戦。忙し過ぎるよイングランド。
シティスカッド。
ジェズスは2ヶ月程の離脱となってしまいましたが、デ・ブルイネは大丈夫だったようですね。また、ダビドとストーンズも先発に帰ってきました。
前半(2ー0)スターリング、OG:ー
連勝ストップと怪我人で、嫌な流れになる可能性もありましたが、いきなり不安を払拭します。この試合、常に相手の脅威となっていたサネがサイドに飛び出すとスターリングに完璧なクロス。開始早々の先制点となりました。サネは対面のヤンマートを完全に上回っており、シティにとっては大きな武器となっていますし、スターリングは貪欲にゴールを狙っていますね。
怪我が心配されたデ・ブルイネとここ数試合欠場の続くダビドのコンビは流石のプレーを披露しています。ダビドは先制点と2点目のシーンで直前のスルーパスを出しており、ボールに多く関与しゲームメイクを行なっていました。デ・ブルイネの正確無比なキックも相変わらずで、オウンゴールを誘発したり惜しいFKも。
早々にリードを広げると、徐々にペースダウンします。サネを中心に左サイドから多くのチャンスを作りましたが、ビルドアップでは幾つかミスもありましたね。この辺は、連戦の疲れが出てきているとみていいでしょうか。
後半(1ー1)アグエロ:グレイ
ジェズスが離脱した前線を1人で任される事となるエース・アグエロは、この日も好調を維持しています。前半の内にもう何点かは決めておかしくありませんでしたが、後半にこぼれ球を押し込みゲット。この日の攻撃の形は全てクロスからでしたね。
単純なクロスではない事がシティらしいプレーでしょうか。基本的にはきちんとサイドを攻略した上でのアーリークロスか、マイナスの折り返しですね。そこで役割を果たしたのはボランチのフェルナンジーニョ。ウィングに当てるロングボールの展開力があり、そこから2列目が追い越してサイドを深く侵入するのは、今季のシティの攻撃の形です。
70分前後で3ー0とすると、主力を温存にかかります。ダニーロのCB起用には驚きますが、デルフのサイドバック起用と同様に、純粋なCBとしてのプレーを求められている訳ではないでしょう。ヤヤとベルナルドは中盤での起用となりましたが、既にチームのプレーペースは落ちていましたね。終盤、押し込まれ1点返されてしまい、ウォーカーが終了間際にアクシデントとなってしまいました。
総括(3ー1)WIN
連勝ストップに中1日での試合と考えれば、上々の内容と結果だったと言えます。ダビドは家庭の事情とのことなので、どのくらいプレーできるかは分かりませんが、出場してくれると良いプレーが保証されますね。
ストーンズは戻ってきましたが、ウォーカーが離脱する可能性も出てきました。この冬の市場でシティがどう動くか注目ですね。
【プレミアリーグ17ー18】第21節クリスタルパレス戦
新年明けましておめでとうございますですが、取り敢えず年末の試合です。色々不安の残る試合になってしまいましたが、、、
シティスカッド。
タイトスケジュールで最近出番の増えたギュンドアンとベルナルドにダニーロの3人。ダビドの不在理由は何なんでしょうね。
パレススカッドは、不振のエース・ベンテケを前線にザハとタウンゼントが仕掛ける形でしょうか。
前半(0ー0)ー:ー
お互いにアクシデントが出てしまった序盤、シティは久々の先発となったジェズスが負傷交代となります。パレスは守備の要ダンをこちらも負傷で欠く事となります。
パレスはあからさまな守備陣形は取らず、前からのプレスを嵌めていきます。シティはいつも程の流麗さはありませんが、それでもインサイドハーフの2人を中心に攻撃を組み立てます。時折見せるサイドチェンジと2列目からの飛び出しで、チャンスは作りますが決定打には至らず。
パレスはベンテケへのロングボールを当ててきますが、オタメンディとマンガラで対応し、キープレーヤーであるザハの突破も対面のウォーカーが上手く対応します。セットプレーは1番怖さがありましたね。
後半(0ー0)ー:ー
後半は前半よりも押し込む展開は増えましたが、チャンスを決めきれません。途中出場のスターリングが活性化をしますが、今回はいつもの劇的ゴールにはなりませんでしたね。
ベルナルドのプレーは、前節に引き続き物足りないモノとなりましたが、ウィングとしては突破力に欠ける印象です。逆サイドのサネが特に目立つだけに余計にですね。小回りの効くターンやキープ力を考えても、スターリング登場後に移ったインサイドハーフで試したいところ。
ビッグクラブへの移籍が噂されるザハですが、良いドリブル持ってますね。対面のウォーカーに手を焼いた後にダニーロの方に行きますが、ダニーロはやられてましたね。危ないシーンをいくつか作られてしまいました。
最終盤にPKを取られ最大のピンチを迎えますが、エデルソンがビッグセーブ。最高過ぎると思ったのも束の間、今度はデ・ブルイネが悪質タックルで負傷。非常に不安な年明けになっちゃいました。
総括(0ー0)DREW
リーグの連勝記録は18でストップしました。まぁそれ自体は遅かれ早かれ訪れでしょうから気にする必要ないですが、負傷者がかなり心配です。ジェズスとデ・ブルイネと主力ですし、ダビドも謎の不在が続いてますので、不安がよぎります。
ストーンズはベンチ入りしましたが、CB以外も怪我の程度によっては考えないといけないかもしれません。新年になって流れを変えないようにしたいですね。
【プレミアリーグ17ー18】第20節ニューカッスル戦
素晴らしいパフォーマンスを披露したボーンマス戦から、智将ベニテス率いるニューカッスルに乗り込みます。北部は流石にかなり寒そうですね。
シティスカッド。
前節復帰したダビドはまたも欠場でギュンドアンが先発。また前線もサネとジェズスがベンチスタートでベルナルドが先発入りです。左サイドバックにはダニーロを起用ですね。
5バックで自陣を堅めるのは、大抵のチームが採用してきますね。
前半(0ー1)ー:スターリング
波風のないような静かな前半でした。理由は2つ、ニューカッスルが自陣で引いて守った事と、シティも攻撃面に於いてスピードアップ出来るような局面が少なく、紅白戦のようなハーフコートゲームで淡々と攻め続ける展開に終始しました。
前半の最大のトピックスは主将のコンパニが再び怪我をして、早々に交代になった事ですかね。これで純粋なCBはオタメンディとマンガラに、若手のアダラビオヨくらいという中々に逼迫した状態にはなりました。それでもCBとの交代をジェズスで前線を2トップにするのはペップらしさでしょうか。
この4ー4ー2は完全に機能したかは微妙ですが、それでも前半はスターリングのゴール含めて3〜4度は裏への抜け出しが成功していました。特に良かったのはアグエロで、最近のプレーは目を見張ります。流石にジェズスも自身の立場含めて、焦りがあるかもしれません。それくらいアグエロのプレーは際立っており、惜しむらくは訪れた決定機を決めてくれれば、この試合は早々にクローズに出来ただろうにという事でしょうか。
後半(0ー0)ー:ー
前後半に築いた数多くのチャンスをモノに出来なかったツケが終盤に回ってきますが、何とか凌ぎました。ベニテスは運にも恵まれましたが、粘り強くプランを進めれたお陰であわやという機運を持ち込むことには成功しました。持ち駒の中で、しっかり勝ち点の確保を狙ってゲームプランを立てたんだというのはしっかり分かりました。残り10分手前くらいからは、危ない試合になってしまった。
シティの攻撃は左サイドを中心に行われましたが、逆サイドのベルナルドはあまり持ち味を発揮出来ませんでしたね。スターリングのプレーがコンスタントに良いだけに、ベルナルドは難しい立場にありますね。もしかしたらウィングよりもインサイドハーフでの起用の方が良いかもなぁとも思いましたが、インサイドハーフは絶対的な選手もいるのでそれも難しそうです。
ダビドの不在を感じる試合ではありましたが、ギュンドアンのプレーは良かったと思います。散らしのパスは問題なく、プレスからのボール奪取も何度か披露し、狭いスペースで受けても前を向けるので、良い縦パスを通してましたね。もう少しファイナルサードでのアイデアが出たら更に面白い存在になれそうです。
総括(0ー1)WIN
穏やかな前半からは一転、終盤だけは苦しみました。ゴールは取れる時に取っておかないとというのは昨季思い知ってますけど、まぁこんな試合もありますね。それでも勝利で終わらせてられるのは今季の強さと言えるかもしれません。
CBの補強は急務となりましたが、噂のあったファン・ダイクはリバプールで決まったようなので、誰を獲得するんでしょうか。
【プレミアリーグ17ー18】第19節ボーンマス戦
前節スパーズ撃破に、中日のカップ戦もPK戦を制しセミファイナル進出と勢いをキープ出来ているシティ。リーグは折り返しのゲームとなります。
シティスカッド。
スパーズ戦よりダビドとコンパニが復帰です。
5バックで引いて守るのはここ最近の対戦相手の傾向ですね。
前半(1ー0)アグエロ:ー
パーフェクトな前半だったと思います。攻守にボーンマスを何もさせなかったですね。高いボールポゼッション、素早いプレスと即時奪回によるハーフコートゲーム、アグエロのメモリアルゴール。良過ぎて書く事があまり無い(笑)
シティのしたいプレーをこれでもかと披露しましたが、特に良かったのはネガティブトランジションの圧倒的な速さと連動性。これを支えているのが完璧な距離感とポジションバランスによるポゼッションなんですよね。正に攻守一体で、チームで勝利をもぎ取っているのが分かります。
その結果が先制点でした。相手を押し込んだ状態から次々とプレスしていき、デルフの所でカットするとフェルナンジーニョから素晴らしいパス。アグエロはフリーでエティハド通算100ゴールを達成しました。この日のアグエロはドリブルのコース取りも良かったですし、デルフの守備も目立ってましたね。
後半(3ー0)スターリング、アグエロ、ダニーロ:ー
後半も全く文句なし。何点取っても変わらないスタイルでプレーしているのは賞賛に値します。デ・ブルイネも早々に休ませることも出来ましたしね。
本当に完璧だった為、最後にダニーロの笑顔とガッツポーズをどうぞ。
総括(4ー0)WIN
完璧なゲームを披露して17連勝を達成。このチームは一体シーズン最後に何を勝ち取るんでしょうか。
クラブはペップとの契約を延長したい意向ですが、まぁ当たり前ですよね。あとはペップの気持ち一つでしょう。それにしてもペップの年俸って約20億らしいですが、毎年年末ジャンボが必ず当たるよりも凄いのかと思ったのは、私がサラリーマンの庶民だからですね(笑)良いなぁ。
【プレミアリーグ17ー18】第18節トッテナム戦
リーグ前半戦最後のBIG6との対戦です。昨季、非常に手強かったスパーズを迎えます。
両チームスカッド。
シティ側は欠場のダビドに代わってギュンドアンが先発。右サイドはスワンズ戦で休めたウォーカーが復帰しています。
スパーズはいつも通りの好チーム。チームの練度が高い上に、ケインやエリクセンを筆頭にビッグタレントも顔を揃えます。
前半(1ー0)ギュンドアン:ー
前半戦は前節のスワンズ時の良い流れを引き継ぎ、ダビド不在でも良いパフォーマンスを発揮しました。またスパーズが前からハイプレスを仕掛けてきてくれた事により、俄然好ゲームになる予感がプンプンしましたね。
スパーズは引いて構えるという事を良しとしませんでしたので、シティもより集中力のあるプレーを求められました。攻撃時も簡単にボールを蹴らない辺りは、シティと似ている部分がかなりあると思います。まぁシティもかなりハイプレスを掛けてましたので、お互いのスキルを比べあったような前半でしたね。
その中で際立った個性を発揮したのは、シティのデ・ブルイネとサネの2人。最近ダビドに存在感を持っていかれていた感のあるデ・ブルイネは、前線からのタイトなプレスやボールを持った時の推進力と大外まで見れる視野の広さを披露。ダビド不在のチームをリードします。サネは得意の左サイドで爆発的なスピードを持って、対面のトリッピアを切り裂きました。また正確なキックでギュンドアンの先制点をアシストしています。
スパーズも戦えてましたが、大きなチャンスを作るには至ってません。可能性を感じさせるのは、やはりケインとエリクセン。ケインはシュートまでの流れが早いし正確で強烈なキックを持っているので、良いストライカーですね。攻撃を作ろうとしたのはエリクセンで、彼のパスからスペースと時間を創り出そうとしてましたね。
後半(3ー1)デ・ブルイネ、スターリング②:エリクセン
後半は立ち上がりから積極的に仕掛けたスパーズに押し込まれます。スパーズはGKのところ含めて前から嵌めていき、対人プレーがあればファウルも辞さずでシティが中々ボールを繋げませんでした。その中でも守備陣は踏ん張っていましたし、シュートは撃たれましたがGKエデルソンを中心によく守りました。
エデルソンはそのシュートストップだけでなく、ビルドアップでの落ち着きやパントキックの正確さも素晴らしく、本当にペップの理想を体現したGKです。また、押し込まれた事によりカウンターが効果的に発揮されたのもシティの強みですね。
待望の追加点も自陣からのカウンターで、中央でジェズスが受けるとギュンドアンが左サイドを駆け上がるデ・ブルイネにパス。そのまま左足で打ち込みました。3点目もカウンターからギュンドアンが再びスルーパスでサネを走らせ裏を取ると、スターリングがクロスを流し込み試合を決定付けます。
最終4点差までなったラストにエリクセンのミドルを決められましたが、試合が決した後でしたね。ジェズスはPKも外してしまい、そろそろ本人もゴールが欲しい事でしょう。フォーデンにも出番が訪れましたが、落ち着いてプレーが出来ているのが素晴らしかったです。
総括(4ー1)WIN
点差以上に中身のある試合とも言えますし、それはスタッツにも現れていると思います。最も低いボールポゼッションでしたし、70分過ぎまででパス本数とパス成功率がスパーズと全く同数というのが、この試合の難しさを物語っていたかと思います。
只、それでもカウンター含めて押し切る強さも改めて感じれましたし、ダビドの代わりで出場したギュンドアンも3得点に絡み上手さを見せました。結果的にはシティの方が勝利に相応しかったでしょう。
これでBIG6との対戦は取り敢えず全勝でいけました。順調過ぎるくらいに順調なので、落とし穴が怖いですが、今のチームは底力があると言えます。選手層がかなり薄くなってしまったDF陣は、しっかり補強して年明け以降にも備えたいですね。