【プレミアリーグ17ー18】第36節ウェストハム戦
リーグ戦もあとわずかとなり残るモチベーションは記録の塗り替えですかね。ある意味では難しい試合となりそうな残りのリーグ戦。
シティスカッド。
フェルナンジーニョは復帰し、ギュンドアンが引き続き先発。今日のCBはオタメンディを起用です。
ハマーズスカッド。
元シティのサバレタは先発ですがレンタルのジョー・ハートは外れています。
前半(1ー2)クレスウェル(FK):サネ、OG
ヒヤヒヤものの前半となりましたね。ボールは概ね支配するもののミスが多く、イマイチな内容でした。それでも30分くらいまではプレスもよく効き、効果的なパスも入っていたのですが。先行して2点リードしたのは良かったです。
リバプール戦が一番顕著だったと思いますが、チームがリズムを崩した時に中々元に戻れないですね。エデルソンの際どいシーンが発端だったと思いますが、安心して見て入られたのが一転非常に危うい展開になってしまいました。失点自体はクレスウェルのFKが素晴らしかった訳ですけど、そこまでの流れが失点して可笑しくない展開だったのはいただけません。前半のサネはボールが足に付いていないシーンがありますし、ウォーカーは最近ポカが目立っちゃってますね。
序盤から中盤にかけてと、終盤のプレーの質に大きな差があったのはチームとしての落ち着きを失った為でしょう。またランシーニのドリブルには手を焼いていますね。アルゼンチン人らしい小柄ながらもテクニックとクイックネスに優れたプレーは、シティのプレスにも個で対抗出来ることを示しています。そこにアルナウトビッチが絡むのは結構怖いですね。彼は大柄ですが面白いアイデアとスキルを持っています。
後半(0ー2)ー:ジェズス、フェルナンジーニョ
後半見違えるようにバランスを取り戻したのは、ハーフタイムでペップの檄が飛んだでしょうかね。明らかに良くなったのはポジショニングのバランスで、それにより2列目の2人がボールをかなり受けれるようになりましたね。特にギュンドアンはボールを引き出して前を向くと、良いパス出していくれます。勿論デ・ブルイネも貫禄のプレーを披露し、彼のダイナミズムと一撃必殺のキックでチャンスを構築してくれました。
またそこに加わって厚みを持たせたのはジェズス。前半よりも低く降りてくるシーンも目立ちましたが、中央で彼がボールを受けることでスペースを作るのにも一役買って尚且つゴールもゲット。後半のゴールは2つとも素晴らしいプレーでしたので、攻守において修正し安定していました。
スターリングと後半のサネは良いプレーでしたが、肝心のゴールは生まれず。特にスターリングは何本かは決定機があったんですけどね(笑)PKももらえませんでしたし、今日は彼の日では無かったですね。終盤にはヌメチャがプレミアリーグデビュー、あまりボールに触れませんでしたがこれからに期待です。
総括(1ー4)WIN
前半は不安な顔を覗かせたものの終わってみれば快勝。特に後半の出来は満足出来るものでしたね。これでリーグでの記録も大分見えて来ましたので、来季も見据えながら結果にも拘っていきたいです。
【プレミアリーグ17ー18】第35節スウォンジー戦
リーグチャンピオンとして迎える初のホームゲームは祝祭の日となりました。
チャンピオンスカッド。
怪我のアグエロや出場停止のフェルナンジーニョなど主力数名を欠く布陣ながら、チームを牽引したダビドとデ・ブルイネは揃って先発です。
前半(2ー0)ダビド、スターリング:ー
ガードオブオナーで迎えられたリーグ戦は、堂々たる戦いを見せてくれましたね。ポゼッションは90%を超える脅威っぷり。ほぼ相手陣内で展開した前半は、素晴らしい守備と2つの素晴らしいゴールと此処まで何故勝てたのかを反映したようなプレー振りでした。
1点目は今季の崩しのパターンで最も効果的だったものですね。サイドライン際のデ・ブルイネから飛び出したスターリングへのパスは完璧でしたし、折り返しをフィニッシュする綺麗な崩しでした。また2点目もデルフとダビドのワンツーで左サイドを崩し、右サイドのスターリングが仕留めました。スターリングはこれで今季18ゴールですから一気に開花しましたね。
守備の連携もプレッシングも効果的で、相手にほぼ何もさせませんでしたね。ダニーロの動きは良かったですし、ギュンドアンやベルナルドも効果的にプレー出来ていました。特にボールが持てる時のギュンドアンのゲームメイクは非常に良いです。チームにリズムを与えるパスに、2列目の間を通すダビドらへの縦パスが攻撃を促進させています。GKエデルソンには出番が訪れませんでした。
後半(3ー0)デ・ブルイネ、ベルナルド、ジェズス:ー
前半と変わらず主導権を握ったシティは、気持ちの良いゲームを謳歌します。今季何度も見せてくれた強烈なミドルをデ・ブルイネが決めてくれました。また久々に1週間空いてのゲームでしたので、試合を通してプレスもよく掛かっており、攻守においてチームは抜群の動きを披露し続けました。ジェズスも乗り込みたいところでしたが、肝心のゴールはPKも失敗しりと危うかったです。が、最後の最後でゴールをゲットしましたね。良かった良かった。
ゲームが決定的なモノになると選手交代のカードを切っていきます。永きに渡りチームを支えたヤヤとチームの未来を担うフォーデン。そして、長期離脱から遂に復帰を果たしたメンディがピッチに立ちました。サポーターはかなり盛り上がってましたね。
メンディの肝心のプレーですが、持ち味の高速クロスを何本か披露してました。まぁどっちかと言うとちょっとプレーがバタついてましたけど(笑)代わりに優れたパフォーマンスを披露したのはフォーデン。間をすり抜けていくドリブルは周りがよく見えている証拠ですね。
総括(5ー0)WIN
リーグチャンピオンに相応しいとても素晴らしいゲームでした。ゴールラッシュにメンディの復帰とチャンピオーネの大合唱の数々。何も言う事はないですかね。
最高でした!!!
プレミアリーグチャンピオン!!!
いやぁこんなに月曜日が爽やかな気分で始まる事はあまりないですね。悪夢の1週間を抜けてスパーズに勝利し、次節ホームで優勝するぞっ!!と思っていましたが呆気なくその瞬間は訪れました。実はユナイテッド戦は後半途中まで観ていたんですが、仕事もありますし流石に0ー0時点で寝たんですよね(笑)もしかしたらとは思っていましたが、本当に負けるとは、、
という事でプレミアリーグ17ー18の王者となりました!!!
昨季は苦しいシーズンだっただけに最高の結果を手に入れましたね。もちろん、ダービーやCLリバプール戦など悔やまれる部分はあったものの、今季の素晴らしいプレーの数々を否定する事は出来ないでしょう。
シーズンレビューはまたシーズン後にはしたいと思いますが、公式サイトよりコンパニの歓喜の瞬間がアップされていたのでご紹介を。
ユナイテッドファンのご家族の微妙な表情が何とも言えませんね(笑)コンパニを祝福したい気持ちと同じ街のクラブが優勝してしまう悔しさと、本当にフットボールが文化として根付いていて日本人としては羨ましい限りですね。
また、スマホ片手にウォーカーやデ・ブルイネらとビデオ電話で”チャンピオーネ”を大合唱する辺りが現代だなぁって思いました。
パブの様子っぽいのもデイリーメールがYOUTUBEにアップしておりましたので、こちらも。ウォーカーらがファンと優勝を祝福してましたね。
ギャラガー兄弟もきっと大いに喜んだ事でしょう。それぞれソロも良い曲あるんですけど、勢いでOASIS再結成しちゃいましょう!!まぁないか(笑)
【プレミアリーグ17ー18】第34節トッテナム戦
公式戦3連敗、しかも全てが重要な試合だっただけに悪夢の1週間を過ごしたシティ。この試合もキツい試合となりました。
シティスカッド。
フェルナンジーニョを累積で欠くボランチにはギュンドアンを起用。左サイドバックにはデルフをチョイスしています。最前線には怪我のアグエロに代わりジェズス。
スパーズスカッド。
アタック陣ではソンに代わりラメラを起用している以外は、いつものメンツですね。エリクセンのゲームメイクにケインのフィニッシュは怖い存在です。
前半(1ー2)エリクセン:ジェズス、ギュンドアン
ここ最近の試合傾向が出ているシティ。攻撃面では多くのチャンスを作ったものの、守備に問題を抱えています。シーズン終盤になり、自慢のハイプレスをかけるだけの体力があまり残っていないですね。構えての守備は強固という程ではありませんし、今日はギュンドアンがボランチなので守勢に回ると危ういですね。失点自体はやや不運な面があったものの、ボールホルダーに行けないシーンとエリア内でもマークを剥がされているのは気になるところです。
攻撃面では序盤かなりのチャンスを作り、実際に2ゴールをあげています。主に攻撃をリードしたのはダビドで、幅広く動いてはサネもしくはスターリングと上手く絡み、サイドの裏のスペースをつけました。またデ・ブルイネは最近の試合では低い位置からボールを供給するシーンが多かったですが、やはり1列前でのプレーの方が怖さが出て良いですね。2点目のPKのシーンはミスジャッジで儲けてます。あれはエリア外でしたね。
プレスがかからず守備でリズムを失うシーンが目立つだけに何とかしたいんですが、いかんせんガス欠気味ですね。
後半(0ー1)ー:スターリング
後半も我慢の展開が続きました。続いたんですが、だからこそ我慢出来たことはチームとして非常に大きいと思います。前半終盤からのスパーズペースは変わらず押し込まれる展開が増えました。守備に関しては危ないシーンはあったもののコンパニを中心に粘り強さ見せました。
また押し込まれたが為に利益を受けたのはデ・ブルイネ。プレスが来ても冷静で、ボールを上手くコントロールして抜けると、広大なスペースに鋭いパスを供給しました。またこれに呼応したスターリングが自慢のスピードを見せるシーンが多々あり、またお得意の決定機を外すシーンも、、、(笑)それでもチームを助ける3点目をセットプレーの流れからこぼれ球を叩き込みました。スターリングはここ数試合のキープレイヤーとなっており、良くはバイタリティを与え悪くは決定機の逸から敗戦という。まぁこのゴールで本人も救われたかもしれませんね。
スパーズは非常に良かったですが、CBサンチェスがブレーキとなった印象ですね。高い身体能力で1対1は強かったですが、戦術面でのレベルがそれ程でもなくスペースを空けてしまったり裏を取られてましたね。その分ベテランのフェルトンゲンは読みも鋭くマークはタイトで結構苦しめられました。非常に良いCBですね。
シティの終盤はプレスに行けないと判断したのか後ろにチームの重心を落とし、割り切って自陣のスペースを消しにいきましたね。ほぼ5バック状態になりましたがチーム一丸となって乗り切りました。
総括(1ー3)WIN
苦しい苦しい流れを断ち切りました。しかも難敵のスパーズとのアウェイ戦で乗り越えた事は重要だったと思います。この経験が来季に活かされる事を期待したいですからね。苦しい展開でも勝利したという経験をね。
辛い1週間に夜明けが来て、リーグタイトルまであと1勝となりました。是非ホームで決めたいですね!!
【チャンピオンズリーグ17ー18】クォーターファイナル2ndレグ・リバプール戦
1stレグに大敗し、後のないシティ。多くのものを出しましたが、結果は実りませんでした。
シティスカッド。
またも3バックを選択しますが、ウォーカーやベルナルドなど可能な限りの攻撃的なメンツ。
サラーも元気に先発復帰し、1stレグで輝いたアーノルドも起用。
前半(1ー0)ジェズス:ー
ユナイテッド戦程ではないにしろ、リバプールを上回った前半でした。エティハドでのサポートもいつにもない感じで素晴らしかったですね。開始早々にショートカウンターからジェズスがゴールを決めた際には、機運は非常に高まったと思います。スターリングのプレーはファウルっぽくも見えますが、今まで散々あれより酷いファウルを流されてますんで、あの位はご容赦を(笑)
とは言え序盤は、リバプールのプレッシャーにロストもありましたね。15分過ぎくらいから相手陣内でほぼプレー出来るようになると、サイドを中心にチャンスを作りました。特に左サイドはシルバがサネに近い位置でプレー出来たことで、1stレグよりも相手を上回れてましたね。只、シーズンの疲労からなのか、後のない焦りからなのか、ラストのプレーには精度を欠き、この辺は課題となりました。
それでも、ベルナルドのミドルやサネの幻のゴールなど、前半だけでも追いつけるだけのプレーは見せていたと思います。結果的にサネのオフサイドに激怒したペップが退席させられるオマケ付きの不運で、シティとしては苦しい展開になってしまいましたね。まぁあれは完全にオフサイドでは無かったですし、エリア内のハンドやロバートソンのファウルも見逃されてますから、怒りたくなるのは分かります。
後半(0ー2)ー:サラー、フィルミーノ
力尽きた。そう表現するのが一番妥当ではないでしょうか。後半は明らかに体力、気力ともに限界に達してしまいましたね。序盤から早々に動きが鈍くなったなぁと思っていましたが、それでもリバプールが引いて守った為にボールはコントロールしていました。しかし、前半と打って変わって選手のオフ・ザ・ボールの動きは少なくなり、流動性を欠いた攻撃陣は崩すシーンを作れません。
守備面でもプレスにいく体力はなくなり、スペースが広大になるとリバプールのトップ陣にやられてしまいました。1失点目はマネに入る前のプレーで既に相手を自由にさせており、スペースのある1対1では部が悪いですし、ラポルトのプレーもかなり軽かったです。2失点目はオタメンディのミスから。只、これも周りのフォローの動きも殆どありませんでしたし、彼だけを責められませんね。
体力の欠如、これはシティのフットボールでは死を意味します。単に走れないからではなく、ペップの要求するフットボールでは高度な状況判断を常に必要とし、またその判断を難なく実行するだけのスキルを必要とされるからです。体力の低下は、思考力を奪いますしミスもし易くなるので致命的ですね。
総括(1ー2)LOSE
奇跡起こらず。しかし、チームは全てを振り絞ろうとしたと思います。これで公式戦3連敗ですし、リバプールには苦手意識を刷り込ませられそうで、来季も恐ろしいですね。それでもここまでのシーズンでのプレーは誇るべきものだったと思いますし、次節スパーズも結構嫌な相手なんですがシーズンラストに向けてもう一踏ん張りしてもらいましょう。
またチャンピオンズリーグでは珍しく4大リーグから1チームづつ出揃ったので、久々にフットボールの母国ここにありというのをリバプールには見せつけて欲しいですね。バルサも大逆転負けを喫してしまったし、マドリーの3連覇は取り敢えず誰か止めてくれ(笑)
【プレミアリーグ17ー18】第33節マン・ユナイテッド戦
惨敗を喫したCLリバプール戦から中2日。優勝の掛かったユナイテッドとのダービー。CLでの奇跡の逆転の為にも勝利が必要だった筈なんですが、、、
シティスカッド。
エデルソン
スターリング、ベルナルド、サネ
ローテーションでメンバー構成を変えています。システムは4ー3ー3に戻し、ゼロトップを選択。
ユナイテッドスカッドはルカク、ポグバ、サンチェスとビッグネームが軒並み登場。
前半(2ー0)コンパニ、ギュンドアン:ー
惨敗の後のダービーとプレッシャーの掛かる試合ではありましたが、完璧な前半を演じましたね。ユナイテッド相手に何もさせず、チームは多くのチャンスを築きました。スターリングが一つでもゴールを挙げていればこの時点で勝負を決していましたが、これが大きく響きました。
攻撃面はシンプルにいつもの形を作った結果、問題なくチャンスを構築しました。ジェズスとアグエロを起用しなかった前線では、ベルナルドからスターリングを中にして動きが出てきました。スターリングが降りてきて出来たスペースをダビドが抜け出したプレーが最も具体的に効果を現したシーンでしたでしょうかね。まぁ肝心のスターリングが決めれずペップのリアクションシーンが映されてましたけど、結果的に本当に痛いシーンとなってしまいました。
最初のセットプレイでコンパニが先制点を決めたのは最高の展開でしたね。チームが勢いに乗るには充分過ぎる1発。コンパニは守備面でも序盤ルカクとの競り合いに勝利していますので、非常に安定していました。追加点をあげたギュンドアンも流れるパスワークと巧みなプレーでゴール。CLで上手くプレーに入れなかった彼も良い動きを披露しているのはチームにとっては大きなプラスです。
守備面でもハイプレスとロングボールへの対応もしっかり出来ており、シュートを1本も撃たせませんでした。
後半(0ー3)ー:ポグバ②、スモーリング
前半と打って変わって酷い試合となったのは自らの自滅でした。これって結局リバプール戦と同じなんですよね。この2試合によりハッキリしたのは、チームの問題点は精神面に他ならないという事。勿論、ユナイテッドの後半頭からのリアクションは素晴らしいものがあったのですが、シティとしては1失点してからどうしてもバタついてしまいます。終盤のジャッジによるフラストレーションも含めてチームの若さが伺えてしまいます。
チームの雰囲気が落ちた際に、盛り立てられる選手がいない。本来であれば引っ張るべきは主将のコンパニなのですが、この2試合を見ている限り出来ていないですね。サネやジェズス、スターリングは年齢通り若さが如実に出やすいですし、フェルナンジーニョも熱くなりやすく困ったもんです。
加えてアグエロのシーンに代表されるように、ジャッジも酷かったのがより拍車をかけてしまい、本当に自滅という言葉がピッタリの展開に。デ・ヘアのパフォーマンスが素晴らしかったのもあったとしても、後半もゴールチャンス自体は3〜4度はありましたし、ポストに嫌われたのも2本と考えれば、どれかを決めれればという試合でもあります。あれっ!?これって昨季何度も見たような、、、
総括(2ー3)LOSE
連敗です。いやぁ酷い試合を見せられました。CLリバプール戦に向けて上向くどころか寧ろ下がったのが実際ですね。ペップもこれには頭を抱えるでしょうし、サポーターも1度はダービーでの優勝を確信しただけに余計に手痛い敗戦となった筈です。
最高のシーズンで終盤に出てきた大きな課題。精神的なモノは選手達が闘い自ら乗り越える必要があるので、こればっかりはチームと選手を信じる以外に出来ませんね。王者として君臨していくつもりであれば避けて通れない道でもあります。
サポーターも含めてそれこそアンフィールドのような一体感が出れば良いのですが、エティハドではなかなか難しいんですよね。そういった面も含めてチームは、リバプール戦を信じて闘うしかないでしょう。
【チャンピオンズリーグ17ー18】クォーターファイナル1stレグ・リバプール戦
あまりに痛い敗戦となってしまいましたCLリバプールとの一戦。敗戦自体は充分あり得ましたが、この内容では、、、
シティスカッド。
直前のエバートン戦でも起用した3バック。アンフィールドで良い思いをしていないスターリングはベンチスタートとなりました。
強力3トップは健在。
前半(3ー0)サラー、チェンバレン、マネ:-
ペップが試合後語った通り、試合の入りは悪くなかったと思います。最初の失点がチームに大きな影を落としてしまいました。ペップはエバートン戦に続き3バックを選択しましたが、負の側面の方が多く出てしまい、結果論で言えば失敗だったと言えるでしょう。
只、実際には序盤にはペップの意図は出ていたのですが、誤算が2つありました。1つは早い時間帯での失点。もう1つはサネの不調ですね。ペップの意図としては、リバプール自慢のハイプレスに対して中央で数的優位を担保する事と、カウンターなどのこぼれ球を広いやすくする事にあったかと思います。これによりリバプールの前線3枚と中盤3枚に対して、ボールの主導権を握ることに成功していました。
しかし、本来はここからサイドに展開して崩しのフェーズに入りたかったのですが、シティ最高の突破力を誇るサネでブレーキが掛かってしまいます。対面のアーノルドを制するところまで考えていたと思いますが、今回のアーノルドは個人的にも集中していましたし、リバプールのCBと中盤のフォローも常に絶やさなかったですね。
そして10分過ぎに失点してしまいます。恐らくリバプールの最初の攻めらしい攻めだったと思いますが、やられてしまいます。失点は想像通りのカウンターでしたが、サネのパスミスとウォーカーのエリア内での処理にミスがあり、集中をやや欠いていたように見えました。この失点は正直、防げたと思います。それだけに余計に痛かったですね。
ここからは戦術ゲームではなく、マインドゲームに移行してしまいました。早い時間帯での失点に動揺してしまったシティと、ノセると怖いリバプールにアンフィールド。当初の狙いは崩壊し、こうなるといつもと違うシステムが足枷になります。
不運なのは2失点目もシーズンに何本あるだろうかというスーパーミドルをチェンバレンに叩き込まれる悲しさ。3点で済んで良かったですな。
後半(0ー0)-:-
後半幾分か気持ちを落ち着かせられたのか、序盤からまた盛り返しパスの判断が良くなっていきます。そしてギュンドアンに変え、スターリングを投入する事で従来の4ー3ー3へ移行すると、更にいつものプレーに近づきました。
只、この日はリバプールの守備陣の集中力が全く切れず、活路をなかなか見出せなかったですね。後半はまだマシになったサネはいくつかDFラインの裏へ抜け出すことに成功しましたが、クロスの精度には欠けました。右サイドでもスターリングとウォーカーが連携を組めるようになると、活性化しますがこちらもラストパスに欠けました。
この試合は前半で決したようなものでしたが、せめてアウェイゴールを1点でも取れれば良かったんですけどね。リバプールの守備がこれほど良いのは予想外でした。
総括(3ー0)LOSE
普段通り戦うようにしたリバプールといつも通りではなかったシティ、結果的にはペップは策に溺れたのかもしれません。只、私はそれよりもペップには明らかに上手くいかなくなった失点後に何かしらのアクションをして欲しかったですね。
マインドゲームにダビドでさえ飲み込まれたのはチームがまだ若いからでもあり、また相手がリバプールでもあったからでしょう。しかしながら欧州制覇をするには、これを乗り越えるだけのメンタルが必要になると思います。
これである意味割り切るしかなくなったので、2ndレグでは勝利を目指してプレーするしかありませんね。余計にリバプールが冴え渡りそうな状況なのは嫌ですが、3失点した割には以前ほど攻撃に怖さは感じませんでした。むしろ予想を覆す守備に驚きましたね(笑)
重要になりそうなのはユナイテッドとのダービーでしょうか。ここで勝利しプレミアリーグの優勝を決めれば、良い意味で吹っ切れそうなので。