クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

サネ、バイエルンへと旅立つ!!

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先日にはなりますが、マン・シティFWレロイ・サネがドイツの盟主バイエルン・ミュンヘンへと移籍することが発表されましたね。契約更新に断りを入れた時点で、今夏か来夏かという違いでしたが、シティとしては残り1年という契約期間を考えれば十分な移籍金を得られた移籍となり、両クラブとサネを含めた3者が納得の素晴らしい移籍(バイエルン様様です、流石!!)となったのではないでしょうか。

 

サネは在籍期間中に数多くのタイトル獲得に貢献しており、最終シーズンは怪我もあり不本意なモノとなってしまったでしょうが、素晴らしい4シーズンだったと言えます。

 

サネの立ち位置がドイツ帰還を決意させてしまったか

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2シーズン目にはレギュラーに定着したサネでしたが、毎年強力な新加入選手が加わる中で、主力としての完全な立場の確立はできず、それが今回の移籍の一つの要因でしょう。3シーズン目に、ベルナルドがフィットし大車輪の活躍を見せると、この頃からスターリングが左ウィングへとポジションを移し始めます。

シティのウィンガーとしては現状スターリングとマフレズがファーストチョイスとなっており、サネは負傷もありましたがスターリングを押し除けてまでスタートで起用されるかと言われると難しく、彼ほどの実力者がベンチからピッチを眺めるのは気持ちの良いモノではないでしょう。

 

個人的な考えでも少なくとも現時点に於いて、スターリングより上か?と問われればYESとは言えず、移籍も致し方なしと思います。只、彼の抜群のスピードと縦への突破力はやはり魅力でシュートやクロスも上手く、特にリバプールのようなハイレベルな相手であればあるほど効果を発揮する故、手放すには惜しい逸材でもあります。

何度かレビューの際に触れた気はしますが、引いたスカッドを組む相手には中々効率性を発揮するのが難しく、そこでのレパートリーを増やせるかどうかが鍵だったのかなと思います。特にこの場合、中央に切り込む必要があり左利きのプレーヤーとしてはやりにくさがあった事でしょう。右ウィングで使うイメージがペップにはなかったのでしょうかね。その辺は気になりますね。

 

サネとスターリングの爆速カウンターは見てて最高に気持ちよかったので勿体ないです。多分バイエルンブンデスリーガなら、今のシティより心地よくプレーが出来るのかなとも思います。背番号も10を与えられるようですので、期待も半端ないでしょうがやってくれるでしょう。

 

サネが去った来季のウィングは

 

さて規定路線とは言え、ウィンガーの駒が足りなくなったのは事実。来季はどのような構成になるでしょうね。どうしてもシティの場合、FFPの裁判次第なので、現時点ではなんとも言えません。

 

仮に現布陣が残った仮定でも、スターリングとマフレズだけでは厳しいかなと思います。ベルナルドはとても優れたプレーヤーですが、やはりサイドより中央でのプレーの方がいいと思います。来季はダビドも退団なので、フォーデン含めてベルナルドを中盤に回して補うことが主たる仕事になるでしょう。

 

そうすると人数的に足りていないので、何にせよ獲得が必要になったのは間違いないでしょう。只、恐らく来週末には判決が出ますし、どのような結果でも今回のことを考えると派手に動き回ることは困難と考えます。またチームとしても今季問題となったDFラインの補強の方が優先順位としては高く、どこかの若手有望株かアカデミーからのチョイスにもなるかもしれませんね。サンチョやディアスが残ってればなぁとも思いますが、フォーデン、ガルシアに続く若手の突き上げも期待しときましょう。

 

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【PL19−20/第32節 リバプール戦】らしさを見せたリバプール!!意地を見せたシティ!!!

FAカップを挟んでのリバプール戦。30年振りにリーグ王者に輝いたリバプールを拍手で迎えました。

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ガルシア、ラポルト、メンディ

MF:フォーデン、ギュンドアン、デ・ブルイネ、ロドリ、スターリン

FW:ジェズス

 

脳震盪を起こしたエリック・ガルシアが無事復帰し、消化試合とは言え大一番での起用です。リバプール仕様の4−2−3−1で戦います。

 

【マン・シティ:4−0:リバプール】WIN

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どっちに転んでもおかしくない試合でしたが、予想外に点差は開きシティの意地を見ることが出来たのはファンとしては大満足ですね。実際のところ、最初のサラーの決定機とマネのリアクションで失点していたら、違った展開になっていた事でしょう。中央を厚くした4−3−3のゾーンは非常に圧迫感があり、ビルドアップであれだけシティ側にミスが出るのは、相手がリバプールたる所以ですかね。随所にらしさが出てたと思いますよ。メディアも含めて指摘されていたリバプールの優勝後のモチベーションについてですが、個人的には十分あったんじゃないかなと思いました。出なけりゃベストメンバーで最初っから鬼プレスしないでしょう。只、細部での精細に欠いたところが、そう指摘されてしまった理由かなと思います。

 

リバプールのハイプレスは世界一

 

守備時のプレスに関しては、最早世界一のチームと個人的には思います。そのくらいリバプールのハイプレスは優れていて、中央よりに固めた3トップと中盤3枚により、縦に差し込むことが非常に難しいです。CBのパスコースも限定しながら前進してくるので、出しどころに困りやすく、また人にもタイトな為、結構な頻度で捕まえられてしまいます。シティのビルドアップでこれ程までにミスやボールロストをするのは、リバプールくらいしかないでしょう。サイドに展開した際にわずかにスペースは空きますが、横へのスライドが早く大抵の場合は、サイドでも手詰まりとなりますね。これはクロップお得意のゲーゲンプレスの真骨頂と言えるのかもしれないですが、集めた選手がよくハマってる目利きも同時に素晴らしいなと感じてしまいます。

 

鍵となるのは守備的MFの働き

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ここまでリバプール褒めまくりましたが、そのくらいこのチームは素晴らしいです。敵ながらアッパレでございます。という事でシティも対策を施していますね。特にリバプールのハイプレスに対して、真っ向からビルドアップで対抗したのは、ペップ・グアルディオラとしての矜恃もあったでしょうが、ハイプレスを抜けた先にこそ勝機があると見込んでの事でしょう。

 

普段のアンカーを置く4−3−3からダブルボランチを形成する4−2−3−1に移行しているのは、CBに対してフィルミーノの裏に2枚のパスコースを作る為ですね。これにより相手の3−3の間にボールを進ませれます。只、当然ここは密集エリアでありますし、リバプールの中盤は機動力や馬力があり、すぐに絡めとられてしまう危険性があります。実際、ギュンドアンもロドリも危ないロストがありましたが、ここで逆に取られずにサイドもしくは2列目にパスをつけれれば一転チャンスとなる訳です。試合中でもボランチ経由でメンディにボールを渡し、斜めのパスが2本ほど入ってましたが、あれは狙っている展開と言えます。また、デ・ブルイネに直接渡せれれば彼が決定機を作ってくれますから、よりシンプルですね。

 

ここの攻防に勝てるかどうかで、その後の展開も大きく変わるので、ハイリスク・ハイリターンではありますが、ボランチ2人の技量を信頼する必要があります。この試合では失点しておかしくないロストもありましたので、手放しで褒め称えられるほどではなかったですが、局所的に勝ったことによりスピード感ある攻撃へと展開もできましたね。

 

プレスを抜ければ天国が。選手がタレントを発揮すべき時

 

中盤の頑張りによりプレスを抜ければ、ファン・ダイク率いるDF陣を相手にしてのタレントの発揮しどころとなる訳です。得点に繋がるシーンはビルドアップにせよカウンターにせよ前掛かりなリバプールのプレスを抜けた先であり、3−3の密度に比べるとDFラインの4枚は少し無防備に晒すことが出来ました。

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スターリングのエリア内での仕掛けは素晴らしく、ジェズスもゴールこそ奪えませんでしたがラインの駆け引きを繰り返し、フォーデンも割とファジーなポジショニングから抜群のアイデアを魅せています。そして、デ・ブルイネのキックからは悉くチャンスが生まれる圧巻の出来。チャンスが互いにありながらこれだけの点差となったのは、集中力の問題が大きそうですが、それでもリバプールに全く引けを取らない攻撃力を示したことは確かでしょう。

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来季のチーム状況は現時点では全く分かりませんし、裁判結果により大きく異なる可能性も含んでます。それでもマン・シティここにあり!を十分に示せたのではないでしょうか。そしてリバプールの素晴らしさも嫌になるくらい再認識できた良いゲームでした。来季もライバル1番手ではありたいところですね。

 

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【PL19−20/第31節 チェルシー戦】ペップよ、もうメンディは諦めるんだ、、、

いやぁあっけない幕切れでした。分かっちゃいたけど、やっぱり悔しい!!そしてオメデトウゴザイマス、リバプール

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、フェルナンジーニョラポルト、メンディ

MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ギュンドアン

FW:マフレズ、ベルナルド、スターリン

 

アグエロが負傷したトップにはベルナルドを起用です。大量にメンバーを入れ替えてやり繰りする中、マフレズが3戦連続先発。信頼されてますな。

 

チェルシー:2−1:マン・シティ】LOSE

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シティにとってはあまり良いパフォーマンスを発揮できない試合で、ランパード率いるチェルシーが統率の取れた動きで封じ込められましたね。序盤からあまりボールが足についていないなとは思ってましたが、4−5の硬い2ラインにバイタルエリアの攻略が殆どできなかったです。特に中盤中央に構えたカンテと両CBのカバーリングにより、デ・ブルイネとギュンドアンの両インサイドハーフが沈黙。殆ど良い形でボールを持てませんでした。ビルドアップ自体は出来ましたが、守備陣の攻略にまで着手できず良さそうなのはサイドチェンジからのマフレズの突破くらいだったでしょうか。一番優れたパフォーマンスだったのがエデルソンだった時点でお察しですね。

 

カンテとCBでインサイドハーフが殺される

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先に述べましたが、まさにここが苦労させられました。本来であれば、2ラインの間に入ってSBからの斜めのパスをもらいたい所でしたが、密な中盤には通せず。またウィングにボールが入った際のハーフスペース縦への飛び出しもCBがカバーと、チャンスを作る上で重要なポイントを悉く消されてしまいました。これはチェルシーが綿密に対策を取った結果とも言えますし、シティとしてはベルナルドのゼロトップ起用が裏目に出たとも言えます。前節のようにアグエロが相手DFラインを引き下げたような動きに乏しいですし、マークする相手のいない事でCBも思い切ってカバーすることが出来てしまっています。ペップとしてはチェルシーがもっと前からタイトに来るのかと計算していたかもしれませんね。

 

メンディはいい加減見限るしか、、

 

勝利の要因はチェルシー側にあったので妥当な敗戦と言えますが、それでも前半はチェルシーのカウンターにも対応していただけに、メンディのミスは高くつきました。実際のところあり得ないミスかなと思います。そこまでプレッシャーのかかっていない状態で、ギュンドアンの指示に全く気付かずお見合いボールを掻っ攫われ、それでも2対1(あるいはデ・ブルイネ含めて3対1)に持っていける状態で、待てずにアタックして見事に躱される。オタメンディかっ!!って叫びたくなるようなお粗末な対応。

 

オフェンスに関しても、未だにビルドアップのコンビネーションではギクシャクしますし、多くのシーンで相手を探しています。自慢のクロスを送ろうにも明後日の方向に行くことも多数。調子の波も激しくワンダフルなプレーもありますが、怪我と相まって計算しづらい事この上ないですね。正直、少なくともシティで覚醒することはないかなと思います。彼の人間離れしたところはペップのシティでは発揮しにくい。ポカはあるけど、それ以上の貢献ができるウォーカーと比べると左サイドバックの信頼度はかなり落ちます。ここらが潮時でしょう。

 

デ・ブルイネのスーパーなFK弾も、このチームのピークは過ぎている

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それでも後半はジェズスの投入やデ・ブルイネのFKで一気に盛り返しそうでしたし、スターリングのカウンターが決まっていれば、結果も変わったかもしれませんが、この手の試合に勝てないあたりやはり賞味期限が過ぎたんでしょうね。以前にも書いた気がしますし、このチームとしてのピークはもう過ぎてしまっているでしょう。今季の上積みはマフレズくらいなモノで停滞感は随分ありますし、FFPの結果関わらずチームの新たなサイクルを始めないといけないと思います。

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基本的に1度ピークを超えた後のチームの再建ってペップがまだしてないことですから、可能な限り長く残って再構築したシティが見てみたいと個人的には思います。そして強力なチームと化したリバプールから王座を取り戻して欲しいですね。

 

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【PL19−20/第30節 バーンリー戦】躍動の両ウィング!!ソリッドなバーンリーを粉砕!!

コロナ再開後2戦目となるシティ。ショーン・ダイシ監督率いるバーンリーをHOMEに迎え撃ちました。

 

GK:エデルソン

DF:カンセロ、オタメンディフェルナンジーニョ、ジンチェンコ

MF:ベルナルド、ロドリ、ダビド

FW:マフレズ、アグエロ、フォーデン

 

過密日程も考慮に入れての先発8枚替え。DFラインに至っては全員交代での起用です。前節負傷したエリック・ガルシアは意識は戻っているようで取り敢えずは一安心。ここからは総力戦となりそうな気配ですね。

 

【マン・シティ:5−0:バーンリー】WIN

 

思い掛けない大差での試合となりました。前半始まって先制するまでは、バーンリーのソリッドな4−4−2に時間掛かるかもなぁと思って見ていましたが、終わってみれば大量得点でしたね。先制点でのショートコーナーからの得点は、4点目でも発揮されデザインされたものでしょう。身長差のあるシティでは兎角不利になりがちなセットプレイですが、今回は上手くハマったと言えます。また勝負を決したVARで得たPKは、逆側だったら絶対文句言ってたと思えるくらいラッキーでしたが、前半終了間際という時間帯も考えると大きな幸運と共に勝利を決めたと言えそうです。ただ、バーンリーのコンパクトなゾーンとハードワークは素晴らしかったですし、またそれをシティが内容で上回っていたことも事実として付け加えておきます。

 

ジンチェンコの優れたパスと、マフレズの躍動

 

攻守共に効果的にプレー出来ていたシティですが、秀逸だったのがジンチェンコの斜めのパス。アグエロがバーンリーのDFラインを押し下げる動きを見せると、僅かに空いたスペースを見逃さず2ライン間で上手く浮いたダビドへ通したプレーはとても良かったです。そこから右サイドへという展開は前半だけで2回あり、得点こそなりませんでしたが狙い通りのプレーだったと思われます。フォーデンとの縦関係は上手く合わないシーンもありましが、中央に寄ったプレーも器用にこなし、ダビドとの連携はスムーズでした。

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また前節に引き続き先発となったマフレズは動きの良さが目立ちましたね。サイドで受けて仕掛ける形が出来始めると、得意のドリブルで相手守備網を翻弄。2点目の個人技は左足を囮りにしての深い切り返しと躍動していましたね。2年目の今季は、現状のウィングとしてはスターリングに次ぐ2番手の序列を確固たるモノにしつつあると思います。守備面でのプレスも怠りませんし、サイドバックと挟み込む意識もありますので、かなりペップのフットボールにハマってきた印象です。

 

ペップが名指しで後継者に指名するフォーデン

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アカデミー育ちの若き逸材フォーデンは、途中出場となった前節に引き続きゴールを奪う結果を掴みました。左ウィングとしては、ややプレーが窮屈そうな印象は持ちましたが、その高いテクニックと敏捷性でプレーは及第点以上だったと言えます。先制点は素晴らしいシュートでしたし、ダメ押しとなるゴールも、ジェズスからのボールに上手く合わせましたね。

長年シティの中盤を支えたダビドの後継者に指名されている訳ですが、誰もが彼に任せても問題ないと思えるポテンシャルを持っていることは明らかですので、良い成長曲線を描いてくれたらなと思います。

 

守備面ではフェルナンジーニョオタメンディのコンビで、高さに不安はあったものの、セカンドボールの回収を大方出来てましたのでバーンリーにチャンスらしいチャンスは無かったですね。完勝と言っていい出来ではないでしょうか。

惜しむらくは前節のエリック・ガルシアに続き、負傷となってしまったアグエロですね。筋肉系の故障と思われますが、大事なCLのタイトルレースに残ってますので、軽傷を祈りたいところです。

 

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【PL19−20/第28節 アーセナル戦】帰ってきたフットボール!!快勝の裏でエリックが、、、

遂にフットボールが帰ってきました。朝4時にアラームセットし、久々のフットボールを堪能しましたが、やっぱサポーターって大事だなぁと感じたのと、エリック・ガルシアの状態が気になりますね。

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ガルシア、ラポルト、メンディ

MF:デ・ブルイネ、ギュンドアン、ダビド

FW:マフレズ、ジェズス、スターリン

 

メンバー表見て大抵の人がワォっ!!ってなったであろうエリック・ガルシアの先発。フォーデン同様に期待の目を掛けられる若手が、コロナ再開後初のスターティングメンバーに。またアグエロではなくジェズスが先発です。

 

【マン・シティ:3−0:アーセナル】WIN

 

シーズンでこれだけの中断してリーグ再開というのは、どのチームどの選手も経験なく、結果の読めないスタートとなった訳ですが、想像よりは良いスタートを切れたのではないかと思います。出だしこそミスも目立ちましたが、前半中盤からはシティペースとなり決定機も数回迎えましたので、上手くプレー出来ていたと言えます。

 

アーセナルは序盤からハイプレスを仕掛け、ボールを持っては後方からのビルドアップを試みるなど、アルテタ監督らしいというかペップらしいフットボールを展開しようとしていましたね。プレスを仕掛けられたシティ側のビルドアップでは、ラポルトとガルシアの両CBはかなり安定していましたから、割と安心して見ていられたかと思います。先発した若きガルシアですが、右CBに入ったことによりスムーズなプレーを披露していましたね。前半に1度クロスへの対応で、後手を踏んだのは反省点ではありますが、攻守ともに十分なプレーを披露しています。

 

前半で2人も負傷交代するアーセナル!代わりに登場したダビ・ルイスが、、、

 

アルテタ監督にとって不運だったのは前半だけで2人も負傷してしまった事でしょう。中盤のジャカとCBのマリを早々に失う事となります。前半だけで交代枠を2枚も使う羽目になれば、ゲームプランが狂ったと言わざるを得ないですね。長い中断明けでの試合では、起こり得ることではありますし、シティ側で起こってもおかしくは無い訳ですから、幸運と共にフィジコ達が頑張ってくれたと言えるかもしれません。

 

またマリと交代で入ったダビ・ルイスが、ゲームの明暗をハッキリと分ける要素になっています。まぁ彼は基本的にルーズなプレーヤーではありますが、シティ先制点でのクリアミスや、マフレズへの対応が遅れてのPK献上&退場という離れ業をやってのけ、直接的な敗因となったのでした。

 

実際にはシティの必然の勝利と言っても過言ではない

 

2つの負傷交代とダビ・ルイスの個人レベルでのミス。それが直接的な要素とはなりましたが、実際にはシティの必然の内容だったと言えます。アーセナルのハイプレスにも動じず掻い潜っては速攻でチャンスを作り、相手が守備ラインを徐々に下げて言っても、容易にスペースを突けました。要するにハイプレスの後の守備がなく、人は居てもそこまでタイトでは無いので、シティとしてはダビドが上手くスペースを使いながら、割と快適なプレーだったのではと思います。

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そもそも先制点を獲る前半終了間際までで、2〜3度ほどの決定機を作っている訳ですから、GKレノで保っていたようなものです。また相手のビルドアップに対しても、ジェズスがゲントゥージを切りながら上手くプレスを掛けてくれたお陰で、困難に陥るシーンは殆どなかったです。それこそデ・ブルイネが自陣エリア手前で、思いっきりミスした時くらいかと思われます(今日のデ・ブルイネの出来は良くなかった)。

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アンカーに入ったギュンドアンはコンディションが整っていたのか、攻撃時にはクオリティのあるパス、守備時でも寄せの速さを見せました。GKエデルソンのロングフィードは相変わらずの優れ物で、また途中出場となったアグエロとフォーデン、ベルナルドも存在感を見せ、5人の交代枠はシティにとっては良い方向に転がりそうな気配があります。

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再開後の素晴らしいリスタートとなりそうなシティでしたが、唯一の問題がガルシアの負傷。飛び出したエデルソンとの衝突でしたが、その威力が凄まじく物々しい雰囲気となり、担架で運ばれることに。現状でも状態が分かっておらず、負傷した場所も極めて危険な為、無事を祈らざるを得ません。折角のスタメンアピールの場となり、及第点のパフォーマンスだっただけに、続報を待ちましょう。

 

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遂に再開!!マン・シティおさらい

想像以上のコロナウィルスを体験し、ようやくつまらない日常にフットボールが帰ってきますね!!

という事で、レビューが主なこのブログもそろそろ再開させよう(笑)

 

まぁ随分空きましたので、前回までのマン・シティは、、、って事でおさらいです。

 

リーグは絶望的、チャンピオンズリーグに懸けるシティ

 

中断期間中にシーズンどうするの!?と色々騒動があって、国によってはシーズン終了を判断したところもありましたね。プレミア含めた4大リーグは、そのビジネスの巨大さも手伝ってか、シーズン終了まで試合が行われる事と相成った訳です。シーズン中断ならリバプールの優勝含めて判断はどうなるんだって色々言われましたが、これで誰の文句も出ないで良かったと思います。まぁギュンドアンも語っていたように、リーグは事実上の終戦してますから、シティとしてはCLに懸けるしかないですね。

 

またコロナ渦中に騒動を引き起こした問題児が居ますね。そう、ウォーカーさん、あなたですよ。敢えて中身には触れませんが、その有り余るパワーを是非試合で発散して欲しいもんですね。多分、2人くらいは1度に対応できる筈(笑)また、盗人に入られたマフレズさんにも替わりに対戦相手からゴールを奪うことをお勧めしときます。

 

リーグはアーセナル戦からのリスタートです。

終戦状態とは言え、相手の指揮官はミケル・アルテタですから両者気合が入りますね。互いに守備陣に問題を抱えるチーム同士ですが、シティとしてはこの長い中断期間を利用して、負傷者が戻ってきているのは良いことです。そしてアルテタの代わりにアシスタントに収まったのが、ファンマ・リージョですから、シティファンのみならず日本人としても注目となりますよね。

CBラポルトの状態がシティ1番の問題点ですが、ここが解消されているなら嬉しい中断ですね。幸か不幸か試合勘は等しくみんな無くなった訳ですし。去就問題のあるサネも問題なくチーム練習に加わっていますから、選択肢は増えますね。

 

試合勘という訳ではありませんが、反面今までのシーズンの流れがフラットになるは、CL制覇を目指すシティにとって吉と出るか凶と出るかは分かりません。マドリーとの第1戦でアウェーゴールを奪って勝利し、更にマドリー主将のラモスを退場に追いやった事実は変わりませんので、優位な立場にあるのは確かですが、その良い流れも一旦リセットされてしまったのは案外痛かったのかもしれないなという懸念があります。マドリーの“理不尽な強さ“は勝利の伝統がないクラブには、高い壁となります。まぁそれを超えてこそのチャンピオンズリーグな訳でもありますから、サクッと超えてもらいたいですね。

 

フットボールと共に裁判も再開、FFPの行方は

 

そしてフットボールと共に再開されたのが、CASの裁判。FFP違反によりUEFAからCL2年間の出場禁止と罰金を通達されたシティですが、それを不服としてCASに訴えています。場合によっては欧州高等裁判所まで戦う意志を見せているシティですが、現状の状況では厳しそうではあります。これに関しては裁判結果を待つほかありませんが、通達通り2年間締め出されればチームの状況は大きく変わる事でしょう。既に公聴が実施され、7月上旬での判決となる予定です。

 

また以前にも書きましたが敗訴した場合、主力はチームを離れる公算が高くなります。デ・ブルイネは既に言及している通り、選手にとって2年は長い。特に彼のような今まさに絶頂を極めんとする選手からすると、欧州最高峰の大会に参加できないのはあり得ないことでしょう。またベテラン達も去りどきのタイミングとなり得る気がします。指揮官ペップ・グアルディオラも少なくとも契約期間内は残りそうですが、その後の予断は許されないでしょう。只、思った以上に意外とシティに残るのもありな気がします。現行フロント陣がバックアップし続ければ、そこそこの長期政権が出来る気もするんですよね。勿論そこそこくらいですよ。

 

仮にシティにとって痛い判決をいただいた場合に、残りそうな面々って誰でしょう。一応、ペップ残留及び4部リーグ降格はなしを想定してみます。

GKで言うとエデルソンは引き抜きの可能性も大いにありますが、年齢や2025年までの長期契約も考えれば残るのはアリと考えます。ペップのフットボールにハマる貴重な選手でもありますしね。ブラボは年齢やパフォーマンスを考えてもサヨナラコースでしょう。

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守備陣では問題児ウォーカーやストーンズオタメンディラポルトは居なくなっておかしくありません。ラポルトだけは何としても残したいところですが、彼こそ引く手数多でしょう。左サイドバックのメンディはそもそも移籍先を見つけるのに苦労しそうなので、残留想定ですね。彼の規格外なプレーは好きですが、如何せん怪我が多く戦力としては計算しづらいです。ジンチェンコは選手が多く出ていけば、案外本来の中盤でのプレーが見込めるかもしれませんね。若きエリック・ガルシアは古巣バルセロナからの触手もありそうですが、残留で良いんじゃないでしょうか。

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中盤では、多くの名手が去っていく可能性があります。既にFFP関係なく退団なのがダビドですが、35歳のフェルナンジーニョもいずれ頼れなくなります。デ・ブルイネは宣言通り出ていくでしょう。その場合は軍資金を少しでも残してもらえると良いですね。契約更新したギュンドアンもドライに出ていける選手な気がします(完全にイメージだけですが)。となると、若き至宝のフォーデンとロドリは是が非でもキープしましょう。そしてこちらも長期契約中(2025年まで)のベルナルドが主軸として残ってくれれば御の字ですね。

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アタッカーも中盤と同じく総取っ替えになる可能性が、、、既に去就報道が頻発するサネは売却規定路線です。バイエルンとの金銭交渉ですが、どう考えても分が悪く、売れる間に換金した方がいいと考えます。またスターリングも引く手数多でありますし、アグエロも2年間となれば退団しておかしくないでしょう。ジェズス、マフレズも流出可能性ある訳ですが、スターリングとジェズス(共に2023年までの契約)はキープして欲しいと個人的には思ってます。

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考えただけでもチーム崩壊危機な訳ですが、どちらにせよFFPがある以上、もう少しアカデミーを活用する道を模索しなければならないかもしれません。シティのアカデミーは非常に優秀で、優れた才能を確保しています。現状ではトップチームへの供給とはなっておらず、どちらかと言えば換金対象といったところです。故にフォーデンを筆頭としたアカデミー出身者に、スター選手と融合が叶えば最高ですが、これを機に少しでも促進できれば良いですね。

 

何にしても判決を待ちましょう。リーグ降格しない限りは、試合は観れますし。

そしてフットボールの再開を期待しましょう!!

 

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【PL19−20/第29節 マン・ユナイテッド戦】痛恨のシーズンダブル献上、、、!!サイクルは終焉しているのか!?

深夜から悲しみに暮れたマンチェスターダービー。これでウルブズに続いてのシーズンダブルを献上することに。

 

GK:エデルソン

DF:カンセロ、フェルナンジーニョオタメンディ、ジンチェンコ(→メンディ)

MF:ベルナルド(→マフレズ)、ロドリ、ギュンドアン

FW:フォーデン、アグエロ(→ジェズス)、スターリン

 

チャンピオンズリーグも控える中でのダービーに、フォーデンを先発に抜粋しています。また、負傷のデ・ブルイネはベンチ外です。

 

【マン・ユナイテッド:2−0:マン・シティ】LOSE

 

冬の市場でブルーノ・フェルナンデスを獲得後に、チームが向上しているユナイテッド。実際対戦してみても、良い選手だというのは分かりますね。ポジションの取り方の上手さがあり、プレー選択もシンプルで速いですね。ボールのないところでもチームをしっかりサポートしており、良いフリーランもありました。使われなかったけど。シティとしては、ペップらも試合後語ったようにパフォーマンス自体は悪くなかったと思います。特に先制点を献上するまでは、プレスに対しても素早いパス交換で躱していましたし、ファイナルサードの課題はまたあるにせよ決定機も作りました。只、やはりモチベーションの高い相手に対して、先制点を許すとあらゆる面で苦しくなります。一瞬の隙と言えばそれまでですが、勝負を分けた瞬間と言えるでしょう。

 

ポゼッションに対するマンツーはトレンド!?

 

この試合もそうでしたが、最近ポゼッションを重視するチームに対してマンツーで付くのってトレンドなんですかね。個人的にはバルサの試合もずっと追ってますので、顕著に見えます。そして実際、苦労しちゃうんですよね。マンツーの付きかたとして多いのも、高い位置から2CBとアンカーに付き、それに合わせて両サイドバックインサイドハーフに対しても積極的に人を捕まえにいきますね。また、高い位置からのプレスですがGKまでは積極的に行かず、GKからのキック先を狙うイメージですね。

 

ユナイテッドも基本は上記の通り前からハメていき、掻い潜られた時には自陣で5バックを敷いていくスタイルで戦っています。構成としてはシンプルなモノですが、故に動きも統一しやすくシティとしては手を焼きました。何より、ユナイテッドのアスリート能力の高さがシティにとっては苦戦する要因となります。まぁそれでも今日のシティのビルドアップは割とスムーズに出来ていましたので、プレスは観てる分にはヒヤヒヤしますが、実際のミスは少なかったように思います。これは、左サイドバックに入ったジンチェンコの良い影響と思いますが、問題だったのは押し込んだ際に左サイドに張るスターリングが見事に抑えられてしまったことですね。

 

ワンビサカに屈するスターリング、存在感を出せなかったフォーデン

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ジンチェンコ起用の場合、偽サイドバックとして中央によったポジションを取りますが、その場合サイドに張る選手はスターリングとなります。CLマドリー戦のようにサイドを切り裂いて欲しかったスターリングですが、本日はそうは行かず。対面するワンビサカに圧倒される結果となってしまいました。ワンビサカの身体能力の高さには恐れ入ります。スターリングが入れ替わりそうなシーンでも食らいついちゃいますし、パワーはもちろんスピードも引けを取らない凄まじさで、シティ自慢のウィンガーが沈黙してしまいした。ジンチェンコとメンディが交代した事で、中央寄りのポジションに移る事により動きが活性化し、決定機も終盤迎えますが僅かに届かず、今日はいいとこなしとなりました。

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また右サイドでもカラバオカップ決勝と同様にウィンガー起用となったフォーデンですが、この日は突破するシーンも殆どなく、マフレズが入った事によりインサイドハーフに移ってからの方がパフォーマンスは良かったですね。惜しいシュートも1本ありましたが、デ・ヘアの牙城は崩せず。存在感は希薄だったと言えるでしょう。

 

後半は押し込むもマンネリ感が、、、

 

後半はプレスの緩んだユナイテッドに対して攻め立ててますが、ウィングが機能しないので停滞感は否めず、自陣にできた広大なスペースはリスクと背中合わせではありました。アグエロがほんの僅かにオフサイドになっていなければ、スターリングがゴール前の決定機に合わせれていれば、失点シーンのFKでファウルを取られていなければ、、、振り返る事は出来ますが今季はどれも既視感強いです。負傷者などがいるのも事実ではありますが、現チームとしてのピークはやはり過ぎている気はします。

 

来季の残留が濃厚なペップがチームをどう再建するかも注目です。まぁCAS次第なところではありますが。それでも今シーズン残ってますし、まだ2つタイトルの可能性が残っている訳ですからチームの意地を見たいですね。

 

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