クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【PL19−20/第36節 ボーンマス戦】凡庸なパフォーマンスの中の特別なタレント!!

マン・シティ完全勝利にピッチの外が非常に騒がしいですが、ピッチの中での戦いは続きます。連戦での疲れなのか停滞する中で、それでも煌めく才能を見れました。

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ストーンズオタメンディ、メンディ

MF:ベルナルド、フェルナンジーニョ、ダビド、ギュンドアン、フォーデン

FW:ジェズス

 

今日のCBは2年前が旬だったコンビです。2年の月日がこうも残酷とは、、

 

【マン・シティ:2−1:ボーンマス】WIN

 

本当にパッとしない試合でしたね。勿論これはシティ側からみた話で、残留争い渦中のボーンマスは勇敢にアグレッシブなプレーで戦ってました。おとぼけCBコンビとあってか、守備時も前からのプレスを積極的に仕掛けてくるわ、スペースへの攻撃も上手く仕掛けられるわで大変でしたね。彼らだけではなく、殆ど良い局面を作り出せなかったシティですが、特大のタレントがつまらないチームに華を添えてくれました。

 

2ライン間でのプレーならNo1

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この試合勝利できたのは一重に彼のおかげです。そう、ダビド・シルバですね。4−5の2ラインで集中して守るボーンマスを相手に、外回りのボール回しに終始しそうなシティでしたが、ダビドが上手く2ライン間でボールを持てば魔法が発揮されました。

ダビドはポジショニングとタイミングを心得ており、ボールを引き出すのが非常に上手いです。またわずかなスペースでもプレー出来るだけのスキルと判断力を持っています。それが存分に発揮されたのがジェズスのゴールをアシストしたプレーで、まさに2ライン間でボールを受けるとすぐさま反転しジェズスへの縦パスを見事に通し、御膳立てするのでした。

 

ダビドは反転が早くて良いですね。これは小柄な彼の敏捷性だけではなく、判断及びコントロールの卓越さに起因するものであり、相手のプレッシャーのきつい狭小スペースでもプレー可能な特別な武器となっています。同じくスペシャルなデ・ブルイネとは違ったモノであり、故にこの2人を活かすのがシティにとっての最大の武器です。

彼のシティでのダンスが今季で最後になるのが残念でなりませんね。

 

守備陣で唯一奮闘したエデルソン

 

攻撃で存在感を放ったのはダビドとジェズスでしたが、守備陣で際立ったのはGKエデルソン。というかエデルソンが目立っている時点で、この試合にいかに苦しんでいるのか分かりますね。

チーム全体が凡庸なプレー或いは緩慢なプレーに終始する中、ピンチを再三ビッグセーブで救っています。失点は一つ喫したものの、GKの要因ではないですし、エデルソンのセーブがなければ負けていたかもしれませんね。

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また後半から出場したエリック・ガルシアは右サイドバックとしてプレー。ウォーカーやカンセロのような攻撃時のサイドでのアイデアは期待するのが酷というもの。むしろ気になったのは対人守備で、対面のキングにぶっちぎられたシーンは修行が足りませんよと言わざるを得ないでしょう。まぁ本職CBでスピードもありませんから致し方ないところはありますが、ちょっと相手になってなかったのは問題ですね。

2年前のCBコンビはこのままでは発表された最新のスカイブルーのユニフォームを纏うことは難しそうです。復活に期待したいですが、厳しいかな。

 

非常に凡庸でしたが、ローテーションしながら怪我人なく勝利できたので良しとしときましょう。如何せんリーグでは最早すべきことが少ないので。後はFAカップとCLに向けて上手く調整してもらいたいと思います。

 

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【FFP裁判】証拠不十分により勝訴

様々な方面からの意見があるであろう今回のCAS(スポーツ仲裁裁判所)での、マン・シティとUEFAFFP裁判でしたが、結論から言えばシティ側の完全勝訴と言えるでしょう。

 

以下が、CASの判決です。

https://www.tas-cas.org/fileadmin/user_upload/CAS_Media_Release_6785_Decision.pdf

 

Google翻訳さんに頼った結果によると、CASはスポンサーの水増し疑惑等に関しては“侵害の殆どが確立されていない(証拠不十分)“及び“時間切れ(時効)”として認めませんでした。また、それとは別に以下に記載する“クラブライセンス及びFFP規則の56条(捜査協力)“に違反したとして、罰金1,000万€の30日以内での支払いをシティに求めました。

 

クラブライセンス及びFFP規則

https://www.uefa.com/MultimediaFiles/Download/Tech/uefaorg/General/02/56/20/15/2562015_DOWNLOAD.pdf#search=%252756+of+the+Club+Licensing+and+Financial+Fair+Play+Regulations.%2527

 

つまり、シティファンからしてみれば完全勝訴と言える内容ではないでしょうか。これに異論のある方も多そうな気がしますが、何はともあれ推定無罪の原則からすれば証拠を確立できていない以上、罰則を強いるのは難しいでしょう。

ただ、BBCのニュースを読む限り、UEFA側としては一応スイス連邦裁判所への上訴が可能とのこと。現実的にはその線は薄いようですが、UEFAがどのような見解を今後発表するのか分かりませんが、継続して見守る必要はありそうです。

 

BBCニュース記事

 

この勝訴がもたらすものとは

 

今回の結果に対する反応を見る限り、良いようには受け取ってないのが大半でしょうか。特にシティファンでなければ尚更ですね。個人的には、そもそもあれだけの大きなクラブになってくれば、シティに限らずグレーなことはしている前提で思ってますので、無罪となりましたが“確実な白“とは言い切れないだろうなぁと本音では思ってたりします。ただ、少なくとも有罪とするためには証拠が必要なのもまた確かでしょう。それを揃えられなかった時点でUEFAは負けたと言えます。

 

心象という意味では随分とヒールになった感じはしますが、特にヒーローだったクラブでもないですし気にする必要もないかなと思います。シティファンは“クラブが罰則を受けるべきだった“とまで、自虐的になる必要はないかと。過去にFFPで制裁を喰らったクラブもありますが、当然今回のシティのようにCASに上訴したクラブも複数存在します。

 

この勝訴によりシティとしては変わらずの強化の道を辿れる訳ですが、クラブを見る目は変わるかもしれません。シティとしては心理面において気にする必要はないですが、財務面及び情報セキュリティ面においては強化するに越したことはないでしょう。

 

またFFPは意味ないものだという意見も見受けましたが、まさにここが焦点でしょう。全くその通りで意味のないというよりかは価値のないものだと思います。只、気をつけるべきはFFPが全く意味なく守る必要がないかと問われれば、そうでもないと思います。今回のシティは証拠不十分のために無罪となっていますが、どのケースでもこれに該当するかは分からない訳ですから。価値のないものだと思うのは、クラブの財政を守る建前ではありますが、既存のビッグクラブを守る意味合いが多分に含まれていることは既知の通りで、またUEFAにアル・ケライフィが入り込んでいる時点でおかしいですしね。結局のところ政治色が強いものに行き着きますし、それは今回の判決を不服と感じた方も納得せざるを得ない部分かなと思います。

 

何にせよ今回の結果により、FFP及びUEFAはまたしてもとても脆弱な部分を露呈しました。FFPは死んだか、否、既に死んでいたが正しい。ルールそのものも去ることながらFFPという概念自体、本当に必要なのかを見直す時が来ているという事でしょう。

 

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【PL19−20/第35節 ブライトン戦】攻守に圧倒して勝利!!スターリングもハットトリック!!!

前34節ニューカッスル戦で5−0大勝したシティはブライトンとの対戦です。

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ガルシア、ラポルト、メンディ

MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ベルナルド

FW:マフレズ、ジェズス、スターリン

 

過密日程にローテーション多用のペップは、前節大活躍のダビドをベンチスタートです。

 

【ブライトン:0−5:マン・シティ】WIN

 

ゲームの内容としても結果としても順当な勝利を挙げました。ブライトンはシンプルな4−4−2で、シティCBや或いはGKエデルソンのところまでプレスを掛けることもあり、前めに重心を置いていましたね。またカウンターの際には2トップがライン裏へと何度も走っていましたので、ハイプレスとショートカウンターが理想のプランだったかなと思います。まぁシティはそれに上手く対応していました。ビルドアップ時にも問題らしいモノはほとんどありませんでしたし、困ればエデルソンからロングフィードも飛びますから。ブライトンも意識はありましたが、それほど強烈でもなかったので少し中途半端だったかなと。

 

円滑なビルドアップ、裏への対応を上手くやれれば

 

守備陣は前述の通り攻守に上手くやっていたと思います。被シュートも3本に抑えてますしね。気になったところと言えば良くも悪くも若いエリック・ガルシア。コロナ後はメインで使われている19歳のCBですが、ビルドアップでの安定感は素晴らしいの一言。寄せられても焦るシーンも殆どないですし、判断が早くパスも正確で停滞させることがありませんね。反面、気になるのは守備時の対応です。特に相手FWの裏への飛び出しへの対応が少し危ういですね。

 

リバプール戦でもマネに再三裏を狙われてましたが、あれはシンプルにマネの速さに手こずっている印象だったんですが、この試合でも1度裏を取られシュートを放たれ、ラポルトに怒られてましたね。見ている限りですが、ガルシアは裏に走る選手に対して追ってつくのではなくオフサイドを取りに行く傾向が高いのかなと思います。前述のシーンでも裏を取られて追わずに手を上げてますし、少し楽に行き過ぎかなと。まぁスピードがあるタイプではないでしょうから、オフサイド取れるのが良いんでしょうけど、シーンによっては安易な選択をしてしまっているかと思います。プレミアのFWはスピードありますし、1発があるのでそこで仕留められてしまう危険性が出てきてしまいます。幸いシュートは外れましたが、改善すべき点でしょう。

 

またリバプール戦でもこの日でも、それを上手くカバーしているのがラポルトとウォーカーですね。特にウォーカーの超人っぷりは守備面でよく役に立っています。正直、獲得するまでは攻撃的なサイドバックのイメージ持ってたんですが、ウォーカーは身体に無理が効くだけにDFラインを高く設定するシティでは守備面で特に頼りになります。勿論、爆速オーバーラップからの高速クロスも素晴らしいですが。

 

スターリングの3発

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攻撃面ではスターリングが素晴らしいプレーを披露しています。バリエーションという意味ではサネの退団が痛いですが、スターリングからポジションを奪うのはかなり難しいと言わざるを得ないほど、彼は成長しています。左からのカットインからの1点目は、シンプルに独力でもたらしたモノであり、得点力不足(特にシュート力不足)を喩屋されていたとは思えない充実振りですね。2点目はウィングながらにゴール量産に直結している理由で、きちんとゴール前に顔を出せるようになったが故。3点目は多少ラッキーな部分はあったかもしれませんが、あれも貪欲にゴールを狙う姿勢がもたらしたと言えます。

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反面ジェズスはゴールこそ決めたものの、物足りなさはあります。決定機も他にもありましたし、ストライカーである以上得点力は求められて然るべきでしょう。4−4の2ライン間でボールを受けて、チャンスは供給していましたけど、最早求められているのは彼なら得点してくれるだろうという期待感を醸し出せるかどうか。勿論、それは日々の試合で積み重ねたゴールへの信頼で成り立つものなので、貪欲にゴールを狙い続けるしかないわけで。彼ももう4年目ですし、いよいよアグエロの退団する時は近いと思われますので、そこまでに確固たる信頼を積み重ねられるかで、シティでの明暗が分かれそうです。

 

リーグは後は怪我しないことを前提にカップ戦への調整となるでしょう。前節ドイルが出場しましたが、若き力も今後も見られるかもしれません。そして狙うはかなり厳しいですがカップトレブルです。期待しましょう。

 

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【PL19−20/第33節 サウサンプトン戦】リバプール戦の後のこれは、、、

この光景を今季は何度見たでしょうかね。これが今季ですよ、これがね。

 

GK:エデルソン

DF:カンセロ、ガルシア、ラポルト、ジンチェンコ

MF:ダビド、フェルナンジーニョ、ベルナルド

FW:マフレズ、ジェズス、スターリン

 

気付いてませんでしたがどうやらフェルナンジーニョを本職のアンカーで起用したのは今季初だったようで。それだけ苦しい台所事情だったんだなぁと実感です。

 

サウサンプトン:1−0:マン・シティ】LOSE

 

チャンスいっぱい作りましたね。シュートいっぱい打ちましたね。30本近かったですね。枠内シュートも決定機もたくさんありました。ジンチェンコ思いっきりミスってましたね。掻っ攫われて見事なループシュート決められました。そう、これこそが今季です!!!

 

リバプール戦で見せた集中力はどこへ

 

プレーの内容自体は良かったですよ。本当に多くのチャンスを作りました。両ウィングの仕掛けや裏への飛び出しへのロングボール。セットプレイからの流れなど、多くの決定機を迎えましたが遂に報われることはなかったです。今までのシーズンとの違いは何かと言われると難しいですが、ラストの精度(特にラストパス)が微妙にズレてしまうのは何でしょうかね。

 

リバプール戦で決定機を次々とモノにして行ったのも、大きく後塵を配したライバルに一矢報いたいとの思いだったのかもしれません。そして、この日のプレーが今季っぽさを象徴していますね。またマフレズ、スターリングの両ウィングを早々に下げたわけですが、全員で引いて守るセインツの守備網を破るのに彼らドリブラーは最低1人は必要だったのではと思います。勿論、今後のより重要な試合を考慮してのコンディショニングの一環だったのだと思いますが、厳しいですね。

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途中出場したデ・ブルイネは今日はフィットあまりしていませんでしたね。また、ベルナルドも昨季ほどの存在感(特にゴールに直結するようなプレー)が少なく感じます。ジェズスもそろそろエースとして独り立ちしてもらわないと困りますが、この日もシュートは放つものの待望のゴールを挙げることは出来ませんでした。

 

若き2人のプレーはシティの希望

 

この日もスタメン入りしたエリック・ガルシアですが、フォーデンと共にトップチームに居場所を作りつつあります。ガルシアは前節リバプール戦でも抜粋されておりペップも期待をかけている事でしょう。特にリバプール戦はウォーカーとの間から飛び出すマネに結構苦戦しており、超一流のアタッカーとの対峙は彼の守備者としての経験値を高める上で、重要なモノとなったと思います。

 

セインツ戦ではマシア出身者らしく淀みのないビルドアップで攻撃にリズムを与えていましたね。判断を向上させることによりプレースピードを上げるというのは、本来のバルサが目指すべきものだと思いますが、ガルシアもその流れを汲んでいると言えます。正直、ビルドアップにおいては既にオタメンディストーンズよりも良いモノを持っていますから、守備面での向上が彼のキャリア形成に於いては重要になるでしょう。

 

フォーデンもコンスタントに良いプレーを披露しています。スターリングやマフレズほど単独突破を得意としている訳ではありませんが、ダビドやベルナルドよりも縦への推進力はあります。また、デ・ブルイネとのワンツーなど周りを使うのも上手いですから、コンビネーション含めて仕掛けてゴールを脅かすというのが彼の型となりそうです。現状では、どちらかと言えばサイドでの起用が多いですが、ダビドが抜ける来季はより中央寄りでのプレーが見られるでしょう。

 

リーグで何かを求めるのは困難か、カップ戦に懸けるほかなし

 

まぁ今のチームにリーグでの安定的なパフォーマンスは最早難しいかもしれません。調子が良ければ大量得点も見込めるでしょうし、基本的にはチャンスも作るでしょうが、このようにミスから失点して負けることもまだありそうです。

リーグタイトルを早々と逸し、取り敢えずリバプールに一矢報いた形になった今、シティに残されたモチベーションはカップ戦以外に求められないでしょう。

 

残りFAカップとCL。この2つだけがシティにとっての重要事項ですね。後は恐ろしいのは今週末あたりで発表されるFFP結果。場合によっちゃ空中分解しそうな気もしますが、可能な限りポジティブなシーズン終了としたいですね。

 

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サネ、バイエルンへと旅立つ!!

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先日にはなりますが、マン・シティFWレロイ・サネがドイツの盟主バイエルン・ミュンヘンへと移籍することが発表されましたね。契約更新に断りを入れた時点で、今夏か来夏かという違いでしたが、シティとしては残り1年という契約期間を考えれば十分な移籍金を得られた移籍となり、両クラブとサネを含めた3者が納得の素晴らしい移籍(バイエルン様様です、流石!!)となったのではないでしょうか。

 

サネは在籍期間中に数多くのタイトル獲得に貢献しており、最終シーズンは怪我もあり不本意なモノとなってしまったでしょうが、素晴らしい4シーズンだったと言えます。

 

サネの立ち位置がドイツ帰還を決意させてしまったか

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2シーズン目にはレギュラーに定着したサネでしたが、毎年強力な新加入選手が加わる中で、主力としての完全な立場の確立はできず、それが今回の移籍の一つの要因でしょう。3シーズン目に、ベルナルドがフィットし大車輪の活躍を見せると、この頃からスターリングが左ウィングへとポジションを移し始めます。

シティのウィンガーとしては現状スターリングとマフレズがファーストチョイスとなっており、サネは負傷もありましたがスターリングを押し除けてまでスタートで起用されるかと言われると難しく、彼ほどの実力者がベンチからピッチを眺めるのは気持ちの良いモノではないでしょう。

 

個人的な考えでも少なくとも現時点に於いて、スターリングより上か?と問われればYESとは言えず、移籍も致し方なしと思います。只、彼の抜群のスピードと縦への突破力はやはり魅力でシュートやクロスも上手く、特にリバプールのようなハイレベルな相手であればあるほど効果を発揮する故、手放すには惜しい逸材でもあります。

何度かレビューの際に触れた気はしますが、引いたスカッドを組む相手には中々効率性を発揮するのが難しく、そこでのレパートリーを増やせるかどうかが鍵だったのかなと思います。特にこの場合、中央に切り込む必要があり左利きのプレーヤーとしてはやりにくさがあった事でしょう。右ウィングで使うイメージがペップにはなかったのでしょうかね。その辺は気になりますね。

 

サネとスターリングの爆速カウンターは見てて最高に気持ちよかったので勿体ないです。多分バイエルンブンデスリーガなら、今のシティより心地よくプレーが出来るのかなとも思います。背番号も10を与えられるようですので、期待も半端ないでしょうがやってくれるでしょう。

 

サネが去った来季のウィングは

 

さて規定路線とは言え、ウィンガーの駒が足りなくなったのは事実。来季はどのような構成になるでしょうね。どうしてもシティの場合、FFPの裁判次第なので、現時点ではなんとも言えません。

 

仮に現布陣が残った仮定でも、スターリングとマフレズだけでは厳しいかなと思います。ベルナルドはとても優れたプレーヤーですが、やはりサイドより中央でのプレーの方がいいと思います。来季はダビドも退団なので、フォーデン含めてベルナルドを中盤に回して補うことが主たる仕事になるでしょう。

 

そうすると人数的に足りていないので、何にせよ獲得が必要になったのは間違いないでしょう。只、恐らく来週末には判決が出ますし、どのような結果でも今回のことを考えると派手に動き回ることは困難と考えます。またチームとしても今季問題となったDFラインの補強の方が優先順位としては高く、どこかの若手有望株かアカデミーからのチョイスにもなるかもしれませんね。サンチョやディアスが残ってればなぁとも思いますが、フォーデン、ガルシアに続く若手の突き上げも期待しときましょう。

 

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【PL19−20/第32節 リバプール戦】らしさを見せたリバプール!!意地を見せたシティ!!!

FAカップを挟んでのリバプール戦。30年振りにリーグ王者に輝いたリバプールを拍手で迎えました。

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、ガルシア、ラポルト、メンディ

MF:フォーデン、ギュンドアン、デ・ブルイネ、ロドリ、スターリン

FW:ジェズス

 

脳震盪を起こしたエリック・ガルシアが無事復帰し、消化試合とは言え大一番での起用です。リバプール仕様の4−2−3−1で戦います。

 

【マン・シティ:4−0:リバプール】WIN

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どっちに転んでもおかしくない試合でしたが、予想外に点差は開きシティの意地を見ることが出来たのはファンとしては大満足ですね。実際のところ、最初のサラーの決定機とマネのリアクションで失点していたら、違った展開になっていた事でしょう。中央を厚くした4−3−3のゾーンは非常に圧迫感があり、ビルドアップであれだけシティ側にミスが出るのは、相手がリバプールたる所以ですかね。随所にらしさが出てたと思いますよ。メディアも含めて指摘されていたリバプールの優勝後のモチベーションについてですが、個人的には十分あったんじゃないかなと思いました。出なけりゃベストメンバーで最初っから鬼プレスしないでしょう。只、細部での精細に欠いたところが、そう指摘されてしまった理由かなと思います。

 

リバプールのハイプレスは世界一

 

守備時のプレスに関しては、最早世界一のチームと個人的には思います。そのくらいリバプールのハイプレスは優れていて、中央よりに固めた3トップと中盤3枚により、縦に差し込むことが非常に難しいです。CBのパスコースも限定しながら前進してくるので、出しどころに困りやすく、また人にもタイトな為、結構な頻度で捕まえられてしまいます。シティのビルドアップでこれ程までにミスやボールロストをするのは、リバプールくらいしかないでしょう。サイドに展開した際にわずかにスペースは空きますが、横へのスライドが早く大抵の場合は、サイドでも手詰まりとなりますね。これはクロップお得意のゲーゲンプレスの真骨頂と言えるのかもしれないですが、集めた選手がよくハマってる目利きも同時に素晴らしいなと感じてしまいます。

 

鍵となるのは守備的MFの働き

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ここまでリバプール褒めまくりましたが、そのくらいこのチームは素晴らしいです。敵ながらアッパレでございます。という事でシティも対策を施していますね。特にリバプールのハイプレスに対して、真っ向からビルドアップで対抗したのは、ペップ・グアルディオラとしての矜恃もあったでしょうが、ハイプレスを抜けた先にこそ勝機があると見込んでの事でしょう。

 

普段のアンカーを置く4−3−3からダブルボランチを形成する4−2−3−1に移行しているのは、CBに対してフィルミーノの裏に2枚のパスコースを作る為ですね。これにより相手の3−3の間にボールを進ませれます。只、当然ここは密集エリアでありますし、リバプールの中盤は機動力や馬力があり、すぐに絡めとられてしまう危険性があります。実際、ギュンドアンもロドリも危ないロストがありましたが、ここで逆に取られずにサイドもしくは2列目にパスをつけれれば一転チャンスとなる訳です。試合中でもボランチ経由でメンディにボールを渡し、斜めのパスが2本ほど入ってましたが、あれは狙っている展開と言えます。また、デ・ブルイネに直接渡せれれば彼が決定機を作ってくれますから、よりシンプルですね。

 

ここの攻防に勝てるかどうかで、その後の展開も大きく変わるので、ハイリスク・ハイリターンではありますが、ボランチ2人の技量を信頼する必要があります。この試合では失点しておかしくないロストもありましたので、手放しで褒め称えられるほどではなかったですが、局所的に勝ったことによりスピード感ある攻撃へと展開もできましたね。

 

プレスを抜ければ天国が。選手がタレントを発揮すべき時

 

中盤の頑張りによりプレスを抜ければ、ファン・ダイク率いるDF陣を相手にしてのタレントの発揮しどころとなる訳です。得点に繋がるシーンはビルドアップにせよカウンターにせよ前掛かりなリバプールのプレスを抜けた先であり、3−3の密度に比べるとDFラインの4枚は少し無防備に晒すことが出来ました。

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スターリングのエリア内での仕掛けは素晴らしく、ジェズスもゴールこそ奪えませんでしたがラインの駆け引きを繰り返し、フォーデンも割とファジーなポジショニングから抜群のアイデアを魅せています。そして、デ・ブルイネのキックからは悉くチャンスが生まれる圧巻の出来。チャンスが互いにありながらこれだけの点差となったのは、集中力の問題が大きそうですが、それでもリバプールに全く引けを取らない攻撃力を示したことは確かでしょう。

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来季のチーム状況は現時点では全く分かりませんし、裁判結果により大きく異なる可能性も含んでます。それでもマン・シティここにあり!を十分に示せたのではないでしょうか。そしてリバプールの素晴らしさも嫌になるくらい再認識できた良いゲームでした。来季もライバル1番手ではありたいところですね。

 

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【PL19−20/第31節 チェルシー戦】ペップよ、もうメンディは諦めるんだ、、、

いやぁあっけない幕切れでした。分かっちゃいたけど、やっぱり悔しい!!そしてオメデトウゴザイマス、リバプール

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、フェルナンジーニョラポルト、メンディ

MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ギュンドアン

FW:マフレズ、ベルナルド、スターリン

 

アグエロが負傷したトップにはベルナルドを起用です。大量にメンバーを入れ替えてやり繰りする中、マフレズが3戦連続先発。信頼されてますな。

 

チェルシー:2−1:マン・シティ】LOSE

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シティにとってはあまり良いパフォーマンスを発揮できない試合で、ランパード率いるチェルシーが統率の取れた動きで封じ込められましたね。序盤からあまりボールが足についていないなとは思ってましたが、4−5の硬い2ラインにバイタルエリアの攻略が殆どできなかったです。特に中盤中央に構えたカンテと両CBのカバーリングにより、デ・ブルイネとギュンドアンの両インサイドハーフが沈黙。殆ど良い形でボールを持てませんでした。ビルドアップ自体は出来ましたが、守備陣の攻略にまで着手できず良さそうなのはサイドチェンジからのマフレズの突破くらいだったでしょうか。一番優れたパフォーマンスだったのがエデルソンだった時点でお察しですね。

 

カンテとCBでインサイドハーフが殺される

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先に述べましたが、まさにここが苦労させられました。本来であれば、2ラインの間に入ってSBからの斜めのパスをもらいたい所でしたが、密な中盤には通せず。またウィングにボールが入った際のハーフスペース縦への飛び出しもCBがカバーと、チャンスを作る上で重要なポイントを悉く消されてしまいました。これはチェルシーが綿密に対策を取った結果とも言えますし、シティとしてはベルナルドのゼロトップ起用が裏目に出たとも言えます。前節のようにアグエロが相手DFラインを引き下げたような動きに乏しいですし、マークする相手のいない事でCBも思い切ってカバーすることが出来てしまっています。ペップとしてはチェルシーがもっと前からタイトに来るのかと計算していたかもしれませんね。

 

メンディはいい加減見限るしか、、

 

勝利の要因はチェルシー側にあったので妥当な敗戦と言えますが、それでも前半はチェルシーのカウンターにも対応していただけに、メンディのミスは高くつきました。実際のところあり得ないミスかなと思います。そこまでプレッシャーのかかっていない状態で、ギュンドアンの指示に全く気付かずお見合いボールを掻っ攫われ、それでも2対1(あるいはデ・ブルイネ含めて3対1)に持っていける状態で、待てずにアタックして見事に躱される。オタメンディかっ!!って叫びたくなるようなお粗末な対応。

 

オフェンスに関しても、未だにビルドアップのコンビネーションではギクシャクしますし、多くのシーンで相手を探しています。自慢のクロスを送ろうにも明後日の方向に行くことも多数。調子の波も激しくワンダフルなプレーもありますが、怪我と相まって計算しづらい事この上ないですね。正直、少なくともシティで覚醒することはないかなと思います。彼の人間離れしたところはペップのシティでは発揮しにくい。ポカはあるけど、それ以上の貢献ができるウォーカーと比べると左サイドバックの信頼度はかなり落ちます。ここらが潮時でしょう。

 

デ・ブルイネのスーパーなFK弾も、このチームのピークは過ぎている

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それでも後半はジェズスの投入やデ・ブルイネのFKで一気に盛り返しそうでしたし、スターリングのカウンターが決まっていれば、結果も変わったかもしれませんが、この手の試合に勝てないあたりやはり賞味期限が過ぎたんでしょうね。以前にも書いた気がしますし、このチームとしてのピークはもう過ぎてしまっているでしょう。今季の上積みはマフレズくらいなモノで停滞感は随分ありますし、FFPの結果関わらずチームの新たなサイクルを始めないといけないと思います。

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基本的に1度ピークを超えた後のチームの再建ってペップがまだしてないことですから、可能な限り長く残って再構築したシティが見てみたいと個人的には思います。そして強力なチームと化したリバプールから王座を取り戻して欲しいですね。

 

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