【プレミアリーグ16ー17】第38節WBA戦
今季のHOME最終戦。多大なる貢献を果たしたサバレタを勝利で気持ちよくお別れを言いたいものです。
シティスカッド。
実際には4ー3ー3です。ジェズス、サネ、アグエロによるスリートップであり、前節の終盤とはウィンガーが逆になっています。右サイドバックではフェルナンジーニョが先発で、サバレタはベンチから様子を伺います。
前半(2ー0)ジェズス、デ・ブルイネ:ー
素晴らしい内容の前半でした。完全にハーフコートゲームを展開し、WBAを抑え込みました。良かった点は攻守にあったのですが、まずは守備。ペップ得意のハイプレスは効いており、アグエロのボール奪取からサネのGKとの1対1を作り出しています。
また、素晴らしかったのはCBコンパニ。復帰してから良いプレーをしていますが、WBAのエースであるロンドンに殆どボールを持たせません。タイトなマークと競り合いの強さで完封してくれました。
攻撃面で良かったのは精度とアイデアを伴ったコンビネーションがあって、尚且つそれがゴールに繋がった点ですね。WBA側は自陣に引いていましたので、これまでと同様であれば攻めあぐねる事も有り得るのですが、今迄なかった連携からゴールが生まれています。
奪った2ゴールは共通点があるのですが、まずミドルゾーンから速さと精度を伴った縦パスが起点となった事。そしてそれを受けたトップの選手がダイレクトでプレースピードを落とさなかった事。合わせて2列目は飛び出しており、スペースを上手く使っている事。この3つのポイントで完全に相手DFラインにスペースを作り出す事に成功しています。シルバのアイデア頼みだった事を考えれば余計に素晴らしい。
組織的に崩せているのは本当に良かったです。ペップもご満悦でしょう。
後半(1ー1)ヤヤ:カヌ
後半もプレスがハマり相手を押し込みます。3点目も好連携で、ヤヤとアグエロによるワンツーで完全に抜け出しゴール。勝負を決めます。 アグエロはゴールこそ無かったですが好パフォーマンスだったと思います。
ここから先は試合内容よりもサバレタについて言及した方が良いでしょう。
サバレタはコンパニと並ぶチーム最古参プレーヤーであり、今季限りでの退団となっています。私はシティをチームとして追っているのは今季からなのですが、サポーターの反応を見れば彼がどれだけ愛されている選手なのかが良くわかります。
こういう選手は本当にチームにとっては大事なので、サバレタのような選手を次代の選手に如何に繋いでいくことが出来るのかがシティにとっては重要なタスクとなるでしょう。
またペップも愛すべきサバレタに素晴らしい演出をしてくれました。まずは最初の交代カードでサバレタをサポーターの拍手でピッチに送り出すと、この日最高のパフォーマンスを披露していたコンパニを敢えて下げ、主将の腕章をサバレタに渡すという素晴らしいシーンを作ってくれました。
最後にオマケの1失点を喰らいましたが、敢えて言及する必要はないでしょう。
総括(3ー1)WIN
素晴らしい試合内容と最高のシーンが見られたこの試合は、勝利と共にCL圏内であるトップ4を事実上ほぼ固めました。勿論、あと1試合ありますから最後も勝利で終えにいくでしょう。
サバレタのシーンを見ていて今季は確かに無冠ではありましたが、サバレタやコンパニ、ヤヤといった今迄チームを支えてきたベテランと、シティのこれからを担っていくであろうジェズスやサネといった若手達との時代の繋ぎ目と言えるかもしれません。
ジェズスやサネがサバレタ達のようにシティで長年愛されるような選手になって欲しいですね。