クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【W杯番外編】フランスの優勝で幕を閉じたロシアW杯総括

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ついに終わりを告げたW杯。開催国ロシアの躍進や強豪国の相次ぐ敗退など、色々なトピックスに彩られた大会もフランス代表がクロアチア代表を破り2度目の優勝となりました。様々な面から次代のターニングポイントとなりそうなこの大会を個人的に振り返ります。

 

タレントを活かしたフランスの栄冠

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まずは優勝したフランス代表について。開催前からタレント力ではポテンシャルの高いチームだった訳ですが、組織としても非常にまとまってましたね。タレント力があってもそれがチーム力に反映されにくい代表っていくつか思いつきますが、その内の一つであるフランス(常に移民問題に揺れる国内)がこれだけ戦えたのはやはりディディエ・デシャン監督によるところが大きいのかなと思います。選手時代の印象も強いデシャンですが、イメージ通りの厳格なチームであり、例えば雑音が聞こえそうだったベンゼマの事件でチームから即外す判断など、決断力に優れた指揮官でしたね。

 

またチームそのものも手堅いチームでした。正直、面白みには欠け退屈なフットボールと言ってしまえばそれまでですが、自前の選手の特性をよく把握したゲームプランは徹底されていたと思います。決勝トーナメントに入ってからのフランスの試合は全て見ましたが、どの試合でもボールは相手に明け渡すものの中央は堅く閉じられており、ボールを奪取してはムバッペを走らせるというシンプルな作りです。そこにグリーズマンが少しばかりのアイデアを加えれば労せずゴールを挙げていました。年齢だけで言えば若い選手の多いフランスでしたが、既にクラブシーンで大舞台を経験している選手達は老獪だったと思いますよ。

 

フランスはよりアスリート的で非常に効率性を高めたチームで頂点に立ちました。

 

世代交代と時代の流れは

 

フランスの優勝と若きスター、ムバッペの登場は次の時代を示唆したのでしょうか。まずは大会をチームレベルで見た場合、優勝したフランスをはじめサプライズを提供した国は手堅い守備をメインとしていたのは間違いないでしょう。それは例えばリバプールのような先鋭的な守備ではなく、自陣をしっかり人数で堅めるオーソドックスなものでした。それが本当に強かったのは密度が非常に高かったからでしょう。アスリートとしての能力の向上が著しい現代において、自陣でコンパクトな2ラインを敷くとスペースは殆どなくなり崩す事は困難になります。肝となるのは個人の守備力と決められたゾーン、選手同士の距離感を崩さないこと。結果的に今大会のゴールはセットプレイか素晴らしいミドルかカウンターでした。能動的な崩しのゴールってあったかなと思い付かないくらいに。

 

セミファイナルで敗れたベルギーがフランスを”アンチフットボール”と言って後々謝罪していましたが、まぁ言いたくなるのは分からなくもないです。能動的にプレーするチームが損をしたと感じてしまう程の戦い方は、これ以外の試合でも多く見られました。私はフランスをアンチフットボールとは思いませんし、堅守速攻がどれだけ効果的な戦術かは昔から分かっています。ただし、今大会通じて個人的に面白いなと思えるフットボールは殆どなかったです。それだけにファイナルで敗れたクロアチアですが、彼等が展開したフットボールは誇れるものだったと思いますし、モドリッチが大会MVPになったのはフットボールにとって良い事だったと思っています。

 

また個人のタレントにフォーカスすると、メッシとクリスティアーノという巨大なタレントは悲願のタイトルを掲げる事なく幕を降ろしました。クリスティアーノを活かしながらもそれでもチーム力の足りないポルトガルとそもそも混乱しかなかったメッシのアルゼンチン、共に優勝には遠いチームでした。個人的な輝きも流石と思えるモノはありましたが、散発的だったのは否めないですね。

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そして新時代の筆頭となるのは当初目されたネイマールアザールではなくフランスの怪童なのかもしれません。下記記事でも取り上げた通り、次代の足音は確実に聞こえました。

ムバッペはファイナルでダメ押しゴールを決めてますが、才能を凝縮したようなゴールでした。相手と1対1の状況でファーに蹴ると見せかけてニアにいく冷静且つ狡猾な判断、そして問題なく射抜くパワーと正確性を持ったスキル。あれが19歳ですからね。

その他のここまでフットボール界を支えてきた名手達(イニエスタなど)も軒並み去っていく今大会は、一つの時代の節目となるでしょう。日本代表に関しても次の4年間は大きなメンバー変更が訪れる可能性が高いですね。

 

情熱はあったがロマンはあったか!?

 

今大会改めて感じたのは代表戦というのはクラブのそれとはやはり趣きの違うモノだと感じましたね。4年に1度という周期に国の威信を背負っての世界大会は、情熱に溢れていました。ウルグアイのCBヒメネスがまだ試合中に泣いてしまったのは賛否を呼びましたが、それだけ精神的にも追い込まれる大会だという事ですね。アルゼンチンは今回も残念な結果となりましたが、ワールドカップに対する国民感情は来るとこまで来ちゃっている感があります。またアイスランドクロアチアの様に小国でも国を含めての一体感を出したチームも。それぞれのチームでこの大会に対する想いの掛け方が見えて、その点では非常に楽しめました。

 

只、残念ながらフットボール的には退屈でした。劇的な延長戦やPK戦はドラマチックではあったかもしれませんが、結局物議を醸したVARも含めてフットボールとしては退屈なシーンが多かったです。VARはまだまだ進歩の余地がありますから致し方なく、運用方法やそれに合わせた現行ルールの改正も状況に応じて、今後は必要になってくるかもしれませんね。

 

NumberWEBのオシム氏のインタビューを読み、氏の言う通り今後はより更にあらゆる事象がスピード化していくのでしょう。アスリートとしてのスピードは勿論、それに伴う状況判断を含めたプレーのスピードが上がっていくはずです。氏の言うティキタカが終わりを迎えたかは分かりません。今大会のスペインを指してそう言うのであればそうだと思いますが、そもそもティキタカとは何を指して言われたモノだったのか。ベースになったグアルディオラ時代のバルサには、テンポの良いショートパスは確かに大きな武器でした。でも今回のスペインはまるでテンポが良くないですし、あれを持ってしてボールゲームは死んだと思いません。

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今大会でも有用だったと感じたのはウィングです。今大会で上位に上がったチームには良質なウィング(サイドに打開力のある選手)を抱え、チームで武器として活用出来ています。優勝したフランスにはムバッペが、準優勝したクロアチアにもペリシッチがいましたね。ベルギーにもアザールといましたから。例えば早々に敗れたドイツにサネが居たらどうだったでしょうか、スペインにかつてのペドロのような存在がいれば、結果論ではありますがその有無が違いを分けた一つの要因だったのではと思います。躍進した日本にも乾がいましたね。

堅い守備に閉ざされた相手ゴールをこじ開けるにはカウンターにせよポゼッションにせよ、スピードあるアタッカーは最早欠かせないのではと感じました。

 

何れにせよ受動的なフットボールが結果を出した大会ではありましたが、それが世界のフットボールの潮流になって欲しくはないというのが本音です。リバプールのようなスピードある撃ち合いなら好むところではありますが、フランス代表のフットボールは好みではありません。世界のフットボールがスピードを上げていくのは間違いありませんが、創造の余地のないフットボールは楽しくない。個人的にはロマンをまるで感じないです。どれだけアスリートとしてのレベルが上がっていったとしても私はボールゲームを楽しみたいですし、意外なアイデアを愛でたい。各試合が進むにつれてそう切に想う大会だったかなと思います。

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まぁいつの時代になっても人はロマンを追うし、10番を求めてくれる筈。心配しなくても今大会だってモドリッチがいた訳だから、きっと4年後も”何処ぞの国のモドリッチ”がピッチにアートを描いてくれる事を楽しみに待ちましょう!!

 

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ようやく補強第1号!!ようこそマフレズ!!!

W杯の熱戦の裏側で既にいくつかのビッグディールが行われており、各チーム新シーズンに向けてひた走ってますね。クリスティアーノ・ロナウドユヴェントス移籍が今のところ一番の話題ですかね。更にはそのユーヴェからPSGに移籍したGKブッフォンや、日本を盛り上げようという事でイニエスタの次に発表されたフェルナンド・トーレスなども興味深い移籍です。

 

まずはプレミアをよく知るウィンガーを手中に

 

という事でシティの移籍事情はというと、下記記事にて書いたんですが中々正式発表ならずヤキモキしてました(笑)

終いにはジョルジーニョは一転チェルシーか!?みたいな記事を見れば、あれっBBCさん、、、って気分だった訳です。

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只、ようやく移籍が成立したのがレスター所属だったアルジェリア代表ウィンガーのリヤド・マフレズ。まぁみなさんよくご存知のミラクルレスター立役者の1人ですね。昨季冬にもギリギリまでシティは彼を追いかけたんですが、その時は成立ならず今回晴れてシチズンズの一員となった訳です。

 

特徴としてはサイドから仕掛けるドリブルを武器にチャンスメイクとゴールが期待出来るウィングです。基本は右サイドからカットインする形になるかと思いますので、スターリングやベルナルドとのポジション争いになるでしょうか。ベルナルドはインサイドハーフでも起用出来るでしょうから、様々な選択肢や組み合わせが生まれる事でしょう。

 

人数的にも3トップは現行メンバーの流出がない限り、これで十分なスカッドになったんじゃないでしょうか。マフレズの躍動を期待しましょう。

 

ボランチの新戦力は一体誰に、、、その他レンタル先の若手たちあれこれ

 

ジョルジーニョは果たして来るんでしょうか?チェルシーは噂のあるサッリが監督に就任した場合、いよいよ持ってシティよりもチェルシーを選ぶかもしれません。

非常に期待していただけにそうなるとガッカリです、、、正直、マフレズよりも獲得を期待してました。ボランチフェルナンジーニョがファーストチョイスですが、彼ももうベテランですしヤヤも退団して人数自体足りてませんから、誰かは必要でしょう。当初上がっていたフレッジは間違えて赤い方に行っちゃいましたしね。おっちょこちょいな奴です(笑)

 

レンタルバックの若手MFアレイシ・ガルシアは個人的に期待は大きいものの、昨季はレンタル先のジローナでもそこまで試合に出ていた印象がないんですがどうなんでしょうね。レンタルバックで言えばマフェオとアンジェリーノの若手サイドバックコンビは残念ながら完全移籍をしてしまいました。買い戻しオプションとかついてるんですかね。まぁトップチームのサイドバックは一気に充実してしまいましたから出場機会を得るのは難しかったでしょうし、致し方なしとしましょう。

 

GKのガンも移籍となってますから、若手で生き残りそうなのは今のところフォーデンとディアスくらいでしょうか。やはり世界中のタレントを獲得するチームにあって、そこで頭角を表すのは至難の技ですね。フォーデンはイングランド人ですから、彼がトップチームの主役になっていくと誰にとっても幸せな結末と言えますが、どうなるかは神のみぞ知るってとこですかね。

 

取り敢えずトップチームとしてはボランチの補強は最低1人はしなければならないでしょう。ジョルジーニョが来れば問題なしですが、難しくなった場合のプランBは果たして誰なんでしょうか?こちらも早く手を打ちたいですね。

 

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【W杯番外編】日本代表総括!!素晴らしい戦い、そして世界との埋めるべき差は

熱戦がまだまだ続くワールドカップ。日本代表はベルギー代表とのラウンド16で逆転負けを喫し、旅の終わりを迎えました。という事で、日本代表総括です。

 

現場レベルでは考えうる限り最高の出来

 

戦前の予想では3戦全敗も多かった日本代表。終わってみればベスト16という事で、素晴らしい結果を手にしたのではないでしょうか。勿論、ベスト8も見えた状況だっただけに悔しさも残りますが、最後のベルギー代表のカウンターの凄まじさが、敗戦を妙に納得させます。

 

日本代表がここまで出来たのはある意味驚きではありましたし、それを成し得たのも初戦であるコロンビア戦が全てだったかなと思います。それだけ最初のPKと退場は大きなターニングポイントになりました。そこから勝ち点を得るのに成功し、状況を見ながら戦う事が出来た訳で、セネガル戦のドローやポーランド戦での戦い方の選択肢に繋がったと思います。ポーランド戦での最終的な選択には多くの賛否がありましたが、結果を見れば正しかったと言えます。不本意だったのは観ている側も選手やコーチ陣も皆同じ気持ちでしょう。そうならざるを得ないチーム力だった事は残念ではありますが、西野監督とチームは大いなる賭けに勝ったのです。またこれによりサッカー協会も賭けに勝った訳ですね。良かったかどうかは別にして。

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ピッチレベルでは多くのポジティブな面が見られたと思います。前回記事でも書いていますが、今大会何より良かったなと思っているのは個である程度勝負出来ているという事です。大迫、香川、柴崎の中央ラインが、どの試合でも相手に負けなかったのが多くの良い攻撃に繋がり、そしてこれにより、このチーム最大の攻撃力を持つ乾が躍動する事が出来ました。乾に如何に良い形でボールを預けるかというのが、日本のチャンスに直接繋がる武器と思っていただけに、見事に演出してくれたというのは個人的には本当に素晴らしかったです。日本が世界にこれだけ対抗出来ているというのを観れたのは、特に誇らしい事でしたね。

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またそれと同時に国内組が昌子のみだったベストメンバーは、やはり欧州シーンでプレーする重要性を示唆したのではないでしょうか。Jリーグ自体を発展させるのは勿論重要ですが、フットボールのトップシーンは欧州にあるのは誰が見ても明らかなのですから、そこで日常的に得る経験に勝るモノはありません。昌子にしてもクラブW杯でレアル・マドリーと公式戦で対戦した経験が大きかったと思います。

 

それでも届かなかったベスト8、高めるべきは結局のところ個

 

素晴らしい試合をいくつも提供してもらい満足な私ですが、敗戦後の西野監督の『足りなかったのは何でしょうかね』に個人的に意見を述べるのであれば個のレベルと断言しましょう。先程、個のレベルである程度戦えたのがこの躍進に繋がったと述べました。その上でここより先に辿り着くには更なる個の強化が必要だったと強く感じました。それをベルギー戦の最後の強烈すぎるカウンターが突きつけたと思います。(余談ですがマン・シティでよく見るカウンターそっくりでしたね。どちらの中心もデ・ブルイネという)

 

あのカウンターが特別なレベルにあったのは勿論ですし、そう簡単に他の代表であっても真似できる代物ではありませんが、あれに対抗していくようにしなければここから先は見えないのです。ましてや日本サッカー協会はワールドカップでの優勝を最終的な目標としている訳ですから、個が弱いから組織でという考えはとっとと捨ててもらいたいです。これって少なくとも私が子供の頃から聞いてますし、今大会でもあらゆる方面からよく耳にしました。只、いい加減にチームワークという名のアバウトな何かに頼るのはやめてもらいたい。はっきり言えば日本でなくとも殆どのチームにはチームワークがありますし、じゃあ日本がチームワークによって他チームよりも確実に得たアドバンテージって何ですか?っていつも思う訳です。もっと言えばチームワークってのは有って当たり前の大前提であって、チームワーク=組織力では決してないという事実を認識すべきです。

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ベルギー代表の最後のカウンターは、まず個の力がベースにあって尚且つあのシーンで5人程が連動して自陣から全力のスプリントを掛けたから産まれたゴールな訳です。私はあれこそが最高の組織力だと思いましたよ。あのプレーには試合最終盤に仕掛けるスプリント、走るコース、パスの選択肢、実行精度とどれを取っても抜群で、あらゆる要素の詰まったゴールでした。そしてそれは偶然にもたらされたモノでは決してなく、チームの選択肢として常に持っていたベルギーの武器です。ブラジル戦でもそれを証明しています。そのレベルに対抗する為に限りなくチーム力を近づけるには、ベースとなる個を高める他にないと思います。

 

まぁ素晴らしい試合をもらっておいて散々に書いてますが、日本は今ある個の力を上手くチームに還元出来たからベスト16に来れた。これは誇っていいですし、悲観的になる必要も全くないです。そして此処で立ち止まらずこれから更に上、その先の頂上に登る為に個の力をもっと高めてもらいたいです。優勝を目指すならそうしなければならないし、それが出来ると信じて私は応援し続けます!!

 

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【W杯番外編】壮絶な決勝トーナメントに次代の王を観た!!!

いやぁ寝不足が続きますね、、、日本代表も物議を醸すものの目的であった決勝トーナメントに進出。対戦相手はベルギーとなりましたが、ここからはどんな国であろうと全てを出さなければ先が見えない世界ですね。

 

メッシの物語の終焉

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ここ10年のフットボール界の頂上に君臨するメッシですが、アルゼンチン代表としての彼のワールドカップでの物語は終わりを告げました。フランスとの一戦に敗れて大会を去る事となった訳ですが、アルゼンチン代表とフランス代表では明確に差がありましたね。

アイスランド戦の後にアルゼンチンについて書きましたが、アルゼンチン代表に最終的な解決策は持ち合わせていなかったですね。サンパオリ監督のチーム作りもですし、タレント自体も小粒でした。

メッシは今大会のマークは尋常ではなくケアされており、大会通じて思ったのは守備組織をしっかり組まれた中で能動的な崩しはかなり難しいという事ですね。どの国でもセットプレイが主な得点源になっていますし、崩しの多くはロングボールやカウンターが殆どです。このフランス戦で両者が決めたゴールもスーパーゴールはあっても相手を能動的に崩したシーンは殆どありませんでした。そうなると、ムバッペの能力を上手く活用したフランスと最後までメッシを活用出来なかったアルゼンチンでは差がありましたね。

 

メッシ自身のパフォーマンスも時折誰にも真似出来ないレベルのプレーは見せるものの、チームに上手く還元される事は少なく、印象が良くなかったのは確かでしょう。只、ウンティティ、ヴァラン、カンテ、マトゥイディの4人に常にケアされてプレー出来る選手は早々いないでしょう。それでも最後に通した完璧なコントロールのパスはメッシたる所以ではありました。また本来であればその分他の選手が活きるべきでしたが、メッシだけではないと示せたのは結局ディ・マリアアグエロくらいでしたかね。中盤は相変わらずでしたし、パボンは約不足でしたし、守備陣は強豪国のものとは言えませんでしたね。

 

奇しくもクリスティアーノ・ロナウドポルトガル代表もワールドカップを去る事となりましたが、次代の足音がもうすぐそこに来ているのかもしれません。

 

フットボール界の次代の王になる可能性

 

恐らく今日の各記事はムバッペを讃える記事が数多く踊る事でしょう。実際インパクトは十分過ぎますしプレーそのもののクオリティの高さは驚くべきものでした。昨季にシティがモナコと対戦した際にはそこまで感じませんでした。が、この1試合でフットボールの世界がいきなり変わる事はなくても、後々にこの試合が時代の変わり目と捉えられる日も来るのではないかと思える程でしたね。

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まるで”フェノメノ”。それも若かりしバルサ時代の様な圧倒感を感じました。まず速い。最高速に到達するのも速ければ、トップスピードでのスプリントも速いし長く保てます。尚且つボールテクニックも申し分ないです。アルゼンチン戦での4人抜きは勿論ですが、トップスピードでボールタッチが殆どブレない。これはメッシと同じ特性ですし、シュートの上手さも抜群に良い。この試合はアルゼンチンは只でさえ前に出ている上に、ゲームメイクは稚拙で、守備陣のスピードも十分ではなかった為、ムバッペにとっては美味しい広大なスペースをこれでもかと蹂躙した訳です。勿論、整った守備組織がセットしている相手に対して(アルゼンチンは全くと言っていいほど整っていない)、何処までやれるかを見た方が良いとも思いますが、正直そんな考察も無意味かなと思える程でした。

母国にはティエリ・アンリという偉大なストライカーが居ましたが、それよりも”フェノメノロナウドにそっくりでした。そう思ったオールドファンは少なからずいるのではないですかね。この選手はヤバい。この感覚は中々ないです。ネイマールアザールの時でさえ思わなかったですが、ムバッペはヤバい。

 

このワールドカップが彼の大会となるかはまだ分かりませんが、その可能性は十分にあると感じましたし、フランス代表もチームとしてそのポテンシャルはあるなと感じました。ゲームメイカーが居ないなとは思いましたが、その分カウンターを活かしやすい構成だと思います。相手が強ければよりハマる可能性が高いです。ムバッペにロナウドを感じた際に熱狂すると共に、怪我の心配がよぎりました。ムバッペにはそうならない事を祈ります。時に圧倒的過ぎる身体能力は大きな怪我を引き起こすかもしれません。ロナウドロッベンの様に。

 

今大会はさて置きクラブシーンではまだまだメッシやクリスティアーノは譲らないでしょう。しかし近い将来彼の時代が来る。それを予感させられる試合でした。ネイマールでもアザールでもなく、ましてや同胞のポグバやデンベレでもない。ムバッペ、末恐ろしい。

 

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【W杯番外編】日本代表は決勝トーナメント進出なるか!?

日夜熱戦を繰り広げているワールドカップですが、シティの面々は勿論、日本代表が躍進してますね。ここまで1勝1分と十分に決勝トーナメント進出の可能性があるなんて。だからこそ、ポーランド戦が重要になります。

 

流れは確実にきている

 

チームがここまで上手くプレー出来ているのは、いくつかラッキーな状況が生まれているからなのは確かにあります。短期決戦でチームが波に乗るのに必要な事が起きているのは、日本としては喜ばしい限りですね。特にコロンビア戦での最初の5分は大きかった。PK奪取にレッドカードのオマケ付きと、最高のスタートになりました。只、それを引き寄せたのも日本代表自身だったという事は付け加えて置かなければいけませんね。

 

また今回は違うぞと思わせてくれるのは、失点後のリアクション。正直、攻撃面とは裏腹に失点シーンでは、ミスからの自滅が多く、良い守備もあるだけに勿体なさ過ぎです。しかし、悪い流れに抗えないのが日本のこれまでの常ですが、今回は持ち堪えています。コロンビア戦前半は危うかったですが、ギリギリ耐え後半に繋げていますし、セネガル戦は常に先行される立場にあっても戦えている事は素直に素晴らしいと思います。

 

まぁそれも初戦を勝ったという事が大きな要因となっていますから、このままの流れでポーランドと戦いたいですね。

 

個が組織に還元される好循環

 

ではピッチレベルで良いなと思えた点は、個人が結構戦えているという事が第一にあります。兎角、日本では個より組織力と言いがちですが、以前から言うように個が組織のベースとなる事は忘れてはいけません。

 

その中で特に個を発揮出来ているのが、FW大迫とMFの香川、柴崎ですね。勿論、乾や酒井のプレーも賞賛に値しますが正直、今大会の日本代表は”柴崎のチーム”と呼んで過言ではなく、彼を如何に前を向かしてプレーさせるかが重要になっています。

 

まず大迫については、前線でボールを収める事が出来ているというのが一番大きい。彼がコロンビアやセネガルのCBを相手にしても、自身の持ち味を発揮できるだけの個のレベルがあったからこそです。特にセネガルのクリバリの様なセリエAでもトップクラスのCBを相手にですね。これが出来るか出来ないかによってチームの戦い方そのものが変わる訳ですから、立派な個を持っていると言えます。勿論、セネガル戦の決定機をモノに出来れば、更にワンランク上の選手になれる事は本人が一番分かっている事でしょう。

 

また香川に関しては、徐々にパフォーマンスを上げてきており、相手の早いプレスでも落ち着いていなす事がチームに余裕を与えています。高いプレッシャーの中でもスキルを発揮し、彼がリンクマンとして機能する事でチームのバタつきが少なくなり、時間と空間を持つことが出来ているのです。

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そしてその2人によって出来た時間と空間を享受するのが柴崎ですね。ここ数試合ハイパフォーマンスを維持しており、チームのチャンスに直結するパスを何本も通しています。鋭い縦パスにサイドチェンジに絶妙なクロスと、タイミングや精度も高く、彼を気持ち良くプレーさせてやれば日本代表も良い攻撃の形が作れる証左となっていますね。正にチームの心臓としてプレーしています。

 

この様に彼等は勿論、各々が全てではないとしても、個で相手を上回れる部分があり、それをきちんとチームに活かせるように還元出来ているのが、今日本が戦えている大きな要因です。故に乾も仕掛けられるし、本田にもスペースとボールが転がってくる訳ですね。素晴らしい!!

 

決勝トーナメントへの進出は必須!!

 

と、ここまで日本代表の良い部分を並べてきた訳ですが、ポーランド戦を落としては実は何も意味を成しません。今回の日本代表はコロンビアに勝ったし良いよねでは済まない状況だと言う事ですね。

 

起因としてはハリルホジッチ監督の解任。JFAの公式HPでは、今大会はベスト16が目標の様です。ハリルホジッチ監督ならどうなったかは最早検証すら出来なくなっている訳ですが、この目標を達成する為に監督交代に踏み切ったのだと思っている(色々理由は書かれてますが事実は分かりません)ので、本来なら1勝そこらで騒ぐべきでもないのです。故に私もハリルホジッチ監督解任のタイミングから、決勝トーナメントに進出する事がこの決断を是とするための最低限の条件として見ていました。

だからこそポーランド戦は最重要な1戦となり、この結果が日本代表の今大会での評価として見ていいと思います。あらゆる疑念を完全とは言わないまでも、払拭する意味も含めてですね。

 

まぁ私としては、2試合楽しい思いで観戦もさせてもらったので、決勝トーナメントには是が非でもいってもらいたいですから、ポーランド戦もしっかり応援するとしましょう。

 

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【W杯番外編】アグエロのゴラッソが飛び出すも、、、

日夜熱戦の繰り広げられているW杯。日本代表の試合も目前ではありますが、列強国の試合は色んな楽しみがありますね。フランスの試合は全部は観れませんでしたが、アルゼンチン戦を観戦しました。中々に深刻な状態の様ですね。

 

アグエロのゴラッソ!!オタメンディの守備は、、、

 

マン・シティ所属では、アグエロオタメンディの居るアルゼンチン。その他カバジェロゴールマウスを守り、メッシは勿論マスチェラーノとペップの教え子が割と多くいますね。

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数少ないチャンスで存在感を出したのは”クン”アグエロ。シティのエースがエリア内での強烈な反転シュートを突き刺し、先制点を奪い取ります。目立ったシーンはこの一つしかなかったんですが、アグエロの持ち味が出てましたね。エリア内でのポジショニングにボールへの反応速度も申し分なく、何よりあのスピード感あるボールを完璧にトラップしてしまうあたりにセンスが凝縮されています。小柄ですが純粋な9番である事が分かりますね。

 

アグエロのゴラッソで幸先良く先制した筈のアルゼンチンですが、アイスランドに直ぐ様同点にされてしまいました。失点シーンもでしたが、守備機会はそれ程多くないもののアルゼンチンの守備はマークが随分ルーズになっていますね。人数が足りていても人が全然見れていなかったり、誰かがリードすべきですが、アルゼンチン代表だと誰なんでしょうね。まぁキャリアを考えればマスチェラーノの気はしますが。オタメンディはそういう立場ではないんでしょうか。

 

最も深刻なのは攻撃陣

 

守備もイマイチだったアルゼンチンですが、それ以上に深刻なのは攻撃陣。アグエロ含め世界最高クラスのアタッカーを数多く擁するにもかかわらずの体たらくです。ある意味では原因となっている一つの理由がメッシなだけに皮肉なモノ。世界最高の選手がいるが故の悩みとは贅沢にも感じますが。

 

アルゼンチンの攻撃パターンが1つしかないというのが大問題で、如何に世界最高選手と言えども展開が分かっていれば抑えるポイントを絞れます。ましてアイスランドは非常にソリッドで堅い守備を自陣に敷いているのですから。メッシには最低2人、局面によっては3、4人マークに当てています。

1人の大エースが攻撃のメインキャストを張るのは決して珍しい事ではありません。それこそ比較されやすいクリスティアーノ・ロナウドが初戦で大暴れしている訳ですし、初戦の結果はメッシとは雲泥の差があったと言わざるを得ませんね。

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メッシ自身は得点こそあげていませんが攻撃の全局面に絡みチャンスを作り出しています。惜しいシーンもありましたし、PKを外したので印象は良くないかもしれませんがね。問題なのはメッシがあまりにも格上の存在になってしまった事です。アグエロイグアインディ・マリアなど錚々たるメンツが居てもなお突出してしまっている。故にあらゆる局面でメッシになってしまいます。普通のチームならゲームメイクは中盤が、ドリブル突破はウィンガーが、ゴールはストライカーがと分担されるものが全てメッシに。メッシが誰よりもゲームメイク出来、誰よりも突破が出来、誰よりもゴールをあげる事が出来てしまう。故にメッシ。

 

せめてゲームメイクだけでも代わりを担える選手がいればと思いますが、アルゼンチンの中盤はその手のタイプがあまりいないんですよね。となると、得点源を他のストライカーに委ね、メッシはチャンスメイクをメインのタスクとする位しか現実的にはない気もします。何れにせよこのままメッシが1人で4人を相手取るようなままでは、またも涙に暮れそうな予感がしてしまいますね、、、

 

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【W杯番外編】マン・シティのSILVA対決

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結局ジョルジーニョなどの移籍が決まらぬままW杯に突入してしまいましたので、マン・シティの選手中心にW杯追っていきたいと思います。

 

ウルグアイのCBのレベルが高い!!

 

まずはエジプトとウルグアイ

エジプトはサラーがやはり間に合わずエース抜きでの厳しい展開に終始なってしまいましたね。カウンターでの迫力には欠きましたが、粘りの守備でウルグアイを最終盤まで苦しめました。

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この試合で際立ったのはウルグアイの両CB。初戦という事もあり試合内容も堅くなりましたし、動きもぎこちなく、結構ウルグアイの選手にもミスが目立ってたんですけど、両CBが強いです。チーム全体が4ー4のブロックを組んでの守備も上手いんですが、それをより安定させているのはCBがとにかく強いという事ですね。特にゴディンのパフォーマンスはとても優れていましたね。

 

対人の当たりの強さはもちろん、読みも鋭いため動きが速く感じます。エジプトのカウンターも含めてFWへの縦パスはもれなくカットしていきました。あんなCBが居れば頼もしいでしょうね。

またこの試合では攻撃陣(特にスアレス)が上手くフィットしておらず、ゴディンの怒涛のオーバーラップも何度か観られましたね。そして終盤に待望の決勝点を決めたのはゴディンとコンビを組むヒメレスですから、両CBの活躍により勝利を手繰り寄せました。

 

サラーの居ないエジプト攻撃陣にはゴディン、ヒメネスはきつかった事でしょう。

 

SILVA対決のイベリアダービーに個の力を思い知る

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シチズンズ的にはダビドとベルナルドのSILVA対決となるイベリアダービーですが、両チーム共にレベルが高い。ダビドとベルナルドが主役にならない程の個の力。そして勘違いして欲しくないのは戦術的にも組織立っており、両者とも狙いを持ってゲームを進めているという事実ですね。

 

幸先良く先制したポルトガルクリスティアーノが色んな意味でキレてましたね。彼のプレーで一番感心するのはプレッシャーに対する強さですよ。大事な初戦、どんなチームどんな選手でも硬くなっておかしくないものですが、そんな事とは無縁。多少のラッキーも含めてゴールを決めるだけのレベルの高さと気の強さ。ハットトリックとなるFKはパーフェクトでした。スアレスの空回りをその前に見てますので余計に感じてしまいますね。また、上手くいかない時のあからさまな不機嫌も含めて良いキャラクターしてます(笑)

 

ベルナルドは守勢に回る事の多かった試合で、上手くボールに絡めず、個人的にポルトガルで最もお気に入りのクアレスマと交代させられました。

ポルトガルはカウンターでの鋭さは勿論、逆サイドへのロングボールとワンタッチでのポストプレーが効いていたんですが、ボールを持ってからの攻撃ではあまり上手くいきませんでしたね。それでも狙いは出てましたし、大エースの活躍でドローをモノにしました。

 

方やロペテギの電撃解任となったスペイン。いきなりPKで失点と泣きっ面に蜂という状態でスタートになりましたね。それでもあくまで自分達のスタイルを出し、勝利には至りませんでしたが、個も組織でもレベルの高さを見せました。

 

ダビドは他のメンバーと同様に優れたテクニックと判断の良さを見せ、スペインフットボールのレベルの高さを証明します。ダビド以外にもイニエスタを筆頭に全体のレベルは非常に高く、監督が代わっても組織だったプレーを披露しました。もし仮に、日本代表がこのようなスタイルで戦いたいと望むのであれば、世界最高レベルの選手を複数ピッチに配する必要があるでしょう。将来的にそれを望むのはアリだと思いますが、茨の道である事を理解するべきですね。

 

スペインを観て分かるのは圧倒的に高い個の力の上に組織が成り立っているという事なんですよね。兎角日本では個の力と言うと、個人技に走るイメージがあるように思いますが、戦術的なプレーを的確に実行出来るかこそ個の力なのです。トラップやパスの精度やスピードは勿論、ドリブルも上手いという事実がありますし、豊富な選択肢の中で最も必要なプレーを選択出来るという戦術眼。それはポルトガルでも同様で、カウンターに重きを置きつつもそれを遂行出来るだけの個の力を持っている。

 

優れた戦術は優れた選手なくしては成り立たない。極めて高い個の力を実感出来た非常に熱いゲームでした。

 

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