シティ16ー17シーズン総括【MF編】
守備陣に引き続き、中盤総括です。シーズン前半評価はこちら。
〜ボランチ編〜
■フェルナンジーニョ(ブラジル)評価:C、期待度:B
■フェルナンド(ブラジル)評価:C、期待度:C
■アレイシ・ガルシア(スペイン)評価:ー、期待度:A
チームの要となるボランチは基本のワンボランチとシーズン終盤ではダブルボランチが見られるようになりました。ペップから全幅の信頼を持って前半戦の要となったフェルナンジーニョですが、後半戦は復活したヤヤに存在感を持っていかれた印象です。私が気に入ってるのは、ヤヤの方がボール捌きが安定するという事です。
怪我から復帰したデルフもダブルボランチ時にはここでプレーしました。デルフはイングランド人らしいプレーで良いアクセントにはなっていたと思います。ガルシアは個人的にイチオシ選手で、出場した試合では好プレーを披露していました。まだまだ出場機会はどうしても限られていますが、辛抱強く育成して欲しい選手です。終盤の守備要員としては目処が立つフェルナンドは、やはりトップレベルでは厳しいといわざるを得ないですね。
〜インサイドハーフ編〜
■ケビン・デ・ブルイネ(ベルギー)評価:B、期待度:A
■ダビド・シルバ(スペイン)評価:A、期待度:A
■イルカイ・ギュンドアン(ドイツ)評価:D、期待度:B
■ファビアン・デルフ(イングランド)評価:D、期待度:C
タレントの質的にも上出来のプレーが出来たのはこのポジション。攻撃時の中核を担うポジションで、シルバやデ・ブルイネを筆頭に良いプレーをしていました。特にダビド・シルバのプレーは特筆に値します。チームのビルドアップ自体がシーズン前半よりも良くなってくると、よりシルバがプレーに関わる機会が増え”違い”を見せてくれました。
デ・ブルイネはシルバよりも直線的なプレーに特徴のある選手で、アシスト王だったのが能力の高さを物語ります。高速クロスや一発のスルーパスは脅威となっていましたが、やや狙い過ぎなのと単調になりやすいのは改善出来る部分でしょう。また今季はゴールポストに良く愛されていましたので、来季はネットにブチ込めるようになると一皮剥けるかもしれません。
他の選手は正直ランクダウンが否めずフェルナンジーニョやヤヤも起用されましたが、ここはやはり負傷で今季のほとんどを棒に振ったギュンドアンがフルシーズンでの活躍を求められると思います。テクニックとビジョンに優れる選手はペップチームに不可欠ですので、やって貰わないと困りますね。
中盤はもうワングレードアップを
概ねシーズン通じても評価出来る中盤ですが、シルバとデ・ブルイネの2枚看板以外はグレードアップが必要でしょう。フェルナンジーニョはプレーが雑になる傾向があり、ヤヤとギュンドアンはシーズンフル稼動が疑問視され、デルフとフェルナンドはトップレベルとは言い難い。守備陣程ではないにしろ、来季の補強はあっても良いですね。
特に必要なのはボランチ。シーズン後半のビルドアップが安定しだしたのは、ヤヤの功績が非常に大きいです。只、ヤヤは年齢を考慮に入れても新たな血が必要に思います。若手のガルシアには大いに期待してますが、来季いきなりスタメン奪取は難しいでしょうから、フェルナンジーニョやヤヤに代わる主力が欲しいところです。