クマごろうの独り言

三十路を越えたクマのオス。フットボール中心に気になること

【シーズンオフ】来季移籍動向

欧州のフットボールシーズンもバイエルンの戴冠にて幕を閉じましたので、来季のチーム考察してみましょう。

取り敢えず過去のシーズンレビューも踏まえて。

kumagoro31.hatenablog.com

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シティの昨季スカッドに於いての問題点は下記となります。

 

①主力となれるCB

②主力となれる左SB

③信頼できるバックアッパーCB

④サネの代役となれるWG

 

この辺を重点的に話したいと思います。

 

入団済みの2人、必要なのは更に2人

 

現時点で既に移籍が成立しており来季のスカッドに加わったメンバーが2人います。バレンシアより獲得したWGフェラン・トーレスボーンマスより獲得したCBナタン・アケですね。どちらもシティの問題点を解消し得る存在ですから、非常に期待したいところです。

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フェラン・トーレスは、④に該当するウィンガーですね。サネと違い右利きだったと思いますが、スピード溢れるドリブラーという点では同じでしょうか。現状のウィングはスターリングとマフレズがファーストチョイスで安定してますので、彼等に準ずる存在として少しづつ立場を確立していくのではないでしょうか。マフレズなんかは顕著でしたが、確かな実力者であってもチームにフィットするのは時間がかかりますし、トーレスにおいては初の国外クラブと国外リーグへの挑戦となりますので、余計に時間がかかるかもしれません。勿論、それらを上回る存在感を発揮してくれれば言うことないですが、実際にはローテーションの一角としてプレーとなると思います。そこまでは純粋なウィンガーは2人だけなので、ベルナルドとフォーデンでお茶を濁しつつって感じでも問題ないのではと思います。CLのようなビッグトーナメントでビッグチームを相手にした場合に、困るかもしれませんが。とは言え価格も2,100万£とお手頃でしたし、良い補強だと言えるでしょう。

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ナタン・アケに関しては①・②・③どれにも当てはめれそうではありますが、③が彼の立場となりそうな予感してます。価格がこちらは4,000万£とお高くついたなと思いますが、左利きのCBというのは価値が高いです。特に昨季ラポルトが離脱して崩れていったチームを思えば、ここの重要性はシチズンであれば理解できる事でしょう。①として難しいのはラポルトと左利きを2人横並びにするかと言われれば、ビルドアップの関係上しないでしょうし、ここには右利きのワールドクラスがご所望なのでしょう。また、②としてもバックアッパーとしてはアリだと思いますが、主戦力とするには厳しいように感じます。シティのサイドバックは役割が非常にタクティカル且つ、求められるスキルも高い為、ファーストチョイスとするには適性が少し足りないと思われます。故に彼の存在は③を解消する為のモノとみます。

 

となると足りないのは①と②ですか。①は様々な噂飛びかってますね。クリバリは確かに守備者として高い能力を持っていますし、あの強靭なフィジカルはプレミアでも問題なさそうではありますよね。私は他のリーグや他チームは、(バルサ以外)ほぼ追っていないので実際どんなものか分かりませんが、ワールドクラスであれば普通にやれそうです。個人的にハマりそうと思ったのは、ライプツィヒのウパメカノですね。と言ってもこれもCLアトレティコ戦しか観てないので外れるかもしれませんが、年齢やコストを考えてもクリバリとかより良いんじゃないって思いました。まぁCLで印象的だったから獲ったら良いのにと思った陽気なフランス人が、現状あんな感じなので当てにならないかもしれませんが(笑)

 

後は②ですか。陽気なフランス人が頑張ってくれたら良かったんですけどね。ここも安定したファーストチョイスを手に入れるべきですね。ライプツィヒついでで言っておくと、既に昨季も期待をしていたアンへリーニョが良いプレー見せてましたね。プレミアだと守備面に随分手こずってましたが、成長しましたでしょうか?バルサ方面からちょっかい出されてるみたいですけど、BBCが報じてるあたりを考えると可能性ありますね。またバイエルンのアラバが退団する可能性があるらしいですが、彼が来たら最高ですね。ペップの指導歴あり、中盤、サイドバック、CBと幅広いポジションでワールドクラスと言うことなし。値段は張るでしょうが、そこはオイルマネーFFPも何のその。絶対よそ様からの反感買うやつですね。他にはチルウェルとかですか。他所行きそうですけど。ここはあまり思いつきませんね。

 

退団はどこまで?

 

また獲得する以上は放出も必要になってきます。またUEFAに目つけられますし。既に退団しているのは偉大なるダビドとサネ、そしてGKのブラボで3人。退団の可能性があるのは以下のメンバーでしょうか。

 

エリック・ガルシアジョン・ストーンズニコラス・オタメンディ、ジンチェンコ。

 

基本的に守備陣ですね。特に定まらなかったCBはラポルト以外は放出の可能性ありです。ガルシアは来季までの契約を延長しない方針のようですので、報じられている通りバルサへの復帰となるのでしょう。後はタイミングの問題でシティとしては移籍金の発生する今夏の売却を目指すことになります。またオタメンディも年齢にパフォーマンスを考慮すれば当てにならないので、売却候補ではあります。ストーンズは本来コンパニの後を継いでDFラインの主軸になって欲しかったですが、2年前のハイパフォーマンスを披露して以来、怪我も多く下降線を辿っています。ただ、ホームグロウンの選手なのでそう言う意味では貴重ですし、流石に3人ともいないと上手く補強できなければ人員自体が足りなくなってしまうので、案外残留させて復活への取り組みを促した方がいいかもしれません。

 

左SBのジンチェンコですが、昨季は大きく出番を減らしましたね。終盤ではカンセロを左に回すほどですので、現状当てにしていないかもしれません。彼も主力としてプレーした時期はありますし、キャラクターも良いので個人的には残って戦って欲しいですが、本人的にどうなんでしょうね。ペップもどのように扱おうとしているのかイマイチ読めません。

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中盤はダビドが抜けましたが、どの選手も信頼おかれていると思いますから、スカッドの質量では問題ないでしょう。ベルナルドの立場が少し揺らいでいるのが気になりますが、先発としてかは別としてペップの信頼自体は厚い筈です。ここは既存メンバーで回せば良いと思いますし、一人減れば自ずと出場機会も増えますから、下手に補強しないで良いと思います。ダビドの穴は大きいですが、他のメンバーに埋めてもらいましょう。

 

またアタッカーにも退団可能性は薄いかと思われます。既に決まっていたサネ以外では、アグエロはダビドと同様にシティとしてのキャリアは終盤なんでしょうけど、少なくともまだ来季はまだ頼りにさせてもらって良いと思います。マフレズはレギュラー扱いですし、スターリングはエースですからね。基本的には選手自身が退団を望まない限りは放出しないのではないでしょうか。

 

メッシは来るのか!?

 

来ません(笑)面白そうなネタではありますので、メッシについては別記事にでも何か書きたいなとは思いますが、移籍自体はまぁないでしょう。

 

可能性は結局のところ殆どないと思われますが、それでも未だかつてないほど気持ちが折れているのは想像できます。そして、メッシが仮に退団するなら移籍先は限られるだろうと言うのが、シティが噂に出ている所以でしょうね。

だって、ペップがいてアグエロがいて年俸も払える資金があるって考えたら、まぁ邪推したくはなります。ピッタリやんって。

 

でも来ません(笑)

来ても逆に困りますし。

 

彼にはやはりバルサでもがいてもらいましょう。

 

来季はすぐに始まる

 

とまぁシーズン終わった訳ですが、既にシーズン始まっているところもあります。今回はコロナの変則スケジュールのおかげで、非常に来季もタイトにスタートします。と考えると、案外チームは大きくいじらない方が上手くいくかもしれません。勿論、今季何度も述べたようにチームのピークは過ぎているので、ポジションによってはドラスティックな改革も必要かなと個人的には思っています。

 

トーレスとアケ以降、とんと音沙汰ないので、そろそろ次の話も欲しいところです。最低限、右のCBは必ず獲得しなければなりません。イングランドもあっという間のシーズン開幕となりそうですから、早く目処をつけて欲しいですね。

 

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【CL19−20/ラウンド8 リヨン戦】痛恨だが必然の敗戦、、ペップよ何故だ

いやぁ2日連続のこれは心が折れる、、、書く気も失せるやって一瞬思ったけど、少しすれば寧ろ言いたい事だらけ。こんな時にブログってのは便利なモノですな。

 

シティスカッド

 

GK:エデルソン

DF:フェルナンジーニョ、ガルシア、ラポルト

MF:ウォーカー、ロドリ、ギュンドアン、カンセロ

FW:デ・ブルイネ、ジェズス、スターリン

 

まぁどうせみんな思ったんでしょうけど、アレっ?て感じですよね。選手が登場した際にフェルナンジーニョとガルシア居るから、今日はフェルナンジーニョはアンカーかと思った矢先に、ロドリとギュンドアンも見つけ、その瞬間3バックと確信しましたよ。

 

【マン・シティ:1−3:リヨン】LOSE

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まず先に述べておきたいのは、リヨンはチームのやれることをきちんと遂行したということ。また、それを実行できるだけのタレントを持っていること。監督も勝利を信じてプランを遂行したこと。どれを取っても素晴らしいチームであったことは言及しておきます。

 

ただ、シティのブログなんでね。悲しいんで愚痴らせてください。醜い事も書くかもしれません。

もうね、今季のっていうかマン・シティの負けパターンてんこ盛りの試合でしたよね。勿論チャンスはありましたよ、いつもの如くね。悪い予感当たりましたよ、いつもの如くね。ペップって頭良すぎて、狂っちゃってんでしょうかね。

 

ビルドアップの為の3バックも攻撃の迫力を欠き

 

3バックからして嫌な予感した人多かったんじゃないでしょうか。自分もその一人ではありますが、意図は察せれるものではあります。普段リヨンがどういうシステム、戦術でやってるのか分からないので断定し難いですが、プレス対策に3バック+2DMFを選んだのは間違い無いでしょう。ボールを自陣の低い位置でロストすれば即失点に繋がっておかしくないのは、先のシティ対マドリーでも、バルサバイエルンでも証明されていますし、トーナメントのイレギュラーな1発勝負になって慎重に入るのは悪い事ではありません。

 

また苦手とするフランス勢という事もあり、ひいてはアフリカン系の身体能力の高さにやられるのもお家芸ですから、余計に無難に入ったつもりだったんでしょう。しかし、あくまで結果論とはなりますが悪手だったと言えます。

基本的にリヨンは5−3−2とそこまでハイプレスでもなく、しっかり守備から入ってます。リヨンのFW2枚の内、デパイがロドリを見る形が多かったので3バックは常に余裕がありました。あり過ぎたと言っても良いかもしれません。当然、人数の分だけ後ろに重くなりますし、リヨンの5−3は中央をかなり固めており容易に中央にはボールを入れられず、外を迂回したボール運びとなって迫力には欠けます。また、3バックによってサイドの幅を取る選手がウォーカーとカンセロですから、余計に芸とアイデアに欠き攻撃が滞る一因になってしまったかと思います。

 

もしかしたら外回りになった際を意識して右ウィングにデ・ブルイネを置いたのかもしれませんが、彼は2列目から自由に動いてこそスペースを活用する術に長ける訳で、ある程度サイドにポジションを固定してしまうと彼のダイナミズムが失われることになってしまいます。まぁそれでも左サイドのカンセロとスターリングのコンビでいくつかチャンスを作り出したのは悪くない滑り出しでもありましたから、スローテンポで迫力には欠くものの無難な前半を想定したのかもしれません。事実先制点を許さなければ違った展開も見せられたかもしれませんしね。

 

ただ、失点シーンでも選んだ並びが良くなかった感はあります。ガルシアは何度も述べたようにDFラインの裏に飛び出る選手のケアに長けているとは言えず、また3人ともスピードがありませんし、本来なら裏のカバーの保険となるべきウォーカーもウィングバックからでは少し遠いという。翻って自分達の良さを自ら消したのは残念な采配だったと言えるでしょう。

 

後半勝負の4−2−1−3、チャンスは作るもゴールは遠く

 

そして満を持してマフレズ投入と共に従来の3トップへと回帰すると攻撃のスピード、前線の流動性とデ・ブルイネのフリーランが目立つようになり、チャンスを作り出します。リヨンも4−1−4−1にしたりと柔軟な采配と対応で選手がしっかり呼応しており、チーム全体の守備意識の高さとカウンターを狙う意欲を持って対抗しています。

 

それでも攻撃の迫力が出てきたシティはスターリングの裏への飛び出しから、折り返しをデ・ブルイネがしっかりインパクトし同点に追いつきます。その後も攻めたて、ジェズスの決定機を迎えてもう少しとなった矢先に、微妙な判定からの失点を喰らい窮地に立たされることに。VARも介入したのチェックも行われたゴールでしたが、2つの疑問が。まずは明らかにオフサイドの選手がボールをスルーした際に、プレーに関与していなかったと言えるのか。また、オフサイドではないものの抜け出す際に、確かな接触がありラポルトが転倒することになったデンベレはファールではなかったのかということです。一つ目はそもそも状況的に彼に関係なくデンベレは裏に抜け出れた為、ボールも触れていないし関与としないとしたか。二つ目は、確かに接触し転倒させたが意図的ではない為問題ないとしたか。どちらも微妙な気はしましたしシティファンとしては『UEFAさん?やってくれましたね』と邪推したくなるシーンではありました。ただ、そもそもの原因がアレほど気を使った筈のビルドアップのパスミスであり、主軸である筈のラポルトという失態が重いし、言ってもFFP裁判の事もあり汚い罵り合いで終わりそうなので、仕方ありませんね。

 

盛り返せるチャンスは他にもありましたが、スターリングのシュートが外れた時点で勝負は付いたのでしょう。決めるべきシーンではありますし、きっと多くの喩やを受けるかもしれませんが、今季もシティの出番ではなかったと思うしかありません。3失点目のエデルソンのファンブルしかり、焦りが現れていますし、その辺のメンタル面の成熟というのは中々手に入れるのが難しいです。腐ってもマドリーを凌駕したという経験を一つ積み上げて来季に臨むしかありません。

 

結局、戦犯はペップだった

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振り返って起用の意図はわかりますし、ゲームプランとしても悪いモノではないとは思います。只、監督という職業は結果にコミットされるものなので、負けた以上裏目に出たと言えますし、その辺はリヨンのガルシア監督の方が、うまく立ち回ったと言えるでしょう。

基本的にペップがCLで奇策と呼ばれるモノに手を出すのは1度や2度ではありません。過去、バイエルン等でもやってますし、ごく稀に天才的なほどにハマった時もありますけど、大抵失敗してますよね。まぁ先に述べた通り、意図は分かるけど、考え過ぎではと思わざるを得ません。

 

今季は今まで以上に過渡期で苦しんだシーズンではありましたが、ペップが作り上げたチームは普通に戦って十分過ぎるモノを築いてきた筈です。スタンダードに戦ってみては?と誰しも感じている事でしょう。私もそう思います。

 

どんな難敵だろうと、どんなに重要な大会だろうと、自身が育てたチームを『問題ない、いくぜ!!』となってみてはいかがでしょうか。無念。

 

※ご指摘いただき一部修正しております。

 

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【番外編】大敗のバルセロナ!!クレに明日は来るのか!?

ペップ到来によりギャラガー兄弟大好きも手伝いスタートしたマン・シティブログですが、98年より応援するバルセロナがショッキングな敗退をかましてくれましたので、番外編として現状のバルセロナ及びCLでのバイエルン対策を模索してみたいと思います。

 

大差の敗北も実力通りの結果

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2−8ですよ。2−8。夢だけど夢じゃなかった!!ってメイちゃんの言葉をまんま言いたくなったCL観戦後2度寝して目覚めたごろうさんです。突きつけられた現実って感じですが、なるべくしてなってますし現在のバルセロナ、そして現在のバイエルンを色濃く反映した結果でしょうね。バイエルンのあまりの完成度の高さに、バルサが如何に不甲斐なかったとは言え、今季の優勝候補最右翼って感じがモロにしました。勿論、突けそうな問題点もありましたので、そこも含めてバルサバイエルンを検証しつつ、現状残っている他クラブで対抗できるのかを模索してみます。

 

タフさと連動性を兼ね備えたハイプレス。窒息するか自由を得るか

 

この試合で一番顕著だったのはバイエルンのハイプレスですよね。非常に完成度の高いプレスだったと思います。マドリーとのCLでシティも実行したプレス顔負けの強烈さでした。バルサとしては足元に定評があるはずのGKテア・シュテーゲンに、MF顔負けのピケと左利きの左CBラングレが居てあの様ですから、溜まりませんね。バイエルンはGKまでプレスを掛けにいき、それに伴い後ろの選手も前から嵌めていってますから、かなり前掛かりな状態でのプレスです。一つ効果的な印象を受けたのは、GKにプレスにいく際にピケ側を切りながら行っていること。よりビルドアップの上手いピケへのコースをまず消し、必然的にバルサにとっての右側からいく事でテア・シュテーゲンに利き足ではない左足でのキックを強いている事ですね。これによりバルサのビルドアップは窮屈を極め、GKの左足でのキックは精度に欠き、見事にショートカウンターを受けまくるという、ペップバルサから応援し始めた人にとっては、これどこのチーム?ってくらいになってる事でしょう。

 

ここまで厳しいとロングボールで割り切るか、終始ミュラーなどに見張られていたブスケッツ以外にも、両インテリオールも積極的に顔を出し且つ相手を剥がす必要があるのですが、これが今のバルサには出来ない。特にリバプール程速くはないですが、バイエルンのプレスも質と量を兼ね備えており、且つリバプールよりもパワフルなので、捕まるとより危険です。チャビ、イニエスタの黄金の時代を観たものからすれば悲しい限りではありますが、無い物ねだりなのも確かでしょう(昔はロッケンバックとかジオバンニとかそういう中盤の時もあったし)。右のセルジ・ロベルトはデイビス牽制もしなきゃ行けないでしょうから、デ・ヨングブスケッツにもうちょい頑張ってもらわないといけなかった。前線の動きも少ない中では厳しいんでしょうが。

 

攻略のキーになるのはウィンガーとGKか!?

 

只、勿論バイエルンのハイプレスも万能ではありません。前述の通りかなり前掛かりの為、バイエルン側の後方には広大なスペースがあります。デイビスにアラバとスピード溢れるDFとGKのノイアーで多くのカバーは出来ていますが、この試合でも前半だけで3度DFラインの裏を突かれ、その内一つがオウンゴールとは言え失点に直結しています。バイエルンとしては自信の表れでしょうし、リスクは承知の上でハイリターンを享受した訳ですが、今後も同様のスタイルでいくなら狙い目となります。スアレスの1発抜けはノイアーにカバーされるなど、流石に厳しそうだったのでサイドバックの裏を狙い、高速クロスで中が合わせるのが効果的そうに見えました。この際、デイビス側では帰陣の速さからより高い精度を求められそうなので、キミッヒ側の方が角度は高そうです。

 

となれば重要なのはウィンガーの動きの質と出し手の問題になるので、シティやPSGは上手く攻略できるかもしれません。シティではスターリングとマフレズ、PSGではネイマールとムバッペがいますので、スピードとクオリティではバイエルンを凌駕できる可能性があります。現状のバルサでは中盤が弱い上に、ウィンガーもいませんし、その役割を担うのがジョルディ・アルバとネルソン・セメドな訳で、攻めるにしてもリスク負わなきゃ行けないのは良くないですね。

出し手としても、今回のケースに当て嵌めればシティとしてはラポルトを消されながらエデルソンにプレッシャーを掛けられる事が想定されますが、今日見た限りではエデルソンの方がビルドアップの判断も早いですし、ミドルキック及びロングキックは明らかに上手いですから、クリアのキーマンになるかもしれません。またロドリのフォローという点ではギュンドアンが気が効くので、その辺もバルサよりは上手くやれると思われます。

 

またプレスを攻略する事で展開を有利に持っていくことは可能かと思われます。バルサは窒息して死んだ訳ですが、自陣で取られてショートカウンターと敵陣で失いロングカウンターとでは打てる対策も変わるので、バルサのような一方的な展開は避けられるでしょう。敵陣ならば、フェルナンジーニョのように平気な顔してファウルもかませますしね!

 

バルサに明日はあるのか?

 

ない。今のところ絶望的なほどに。この敗戦を受けて、CL3大会連続での屈辱的な敗戦という事で悲しみに暮れているクレもいる事でしょう(ダジャレじゃないですよ)。でも安心してください。思えばペップ時代が上手くいきすぎ、そしてその遺産もメッシらが高齢化したことにより尽きかけているのですが、私の応援し始めた時期も随分狂気じみてましたし、いつか明るい明日はくる事でしょう。問題はいつかがいつなのかですが。

 

みなさんがご指摘の通り、フロントのゴタゴタっぷりが1番の原因でしょう。只、バルサのフロントが変なのは今に始まった話ではないのが悲しいところ。ある意味ティキタカよりも伝統っぽい。まぁそれにしても今のバルトメウが限界なのは確かでしょうから、1年後の会長選挙を待たずに辞めてくれって言うのがクレの本音でしょう(ダジャレじゃないですよ)。試合後、重要な決断を下したとコメントしてましたので、それがセティエンというトカゲの尻尾切りではない事を祈ります。

 

選手補強の失敗とメッシ

 

選手補強で迷走している感じの近年のバルサですが、補強が上手くない(商売としても選手の目利きとしても)のは、これも実は昔からですね。コウチーニョ(戦力外のローン選手に2点も決められたよ!ワォ!!)にデンベレグリーズマンと大金を湯水の如く捨てていっているバルサですが、リケルメという面白事例もあるので珍しい事ではありません。補強の目玉にも関わらず加入直後に戦力外となったリケルメに比べれば、起用してみただけまだマシというモノ。まぁ只の阿保なんですけどね。現場とフロントとの意思疎通が出来ていないのは昔からバルサがダメな部分の一つで、ラポルタ会長時良かったのは後ろ盾がクライフですから、まぁ違いますわな。

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ピッチ内に向けても事情が他クラブよりも独特ですから、解決策が難しいですね。メッシがいるという最大のメリットが低迷の一因であるという悲しいジレンマ。マドリーがロナウド切ったように、メッシ切ったらと思われるかもしれませんが、立場がそうはさせません。これはメディアで言われる現在のメッシの発言力が強いとかそういう話ではなく、立場とは彼がカンテラ出身の大スターであるという事です(これはピケとブスケッツにも言えますが)。他所からとった大スターであれば、ロナウジーニョのようにズバッといけるかもしれません。しかし、メッシの場合は自前で育て上げた故にクラブ側から切るなど持ってのほか。また、ピッチのプレーが落ち目ならば兎も角、全盛期よりも落ちたとは言えプレーすれば未だ世界最高なのは変わらずというタチの悪さ。世代交代しなければ行けないが、彼を超える選手が現存しない為、変える理由にもならない。これは困難な問題ですね。と私自身分かっているので、メッシが引退するか故郷に一足先に帰る決断を下さない限り、根本的な解決策はないように思います。若干諦め気味。

 

メッシに頼ったチームからメッシを活かせるチームに

 

となれば、メッシを活かしつつメッシに頼らないという困難なミッションを遂行するしかありません。恐らくセティエンは解任されるでしょうし、可哀想な面はあるものの、バイエルン戦を見る限りでは彼ではバルサを率いるのは無理です。誰が指揮官につくかわかりませんし(噂のポチェッティーノなら最善)、会長の意味深発言も中身が分からないので、ここからは妄想です。しかもメッシが退団(引退にせよ移籍にせよ)するまでの期間限定です。

 

メッシを活かし、且つ頼らないというのはあくまで全てを頼らないという形が望ましいです。前述した通り、ピッチでのメッシは未だ決定的な存在であり、誰よりも決定機を作り出せます。問題はアルゼンチン代表と同じで、ゲームメイクもチャンスメイクもゴールも全てメッシ次第なのがダメなのです。ペップの時代にはチャビとイニエスタがおり、メッシはファイナルサードに集中出来ました。勿論、彼らの代わりを探すなど困難な話なのですが、少なくとも中盤の主導権を取れないと厳しいです。そこでシステムは従来の4−3−3に戻してみてはどうでしょうか。近年はスアレスとメッシを活かす為に4−4−2になる事が多かったバルサですが、最早2人は面倒見切れません。

 

スアレスとの別れとエストレーモ(ウィング)の復活

 

今季のCLの強いチームを振り返ってもハイプレスはチーム戦術として重要な要素を占めます。スアレスは今でもハイクオリティではありますが、以前より散発的でバイタリティ(起因する野心)を失っています。故にスアレスは残念ではありますがサヨナラです。そして、エストレーモの復活こそバルサの復活と個人的に思っています。ティキタカよりもバルサらしいと思っているエストレーモですが、いなくなって久しいですね。両サイドに突破力のある選手がいるのも強いチームの共通項ではないかなと思います。バイエルンにはペリシッチやニャブリにコマン、リバプールにはマネにサラー、シティではスターリングにマフレズとサネ(バイエルン移籍)、マドリーやアトレティコでもヴィニシウスやカラスコがいますね。特に近年の守備戦術は成熟の一方ですから個で剥がせる存在は貴重です。且つ、このスピード自慢達が積極的なプレスを敢行するからこそ威力が上がるというモノ。

 

バルサの場合だと、これもメッシの役割ですね(多過ぎる)。デンベレは本来的役の筈ですが、本人の素行を変えれなければ主力として計算できません。グリーズマンコウチーニョは残念ながら適性が低いので、少しでも多くの資金源になってもらう他ないでしょう(現実には移籍オペレーション自体が難しいでしょうが)。市場の噂に上るラウタロ・マルティネスは極めて良い選手ですが、獲得出来るならばスアレス的な動きよりもビジャ的なプレーを期待します。また資金的に難しいならば、若くてスピードのあるエストレーモを獲得した方が良いのではと思います。シティが既に獲得してますが、フェラン・トーレスなんかは値段的にも狙った方が良かったのではと。またカンテラーノであるアンス・ファティは重要な存在となり得るでしょう。

 

中盤はデ・ヨングを中心に組む

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良い時とパッとしない時の激しいデ・ヨングですが、チーム状態に左右されているだけで、個人的には問題なしと考えます。モダンフットボールに必要な要素を兼ね備えるMFは、ボールスキルに周りを活かす能力、自ら局面の打開というオフェンシブな面は勿論、守備力もありますからピボーテの1番手と見るべきです。このポジションにはブスケッツが長年君臨してきましたが、最早絶対的な存在ではありません。そもそもブスケッツの良さってスペースを埋める守備や、高いキープ力にビルドアップの(特にメッシにボールをつける)センスなどであり、これは多くはチームないしはインテリオールを快適に過ごさせる事にある訳ですが、そのインテリオールが現スカッドでは優位性がない為に、価値も減っています。チャビとイニエスタがいれば最強のピボーテも、齢を取り前のインテリオールの能力が落ちれば、必要以上の事をしなければならなくなり、無理がたたってます。

 

ブスケッツが前からプレスに行ってもそれ程の圧力になってませんし、寧ろバイタルエリアを空ける始末なので、彼の良さが全く活きていない。ですので、より広範囲をカバーできるデ・ヨングを中央に置き、プレービジョンのあるMFを使いたいところです。リキ・プッチには期待できますが、現時点で全てを任せるのは時期尚早。それでもメッシとのコンビネーション等を考えれば、抜粋に値します。またそれによりコンビを組むインテリオールも考えなければなりません。ここはクラックを獲得すべきポイントでしょう。

 

セルジ・ロベルトは非常にオールマイティで気が効く選手ですが、バルサの中盤としてはやはり厳しい気がします。よってポジションはやはりラテラウでセメドとポジションを分け合った方が層が厚くなるでしょう。そう彼はガブリなのです。

 

よって最大の補強ポイントはエストレーモとインテリオールとなります。カンテラーノであるファティとプッチは起用を促しつつ彼等が責任を取らされないようにするべきです。セントラルの後釜は必要ですが、上記2点ほどではないと個人的には思ってます。チームのプレスがハマればピケとラングレはまだ信頼に足ります。多分、エリック・ガルシアが来るんでしょうから(シティを思うととても悲しい)、ウンティティを放出したなら、誰かを補強するくらいで良いのではないでしょうか。

 

全てはバルトメウ次第

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とまぁ妄想含めて、めっちゃ長くなってしまいましたが、結局はバルトメウ次第でしょう。どんな決断下したか知りませんが、“監督やっぱ変えるわ“程度じゃクレの限界を超えてるでしょう。何にしたって長くてあと1年の命でしょうが。とっとと辞めていただきたい。

過渡期であることは間違い無いので、来季も我慢のシーズンになるのは目に見めてますが、明けない夜はないって事で、ひたすら耐えましょう。随分長い夜になりそうな気はしますが。

 

ロッケンバックとかクリスタンバルとかボナノとか、そういう時代もあったし寧ろペップ時代の方が珍しいんだから、我慢我慢です。プティとかリケルメとかも考えれば、この混迷感こそバルサでしょって古いクレも居るんじゃないですかね(笑)?

 

こう考えるとシティとしてはペップを長く保有したいと共に、ペップ後をうまくやらないとですね。幸いにシティのフロントは色んな意味で超優秀且つ強力なのが証明されてますから、シチズン的には大丈夫かもしれませんけど。まずは難敵リヨン戦頑張りましょう!!

 

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【CL19−20/ラウンド16/2ndレグ レアル・マドリー戦】プラン通りの完勝!!ハマるプレスで会心の勝利!!!

1stレグからかなり時間の経ったマドリーとの2ndレグです。HOMEエティハドとなりますが、コロナの為無観客なのは寂しいところですね。1stもう忘れたよって方はこちら。

 

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シティスカッド

 

GK:エデルソン

DF:ウォーカー、フェルナンジーニョラポルト、カンセロ

MF:デ・ブルイネ、ロドリ、ギュンドアン

FW:スターリング、フォーデン、ジェズス

 

サイドバックにはカンセロが回ります。エティハドのラストゲームとなるダビドはベンチからのスタートです。1stレグにてゼロトップとしてプレーしたように、今回はフォーデンが真ん中を務めます。

 

【マン・シティ:2−1:レアル・マドリー】WIN

 

完勝と言っても良いんじゃないでしょうか。シティの狙いはよく現れていましたし、1stレグでリードを持っているだけに、用意されたプランの中で推移したと思われます。マドリーとしては流石の1発は持っていたものの、チーム全体で言えば低調で、1stレグでの最後の判断(ラモスの退場)がシティにとってはプラスに働きましたね。

 

際立った守備、前線の丁寧かつ継続的なプレスとウォーカー

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前半スタートから行なった前線からのプレスが、勝利を大きく引き寄せました。コロナを挟んでプレスが変化したシティですが、この日も3トップでのプレスを敢行しています。ウィンガーがサイドへのパスコースを消しながらCBへとプレスを掛け、もう1枚のCBとアンカーに入ったカゼミーロへの中央で嵌めようと試みたのが、ハマりにハマる。いつもより中央へ押しやる意識が高かったのは、ラモス欠場の影響でしょう。ビルドアップにそれほど長けていないヴァランとミリタン、そしてカゼミーロのトライアングルは不安定で、結果的にはヴァランが大きなミスを犯す事になりました。しかも開始早々で先制点へと結び付けられたのは、大きな自信となった筈です。得点後にもゲーム通じて、マドリーのビルドアップをプレスで嵌めて、ショートカウンターというシーンは多く作れており、もっとゴールを決められたかもしれません。

 

ビルドアップが上手く行かないマドリーは、モドリッチとクロースの2人が低い位置まで降りてくる事でようやく前進できていましたが、反面前線での迫力や厚み、アイデアといったクオリティが上がらず、カゼミーロは意味もなく浮遊する事になります。マドリーに鋭い攻めは殆どありませんでしたし、シティとしてはプレスもスカッドをしっかり組んだ守備でも、大きなピンチは作らせていません。失点シーンにしても、カンセロの羽のように軽い守備によりヤラレタ形であり、チームというより個人にフォーカスすべきシーンでしょう。なので、シティとして怖かったのはカンセロのところの1対1くらいのものです。只、ベンゼマは低調なマドリー攻撃陣の中で一人気を吐いていましたね。ベンゼマはめちゃくちゃ良いFWですよ。ボールの引き出しは上手いし、ボールを持ってから出来ることも豊富で、得点力もあります。9番でも10番でもやれる傑出した選手ですね。

 

またチームの守備戦術によって上手く機能した中、一人敢えて個人名を言いたくなるのがウォーカー。このスカイブルーのキン肉マンの頼もしさは右サイドを完封するだけでなく、自陣ピッチ全体を補完できそうな程の走力とスタミナでDFラインに安定感をもたらしています。まさに怪物です。また、ピッチを縦横無尽にドリブルして張り切ってるなと、観てるこちらも乗せてくれると共に、中央に運んだ時に度々訪れるポカが出現しないかと不安な気持ちにもさせられましたが、今日はポカなしと際立ってました。

 

スペースを享受したデ・ブルイネは最高のパフォーマンス

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結果的に決めたゴールは全て相手のミスからでしたが、シティが誘導したものであり狙い通りです。また、それ以外でもゴールこそ決まりませんでしたが、多彩なチャンスを作り出せています。この日も攻撃陣をリードしたのはデ・ブルイネ。マドリーは1stレグ程ではありませんでしたが、人に当たるケースが多く、また元来守るチームでもありませんから、どこかしらにスペースが出現しています。そしてそのスペースを見つけるのが上手いのがデ・ブルイネですね。カゼミーロの脇にできたスペースを有効活用できており、そこから得意のキックでスルーパスなどチャンスを作り出します。前方が空いた際のドリブルで運ぶのも上手く、マドリーに戻りながらの守備を強要することに成功。CKからも直接狙うなど冴えてましたね。

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またジェズスはこのマドリーとの2連戦において主役を張ったと言えるでしょう。プレスでヴァランのミスを2度も誘発し、1ゴール1アシストと全ゴールに絡んだだけでなく、ウィングでもCFでも軽快な動きを披露しました。特に後半迎えたギュンドアンのパスからの反転シュートは良いプレイで、クルトワに止められてしまったとは言え、優れたシーンであったことは間違いないでしょう。あれが決められると安心して次のエースは君だ!って感じで見れるんですけどね。まぁ止めたクルトワも流石だったという事でしょうな。それでもジェズスが良かったのは間違いありません。何より2ndレグの状況を作り出したのが、ジェズスな訳ですからそれだけでも価値あります。

 

他の面々も好パフォーマンスだったと言えるんじゃないですかね。ロドリは一つ嵌められましたがその他はよく散らせてましたし、ギュンドアンはロドリのフォローに前線まで上がってのスルーパスと目立たないですが、チームのプレーを安定させるのに一役買っています。ギュンドアンは殆どのプレーで良いんですが、最後の精度でちょっと雑になることがあるんですよね。そこが良いともうワンランク上の選手なんですが、まぁMFとしての完成度では高い訳で、ペップも結構ビッグゲームで好んで使ってますよね。

スターリングにフォーデンは、ジェズスと一緒にチームのプレスを上手く行っており、チームに貢献しています。途中出場となったベルナルドとダビドは、空気を読んだプレーがいつでも行えることにレベルの高さが表れています。

 

用意したプランの勝利

 

選手だけでなくペップのゲームプランニングもハマったと言えそうです。1stレグのベルナルドの起用と守備戦術、2ndレグでのプレッシングと、ペップ冴え渡るという感じでしたね。マフレズを起用する必要もなく勝ち切ったところが、事前準備通りに上手くことが運んだという表れじゃないかなと思います。

反面、ジダンはラモスを欠いたのは痛いところだったでしょうが、1stレグで好プレーを披露していたヴィニシウスを起用しなかったり、上向かないアザールを長く引っ張ったり、自信を失ってそうなヨヴィッチを使ったり、選手のチョイスで結果的には失敗しております。最終的に2トップで放り込むなら、上手くいかないビルドアップを早めに見切っても良かったかもしれませんね。まぁそれでも上手くいった気がしないですが。

 

これでレアル・マドリー相手の連勝で次のステップへと進めます。彼らのようなビッグクラブを倒すのは、シティのようなクラブには非常に大きいことです。このような勝利経験を増やしていく他ありませんからね。現状、勝ち残っているチームで考えると、スペイン勢は怖いもののバルサは低調ですし、アトレティコの方が怖いかもしれません。シティの苦手なプレミア勢は、リバプールが既に敗退しチェルシーも崖っぷちと、案外良い線言ってる気がします。只、次の対戦相手であるリヨンは正直不気味(笑)ペップ体制でフランス勢のモナコに敗北してますし、アウアーやデパイなどタレントもいて、気の抜けない相手になるでしょう。この後はいつもと違うリスボンでの1発勝負と変則ですから、読みにくいですが是非ともビッグイヤーを掲げてもらいたいです。

 

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【マン・シティ19−20/プレミアシーズンレビュー】攻撃スカッド編

既に移籍市場がオープンになり、フェラン・トーレスとアケの獲得に成功しております。ポイントとしては理に適った補強であり、移籍金もトーレスはかなり抑えられていますね。アケはその分ちょっと割高に感じちゃいます。この2人についてはまた別の機会に触れることにして、守備スカッドに続いて攻撃陣のレビューです。

 

攻撃セクション

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今季もリーグで100得点を超えたシティですが、その得点力をそのまま受け取ることは難しいかもしれませんね。特に今季は守備を固めたチームへの先制点に非常に苦労しており、逆に先制点さえ入れば大量得点に持っていった試合も少なくありません。ファイナルサードでの精度に欠ける印象は多々あり、わずかなパスのズレやシュートのタッチミスなど、これがテクニカルな問題なのかフィットネスの問題なのか、はたまたメンタルの問題なのか。イマイチ乗れないなと感じる試合が多かったですね。

 

一つの要因としてあげられるのは、やはりラポルトの長期離脱でしょう。攻撃時のビルドアップにてラポルトの欠場は非常に痛手で、特に相手2ライン間に差し込む縦パスや、1発で展開できる斜めのロングパスに影響を与えます。次の展開につなげるこれらの楔が入らないのが、攻撃のスピードアップ欠如に繋がってしまうんですよね。また、先に触れたファイナルサードでのズレも言うなればリズムが悪いからであり、リズムを作るのは円滑なビルドアップな訳です。代役のフェルナンジーニョは本当によくやってくれましたが、右利きだとワンテンポ遅れてしまうので、左のCBにはやはり左利きということです。

 

しかし悪いことばかりではもちろん無く、個人にフォーカスすれば特にインサイドハーフの2枚看板は極上の輝きを披露してくれたと言えます。シティを10年支えた偉大なるダビド・シルバと新たな大黒柱であるデ・ブルイネ。このキャラクターの異なる2人の存在が、チームの攻撃に多大な影響を与えています。ダビドはやはり2ライン間でボールを受ける巧さと、密集地を苦にしないスキルで相手を翻弄し、デ・ブルイネは広大なエリアをカバーできる走力と一撃必殺のキックで攻撃を牽引してくれて心強い限りでしたね。また2年目のマフレズが一気に地位を確保。右サイドからのカットインで左足も、それをフェイクにした縦への突破も猛威を奮っています。相対的に印象の薄くなったベルナルドですが、ユーティリティな使い勝手とプレイの安定感は十分信頼できます。また終盤にかけて一気にブレイクしたフォーデン。そしてスターリングは年々凄みを増してきている印象です。

 

後は大エース・アグエロをジェズスが継承できるのかが今後のシティの鍵となるでしょう。

 

選手レビュー

 

DMF:ロドリ

今季の目玉はフェルナンジーニョがCBに回されたことにより、準備期間も程なくチームの最も重要なポジションを任されることに。体躯の良さを活かした守備は期待通りであり、ボール奪取に長けています。只、ビルドアップでは期待したほどでは無く、相手プレスによるボールロストも目立つこともありましたね。最も難しいポジションでもありますから、2年目に期待ですね。後、カンセロとそっくりさん。

DMF:イルカイ・ギュンドアン

インサイドハーフでもアンカーでも変わらず飄々とプレーするのが彼の魅力。結構、槍玉にあげられることも多い気がしますが、個人的にはかなり良いプレーヤーだと思います。守備力に難があるのは確かですが、チームの攻守が連動している時はスペースカバーとか抜群に上手いんですけどね。対人は苦手ですが、パス出しは非常に上手。

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AMF:ベルナルド・シウバ

昨季のMVP級活躍のベルナルドは、怪我から復帰したデ・ブルイネと2年目でハマったマフレズによりすっかり影が薄くなってしまった。その影響か頭もちょっと薄くなった気がするのは内緒。只、ウィングでもインサイドでも左右どちらともプレーできるのは、彼のスキルとバイタリティの高さ故、ダビドのいなくなる来季はフォーデンと並ぶキーマンになるでしょう。

AMF:ケヴィン・デ・ブルイネ

怪我からの華麗なる復帰。縦横無尽の走力、正確無比なキック。スルーパスやサイドからの高速クロスなど分かっていても止められない凄みがあります。そして最近よく使うFKでのドライブシュート。縦回転のあれはドライブシュートと呼ぶに相応しい、多分。MFとして世界最高かは判断しかねますが、間違いなくチャンスメーカーとしては世界最高であることを証明しています。今現在、彼以上に単独でゴールチャンスを作り出せるのはメッシ以外にいないでしょう。FFP問題が解消され、これで来季も彼に頼りまくります!!

AMF:ダビド・シルバ

ダビドがイングランドに渡って早10年ですか。まぁ本当に巧いという表現が似合いますね。ポジショニングと走り込むタイミングといい間の取り方が抜群で、その絶対的なボールスキルは密集地でも苦にせず。匠の技を見せてくれる安心感。最後にビッグイヤーを掲げさせたいですね。後、可能性もう薄そうですが神戸に来てくれても良いんですよ。観たい、、、

AMF:フィル・フォーデン

コロナ後で多くの出場機会を得ると、卓越したパフォーマンスを披露しています。ウィンガーとしての起用が多かったですが、ダビドよりもスピードがあり縦への推進力で勝る為、コンビネーションだけでなく単騎突破も期待できます。ユース出身、ダビドの後継者に次の10年を担ってもらう事としましょう。

 

RWG:マフレズ

2シーズン目にして遂に本領発揮。シーズン前のアフリカネーションズカップで飛躍し、守備意識も向上して精力的に参加するようになっています。基本、右サイドで受けてカットインが1番の武器ですが、抜ききらずの巻いたクロスもカットインを囮りにした切り返しも威力抜群。デ・ブルイネを使うタイミングなども昨季よりスムーズで、ようやくハマった感はあります。

 

LWG:スターリン

今やデ・ブルイネと並ぶ攻撃の中心。左でも右でも高性能で、ドリブルでのカットイン、コンビネーションを使った裏への飛び出し、インサイドに巻いたシュートにゴール前でのポジショニングの良さと、攻撃の全局面に関与しています。また優れた機動力と敏捷性により速攻でも遅攻でも問題なく力を発揮できるのも強みですね。得点も遂に大台の20ゴールに到達、ウィンガーとしては十分過ぎる成績でしょう。マドリーに変心する前にマドリーをやっつけてもらいたい。

LWG:レロイ・サネ

エティハドを沸かせたドイツのモジャモジャも、今季は怪我に泣かされ、契約残り1年となったところで移籍となってしまいました。やっぱドイツ人にとってバイエルンは盟主なんでしょうね。シャルケファンは泣いても良いでしょう。サネで思い起こされるのは、やはりリバプール戦ですかね。かなりのアップテンポとなるリバプール戦では大活躍してくれました。ありがとう。来季もリバプール戦のみレンタルさせてください。そういう契約ないですか?そうですか。

 

CF:セルヒオ・アグエロ

今季も頼りになった大砲。活動量はそう多くないですけど、ここ一番の決定力とペナルティエリア内での巧さは抜群。シティの大エースはゴールという面で非常に頼もしい存在です。終盤の怪我で、いつ頃復帰できるのか。コンパニ、ヤヤ、ダビドと長年プレーした盟友たちが去って行きますが、来季も頼っときます。

CF:ガブリエル・ジェズス

入団時の勢いが萎み気味なのが、次期エース候補筆頭のセレソン。ウィングも問題ないスピードとテクニック、真面目なプレスと出場すればそれなりにゴールなりアシストなりしているのだけれども、全幅の信頼をまだ寄せられないのは、重要なゴールが少ないせいか垂れた眉毛のせいなのか。来季、覚醒しなければ、いよいよ別の誰かを考えなければいけなくなる可能性も。

 

という事で書いてて気づいたのは個々のパフォーマンスは浮き沈みはあったものの、結構良いプレーも多かったんだなと。そう思うと、CBやアンカーなど重要なポジションで想定外だったのが、チームに影響を及ぼしたのかなと思います。まぁ過去に何度も触れましたがこのチームは一旦ピークは過ぎてますので、既に決まっているトーレスやアケなど新風を吹き込んで、カネを注ぎ込んで、新たなモチベーションを持って行かなきゃいけないかなと思います。

 

只、その前にマドリーとの今季の大一番も残っていますし、勝ち続ける限りまだダビドのシティでのプレーが見れますから、今季残りも応援し続けたいと思います。ダビドがビッグイヤーを掲げたら胸熱なんですがね!!

 

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【マン・シティ19−20/プレミアシーズンレビュー】守備スカッド編

シーズン2位フィニッシュし、カップトレブルはFAカップセミファイナルでアーセナルに敗れた為、後はCLを残すのみとなっているシティ。余談ですが、朝イチのFAカップ・ファイナルにてアーセナルチェルシーを下し、アルテタ監督としての初タイトルとなりましたね。試合終了後の様子を見る限りでは、選手と非常に良い関係を築いているのだなと感じました。おめでとうございます。チェルシー側では愛と信頼の第2GKことカバジェロの勇姿が見れたのもシチズン的には良かったですよね。

 

さてシティですが、数々の困難に見舞われた今季だった訳で、ピッチ内外で苦しいシーズンでした。リーグ戦におけるリバプールの強さは圧巻でしたし、付け入る隙はシティの方が多く見せてしまいましたね。シーズン中のマッチレビューでも何度も述べた気がしますが、今のチームは一つのピークは過ぎたと思ってますので、CLの結果に関わらずチーム改革の必要があるでしょう。いくつかのポジションで問題を抱えているのも周知の事実ですね。その意味では、シーズン最高の働きを見せたのが映画の如き弁護士50人だったとかは内緒。

 

という事で、各選手及び各セクションレビューです。

 

守備セクション

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今季最大の失速原因は守備陣が安定しなかった事なのは間違いないでしょう。各方面でも指摘されている通りで、ラポルトの離脱が非常に痛かったのも事実です。ただ勘違いしてはいけないのは、ラポルト離脱の影響は純粋に守備力が落ちた事だけでなく、攻撃時のビルドアップの質の低下に大きく与えており、マン・シティにとってはそれが守備力低下にも繋がってしまうという事ですね。寧ろこちらの方が重要かもしれません。基本的にボールを持って相手陣内でのプレーを好むチームにおいてビルドアップが安定しないという事は、リズムを乱す原因であり、また不用意なカウンターを受けるのと同義ですから、即失点に繋がる危険性を多分にはらんでいます。Jリーグの今季の鹿島とか見てる人には分かり易いでしょうね。つまり来季求めるCB像も純粋な守備者としての能力だけではないという事です。

 

ハイプレス・ハイラインが基本の守備は過去3シーズンと同様で、ビルドアップの規制の掛け方にはコロナ前とコロナ後で変化することはありましたが、コンセプト自体に変化はありませんね。コロナ前では4−4−2の守備ラインで相手CBにアプローチを掛けるのは、トップとインサイドハーフの内1人(主にダビド)が前に出て規制していましたが、コロナ後はトップとウィンガーが片方のサイドを切りながら、相手守備陣にアプローチを掛けていましたね。まぁ今季はハイプレスを掛けても上手く切り抜けられるシーンが結構ありましたから、その辺を気にしていたんでしょうかね。外されてセットアップした守備になった時、シティの守備力はそれほど信用できるモノでもありませんし、サイドに限定しながら囲い込みたかったかもしれません。

 

また前述のラポルト離脱によりほぼCBとしてプレーしたフェルナンジーニョは居てくれて本当に助かる存在です。只、本職ではないのでどうしてもクロスへの対応などは問題出てしまいますから、ペップらしいっちゃらしいですが、厳しい局面もありました。まぁラポルト以外のCBが如何に不甲斐ないかの証明みたいになっちゃってますから、フェルナンジーニョが不憫でなりません。結果、1シーズン目からアンカーとしてフルスロットルとなったロドリは、対人守備では良いものを見せていましたし、スペースのケアも上手くやっていましたが、ビルドアップへの貢献は期待したほどではありませんでした。全盛期のブスケッツと比較しても仕方ないよなとは思いつつ、まぁ2シーズン目に期待しときましょう。

 

選手レビュー

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GK:エデルソン

非常に良いパフォーマンスだったのは、シティの守備が上手くいっていないことの裏付けにもなってますね。守備機会が増えた今季は、シュートストップで大いに貢献してくれました。弾丸パントも健在で、あれだけ問題抱えた守備陣においてゴールデングローブを獲得できたのは少々意外でしたが、パフォーマンス的には最高峰でしたね。

GK:クラウディオ・ブラボ

昨季はカップ戦で大活躍だった印象ですが、負傷やレッドカードやらで踏んだり蹴ったりのシティ生活も今季で見納めでしょうか。

 

CB:エメリック・ラポルト

出場時の攻守における安定感は、負傷で長期離脱したことでより鮮明になったのは最大の皮肉。彼がコンスタントに出場できることと相棒をきちんと見つけることが来季の目標ですね。守備陣の大黒柱ですが、書いてる評価がかつてのコンパニとシティ守備陣に似てる気が、、、錯覚だよね。

CB:フェルナンジーニョ

頼りになる大ベテランは今季は本格的にCBを主戦場に。なったことはシティの苦しいチーム事情とイコールになってしまいましたね。流石の戦術眼と対人能力の高さで第2のマスチェラーノかと、私だけが沸き立ってましたがそこまで上手くは行きませんでした。でも彼がいなけりゃ後述する2人が出てくる訳ですから、大変貴重な存在でした。来季もオナシャス。

CB:ニコラス・オタメンディ

2シーズン前のベストDFの一人。時の流れは早く時に残酷なモノではありますが、そのプレイに面影は一つもないですね。異常なまでの判断の見切りの速さで悉く賭けに負け続けたギャンブラー。もうちょっと我慢できんかなと、見ているこっちの我慢も限界に。

CB:ジョン・ストーンズ

2シーズン前のベストDFの一人。時の流れは早く時に残酷なモノではありますが、そのプレイに面影は一つもないですね。あれっ、一緒なこと書いてますね。こちらは兎に角自信のないプレーに終始しています。度重なる負傷で感覚を失ってしまったのか“天才ですから“とあっけらかんと自信満々に言ってくれれば良いんですけどね。

CB:エリック・ガルシア

コロナ後のレギュラークラス。バルサ出身のCBは見事なビルドアップを披露し、ペップの信頼をガッチリ掴みました。またコンスタントな出場があったからこそ見えた守備の課題を克服できるかが、今後のキャリアの鍵となるでしょう。地元界隈からの復帰要請が強いようですが、5年目のシティファン及び23年目となるクレとしては、混迷するブラウグラナのようにどっちつかずな気持ちに。スミマセン。

 

右SB:カイル・ウォーカー

頼りない守備陣で頼りになる兄貴は、ピッチ外でもハッスルし過ぎて大顰蹙を買うことに。しかし、ピッチ内のプレーは非常に良かったです。30台になっても衰えない驚異的な走力は、時には自陣の広大な裏のスペースを、時には相手のタッチライン際を爆走し、近寄る相手をなぎ倒すダンプカーさながら。彼こそシティ守備陣の重戦車。

右SB:ジョアン・カンセロ

とても良い人ダニーロさんと入れ替えで加入したポルトガル人ラテラル。噂通りの守備の軽さはイングランドの地でも健在。攻撃面でのテクニカルな多彩さはウォーカーとは違う良い味ですが、今のところレギュラーとしては不十分ですね。最近は左SBでも起用されるマルチぶり、ってこれ別にダニーロさんのままでも良かったんじゃ。来季の変貌に期待!!

 

左SB:バンジャマン・メンディ

とても陽気なフランス人ラテラルは、在籍3シーズン目にしてようやくコンスタントな出場を手にしましたが、満足できるモノではありませんでしたね。未だに判断に迷うこともしばしばですし、自慢のクロスも明後日の方向へ。考え過ぎて頭に?が浮かんでそうです。迷いのないSNSFIFAインタビューがハイライト。

左SB:オレクサンドル・ジンチェンコ

デルフの次の偽サイドバック兼デ・ブルイネの弟。今季はハネムーンなどピッチ外程の幸せはピッチ内では教授できなかったです。メンディよりもスムーズなビルドアップは流石の一言ですが、強力なウィンガーの前では守備の脆さを見せるのは相変わらずで、本職サイドバックを求められる所以に。背番号11の左SBというコラロフから2代続く謎の系譜は、ここで途絶えるのか否か。

左SB:アンへリーニョ

今季一押しのサイドバックと見込んだアンへリーニョですが、プレミアへの順応が上手くいかず敢えなくレンタルで途中放出に。レンタル先のライプツィヒではレギュラークラスとして頑張ってるそうなので、成長してのレンタルバックを期待しときます。

 

以上、守備陣です。長くなったので次回、攻撃陣とします。

 

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【FAカップ準決勝〜リーグ最終戦】勝負ところ間違ってますけど、、、ダビドに万雷の拍手を

月末に向けて多忙になる中、フットボールシーズンもいよいよ佳境ですな。試合はチェックしてましたが、なかなかレビュー書けずでダイジェストとしました。

 

勝負ところ間違ってるよ!!

 

この3戦で重要だったのはFAカップセミファイナルだけだった訳ですが、見事にアーセナルに敗戦。リーグは順位もCL出場も確定済みでしたので、カップトレブル目指そうになってた筈なんですがね。

どの試合も基本的にはボールを支配し、相手陣内でのプレーでしたが、決定力に欠いたのがアーセナル戦です。特に後半は攻めたてましたが、スコアを動かすことはできず、見事にカウンターに沈みました。

 

3戦全てで先発を飾ったエリック・ガルシアですが、問題を抱えたのはアーセナル戦で、やはり裏への飛び出しに苦労しています。リバプール戦でマネに苦しめられたの同様、今度はオーバメヤンのスピードにやられる事態に。チームの特性上、ハイラインで裏のスペースは広大にありますし、中盤でフィルターが掛らなければ苦しむのは致し方ないとは言え、1対1で千切られることも目につくのでDF面での改善はやはり必要です。

 

大事な試合でアルテタ監督にやられるのは悲し過ぎますが、チャンピオンズリーグでは何とか高い壁を乗り越えて欲しいですね。FFPの件で、悪者にはなってるでしょうが、マドリーを退けることで次のステップへと行きたいところです。

 

スターリング20ゴール、デ・ブルイネ20アシスト、リーグでのダビド見納め

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リーグ2戦は沈黙したアーセナル戦とは打って変わり、チャンスをゴールにできましたね。しかし、最終戦を見ても実際にはもっとゴールを決められたでしょう。ダイナミックな攻撃は2ライン間とハーフスペースをうまく使いながら、決定機を量産。相手GKクルルの好セーブもありましたが、あれだけの決定機があればもっと欲しいところです。

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まぁそれでも最終的にはチームもリーグ戦100点越えを達成し、個人にフォーカスしてもスターリングがキャリア初のリーグ戦20得点と、デ・ブルイネがアンリに並ぶリーグ戦20アシストを成し遂げています。スターリングは年々高いパフォーマンスの安定感と共に得点力にも磨きがかかり、シティの貴重な得点源となっていますし、怪我から復活したデ・ブルイネは一撃必殺のキック精度で20アシストは素晴らしい。最近の試合で見せる縦回転のFKはかなりえげつない威力で、期待はさらに増します。

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そしてリーグでのラストダンスとなったダビドは、最終戦でもポジショニングの妙と正確なボールコントロールで、攻撃をオーガナイズし10年続けた優れたプレーを締めくくりました。コロナの影響で当然ファンからの直接の拍手はなかった訳ですが、シティファンに限らずプレミア或いはフットボールのファンであるならば、大いなる拍手を送ったことでしょう。後はチャンピオンズリーグ、シティに足りないタイトルを果たしてダビドの手に渡せるのか、期待してマドリー戦を迎えるとします。

 

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