【番外編】日本代表と東アジア選手権
今回は日本代表について思うところがあったので勝手な独り言を。
東アジア選手権について
まず、今回の東アジア選手権においての日本代表の位置づけですが、国内選手のみの構成でW杯へのサバイバル!!ってメディアは騒ぎ立てます。しかし実際にはサバイバルらしいサバイバルは、そもそも殆ど無いと言ってもいいと思います。W杯に向けて残り半年程の時期に、チームの構想が1からなどと言う事はあるはずもなく、解説のラモスも言ってましたが2〜3人程新たな何かが見つかれば良いかなって程度だと思います。
その上でではどんな選手を見るべきなのか。殆ど急造のチームに組織的なプレーを求めるのは野暮なので、実際のスキルやメンタル含めて個のクオリティで違いを示せるかと、それがゲームに影響を及ぼせているかに尽きると思います。なので、余程優れたパフォーマンスでなければ、今回呼ばれただけで終了の選手はたくさん出るでしょうね。
そんな条件下で該当する選手が出てきたかと言えば、まぁやっぱり居なかったかなというのが正直な感想です。敢えて挙げるならGKの中村と右サイドの伊東のレイソルコンビですかね。特に中村は年齢も含めて期待感を唯一持てそうな選手です。サイズも良いですし、シュートへの反応も上々です。その他の選手には大きな期待は出来ないかと。それは韓国戦で如実に現れていたのではないでしょうか。
国内組と海外組
これをもって国内組は全くダメという訳ではないですが、レベルが高くないのは事実だと思います。残念ながら所謂海外組との実力差は実際のところ、大きくあるでしょう。海外組でもイマイチなプレーじゃんと言う方もいるでしょうが、つまりそれが世界における日本人の立ち位置なんだと思います。
また韓国戦でメンタル面についても解説陣が言及してましたね。もっと落ち着いていつも通りプレー出来ればと。でもそれが出来ないのが現実って事です。ラモスが俺に預けたら全部ゲームメイクするみたいな事言ってましたけど、その位の自負があるのかどうかが、国際レベルでもやっていけるかの違いじゃないですかね。彼等は代表でのキャップ数が初めてだったり、1桁の選手が殆どだったと思いますが、日常的に緊張感のある試合をあまり経験出来ていないというのも大きな問題かと思います。
それと比べた場合、ヨーロッパでのプレーというのはかなり厳しい環境といえますね言えますね。日常的にも常に外国人とプレーするというのは重要です。代表戦がなくても場馴れする事が出来ますからね。この事についてJリーグは真剣に考えていかなきゃいけない。せっかくDAZNマネーなるものも入ってくる訳ですから。でなければ、有望な若手は声さえ掛かれば直ぐにでも海外に出るべきだと思いますよ。
選手は結局のところ環境面に大きく影響されると思いますし、国内組がこの程度ならやはりJリーグは変えていく必要があるでしょう。勿論、その辺のところは言われなくても分かってらっしゃると思いますが。
今季優勝した川崎や2位だった鹿島、クラブ規模を考えれば浦和などには是非とも積極的な投資をしてほしいですね。選手の獲得でスカッドを強化して欲しいですし、優れたコーチの招聘などにもトライして欲しいと思います。そしてそれを協会やJリーグはきちんと支援するべきです。
日本フットボールとワールドカップ
厳しい状況にある日本フットボールですが、直近にはW杯がある訳ですから同じ日本人としては勿論応援してますよ。絶対的な選手がいない日本ですが、それでも香川や本田などこれまでの主軸には大きな責任を背負ってプレーしてもらいたい。ここまで海外組も決して良い状態にある訳ではないですけどね。
日本の相手はコロンビア、ポーランド、セネガルと何処とやろうが格上しかいないので勝てれば大いに喜んでいいと思います。と言うのも成功体験から得られるモノって負けるより遥かに大きいですから。勝者のメンタリティと言うのも、この成功体験の積み重ねだと思いますしね。
日本人の負けても得られるモノがあると言うのは素晴らしい美徳ですが、ことフットボールに於いては勝利することでしか得られないモノがあると思います。是非とも1勝してもらいたいですね。
そして本当に大事なのはW杯が終わった後に、日本フットボールがどう動くか。出てきた結果に対してどういったリアクションが取れるのかに注目したいと思います。