マン・シティ、2017プレシーズン始動
シティは7月10日今季のプレシーズンをスタートさせました。
現状ではまだスカッドも固まっていませんし、現チームの中でも9月には別のチームでプレーしている選手もいるでしょう。とは言え、シーズン開始に向けて準備をしていかないといけませんので、大事な一歩ですね。
新顔エデルソンも参加
プレシーズン初日から新加入のGKエデルソン・モラレスが姿を見せました。クラブハウスに入って行く際には若干緊張しているようにも見受けられましたが、ジェズスを始めブラジリアンは現在4名いますので、問題はないでしょう。
昨季からの負傷明けという点では、ギュンドアンも最初から参加。まためでたく契約を延長したヤヤは笑顔でペップと再開していました。
そのほか、アグエロやスターリングなどの面子も。クンは少し太ったでしょうか(笑)大体、南米の選手は太りやすいように感じますね。また、ユースからはジェイドン・サンチョなどがトップチームのプレシーズンに加わっています。サンチョは実際のプレーはあまり見たことはありませんが、将来有望なイングランド人プレーヤーの1人ですね。
気になる大物2人やサイドバックは!?
ノリートやイヘアナチョなど放出の可能性がある選手もプレシーズンには参加。チームに残るのか気になるところではありますが、 それ以上に気になるのは噂の2人。
まずは加入濃厚と見られていたダニ・アウベス。先日に出た報道だとシティではなくPSGに加入かというものも、、、おい、ダニ。
そしてサンチェスに関しては、9000万ポンドなら放出やむなしみたいな報道もありますが、いくらサンチェスとは言え残り契約1年の選手に対しては高すぎる。まぁ隣の赤いクラブが例年通りの大判振る舞いしてますし、プレミアの市場は殆どぶっ壊れているので強気なのかもしれないですが。
ダニもサンチェスも来て欲しいですが、あまりに高額になるようなら足りないサイドバックにお金をかけて強力な選手を獲得して欲しいですね。噂にあがるメンディやウォーカーにウェイトを置いていいように思います。
兎に角にも始まったばかりのプレシーズンで最高の準備を進めて欲しいですね。
それにしてもヤヤは派手な格好してたな(笑)
シティ若手動向
様々な情報が飛び交っている移籍市場。今回は、シティの若手達の動向を考察します。
トップチーム定着は茨の道
来週からいよいよプレシーズンがスタートするシティですが、ペップは昨年同様多くの若手を起用する意向のようです。これはクラブにとっては良いことですし、ユースなどの選手がトップチームとプレー出来るのは大きなステップにはなると思います。
また近年のシティは優秀な若手が集まっており、逸材を多く抱えています。彼等がいずれシティの主力となり活躍してくれれば育成計画は大成功と言えますね。
では、実際のところはどうなのか?ですが、中々に厳しい状況ではあります。主力はおろかトップチーム定着もまだまだという感じですね。現在のシティは資金力が強大ですし、以前と違い何かしらのタイトルを常に求められる立場になっていますので、難しいところがあるのです。
プロビンチャのクラブであれば育てて売るというサイクルなんですがね。ヒホンやウディネーゼなどが好例として上げられるでしょうか。
ユース上がりの若手がアグエロやダビド・シルバを押し退けるのは、かなり茨の道と言えます。私イチオシの若手アレイシ・ガルシアがヤヤとフェルナンジーニョをベンチに追いやるような活躍を期待してはいますが。
武者修行に出かけよう
という事でトップチームには残念ながら難しい現状がある以上、他所のチームでの成長を期待しましょう。既に来季のレンタル移籍が決定している選手もチラホラ。
まずはGK。エデルソン獲得によりますます出場機会の無さそうなGKガンですが、ノリッジへの1年レンタルが決まっています。来季2部にあたるチャンピオンシップでのプレーになりますが、新監督ファルケにアピールしノリッジの現正GKであるジョン・ラディとの争いを制して出場機会を得られるかが注目されます。
そして期待の若手サイドバックもまたレンタル。サイドバックはトップチームも人材難なのでどうなるかと思っていましたが、昨年のプレシーズンでも良い動きを披露していたアンジェリーノはオランダのNACへの1年レンタルが決まりました。オランダは若手を積極的に起用する土壌がありますし、何よりNACはシティと提携していますので既にマヌ・ガルシアを筆頭に何名か所属してます。一緒に大きな飛躍を期待しましょう。
またオランダ関連で言いますと、昨季トゥエンテにレンタルされ18点を挙げたトルコ人ストライカー、エネス・ウナルも移籍となっております。こちらはビジャレアルへの完全移籍ですが買い戻しオプションが一応付いてそう。まぁ流石に前線はポジション争いが熾烈ですので、割って入るのは難しく選手としても妥当な判断かもしれませんね。
現状まだ来季の所属がハッキリしない選手もいますね。CBのアダラビオヨは今回2021年までの新契約にサインをしていますが、トップチームに果たして居場所はあるでしょうか。また、昨季レンタル先で活躍した選手で言えば、パトリック・ロバーツもいますがこちらもトップチームは厳しいでしょうしね。その他ジンチェンコやイヘアナチョも他チームでのプレーとなりそうですし、すぐに頭角を現しそうな若手がいない。
何にしてもプレシーズンにオッと思わせるような若手がいないかチェックしてみたいと思います。そして、ここはやはりガルシア君に一皮剥けてもらいましょう。ペップ使って頂戴な。
【番外編】バルセロナレジェンド対ユナイテッドレジェンド
普段はマン・シティ中心のブログですが、私は1年目のシチズンズというにわかファンでございますね。今回は少し脱線しまして20年来のファンとして年季の入ったバルサについてです。そもそもシティを応援しているのはペップの存在が大きいですからね。
レジェンズ集結!!
この時期はチャリティで結構スペシャルなマッチがあるのですが、今回はバルサとユナイテッドのお腹ふくよか選手権もといレジェンドマッチが開催されました。当然、多くの太ったスター達が集結していましたね。
バルサ側としましては、エースであったロナウジーニョやリバウドを筆頭にクライフェルトやダービッツといったオランダ勢、主将を務めた”ターザン”ことナダルやサリーナスなどの最古参組、メンディエタなどの微妙な方々(君はどちらかというとバレンシアのレジェンドだろう)もいましたね。
ユナイテッド側には、ポール・スコールズやドワイト・ヨークなどの懐かしい面々にアジアからはパク・チソンも参加してますね。
皆んな大抵はお腹が出ているんですけど(笑)エジミウソンのお腹が出ているのは個人的には意外で、リバウドは現役さながらの細さでしたね。リバウドはブラジル人だけど太る気がしない。リバウドは私にとっての最初期のスターでしたから、思い入れは深いです。あの細長い手足と、とことん左足に拘る10番(最初は11番)は、やっぱ好きだなぁ。
レジェンドマッチのハイライトです。
レジェンドに見る名手たる所以
誰を見てもニヤリとしてしまう訳ですが、やはり2人の偉大な”R”は存在感が違いますね。現役時代はブラジル代表では共にプレーしてW杯を勝ち取っていますが、バルサでは入れ替わるようにバルサのRとエースの系譜を引き継ぎました。バルサはブラジル代表のエースと歩んで来た歴史があり、またロマーリオ→ロナウド→リバウド→ロナウジーニョと頭文字が”R”という系譜もあったのです。今でも現セレソンのエースであるネイマールが在籍していますね。ネイマールはRではないけど(笑)
まずは1人目のRはリバウド。バルサのエースとしてチームを引っ張った彼は、バロンドーラーでもあります。この試合でもパッと見で直ぐに分かりますし、ボールの持ち方や左足のキックを見ればリバウドになるんですよね。見せ場はロナウジーニョとのワンツーで抜け出してGKと1対1になったシーン。右に流れたボールを敢えて十八番である左足のラボーナでシュート!!惜しくも外れましたが、あぁリバウドらしいなとニンマリしてしまいました。
そしてもう2人目のRは勿論ロナウジーニョ。彼の場合はバルサファンでなくとも直ぐに分かってしまうくらい、プレーがまんまロナウジーニョなんですよね。リバウドと違い一応まだ現役引退してないにも関わらずお腹は出てますけど(笑)
太ってもロナウジーニョのドリブルやフェイント、ノールックパスに少しボールを逃してファウルをもらう技術。どれをとってもロナウジーニョ。
2人を筆頭にしてですけど、やっぱり名手は直ぐに分かる。パッとみて彼だと分かるような技術、プレーを持っている。世界に名だたる名手というものは、どんなになっても自身のプレーの本質が分かっており、またそれを問題なく発揮できるという事です。これは実際にはかなり難しいことですけどね。
日本で言えば中村俊輔のFKでしょうかね。彼が引退して数年経ったとしても、きっと綺麗な放物線をまた放ってくれると確信が持てます。
日本でもシティでも今後こういったプレーヤーを見れれば嬉しいですね。
ブラボがブラボーな活躍!!
歳を重ねると何故かは分かりませんが、ダジャレを言うようになってしまう(笑)何故だろう?私もいよいよオッさん化が止まらない。
という事で、今回はシティのGKクラウディオ・ブラボについて。
コンフェデ杯セミファイナルで神業披露!!
密かに絶賛開催中のコンフェデ杯ですが、南米王者としてチリ代表が出場しています。チリ代表と言えば、近年多くの好成績を収めているチームで、我らがシティのゴールマウスを守りきれなかったブラボも参加しています。
シティでのシーズン終盤に負傷し、そのまま迎えたコンフェデ杯だったのですが、セミファイナルとなったポルトガル戦で復活!!ビッグセーブを披露してくれました。
試合はPK戦までもつれる形だったのですが、ここでブラボに神が降りてきます。なんと最初のキッカーであるクアレスマから3連続でPKストップという離れ業をやってのけ、チリ代表をファイナルに導く大活躍です。
まさに守護神!!シティとは全く別人の顔を見せたブラボは、思わず言いたくなるブラボーな活躍でした。アレっ!?シティのブラボはもしかして双子の弟かなんかだったかな(笑)
冗談はさておき、クラブと代表でパフォーマンスが全く変わる選手っていますよね。現状、ブラボがそうなのがシティとしては悲しいところ。来季は、エデルソンとの新たな競争がありますが、代表のようなパフォーマンスを期待したいと思います。
サンチェスを口説くのはビダルか?ブラボか?
チリ代表にフォーカスを当てるとエースのアレクシス・サンチェスがいますね。こちらもシティにとっては加熱する報道と共に気になる選手です。
先日、掲載されていた記事で同じくチリ代表のビダルが『バイエルンは世界最高だから来たら良いよ』みたいな事言ってた気がしますが、ここはブラボさんに頑張ってもらいましょう。『現状シティは世界最高ではないけれど、とっても良いよ』くらい言ってもらって、シティにおいでおいでをしておきましょう。こういうのはバルサ時代ではダニが上手かったなぁ。
ブラボにはGKとしてのパフォーマンスとスカウトとしての口説きに期待しときます。
マン・シティ現状スカッドと補強ポイント
立て続けにベルナルドとエデルソンを補強したシティですが、その後の補強は噂にとどまってますね。取り敢えず退団選手もたくさんいますので、現状スカッドと補強ポイントを考察してみます。
17ー18シティ現陣容
システムは使用頻度の高い4ー3ー3をベースとします。ペップのフットボール観を実践するのに最も適しているとも思いますし。複数ポジション出来る選手は、起用頻度の高そうなポジションにてカウント。青色は新加入で赤色は退団可能性ありです。
GK:エデルソン、ブラボ、ガン(3人)
センターバック:コンパニ、オタメンディ、ストーンズ、コラロフ、アダラビオヨ(5人)
右サイドバック:ー(0人)
左サイドバック:ー(0人)
ボランチ:ヤヤ、フェルナンジーニョ、ガルシア、フェルナンド(4人)
インサイドハーフ:ダビド、デ・ブルイネ、ギュンドアン、デルフ(4人)
右ウィング:ベルナルド、スターリング(2人)
左ウィング:サネ、ノリート(2人)
センターフォワード:アグエロ、ジェズス、イヘアナチョ(3人)
今季は契約満了選手がヤヤ以外はそのまま退団となってますので、スカッドの人数自体が足りてないですね。今季はSILVAが2人いて紛らわしいので、ダビドとベルナルド表記でいきたいと思います。ハートを筆頭にレンタル中の選手達は、殆どがまた来季も他のチームを探すことになりそうですね。そして両サイドバックのポジションはそもそも選手がいない(笑)という状況のスカッドです。
守備陣再編は最優先事項
昨季の事やそもそもの選手の人数も踏まえて補強必須の最優先事項なのは言わずもがなですね。特にサイドバックは補強しないと試合にならないという、、、なので、現状濃厚なダニ・アウベスや噂に上がるカイル・ウォーカー、ベンジャミン・メンディなど複数選手の獲得が必要となります。シティは資金力が強力なので、ここは資金を投じても一線級を確保する必要があるでしょう。
またサイドバックの補強が上手くいかず、コラロフをサイドバック主体で使う場合も考慮してCBも補強対象と言えそうです。何よりコンパニがフルシーズン戦えるかは神のみぞ知るなので、その点を考慮しても1人は獲得しておきたいですね。
守備陣に関しては若手が台頭しにくい状況ではありますが、特にサイドバックは手薄なポジションなのでレンタル組のマフェオとアンジェリーノの動向は注目しても良いかもしれません。逆にCBのアダラビオヨは出場が難しい立場ですので、レンタルで出場機会を確保出来るチームを考える必要があると思います。
既にエデルソンを確保したGKは補強の優先事項は低いです。ブラボは幾つかの移籍の噂が出てますが、実際には来季もシティでプレーすると思います。ペップ自体もブラボに完全に見切りをつけていないでしょうし。2年目で精神的な安定とどれだけ環境になれてくれるかというのがポイントになりそうです。ガンは出場機会を積ませたいところですが、スカッドに3人は必要なので難しいところです。ハートは残念ながら別のチームを探すでしょう。
中盤はボランチが補強対象
質・量ともに充実の一途を辿るインサイドハーフは現陣容でも充分です。ギュンドアンには怪我の不安が付きまといますが、ベルナルドの獲得はこのポジションでも起用できるという点もポイントだったと思われ、ダビドとデ・ブルイネをメインで起用しつつシーズンの状況をみながらローテーションしていくはずです。デルフは他の選手にないタイプですが主役を張るレベルにはなく、他チームを探した方が本人には良いかもしれません。
問題となる可能性があるのはボランチ。ヤヤが残留してくれたので緊急性には乏しいかもしれませんが、充分とは言えないでしょう。チームの中軸となるボランチは、ペップフットボールでも最重要ポジションでもあります。展開力やゲームメイクではフェルナンジーニョよりヤヤでしょうし、実際のファーストチョイスと言えます。しかし、ヤヤが守備面において難があるのは確かであり、また34歳という年齢を考慮してもフル稼働は難しいでしょう。
ガルシアを起用して欲しいですが、ペップがどれだけ信頼しているかは未知数です。となれば、一線級のボランチは1人は獲得して欲しい気持ちはあります。只、ここは最初に述べた通り他のポジションに比べれば緊急性は低いので、チームとしての補強動向次第と言えるでしょう。他のポジションを補強して余裕があればという感じですね。
多士済々の前線、サンチェスは必要か!?
ベルナルドが加入した右ウィングは熾烈な争いになりそうです。昨季のファーストチョイスのスターリングは立場が微妙です。少なくともCLで対戦した際の出来だけを考慮すれば、ベルナルドはかなり良い選手ですし、充分スタメンを狙えます。
そしてCFは昨季からアグエロとジェズスの、こちらもハイレベルなレギュラー争いが活性化しており、これは今後も続くと思います。イヘアナチョは苦しい立場で、レンタルでの放出が選択肢としてあり得ます。移籍の噂の出るアグエロですが、実際には残留濃厚と思います。昨季の終盤では、アグエロとジェズスの同時起用も見られましたし、試合数も多いので上手くやれると思います。
左ウィングはノリートが移籍の意向ですのでサネのみですね。実際にはジェズスや右のスターリングを回す事も出来るので、人が足りないかと言われればそれ程でもないと思います。
サンチェスについてですが、結論から言えば必須という程ではないです。
仮に噂のサンチェスが加入した場合、戦力的にはかなりのプラスになります。間違いなくサンチェスはワールドクラスですし、ペップの元でもプレーしてますから難なく適応出来ますね。そして既にプレミアでも問題なくプレー出来る事を証明していると文句なしです。
問題が出るとすれば、前線をどう回すかになるでしょう。現状で言えば3つのポジションを5人で回せますので、どの選手にも出場機会はそれなりに訪れると思います。前述の通りベルナルドは中盤でも起用出来ますし。只、サンチェスが加われば一段とポジション争いが厳しくなり、その場合アグエロが退団という現実が訪れるかもしれません。まぁ何にしてもペップのマネジメント次第なので、個人的にはサンチェス来たら嬉しいです。そこは上手い事やってねペップって感じですが、苦手かな(笑)
最低でも守備陣にレギュラークラス3人以上の補強を
という事で、まとめです。
必須の補強ポイントは以下。
①両サイドバックにレギュラークラスを最低2人。
②サイドバックもしくはセンターバックで使える選手を最低1人。
守備陣に関しては、可能であれば更に1〜2人くらいの補強は視野に入れたいところ。
そして状況次第で獲得したい補強ポイントは以下です。
③ボランチのレギュラークラスを1人。
④サンチェスの獲得。
①、②については必ずしなければなりませんし、まぁ素人でも分かる状況なのでフロントは充分に理解して動いているでしょう。実際、複数名の噂も立っていますしね。期待して待ちましょう。
③、④に関しては個人的には来たら嬉しいな程度です。来なくても、まぁやれそうなスカッドではあります。
この辺を考慮に入れながら、移籍市場は面白可笑しく見守りたいと思います。
ダニさんと再会なるか!?
連日メディアで報道されているユヴェントス所属のダニエウ・アウベスが、契約解除してシティに加入しそうな情勢です。
右サイドバックの候補達
当初はトッテナムのDFカイル・ウォーカーを獲得するのではと目されていた右サイドバックに、ダニ・アウベスが急浮上しています。
ユヴェントスのマロッタCEOも契約解除についてコメントした事から、かなり角度の高い商談となりそうな気配です。そしてダニとしては、ペップとの再会で新たなモチベーションを持とうとしているのでしょうか。
ダニ獲得となれば確実に戦力アップと言えますが、結構その他の選択肢が狭まりそうな予感がします。と言うのも、ダニ自身の実力には疑いないものの34歳という年齢を考えればフル稼動できるかは疑問です。しかし、ダニ程のプレーヤーをベンチに置いておくのは難しい為、バックアッパーの選択肢に困難な問題を抱えるかもしれません。
ウォーカークラスになればレギュラーとしての出場を欲するでしょうし、シティ期待の若手DFマフェオもダニから得られるものはかなりありそうですが、やっぱり試合に出場した方が成長は早いと思いますからね。ウォーカーはホームグロウンを考えてもベストな補強だと個人的には思いますが、難航しているんですかね。
もしもダニが加入したら
なんだかんだ言いつつも報道通りダニが加入した場合、右サイドバックには強力なオプションが出来ることになります。現役ブラジル代表のラテラルですし、CLファイナルでは未だその実力が衰えていない事を証明していますからね。
また当然ながらにペップの率いたバルサで主軸としてプレーした経験値もプラスに働くでしょう。ビルドアップへの加わり方は心得ていますし、攻守共に1対1にも強く、特に積極果敢な攻撃参加は今季のシティには欠けていた部分です。フィジカル面での不安は多少あるものの、彼は本物のワールドクラスなので充分やっていけると踏んでいます。
寧ろ気になるのは陽気なダニがマンチェスターの街をエンジョイ出来るかという点ですね。ノリートやペップ自身も言っていますが、ラテン系の人々にとってはあまり好ましい環境ではないようです。幸いにもシティにはブラジル人選手は多くいますし、イタリア北部の工業都市トリノでも生活したので何とか乗り切ってもらうしかないでしょう。
34歳という年齢は気になるものの、ペップのフットボールに順応出来るというのは大きなメリットですから、スターリングやベルナルドと右サイドを活性化してもらいたいですね。
フットボールとメンタル
興味深い記事があったので、ちょっと紹介です。
この記事ではフットボールをメンタルの側面からアプローチを取っています。いくつか気になった点をまとめてみます。
メンタルを科学する
フットボールに関わらず、スポーツやそれ以外の分野でもよく聞くメンタルについて。メンタル面が良くも悪くも影響するシーンってあると思うんですが、実際のところ具体性に乏しく指導するにしても難しい部分だと思います。
この記事では、その具体化しにくいメンタルという面を理論的に組み立てているところに共感が持てます。メンタルコーチのロベルト・チビタレーゼ氏によると、脳の動きについて以下の3つがあると言います。
①受容
②解釈
③反応
この中で重要なのは、②解釈でありここをどう出来るかがメンタル面の強化にあたるようです。①受容は、自分以外から齎されるので変えようがなく、③反応はあくまで②解釈に伴う結果という訳です。
後で記事にあった具体例も考察しますが、これらをメンタルという不確かな要素で考えれば、中々浸透は難しいかもしれません。しかし、心理学と共に脳神経科学で変化の検証をしながらメソッド化するという事なので、今後のフットボール界においてもかなり重要になってくるのではと個人的には思いました。
メンタルコントロールで決定力不足解消!?
では具体例についてですが、記事中ではゴールを決められないストライカーと試合に出られない選手のメンタルについてフォーカスしています。
どちらもイメージの湧くホットなトピックスですね(笑)
誰しもが思う『決めろよ〜』って場面、あります。特に今季のシティや日本代表を観てる人は思うこと多いんじゃないですかね。
そんなゴール前でのシーンですが、外す選手の心理状態はかなりネガティブな発想になっているようです。
『バーの上に蹴っちゃいけない』『ミスをしちゃいけない』『俺は途中交代で入るとゴールを決められない。スタメンじゃないと得点できないんだ』『俺はこのボールをトラップし損なうだろう』
氏が実際に選手から聞いた心理状態なのですが、かなりのネガティブワードが並んでますよね。ミスが続けば余計にこういった思考に陥り易いのだと思います。
ではどうポジティブな発想に持っていくかですが、以下の順序を踏むようです。
①ポジティブな言葉を自分にかける
②成功のイメージを頭に作る
簡単に言ってますが、これってかなり難しい気がします。もちろん実際のメンタルコーチなら確かな手法を持っているんでしょうが。
ポジティブな言葉に関しては、無理矢理自分に言い聞かす事も出来るかと思いますが、実際には難しい人も多いでしょう。更には成功のイメージを頭に作るに至っては、成功した事が少ない人にとっていよいよ難しいように思います。
その場合、やはり人や物に頼るのが良いのかなと思います。①に関しては話せる人間(メンタルコーチやセラピストなど)を作ることで、②に関してはイメージビデオでも代用出来るのかなとも思ったりします。特にビデオに関しては、バルサ時代のペップが用いたものが有名でしょうか。CLファイナル前に選手に見せた、選手全員の良いプレーを集めたモチベーションビデオですね。これも同じ様な効果を齎したのでは。
まぁどちらも1人で行うには難しい部分がありますので、選手やクラブは今後メンタルコーチなどは積極的に活用すべきかなと思います。
ストライカーはエゴイストであるべきなのは、こういうメンタルの面が得点に影響を及ぼすからですかね。【俺が決める】という意思は、思っている以上に重要なのかもしれません。
そしていつの日か日本代表でも、頼もしいまでにゴールを量産するストライカーが現れると嬉しいですね。
ブレずに自身の成長に目標を置く
もう一つの例である、選手が試合に出られないパターンですが、この場合のメンタルの持っていき方は、自身の成長に焦点を当てる事が重要なようです。
①自身に決定権のないものは割り切る
②自身の目標をハッキリさせる
③その為に必要なアプローチを具体的にする。
監督が選手を起用するかどうかは、自身で判断できる問題ではないという事を認識する事から始まり、選手にはどうなりたいかという目標を設定します。
目標は千差万別ですが、それをなす為に必要なのはフットボーラーとしての成長という共通項目なので、自身の成長に焦点を当てるように心的構造を作ることが大事だという事ですね。そして、自身の成長に関してはデータなどを用いてより具体化する。
これを読んでて思いましたが、まさに日本代表の本田圭佑を思い浮かべました。現状、ミランでの3年間をあまり良い状態では過ごせなかった本田ですが、自身の成長に主眼を置いているのは選手として理想的なメンタルの持ち主ではと思います。
色々な賛否に分かれる本田ですが、私はかなり肯定的です。確かにプレーに不満はありますが、目標を設定し遂行する能力は並外れたモノがあると思っていますからね。実際のところ本田は、自身のポテンシャルをよく分かっていて、それを発揮するのが上手いです。その点では、中田英寿にも通ずる部分かなと思います。重要なゴールを多く決めているのも本田の特徴で、それはメンタル的なものも含めてしっかりと準備が出来ている証拠でしょう。
メンタルはフットボールの次なる可能性か
ここまで記事を元に、メンタルについて書きましたが、氏が言うように実際にはまだフットボール界全体への普及はこれからでしょう。だからこそ、日本フットボール界はいち早く取り入れていっても良いと思います。記事を読む分には現役の選手達はもちろんのこと、若年層からの育成にこそ取り入れて欲しいですね。ポジティブな思考回路や成功のイメージは、やはりトレーニングして身に付ける技術だと思いますので、早いに越した事はないと思います。
あと記事の中で見逃してはいけないなと思ったのは、目標達成する為に必要なファクターは?と問われたチビタレーゼ氏が、選手の遂行能力と述べた事ですね。つまりメンタルトレーニングで向上は図れるにしても、最終的に遂行できるかは選手次第だという事。メンタルも資質の一つだということなんです。やり遂げる意思というのは誰しもが容易く持ち得るものではありません。まぁだからと言っても程度の違いはあれ、向上出来るのであればやはり取り入れるべきですね。
現在のフットボールに於いてフィジカルに技術や戦術は発達していますが、メンタルはまだ未開の分野なので伸び代があります。メンタルの充実が選手の好プレーや、精度の安定感を向上してくれればフットボールの更なる進化がみれるかもしれませんね。